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2008年06月05日
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ミドルエイジは忙しい時期です。おカネもかかる。仕事での将来も見えてきている。しかし、退職後の状況はさっぱり見えない。非常に難しい時期です。それだけにちょっと立ち止まり、自分と向き合い、おカネと向き合い、人生と向き合うことが必要なのだと思います。本書の最大の特徴は「書き込みシート」方式になっていることです。生活に必要とされる個人情報や金融情報のまとめ、自分年表、未来年表、人生のミッションなどからはじまり、現在の金融資産額、今後の積立投資額、目標とする資産額と投資期間を把握し、それに基づき基本ポートフォリオを選択、現在のポートフォリオから基本ポートフォリオへの移行計画を作る。運用計画を投資方針書としてまとめる。これらが一連の作業として書き込みシートに記入してゆくうちに完成します。
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老荘に学ぶリラックス投資術(19)
われに三宝あり
「われに三宝あり、持してこれを保つ。一に曰く慈、二に曰く倹、三に曰くあえて天下の先たらず。慈なり、故によく勇なり。倹なり、故によく広し。あえて天下の先たらず、故によく器長と成る」(道徳経、67章)
(私には三つの宝とする信条がある。第一がいつくしみ、第二が控え目にすること、そして第三が人の先に立たないということだ。人民を慈しむ強い心があればこそ、敵が襲ってきたときに勇気を持って闘うことができる。いつも控え目にして、常に満ち足りた心でいるから広々とした世界にいられる、そして、自分ばかりを優先しないから天下の長となることができる)
慈しむ心があるから勇なのだというのは、とても意義深い言葉です。投資でもそうでしょう。自分の投資がどのように世の中の役に立つかを明確に理解しているからこそ、適切なリスクを取ることができるのです。自分の利益のために、株価ばかりを追いまわすのではなく、企業が世の中を良くするために行う活動を応援するという気持ちで投資をするからこそ、長期投資の荒波にも耐える力を得ることができるのです。
(以下、略)
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世界71か国から1850名のチャータード・ファイナンシャル・アナリスト(CFA)が集まりCFA協会の年次総会がカナダのバンクーバーで開催されました。さまざまな興味深い講演がありましたが、今回は「ウォール街のランダム・ウォーカー」で名高いバートン・マルキール氏の話を紹介します。テーマは「中国成長を取り込む投資戦略」というものでした。1820年には中国は世界の三分の一を占める最大の経済大国でした。それが産業革命に乗り遅れ、列強支配の餌食となり、屈辱の時代を過ごしたわけです。しかし、ここにきて明らかに復活してきている。購買力平価をベースにした計算では中国のGDPは世界シェア1割にまで達しています。社会主義体制であるだけに必要な政策がどんどん実施できるというメリットがあるとのこと。
(以下、略)
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老荘に学ぶリラックス投資術(19)
われに三宝あり
「われに三宝あり、持してこれを保つ。一に曰く慈、二に曰く倹、三に曰くあえて天下の先たらず。慈なり、故によく勇なり。倹なり、故によく広し。あえて天下の先たらず、故によく器長と成る」(道徳経、67章)
(私には三つの宝とする信条がある。第一がいつくしみ、第二が控え目にすること、そして第三が人の先に立たないということだ。人民を慈しむ強い心があればこそ、敵が襲ってきたときに勇気を持って闘うことができる。いつも控え目にして、常に満ち足りた心でいるから広々とした世界にいられる、そして、自分ばかりを優先しないから天下の長となることができる)
慈しむ心があるから勇なのだというのは、とても意義深い言葉です。投資でもそうでしょう。自分の投資がどのように世の中の役に立つかを明確に理解しているからこそ、適切なリスクを取ることができるのです。自分の利益のために、株価ばかりを追いまわすのではなく、企業が世の中を良くするために行う活動を応援するという気持ちで投資をするからこそ、長期投資の荒波にも耐える力を得ることができるのです。
「倹」は倹約の倹ですが、何事も腹八分目で満足をしておく。「魚の頭と尻尾は猫にやれ」という相場格言がありますが、欲をだして最後の最後まで株価を追っかけていると結局、ひどい目に会います。どん底で買って、すっ高値で売るなど、できるはずのないことをしようとして怪我をする。また、大きなリターンを得ようとして少数の個別銘柄で身の程知らずな賭けをして、ひどい目に合う。大きな利益を狙わなければ投資機会はずっと大きく広がるのです。
そして、人よりも大きな利益を狙って失敗する。これもよくあることです。まあ、市場平均ぐらいがとれればいいじゃないかと思っていればずっと気持が楽です。そして、結局、アクティブに、どったん、ばったんやる投資家よりもずっと良いパフォーマンスを安定して得ることができる。
でも、やはりハデな投資で大きく儲けてみんなを驚かしたい、大きく儲けて買い物をしたい、旅行に行きたいという気持ちが捨てられないのが人情でしょうか。そんな人に老子はこんな言葉を残しています。
「天下に水より柔弱なるはなし。而も堅強を攻むることこれによく勝るものなし。そのもってこれを易(か)うることなくをもってなり。弱の強に勝ち、柔の剛に勝は、天下知らざるものなきも、よく行うものなし」(同、78章)
(世の中に水ほど柔らかく弱いものはない。しかし、堅く強いものに打ち勝つのもまた水である。これは水が弱さに徹して変わることがないからだ。弱は強に勝ち、柔は剛を制する。この道理は誰も知っているが、実行できるものはいない)
水はいつも自ら人の嫌がる低いところにいます。しかし、どんな狭いところでも入りこみ、うちには強烈な力を秘めています。水はタオの性格をよく現わしています。市場はタオです。その市場に連動するインデックス運用はまさに水のようなものです。そして実はそれが一番、強い力を秘めている。「柔よく剛を制す」はインデックス運用にぴったりと当てはまります。そして、慈、倹、天下の先とならないという老子の三宝に合った投資対象であるといえます。
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マルキール氏は中国株に投資をする場合、安全なのは香港およびニューヨークに上場されている中国株を買うことであると言っていました。高度成長の国の通貨は必ず高くなるので、為替の面での妙味も大きいと指摘していました。
もうひとつの投資機会は中国のビジネス拡大でメリットを受けている企業の株式を買うということです。例えば、いま、ルイヴィトンの最大の売上国は中国なのだそうです。数年前まではまったくなかったマーケットが突然、出現してそれが最大の市場になったというのだからすごいことです。おそらくこれと類似した企業はたくさんあることでしょう。
マルキール氏によれば香港やニューヨークに上場された中国株と、中国市場でメリットを受けている企業を合わせて持つのが最も安全な中国成長を享受するための投資戦略であるとのご宣託でした。私も中国は大きな投資チャンスがあると思っています。同時に、それは相当、長期投資の覚悟があり、時として大きな上げ下げに耐えて持ち続けるガッツのある人に向いた投資であると付け加えておきたいと思います。
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投稿者 岡本和久 : 2008年06月05日 13:01


