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2008年02月05日
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老荘に学ぶリラックス投資術(11)
マーケットに立ち向かうカマキリ
(略)
「なんじはかの蟷螂(とうろう)を知らざるか、その臂(ひじ)を怒らして、もって車轍(しゃてつ)に当たる。その任に勝(た)えざるを知らざるなり」
(かまきりの例をあげよう。かまきりは物が近付くとそれが、たとえ戦車でも、鎌を振り上げて立ち向かってゆく。しょせんかなわぬくせに、おのれの能力におぼれきっているのだ)
自分の能力を過信して、マーケットに戦いを挑む人がいます。投資を始めたばかりの人がビギナーズ・ラックでうまくもうかるケースがあるのです。「なんだ、投資なんて簡単じゃないか。オレは天才かも知れない。金儲けなんて簡単だ」そんな思いを抱いて、本や雑誌を読み漁り表面的な知識をつけ、勇ましく勝負にでる人も結構、多いのです。そんな覚えのある方はご用心。マーケットのなかのかまきりにはなりたくないものです。いまの自分の都合から離れて、邪心、雑念を捨て、心の動きを止めてただマーケットの本当の声を聴くことが老荘的投資術です。
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曲がり角を曲がった投資環境
過剰流動性は、経済の規模をはるかに上回る資金が供給されたときに発生します。単純化して話すと、経済の規模が100から110に成長したとしましょう。そのときに流通している資金量が100から150に増えていれば40は過剰流動性だと言えます。すべての資金はリターンを求めます。しかし、預貯金の利子も、債券の金利も、株式の配当金と内部留保も元をただせば企業の収益なのです。企業の収益はまさに経済活動。経済活動を大きく上回るおカネが世の中にあふれ出したとしたらどうなるでしょう。
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プログラム①名句でふれる俳句のこころ(合谷美智子)、②しあわせ持ちを目指すリラックス投資(岡本和久)、③フリートーク@東京都渋谷区東1-26-23渋谷区リフレッシュ氷川、参加費2,000円、定員50名様、お申し込みは当社まで
沼津 ■ 2008年3月1日(土)13時~17時
DIY資産運用教室@静岡県沼津市大手町1-1-3沼津商連ビル5階ぬまづ産業振興プラザ。テーマは「長期的視点から見た投資環境と資産運用実践法」(お申込は沼津での協力者、吉野聖一氏【info@yoshinoag.co.jp;Tel: 055-963-2392;Fax: 055-963-5688】、または当社まで)
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結構、一生懸命に書いています。資産運用から食べ物ネタ、折にふれマーケット・コメントなども載せています。ご覧ください。
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老荘に学ぶリラックス投資術(11)
マーケットに立ち向かうカマキリ
荘子の「人間世」という章にたくさんの面白い話がでています。こんなのがあります。荘子が弟子に「心の斎戒(心斎)」ということについて説明しているのです。
「なんじ志を一にせよ。これを聴くに耳をもってするなくして、聴くに心をもってす。これを聴くに心をもってするなくして、聴くに気をもってす。聴くは耳に止まり、心は符に止まる。気なるものは、虚にして物を待つものなり、ただ、道は虚に集まる。虚は心斎なり」
(邪念や雑念を去り、心をひとつに保つがよい、耳で聴くより心で聴く、いや、心で聴くより気で聴くがよい。耳は音を感覚的にとらえるにすぎない。心は事物を知覚するにすぎない。しかし、気で聴くということはあらゆる事象をあるがままに、無心に受け入れることだ。タオはこの無心の境地にして現れるものだ。心の斎戒とは、この無心の境地をわがものとすることなのだ)
よく「相場は相場に聞け」と言います。しかし、これは実際にはとても難しい。自分が持っている株式だとどうしても都合の良い解釈をしてしまったり、あるいは過度に悲観的になったりしてしまいます。本当に無心の境地に至って、冷静かつ客観的に相場の声を聴くということは言うほどやさしいことではありません。いまの自分という小さな枠に閉じこもっていては本当のところは見えてこないのです。
このような言葉もあります。
「虚室は白を生ず、吉祥は止(むな)しきに止まる」
(部屋ががらんどうであるほど、多くの光が部屋を満たすように、虚心になるほどめでたいことが集まってくる)
「止」というのは、ああでもない、こうでもないとクルクルと頭を巡らすことです。五感の刺激から離れ、感情を静め、心の動きを止めるとタオがちゃんと支援をしてくれるということでしょう。
「なんじ、よくその樊(はん)に入り遊びて、その名に感ずることなかれ。・・・迹(あと)を絶つは易く、地を行くなきは難し」
(世俗に生きて世俗を忘れよ。・・・歩かないで足跡を残さないことはたやすい。しかし、歩いてしかも足跡を残さぬことは難しい)
マーケットの中にいて、自分にとっての損得勘定にとらわれない。日々の値動きに超然としている。マーケットの外にいてあれこれ批評をしているのは簡単なことです。しかし、実際に投資をしていて「世俗を忘れる」というのは本当に難しい。荘子先生も「難しい」とおっしゃっています。
相場そのものに戦いを挑んでもそれは意味のないこと。とても自分の思うように市場を動かすことなどできません。そのような無謀なことはやめて、市場のなかにいて、市場に同化することによってマーケットの力を自分の味方につけることができる。荘子に蟷螂(とうろう。かまきりのこと)の斧という有名な逸話があります。
「なんじはかの蟷螂(とうろう)を知らざるか、その臂(ひじ)を怒らして、もって車轍(しゃてつ)に当たる。その任に勝(た)えざるを知らざるなり」
(かまきりの例をあげよう。かまきりは物が近付くとそれが、たとえ戦車でも、鎌を振り上げて立ち向かってゆく。しょせんかなわぬくせに、おのれの能力におぼれきっているのだ)
自分の能力を過信して、マーケットに戦いを挑む人がいます。投資を始めたばかりの人がビギナーズ・ラックでうまくもうかるケースがあるのです。「なんだ、投資なんて簡単じゃないか。オレは天才かも知れない。金儲けなんて簡単だ」そんな思いを抱いて、本や雑誌を読み漁り表面的な知識をつけ、勇ましく勝負にでる人も結構、多いのです。そんな覚えのある方はご用心。マーケットのなかのかまきりにはなりたくないものです。いまの自分の都合から離れて、邪心、雑念を捨て、心の動きを止めてただマーケットの本当の声を聴くことが老荘的投資術です。
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曲がり角を曲がった投資環境
過剰流動性は、経済の規模をはるかに上回る資金が供給されたときに発生します。単純化して話すと、経済の規模が100から110に成長したとしましょう。そのときに流通している資金量が100から150に増えていれば40は過剰流動性だと言えます。すべての資金はリターンを求めます。しかし、預貯金の利子も、債券の金利も、株式の配当金と内部留保も元をただせば企業の収益なのです。企業の収益はまさに経済活動。経済活動を大きく上回るおカネが世の中にあふれ出したとしたらどうなるでしょう。
当然、リターンの源泉の増え方よりも、おカネの量の方が増えているのですから、おカネの収益率は低下していきます。これが昨年までの過剰流動性時代の特徴でした。このような環境のなかで、あり余る資金は何とか高いリターンをだそうと悪戦苦闘しました。まず、レバレッジと呼ばれる借金をして自己資金の何倍もの投資をする手法が横行しました。また、市場性の低い新興国や、商品市場に大量の資金が投じられました。売り買いの少ないなかで資金が入ってくるので当然、値段は上がります。上がるからまた買う、買うから上がる。典型的なバブルの循環が形成されました。また、質の高い証券はリターンが低いので、質を落として高いリターンを求めることも行われました。それでもおカネの量は増える。どんどん新しい投資対象が必要です。そこで、屋上屋を重ねるような証券化証券がどんどん組成されました。
こんな循環が21世紀に入ったころから加速してきましたが、昨年、遂に曲がり角を曲がったように思います。サブプライム問題は「見えざる手」なのでしょう。直接的にはアメリカの消費と景気を減速させ、その結果、経常収支赤字の改善などにつながります。アメリカの経常収支赤字が減るということは他の国に流れていた資金が減少するということです。また、サブプライム・ローンを証券化した証券を保有していたヘッジファンドなど、まだまだ、波乱があることでしょう。また、証券化証券への投資による損失で資本が毀損してしまった金融機関は貸し渋り、貸しはがしを行わざるをえなくなるでしょう。また、モノラインと呼ばれる金融商品の保険会社の格付けが急落しており、これらの企業が保証していたすべての債券にもその余波が広がりつつあります。
いつも相場性格が大きく変わるときには一度、暴落があるものです。今回もそうでしょう。大切なことはすでに新しい時代に入っているのだということをよく認識することです。ある意味、過剰流動性という暴れ者が影をひそめまともな投資が主流になる動きなのではないかと思います。
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投稿者 岡本和久 : 2008年02月05日 12:56
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