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2006年07月22日

2006年7月20日

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■□ I-Oウェルス・アドバイザーズのメール・マガジン
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このメール・マガジンは岡本和久と伊藤宏一の会社、I-Oウェルス・アドバイザーズ
(株)の情報を毎月二回(5日と20日)お送りするものです。

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☆★☆★ I-OWAからのお知らせ ☆★☆★

■ マンスリー・セミナーのお知らせ

⇒ 来月のマンスリー・セミナーは8月20日(日曜日)です。講演内容は以下の通
りです。マンスリー・セミナーはマンスリー・セミナー会員の方のためのセミナーで
す。セミナーの概要、予定および入会申込書は下記よりダウンロードできます。

http://www.i-owa.com/blog/archives/cat26/index.html

8月20日の講演予定:
パーソナル・ファイナンス講座 「相続設計 ①相続税の仕組み」 伊藤宏一
資産形成講座 「投資のコスト、売買執行、モニタリング、リバランス」 岡本和久
ゲスト講演 「戦後日本の産業構造の変化と株式市場」 証券カウンセラー 小林春
男氏
(小林さんは昭和30年代の初頭より日本の証券市場と産業の変化を見てこられた方
です。今回は、戦後の産業と証券市場の歴史を勉強したいと思います)
フリー・ディスカッション

■ マンスリー・セミナーのデモ・ビデオが当社ホーム・ページでご覧になれます

⇒ 「マンスリー・セミナーってどんなもの?」という質問をよくいただきます。そ
のようなお問合せに対応して説明会をしていますが、もっとお気軽に聞いていただけ
るために、昨年10月に開催された第一回マンスリー・セミナーのなかから岡本によ
る講演、「投資を学ぶための10のキーワード」をデモ用に編集しました。一時間の
講演のうち最初の約30分を当社ホームページでご覧になれます。ご希望の方はお名
前、ご住所、電話、FAX、職業、年齢を記載の上、当社までE-mailをお送りくださ
い。返信メールでパスワードをお送りします。

http://www.i-owa.com/seminar/index.html

パスワード申込は下記のアドレスへ。

info@i-owa.com

⇒ 2006年9月までに入会される方は入会金5000円が免除されています。こ
の特典期間をご利用ください。

■ 10月よりネット・セミナー開始

⇒ 「マンスリー・セミナーには興味があるのだけれど、東京で開催されるので出席
できない」という方のために、本年10月よりネット・セミナーを開始したいと思っ
ています。2005年10月から2006年9月までの伊藤、岡本の講演(音声)を
毎月、インターネットでお聞きいただけるようにします。(質問券付きの資料は郵送
されます。)受講料は年間で税込37800円です。予約受付中です。

■ クラブ・インベストライフのお知らせ

⇒ クラブ・インベストライフの定例、東京セミナーは8月4日(金)、いきいきプ
ラザ一番町(東京都千代田区一番町12)で開催されます。お申込受付中です。下記
を記載したファックスかe-mailでお送りください。(電話での受付はしておりません
のでご了承ください)

セミナー名 「インベストライフ・セミナー8月4日」
氏名
住所(郵便番号もお忘れなく)
電話/ファックス
e-mailアドレス
年齢
職業
何でこのセミナーについて知ったか(I-OWAメルマガなど)

http://www.i-owa.com/blog/archives/cat27/index.html

⇒ さらに名古屋(7月26日)、仙台(9月2日)、大阪(9月8日)、京都(9
月29日)で各地のサロンが主催するセミナーにクラブ・インベストライフの編集委
員・講師陣が参加いたします。詳細は会報誌「インベストライフ」または当社のHPを
ご覧ください。


☆★☆★ 岡本和久からのメッセージ ☆★☆★ 

定年とリタイアメント

普通、日本語の「定年」は海外でいう「リタイアメント」と翻訳されています。しか
し、この二つは全然、違うのではないかと思います。まず、「定年」というのは「終
身雇用」という制度ゆえにできたものです。つまり、終身雇用制度では、まさに「終
身」会社で働くことを雇用の側も従業員の側も暗黙のうちに合意しています。もちろ
ん「終身」と言っても「死ぬまで」という意味ではないので、どこかで「終点」を決
めておく必要があります。ですから、60歳とか65歳と時期を定めてその時点で全
員が会社を退職するわけです。外国人にそのような話をすると、彼らは大変驚きま
す。なぜ、本人の意向を無視して、また、会社としても残って欲しい人もいるであろ
うに、みんなそろって会社を辞めねばならないのかというのです。

彼らの言う「リタイアメント」は違います。あくまで自分の意思で「仕事をやめる」
ということです。つまり、「もう、働かない」ということなのです。言い換えると
「定年」というのは「終身雇用を前提として働いてきた会社を辞める」ということで
すが、必ずしも「働くのを止める」という意味ではないのです。そこがリタイアメン
トとの大きな違いです。最近はアメリカでも完全リタイアメントの前にいくつかの段
階を考えるべきだという意見があります。日本の場合、「定年=仕事を止める」では
ないので一層、「ポスト定年-プレ・リタイアメント」の発想が必要です。私は定年
からリタイアメントの間の「プレ・リタイアメント期」に次の二つのステージを考て
みてはどうかと思っています。

プレ・リタイアメント前期: 終身雇用とは異なる雇用形態である程度、生活費の足
しになるような仕事を行う。これまでの経験や知識を活かした仕事もありうるし、ま
た、まったく新しい分野でのチャレンジもありうる

プレ・リタイアメント後期: 生活費の足しになるおカネを稼ぐというよりは、社会
とのつながりを維持することを目的とする。報酬としては若干のお小遣い程度でも構
わない。多くの場合、週に2~3日程度の仕事をする。

定年を過ぎて一番変わるのは人生のプライオリティです。終身雇用という制度のもと
で「会社のために」働くというクビキから解き放たれて、「自分のために生きる」こ
とが可能となるのです。別の会社で働くのも良いし、趣味に生きるのも良い、どちら
にしても自分の価値観で生きればよいのです。要するにプライオリティが「会社」か
ら「自分」に移るのです。それだけに「自立」が問われるのです。自分の望むものが
はっきりしていないと何をして良いのかわからなくなってしまいます。

私の友人で定年になる前は「あれもやりたい、これもやりたい」とたくさんのことを
考え、退職するのを楽しみにしていた人がいます。退職をしてしばらくして再会した
ら「二ヶ月もあったらいままでやりたかったことは全部してしまった。いまはするこ
とがなくなってしまって・・・」とこぼす人がいました。ここでわかるのは、定年後
は「いままでできなかったことをする」時期ではないということです。「本当に自分
の求めていること、望んでいること」を「未来に向けて」始める時であるということ
です。その意味で、自分の人生の目標を見つけることがおカネの問題に取り組む前に
必要とされるのです。

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☆★☆★ 岡本和久の資産運用、「キホン」の「キ」 ☆★☆★ 

景気が良いから株価も高い?

株式市場が大きく下げたりすると、有識者(と思われている人)がしばしば、「現在
の日本は景気も非常に良いので株価が下がるような環境ではない。目先の調整はあっ
ても長期的上昇トレンドは変わらない」などと話をしています。よく株価暴落の夜の
テレビのニュースなどで見かけるシーンです。

以前(2006年5月5日)のメルマガでも指摘しましたが、株価は未来永劫に続く
配当金を現在価値に割り引いたもので、これは配当金÷(割引率-成長率)という方
程式で表されます。この式からわかることは分母が小さくなるほど株価が高くなると
いうことです。簡単に言えば、割引率は金利、成長率は業績です。したがって、金利
が低下して企業業績が向上すれば分母の値は小さくなり株価は上昇します。反対に金
利が上昇し、企業業績が減速すれば、株価は下がります。金利が上がってもそれを上
回るような成長があれば株価は高いですが、成長率の増加が金利の上昇に追いつかな
くなれば株価は下がるのです。つまり、あくまで株価は金利と業績の両者の相互作用
で決まるのです。

「景気が良いから株価も高い」というのは業績がよくなるという側面を考えれば正し
いと言えます。しかし、景気がよくなると資金需要が増加して、そのために金利が上
がるという側面もあるのです。反対に景気が悪くなれば業績の伸びも鈍化しますが、
金利は下落する傾向になります。このような視点から考えると、景気というのは不思
議なものです。つまり、良くなっても悪くなっても株価にプラスとマイナスの両方の
要因となりうるのです。そして、景気の方向性が株価に良い方向に作用するか、悪い
方向に作用するかは、その変化が金利と業績に影響を及ぼす度合いとそれを解釈する
人間の心理に係ってきます。だから、株式市場は難しいし、また、興味が尽きないと
も言えるのです。


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① I-OWAについて ⇒ http://www.i-owa.com/index.html

② 当社からのメッセージ、メルマガ等 ⇒ http://www.i-owa.com/blog/

③ 当社へのご連絡 ⇒ E-mail: info@i-owa.com 電話:03-5789-9821

当メール・マガジンおよび過去の分は②でもご覧になれます。
メールでの配信をご希望にならない方は③のアドレスにご一報ください。
このメールを転送される場合は、当社が配信しているメルマガであることを明記して
ください。
営利目的でのご利用はご遠慮ください。
このメールの著作権は筆者にあります。

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次回の配信は2006年8月5日です
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I-Oウェルス・アドバイザーズ

□ 東京都渋谷区広尾1-8-6広尾186ビル7階(〒150-0012)
■□URL:http://www.i-owa.com/■E-mail:info@i-owa.com
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投稿者 岡本和久 : 09:22 | コメント (0)

2006年07月12日

ライフプランニング 理論と実例 (伊藤宏一著、セールス手帖社保険FPS研究所刊)

LifePlanning.jpg

『ライフプランニング 理論と事例』
千葉商科大学大学院教授・CFP 伊藤宏一著/セールス手帖社保険FPS研究所

(「インベストライフ」2006年7月号に掲載された岡本和久による書評)

インベストライフ誌の編集主幹、伊藤宏一さんが標掲の本をものされた。専門家向けの高度な内容でありながら、また、きわめて「親切」な本だ。全体は三章構成となっている。第一章はライフプラン・コンサルティングの理論、第二章がライフプラン・コンサルティングの事例である。第二章はさらに「ライフデザイン編」と「個別テーマ編」に分かれており、前者には37例、後者には14例が事例としてあげられている。そして第三章はライフプラン・コンサルティング資料として実践で即、応用できる資料が掲載されている。

しかし、筆者の面目躍如たる部分は「はじめに」と「あとがきに代えて」で強調されているポイントであろう。まず、氏が情熱を傾けて、それこそ、命をかけて取り組んでいる「ファイナンシャル・プランニング」の前提となるべき概念が明確にされている。いわく、「ファイナンシャル・プランナー(FP)は、人々のライフデザインを理解し、それを具体化したライフプランを実現するための経済的ソリューションを提案することによって、人々の幸福をサポートする専門的職業である」。FPは人々が幸福になるためのサポートをすることが本質であることが高らかに謳われている。そしてそれが本書を通して通奏低音のごとく流れているテーマである。本書の題名が「ライフプランニング」となっているのもうなずけるというものである。

ライフデザインに基盤を置き、人々を幸福にするためには、単に法律・制度・商品知識や業務上の能力に豊富なだけでは不十分である。そこで必要なものは、人々の人生のライフデザインに共感し、それを理解する文学的・芸術的感性を持ち、顧客本位の立場をとり守秘義務を守る高い品性と道徳性などを含む包括的・総合的な能力が必要とされる。それはそのまま人格を磨くこと、人間としてより良い生き方をするということがFPの必要条件であるとの指摘がされている。

筆者は現在、日本CFA協会の会長を務めている。CFA、チャータード・ファイナンシャル・アナリストというのはグローバルな証券アナリスト資格である。ベンジャミン・グレアムが発起人となって作られたこの資格は1962年からの歴史を持ち、現在、各国にあるローカルなアナリスト資格のモデルになっている。全世界で同日、英語で同じ内容の試験が行われ、同じ基準で合否が決まる。それゆえ全世界どこでも通用するグローバル・パスポートと言われる。また、その学習内容についても常に最先端を走っている。しかし、なによりも大切なことはそのプロフェショナル性であると思う。プロフェショナルであるということは共通の知識を持つことにとどまらず、共通の倫理観と行動規範を持ち、それを実行することである。我々は所属する会社の社員である前に、まず、プロとしてのCFAなのである。

伊藤さんがいま、夢を実現しつつある本当の意味でのFPも、同様のプロフェショナルとしての誇りに裏打ちされたものではないかと思う。年功序列、終身雇用が前提であった日本の社会においてはプロであることはあくまで企業に所属することで意味を持つものであった。しかし、その構造が崩壊しつつあるのはご存知の通りだ。しかるにプロ意識はその構造変化に十分、対応しているとはいえない。それが昨今、問題になっている一級建築士の問題であり、公認会計士の問題の背景なのであろう。すべてプロ意識の欠如に原因があるのだ。伊藤さんがFPに対してこの点を強調していることの意味は大きい。

専門知識を学ぶための教科書はいくらでも世の中ででまわっている。しかし、このようなきちんとした「拠って立つ」ところを持った本は少ないのではないかと思う。まさに「哲学者」、伊藤宏一にしてはじめて著すことのできた本ではないかと思う。筆者はFPではない。あくまで証券分析と資産運用を専門分野とする人間である。しかし、FP業界でこのような質的進化が起こっていることは喜ばしいと思う。と、同時に、証券分析・資産運用においてもますます、腕を磨き、質の高い仕事をしていかなければならないと痛感させる書物であった。一読をお勧めする。

投稿者 岡本和久 : 17:02 | コメント (1)

2006年07月05日

2006年7月5日

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■□ I-Oウェルス・アドバイザーズのメール・マガジン
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このメール・マガジンは岡本和久と伊藤宏一の会社、I-Oウェルス・アドバイザーズ
(株)の情報を毎月二回(5日と20日)お送りするものです。

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☆★☆★ I-OWAからのお知らせ ☆★☆★

■ マンスリー・セミナーのお知らせ

⇒ 来月のマンスリー・セミナーは7月16日(日曜日)です。講演内容は以下の通
りです。マンスリー・セミナーはマンスリー・セミナー会員の方のためのセミナーで
す。セミナーの概要、予定および入会申込書は下記よりダウンロードできます。

http://www.i-owa.com/blog/archives/cat26/index.html

7月16日の講演予定:
パーソナル・ファイナンス講座 「投信評価情報の見方」 伊藤宏一
資産形成講座 「株価判断の基礎 - バリュエーション分析」 岡本和久
ゲスト講演 「長期的視点から見た物価と金利」 東京海上アセットマネジメント、
平山賢一氏
質疑応答

■ マンスリー・セミナーのデモ・ビデオが当社ホーム・ページでご覧になれます

⇒ 「マンスリー・セミナーってどんなもの?」という質問をよくいただきます。そ
のようなお問合せに対応して説明会をしていますが、もっとお気軽に聞いていただけ
るために、昨年10月に開催された第一回マンスリー・セミナーのなかから岡本によ
る講演、「投資を学ぶための10のキーワード」をデモ用に編集しました。一時間の
講演のうち最初の約30分を当社ホームページでご覧になれます。ご希望の方はお名
前、ご住所、電話、FAX、職業、年齢を記載の上、当社までE-mailをお送りくださ
い。返信メールでパスワードをお送りします。

http://www.i-owa.com/seminar/index.html

パスワード申込は下記のアドレスへ。

info@i-owa.com

■ クラブ・インベストライフのお知らせ

⇒ クラブ・インベストライフの定例、東京セミナーは8月4日(金)、いきいきプ
ラザ一番町(東京都千代田区一番町12)で開催されます。お申込受付中です。下記
を記載したファックスかe-mailでお送りください。(電話での受付はしておりません
のでご了承ください)

セミナー名 「インベストライフ・セミナー8月4日」
氏名
住所(郵便番号もお忘れなく)
電話/ファックス
e-mailアドレス
年齢
職業
何でこのセミナーについて知ったか(I-OWAメルマガなど)

http://www.i-owa.com/blog/archives/cat27/index.html

⇒ 名古屋で7月26日にセミナーが開催されます。申込み方法など詳細はブログを
ご覧ください。

http://www.i-owa.com/blog/archives/cat27/index.html


☆★☆★ 伊藤宏一からのメッセージ ☆★☆★ 

お金との関係を美しくする 第十二話 拝金主義と近代資本主義の精神

今、日本では「お金儲けは悪いことなんですか」と居直る拝金主義者の跋扈が問題に
なっています。そこで思い出す事のひとつがマックス・ウエーバーの話です。

ウエーバーは、「金銭欲は人類の歴史とともに古い」とし、中国の官人(マンダリン)
や古代ローマの貴族、近代の農場地主たちの貪欲は比較に絶したものだし、ナポリの
馬車屋や船乗り、南ヨーロッパやアジア諸国の職人たちの金銭欲は徹底的だし厚顔
だ、と言っています。しかしこうした地域では決して近代資本主義は生まれなかった
とし、なぜプロテスタンティズムの厳しい倫理の支配する北ヨーロッパで近代資本主
義が生まれたのかを分析します。

そこには金銭欲や吝嗇や奢侈・浪費とはまったく異なる「近代資本主義の精神」が
あったと言います。「経済生活における新しい精神の貫徹という…決定的な転換を生
み出したのは、命知らずの厚顔な投機屋や冒険家たち、あるいは端的に『大富豪』な
どではなくて、むしろ厳格な生活のしつけのもとで成長し、厳密に市民的なものの見
方と『原則』を身につけて熟慮と断行を兼ね備え、とりわけ醒めた目で、またたゆみ
なく綿密に、徹底的に物事に打ち込んでいくような人々だったのだ。」(『プロテスタンティ
ズムの倫理と資本主義の精神』)

こうした人々は、粗野で「上品」(今風に言うと「セレブ」)な成り上がり根性とは
まったく異なって、見栄や不必要な支出を好まないばかりか、故意に権勢を利用する
ことを嫌い、また現に自分の得ている社会的名声に対して外側の褒章を受けることさ
え喜ばずに避ける、と描いています。

「厳密に市民的なものの見方と原則を身につけて熟慮と断行を兼ね備え、醒めた目
で、たゆみなく綿密に、徹底的に物事に打ち込んでいく」というスピリットの現代版
は、例えば今年4月27日にニューヨーク証券取引所で発表された「責任投資原則」
(PRI、Principles for Responsible Investment)に現れています。16ヶ国の大
手金融機関の代表者とともにそこに出席したアナン国連事務総長は言います。

「金融が世界的な経済を活発にしているのは事実だが、現状では投資の決定に環境、
社会、コーポレート・ガバナンス(ESC)への配慮、つまり持続可能な理念が十分に反
映されていない。主な機関投資家の協力で実現したこのPRIは、長期間にわたる投
資のリターンを高め、より持続可能な市場を実現するためのフレームワークを提供す
る」

わが国では社会の二極分解の進展の中で、これからも低次元の拝金主義が繰り返し表
れる可能性があります。こうした中で、厳密に市民的なものの見方と原則を身につ
け、熟慮と断行を兼ね備えた品格ある個人投資家が、持続可能な日本と地球という視
野でお金の流れを作り出し、経済の新たな質的発展を支えることが求められるのでは
ないかと思います


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☆★☆★ 岡本和久の資産運用、「キホン」の「キ」 ☆★☆★ 

クラス全員が平均点以上をとれるか?

前回はインデックス運用とアクティブ運用の役割について述べました。「インデック
スか、アクティブか」というのは二者択一の選択ではなく、それぞれ異なった役割を
持ち、並存しうるものであるというのが結論でした。その具体的活用法として、ポー
トフォリオのコア部分をインデックスで構成して、サテライト部分をアクティブ運用
するのが一般的です。

さて、この「アクティブ運用」というのが「言うは易く行うは難し」なのです。アク
ティブ運用は、投資にとって有用な情報を人の知らないうちに入手し、投資行動を起
こし、他の人々がその情報に気づき、追随してきたところで反対売買をして儲けると
いう手法です。これが難しい理由は、まず、「人の知らない投資にとって有用な情
報」を得ることがきわめて困難だと言うことです。特に情報化が進む今日、これは
益々、難しくなっています。その次に人を出し抜くためにはどうしても売買をしなけ
ればならないということです。売買をすればコストがかかります。つまり、コストと
いうハードルを飛び越えながら、良い情報を人より先に得て、もうけていかなければ
ならないのです。

この世にそのようなアクティブ運用をしている投資家はたくさんいます。と、言うよ
りも、インデックス運用をしている投資家はマイノリティーです。そのアクティブ投
資家がみんな、他のアクティブ投資家に勝とうと必死に闘っているのです。ある人が
トヨタ自動車に強気だとしましょう。その人は市場全体に占めるトヨタの時価総額よ
りも多くトヨタ株を保有します。それは取りも直さず、世の中のどこかにトヨタに弱
気で同社株を時価総額比率よりも小さく持っている人がいるということです。うまく
トヨタ株が値上がりしたとしましょう。トヨタを多めに持った投資家は市場平均より
も良いパフォーマンスとなるでしょう。しかし、トヨタを少なめに持った投資家のパ
フォーマンスは同じだけ市場平均を下回るのです。「アクティブ運用はゼロサム・
ゲーム。取引コストを含めればマイナスサム・ゲーム」、これは証券市場の厳然たる
真実です。

ある学校のひとつのクラスで試験をします。全員が平均点以上をとることはありえな
いのです。必ず、平均以上の子どももいれば平均以下の子どももいるのです。確かに
優秀な子どももいますが、同時に成績の悪い子どももいるのです。アクティブ運用の
場合は平均点マイナス・コストが基準になります。アクティブ運用は正しく使えば効
果があります。しかし、それを実行するのは楽ではありません。また、本当に良いア
クティブ運用の投信を見つけるのも簡単ではないのです。


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① I-OWAについて ⇒ http://www.i-owa.com/index.html

② 当社からのメッセージ、メルマガ等 ⇒ http://www.i-owa.com/blog/

③ 当社へのご連絡 ⇒ E-mail: info@i-owa.com 電話:03-5789-9821

当メール・マガジンおよび過去の分は②でもご覧になれます。
メールでの配信をご希望にならない方は③のアドレスにご一報ください。
このメールを転送される場合は、当社が配信しているメルマガであることを明記して
ください。
営利目的でのご利用はご遠慮ください。
このメールの著作権は筆者にあります。

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次回の配信は2006年7月20日です
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I-Oウェルス・アドバイザーズ

□ 東京都渋谷区広尾1-8-6広尾186ビル7階(〒150-0012)
■□URL:http://www.i-owa.com/■E-mail:info@i-owa.com
□■□■Tel: 03-5789-9821□Fax: 03-5789-9822 ■□■□

投稿者 岡本和久 : 12:59 | コメント (0)