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(私には三つの宝とする信条がある。第一がいつくしみ、第二が控え目にすること、そして第三が人の先に立たないということだ。人民を慈しむ強い心があればこそ、敵が襲ってきたときに勇気を持って闘うことができる。いつも控え目にして、常に満ち足りた心でいるから広々とした世界にいられる、そして、自分ばかりを優先しないから天下の長となることができる)

慈しむ心があるから勇なのだというのは、とても意義深い言葉です。投資でもそうでしょう。自分の投資がどのように世の中の役に立つかを明確に理解しているからこそ、適切なリスクを取ることができるのです。自分の利益のために、株価ばかりを追いまわすのではなく、企業が世の中を良くするために行う活動を応援するという気持ちで投資をするからこそ、長期投資の荒波にも耐える力を得ることができるのです。

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われに三宝あり

「われに三宝あり、持してこれを保つ。一に曰く慈、二に曰く倹、三に曰くあえて天下の先たらず。慈なり、故によく勇なり。倹なり、故によく広し。あえて天下の先たらず、故によく器長と成る」(道徳経、67章)

(私には三つの宝とする信条がある。第一がいつくしみ、第二が控え目にすること、そして第三が人の先に立たないということだ。人民を慈しむ強い心があればこそ、敵が襲ってきたときに勇気を持って闘うことができる。いつも控え目にして、常に満ち足りた心でいるから広々とした世界にいられる、そして、自分ばかりを優先しないから天下の長となることができる)

慈しむ心があるから勇なのだというのは、とても意義深い言葉です。投資でもそうでしょう。自分の投資がどのように世の中の役に立つかを明確に理解しているからこそ、適切なリスクを取ることができるのです。自分の利益のために、株価ばかりを追いまわすのではなく、企業が世の中を良くするために行う活動を応援するという気持ちで投資をするからこそ、長期投資の荒波にも耐える力を得ることができるのです。

「倹」は倹約の倹ですが、何事も腹八分目で満足をしておく。「魚の頭と尻尾は猫にやれ」という相場格言がありますが、欲をだして最後の最後まで株価を追っかけていると結局、ひどい目に会います。どん底で買って、すっ高値で売るなど、できるはずのないことをしようとして怪我をする。また、大きなリターンを得ようとして少数の個別銘柄で身の程知らずな賭けをして、ひどい目に合う。大きな利益を狙わなければ投資機会はずっと大きく広がるのです。

そして、人よりも大きな利益を狙って失敗する。これもよくあることです。まあ、市場平均ぐらいがとれればいいじゃないかと思っていればずっと気持が楽です。そして、結局、アクティブに、どったん、ばったんやる投資家よりもずっと良いパフォーマンスを安定して得ることができる。

でも、やはりハデな投資で大きく儲けてみんなを驚かしたい、大きく儲けて買い物をしたい、旅行に行きたいという気持ちが捨てられないのが人情でしょうか。そんな人に老子はこんな言葉を残しています。

「天下に水より柔弱なるはなし。而も堅強を攻むることこれによく勝るものなし。そのもってこれを易(か)うることなくをもってなり。弱の強に勝ち、柔の剛に勝は、天下知らざるものなきも、よく行うものなし」(同、78章)

(世の中に水ほど柔らかく弱いものはない。しかし、堅く強いものに打ち勝つのもまた水である。これは水が弱さに徹して変わることがないからだ。弱は強に勝ち、柔は剛を制する。この道理は誰も知っているが、実行できるものはいない)

水はいつも自ら人の嫌がる低いところにいます。しかし、どんな狭いところでも入りこみ、うちには強烈な力を秘めています。水はタオの性格をよく現わしています。市場はタオです。その市場に連動するインデックス運用はまさに水のようなものです。そして実はそれが一番、強い力を秘めている。「柔よく剛を制す」はインデックス運用にぴったりと当てはまります。そして、慈、倹、天下の先とならないという老子の三宝に合った投資対象であるといえます。

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マルキール氏は中国株に投資をする場合、安全なのは香港およびニューヨークに上場されている中国株を買うことであると言っていました。高度成長の国の通貨は必ず高くなるので、為替の面での妙味も大きいと指摘していました。

もうひとつの投資機会は中国のビジネス拡大でメリットを受けている企業の株式を買うということです。例えば、いま、ルイヴィトンの最大の売上国は中国なのだそうです。数年前まではまったくなかったマーケットが突然、出現してそれが最大の市場になったというのだからすごいことです。おそらくこれと類似した企業はたくさんあることでしょう。

マルキール氏によれば香港やニューヨークに上場された中国株と、中国市場でメリットを受けている企業を合わせて持つのが最も安全な中国成長を享受するための投資戦略であるとのご宣託でした。私も中国は大きな投資チャンスがあると思っています。同時に、それは相当、長期投資の覚悟があり、時として大きな上げ下げに耐えて持ち続けるガッツのある人に向いた投資であると付け加えておきたいと思います。


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投稿者 岡本和久 : 13:01 | コメント (0)

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(中略)

株価が均衡状態にあります。つまり、売りたい人も買いたい人もいない中立の状態です。まさに、みんながこの株価は適正であるとする水準にあるとします。そこに、ニュースが発生します。これが揺らぎです。そのニュースを反映して、売りたい人と買いたい人のバランスが崩れ、株価は新しい水準に移行します。株価にプラスのニュースであれば上昇をするでしょう。これによって、株価に相対的に「高い」という状態と、「安い」という状態が生じます。これが「二」の状態です。しかし、新しいニュースを反映して新しい株価で取引が行われたということは、その株価ではすでに高いので売りたいと思う投資家がいたということです。新しい株価で買う人は「もっと上がる」と思っている。しかし、売る人は「下がる」と思っているわけです。その両者があって初めて取引が成立します。要するにこの新しい株価も実は均衡状態を維持しているのです。相対的に安い、高いと思う人がであって新たな均衡状態ができる。これが「三」の状態でしょう。

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株価はいつも均衡状態にある

道は一を生じ、一は二を生じ、二は三を生じ、三は万物を生ず。万物は陰を負いて陽を抱き、沖気を持って和をなす。(中略)物あるいはこれを損して益し、あるいはこれを益して損す。人の教うるところはわれもまたこれを教う。「強梁(きょうりょう)なる者はその死を得ず」と。われもって教えの父となさんとす。(老子、道徳経42章)

(根源たるタオから一が生まれ、一から二が生まれ、二から三が生まれ、三から万物が生まれる。万物は陰と陽の両方を内に抱き、中立的な状態にある。(中略)損は益に、益は損にと転化するのが原理である。「力を誇るものはろくな死に方をしない」と言われている。これが守るべき教えの第一である。)

この、「一、二、三」の解釈は昔から多くの人を悩まし、また、多様な解釈が生まれているようです。私なりに解釈すると以下のようになります。つまり、混沌とした時空もまだ存在しなかった状態に、ある揺らぎが生じた。「一」の状態である。その瞬間に、「一のなかった状態」と「一の状態」の二つが生まれた。陰と陽の相対性の誕生である。相対する状態が生じると、陰と陽、そして陰陽が分化する前の状態の「三の状態」が生まれる。こうして、すべてが混然と溶け合っていた混沌の世界が細かく分かれて言った。その一つひとつに名前が付けられ、この世の中ができあがった。こうしてこの現象界の分化が始まった。もとより私は中国哲学の専門家ではありませんが、直感的には、「そんなところかな」と思います。

株価が均衡状態にあります。つまり、売りたい人も買いたい人もいない中立の状態です。まさに、みんながこの株価は適正であるとする水準にあるとします。そこに、ニュースが発生します。これが揺らぎです。そのニュースを反映して、売りたい人と買いたい人のバランスが崩れ、株価は新しい水準に移行します。株価にプラスのニュースであれば上昇をするでしょう。これによって、株価に相対的に「高い」という状態と、「安い」という状態が生じます。これが「二」の状態です。しかし、新しいニュースを反映して新しい株価で取引が行われたということは、その株価ではすでに高いので売りたいと思う投資家がいたということです。新しい株価で買う人は「もっと上がる」と思っている。しかし、売る人は「下がる」と思っているわけです。その両者があって初めて取引が成立します。要するにこの新しい株価も実は均衡状態を維持しているのです。相対的に安い、高いと思う人がであって新たな均衡状態ができる。これが「三」の状態でしょう。

「万物は陰を負いて陽を抱き、沖気を持って和をなす」というのは、現在の株価は強気(陽)と弱気(陰)の両方を内包し、そして均衡状態(沖気をもって和をなす)にあるということを言っているように思えます。こうして株価は新しいニュースが出るたびに新しい均衡点に移行しているのです。いまの株価そのものは中立、強気でも、弱気でもない。しかも、ニュースの入り方を予測するのは非常に難しい。それを「ああでもない、こうでもない」と頭をめぐらし人を出し抜こうとしても、「決して成功はしないよ」、と老子先生は教えているように思えます。


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体験的情報化の変遷(4)


株価を提供することでビジネスがもらえる時代は過ぎ去りました。ニュースやマーケットコメントもいくらでも情報が行きわたるようになりました。結局、公開された情報をどのように解釈するのか、どのように判断するのかということが求められるようになったのです。1984年、11年間の海外生活を終え、東京に戻り情報部というところで仕事を始めました。ちょうど80年代のバブルが始まりつつありました。私のいた兜町も異様な雰囲気でした。東京で驚いたのは業界誌などの記者がどんどん仕事場に入ってくることでした。レポートを書いていると「何、書いてるんですか?」、「あ、それ他社でもいま、書いていますよ」という具合で情報が市場で渦巻いている。中には「○○証券は来週、○○株を取り上げる決定をしたようだ」などという情報もいつも流れていました。当時は誰でも簡単にオフィスに入ってくることができたのです。セキュリティが厳しくなりだしたのは、バブル崩壊後だったと思います。それまで自由に出入りしていた人たちからはずい分、反発もあったようです。

バブルも終わりに近づいた1989年の夏、私は資金証券部という部門に転勤になりました。株式市場があまりに加熱しているので、少し、金利や為替の市場に自分を置いてみたいと希望したのが聞き入れられたものです。為替のディーリングなどもしました、しかし、これは本当に難しい。とにかく銘柄が少ない上、みんなが同じ情報を見ている。上司から「がんばってくれよ」と言われても、何をどう頑張ればよいのかわからない。経済指標を的確に予測したとしても、あるときは、「素直に反応し」、またあるときは、「材料出尽くし」で逆に動いたりする。フツフツとした毎日が続いていました。そんなとき、アメリカの投資顧問会社が日本に進出するのでそれを手つだってくれないかという話が舞い込んできました。

さっそく、その会社に行き会長と面談をしました。私の悩みなどを率直に述べたのですが、それに対する彼の答えはきわめて明瞭でした。情報化がどんどん進めば為替市場で起こっていることがすべての市場で起こるようになる。株式バブルが崩壊したのもそれが原因なのだ。これからは、情報化という現実に即した運用の手法が求められている。「その手法がこの会社にはある!」と直感的に感じました。そして、それから15年。日本の法人は年金運用革命の一翼を担うことができ、年金運用でトップの投資顧問会社にまでなることができました。年金運用革命はまさに情報化時代に対応した、「運用合理化革命」だったのです。

2005年、私は、個人投資家に合理的な資産運用の方法を提供したいという思いでいまの会社を設立しました。このメルマガが配信される5月20日、I-Oウェルス・アドバイザーズは三周年目を迎えます。まだまだ、目標にはほど遠いですが、日本の個人投資家が、新しい情報化の時代に適した長期的な資産運用ができるようにサポートしていきたいと思っています。これまで、温かいご支援をいただいたことを感謝するとともに、これからもよろしくお願いいたします。


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老荘に学ぶリラックス投資術(16)

ポートフォリオ運用のコツ

大国を治むるは、小鮮を烹(に)るがごとし(道徳経、六十章)

(大国を統治するのは、小魚を煮るようにするべきだ)

つまり、大国を治めるには、小細工を弄さず、作為をこらさず、できるだけ国民を自由にして、干渉しないことが良いということ。この文章は、大国を鍋だとすれば、その中の小魚を煮るときに突っついたり、かき回したりすると、魚が崩れてしまう。そっと静かに煮るのがよいということを意味しています。

さまざまな証券を全体としてみたものをポートフォリオといいます。いわば、ポートフォリオは、個別の銘柄を煮る鍋のようなものです。運用の目的はポートフォリオ全体の資産価値を増加することにあります。一銘柄が上昇するとか、下落するというのはそれほど重要なことではありません。「全体の価値」がいかに安定的に増加していくかこそが重要なのです。つまり、ポートフォリオに含まれる銘柄は全体のなかでその役割を考えるべきであり、それらひとつずつのパフォーマンスの重要性は二義的なものです。

(略)

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体験的情報化の変遷(2)


(略)

ニューヨークでの若手の朝の仕事は、東京から送られてくる長い、長いテレックスを適当な長さに切り、貼り合わせ株価シートを作ることです。そして、それを大量にコピーをとる。そうするとメッセンジャーがアメリカの証券各社にそれをデリバリーするのです。つまり、アメリカの証券会社も日本の株価は持っていなかったのです。これが結構、大変な作業でした。ちょっと遅れると上司から怒られる。他社の株価シートの方が早く届くと注文がそっちに行ってしまうのです。まさに体力勝負の世界でした。

私が社会にでたのと相前後して、日経QUICKという便利なものが開発されました。いままでは短波放送を聴くより仕方なかった株価がすぐにわかる情報端末、まさに夢の機械でした。まず、東京で導入され、黒板や値紙は姿を消しました。当初は、ニューヨークでは導入されていなかったので、東京でQUICKの端末をたたいて調べた株価をテレックスで打っていました。そのうち、ニューヨーク店にもQUICKが入ります。アメリカの証券会社にもそれが普及し、だんだん株価シート作りは不要となってきました。

(略)

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2008年6月15日(日)
I-OWAマンスリー・セミナー@東京都千代田区永田町1-11-35全国町村会館2F 第一会議室 プログラム:「時間のデザイン」(伊藤宏一)、「投資における時間価値」(岡本和久)、「嫌老社会への挑戦――時間という資源、地域という資源」(長沼行太郎氏、関東短期大学准教授(近代文学・文章論、メディア論)

⇒ ネット・セミナーでは音声と画像をお楽しみいただけます。また、資料はPDFでダウンロードできます。


⇒ マンスリー・セミナーの受講方法を多様化します
<会費について>
●教室会員 (入会金5,000円)
---- 年会員: 60,000円
---- 半年会員: 40,000円
●ネット会員(インターネットで音声と画像を配信)         
---- 年会費: 37,800円
●スポット受講
---- 一回: 10,500円
---- スポット受講回数券(三回分、1年間有効)
25,000円


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⇒ 会報誌「インベストライフ」に掲載された記事のうち、選りすぐりのものを全文、ホームページでご覧いただけます。また、バックナンバーの一覧表も掲載されています。
http://www.i-owa.com/club/ILSample/ILSamples.htm

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会員の方に会報誌のバックナンバーを一冊500円(送料込み)で販売いたします。ご希望の方はお名前、住所、電話/FAX、E-mailアドレスを記載の上、当社までE-mailまたはFAXでお申込ください。先着順ですので在庫切れとなった場合にはご容赦ください。


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★ご希望により貴地でDIY資産運用教室を開催します。最低受講者数、費用など詳細についてはメールでお問合せください。


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老荘に学ぶリラックス投資術(16)

ポートフォリオ運用のコツ

大国を治むるは、小鮮を烹(に)るがごとし(道徳経、六十章)

(大国を統治するのは、小魚を煮るようにするべきだ)

つまり、大国を治めるには、小細工を弄さず、作為をこらさず、できるだけ国民を自由にして、干渉しないことが良いということ。この文章は、大国を鍋だとすれば、その中の小魚を煮るときに突っついたり、かき回したりすると、魚が崩れてしまう。そっと静かに煮るのがよいということを意味しています。

さまざまな証券を全体としてみたものをポートフォリオといいます。いわば、ポートフォリオは、個別の銘柄を煮る鍋のようなものです。運用の目的はポートフォリオ全体の資産価値を増加することにあります。一銘柄が上昇するとか、下落するというのはそれほど重要なことではありません。「全体の価値」がいかに安定的に増加していくかこそが重要なのです。つまり、ポートフォリオに含まれる銘柄は全体のなかでその役割を考えるべきであり、それらひとつずつのパフォーマンスの重要性は二義的なものです。

個別銘柄や投資信託を長期で保有して投資資金が大きく増えてゆくのを見るのは楽しいものです。しかし、それだけでは経済的自立を達成するには不十分です。保有する全金融資産をできるだけ安定的に長期にわたって成長させてゆくことが大切なのです。これがまさに資産運用です。ですから、長期投資は資産運用のための手法のひとつです。

資産運用という視点でこの老子の言葉を読むと意味がよくわかります。株価や基準価格の変動に一喜一憂して、慌てて売買しても意味がありません。鍋の小魚をかき回しているようなものです。老子はこんなことも言っています。

まさに天下を取らんと欲してこれをなせば、われその得ざるを見るのみ。天下は神器なり。なすべからず。なす者はこれを敗り、執(と)る者はこれを失う。(同、二十九章)

(天下を取ろうとして策を弄する者に、天下が取れたためしはない。天下とは、まことに扱いにくいものだ。まとめようとすれば、バラバラになり、追いかければ逃げる。思うままに動かそうと作為しても、動かせるものではない)

儲けようとあれこれ画策してもうまくいくことはありません。マーケットというものは不思議なもので人為を加えることはできません。儲けようとすれば失敗するし、たとえ一回儲かっても、こんどは執着が生じて失敗につながる。リターンはコントロールできない。リスクはコントロールできる。自分の受け入れられるリスクに合わせてポートフォリオを作りじっと成果を待っていれば良いのです。

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体験的情報化の変遷(2)


1973年にブラジルのサンパウロに転勤になりました。赴任してすぐオイルショックが起こり、仕事もないまま、ブラブラしていたら1975年にニューヨークへ転勤になりました。大きなニューヨークのオフィスには空席がたくさんありました。話を聞くと、最近まですべての机に人が座っていたというのです。1964年にケネディ大統領が利子平衡税を導入し、アメリカ人が海外投資をするときには税金がかかるようにしました。それが1974年に撤廃になります。「さあ、これからは大量のアメリカの資金が日本に投資される」というので証券各社はニューヨーク拠点を大幅拡充します。

しかし、1973年の秋に起こった第一次オイルショックの効果が日本経済を蝕み始め、とても日本に投資をできる状態ではなくなってしまった。しかも、1975年の5月1日にアメリカの株式売買手数料の完全自由化が行なわれます。これは「メイ・デイ」と呼ばれる出来事なのですが、この結果、多くのリサーチ・ブティーク型証券会社が苦境に陥りました。そんな事情もあり、ウォール街は暗~い雰囲気でした。そんな中に、ブラジルでボーっとしていた私が行ったのです。

ニューヨークでの若手の朝の仕事は、東京から送られてくる長い、長いテレックスを適当な長さに切り、貼り合わせ株価シートを作ることです。そして、それを大量にコピーをとる。そうするとメッセンジャーがアメリカの証券各社にそれをデリバリーするのです。つまり、アメリカの証券会社も日本の株価は持っていなかったのです。これが結構、大変な作業でした。ちょっと遅れると上司から怒られる。他社の株価シートの方が早く届くと注文がそっちに行ってしまうのです。まさに体力勝負の世界でした。

私が社会にでたのと相前後して、日経QUICKという便利なものが開発されました。いままでは短波放送を聴くより仕方なかった株価がすぐにわかる情報端末、まさに夢の機械でした。まず、東京で導入され、黒板や値紙は姿を消しました。当初は、ニューヨークでは導入されていなかったので、東京でQUICKの端末をたたいて調べた株価をテレックスで打っていました。そのうち、ニューヨーク店にもQUICKが入ります。アメリカの証券会社にもそれが普及し、だんだん株価シート作りは不要となってきました。

証券会社は別として、まだまだ、アメリカの機関投資家は日本の株価情報を必要としていました。私は担当しているお客から興味を持っている株価のリストをもらい、7時前に会社に行き、株価をQUICKで調べ、朝、7時にお客に電話で報告をしました。これでお客が基本的に興味を持っている銘柄がわかったし、しかも、毎日、必ず話を聞いてくれる。マーケットの概況や主なニュースを大急ぎで英語に直し、電話で株価とともに伝えたのです。ところが、ついに、「あ、もう、株価はいらないよ」と言われてしまう日が来ました。

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2008年4月20日(日)12時30分~16時30分
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2008年5月18日(日)
I-OWAマンスリー・セミナー@東京都千代田区永田町1-11-35全国町村会館2F 第一会議室 プログラム:「年金に学ぶ運用形態の変遷」(岡本和久)、「老いのデザイン」(伊藤宏一)、「不動産投信(REIT)の基礎とREITを使った新しい試み(仮題)」(三菱商事UBSリアルティの常務執行役員、南俊一様)

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老荘に学ぶリラックス投資術(15)

損してまた損し無為にいたる

学をなせば日に益し、道をなせば日に損す。これを損してまた損し、もって無為に至る。無為にしてなさざるなし。(道徳経四十八章)

投資をするのだからしっかり勉強をしなければいけないと思っている人も多いと思います。知識があればきっと他の人が気がつく前に上がりそうな銘柄を発見できる。それを先回りして買っておけばみんなが気付いて買いだしたときに売ることができる。そんな人に老子先生、冒頭のような言葉を残しています。

(学問をすればするほど日々、知識は増えてゆく。反対にタオを実践するほど日々、知識が減ってゆく。どんどん、どんどん知識が減ったその究極に、無為の境地が開ける。無為の境地に到達すると不可能なことは何もない)

知識を際限なく増やすよりも、いかにそれをシンプルにするかの方がはるかに大切です。物事、複雑になるほど、現実からかい離していきます。世の中、実はシンプルな法則で動いているように思います。ノーベル賞ものの理論は得てしてその本質は直感的で単純です。投資理論も実はすごくシンプルです。そのシンプルな原則、投資の世界のタオをきちんとつかんでおけばそれでいいのです。

⇒ 全文は下記「続きを読む」をご覧ください

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体験的情報化の変遷(1)


新年度に入りました。桜が満開!毎年のことながら良いものですね。1971年4月1日、私の証券人生が始まりました。早いものでもう37年間、証券市場で勉強させてもらいました。ちなみに入社式を終えたときの日経平均は2421円でした。先輩から「この数字を覚えておくといいよ」と言われたのが懐かしく思い出されます。これまでの証券人生を振り返ってみると「情報化」がどんどん進んでい言った時期だったといえます。おカネと情報は経済という車の両輪です。これから四回にわたって私の証券人生で体験した情報化について書きたいと思います。

当時、証券会社の店頭にはおおきな黒板がありました。もちろん、いまのような株価ボードなどはありません。短波放送で流される株価をイヤホンで聴きながら専門の人が黒板に株価を書き込んでいきます。上昇は赤、下落は青です。あの早口の株価放送を聴きながらどんどん書き込んでゆくのです。それはすごい技術でした。もちろんクイックやロイターズ、ブルームバーグなどない時代。普通の人が株価を知るのは証券会社の店頭でこの黒板を見るしかなかったのです。でも、いまの情報端末で見る以上の迫力を感じたものです。


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2008年4月20日(日)12時30分~16時30分
I-OWAマンスリー・セミナー@東京都千代田区永田町1-11-35全国町村会館2F 第一会議室 プログラム:「東アジアのデザイン ~ 岡倉天心から学ぶ」(伊藤宏一)、「さまざまな投資手法~その2」(岡本和久)、「投資信託業務の実際」(横山利夫氏、AIU保険会社、日本代表者、会長)
☆横山会長は、資産運用会社、販売会社、信託銀行と投資信託業界を構成する三つの業界で実務に携わってこられました。今回は投資家からなかなか見えない実務の現場のお話をいただきます。

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I-OWAマンスリー・セミナー@東京都千代田区永田町1-11-35全国町村会館2F 第一会議室 プログラム:「年金に学ぶ運用形態の変遷」(岡本和久)、「老いのデザイン」(伊藤宏一)、「不動産投信(REIT)の基礎とREITを使った新しい試み(仮題)」(三菱商事UBSリアルティの常務執行役員、南俊一様)


⇒ ネット・セミナーで画像もご覧いただけるようになりました。従来は音声だけでしたが、本年1月分より画像もご覧いただけます。画質の点などで改善の余地はありますが、より臨場感をもって学んでいただけると思います。


⇒ マンスリー・セミナーの受講方法を多様化します
<会費について>
●教室会員 (入会金5,000円)
---- 年会員: 60,000円
---- 半年会員: 40,000円
●ネット会員(インターネットで音声と画像を配信)         
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老荘に学ぶリラックス投資術(15)

損してまた損し無為にいたる

学をなせば日に益し、道をなせば日に損す。これを損してまた損し、もって無為に至る。無為にしてなさざるなし。(道徳経四十八章)

投資をするのだからしっかり勉強をしなければいけないと思っている人も多いと思います。知識があればきっと他の人が気がつく前に上がりそうな銘柄を発見できる。それを先回りして買っておけばみんなが気付いて買いだしたときに売ることができる。そんな人に老子先生、冒頭のような言葉を残しています。

(学問をすればするほど日々、知識は増えてゆく。反対にタオを実践するほど日々、知識が減ってゆく。どんどん、どんどん知識が減ったその究極に、無為の境地が開ける。無為の境地に到達すると不可能なことは何もない)

知識を際限なく増やすよりも、いかにそれをシンプルにするかの方がはるかに大切です。物事、複雑になるほど、現実からかい離していきます。世の中、実はシンプルな法則で動いているように思います。ノーベル賞ものの理論は得てしてその本質は直感的で単純です。投資理論も実はすごくシンプルです。そのシンプルな原則、投資の世界のタオをきちんとつかんでおけばそれでいいのです。

戸を出でずして、天下を知り、まどよりうかがわずして、天道を見る。その出ずることいよいよ遠ければ、その知ることいよいよ少なし。ここをもって聖人は行かずして知り、見ずして名(あきら)かに、なさずして成る(道徳経四十七章)

(タオの境地に至ると、外に出ないでも自然に天下の動静が判り、外を見ないでもおのずと天の運行が判る。知識を外に求めて、駆けずりまわれば廻るほど、知識はますますあやふやになる。だから、タオを体得した聖人は、外の情報に頼らずに物事を理解し、感覚に頼らずに物事を判断し、作為をしないでもすべてがうまくいく)

太極拳の名人、鄭曼青は太極拳の技でアメリカ人のボクサーなどを投げ飛ばしていた名人でしたが、老子の注釈本も出すなど学者としても有名でした。その彼が「損することに投資する」ということを言っています。つまり、筋骨による力をどんどんそぎ落としてゆくと太極拳の本当の強さでてくるというのです。投資でも同じ。難しいことばかりマニアックに勉強してもあまり意味はありません。シンプルな基本をしっかりと知ること。それを本当に自分のものにすることこそ投資の成功法です。


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体験的情報化の変遷(1)


新年度に入りました。桜が満開!毎年のことながら良いものですね。1971年4月1日、私の証券人生が始まりました。早いものでもう37年間、証券市場で勉強させてもらいました。ちなみに入社式を終えたときの日経平均は2421円でした。先輩から「この数字を覚えておくといいよ」と言われたのが懐かしく思い出されます。これまでの証券人生を振り返ってみると「情報化」がどんどん進んでい言った時期だったといえます。おカネと情報は経済という車の両輪です。これから四回にわたって私の証券人生で体験した情報化について書きたいと思います。

当時、証券会社の店頭にはおおきな黒板がありました。もちろん、いまのような株価ボードなどはありません。短波放送で流される株価をイヤホンで聴きながら専門の人が黒板に株価を書き込んでいきます。上昇は赤、下落は青です。あの早口の株価放送を聴きながらどんどん書き込んでゆくのです。それはすごい技術でした。もちろんクイックやロイターズ、ブルームバーグなどない時代。普通の人が株価を知るのは証券会社の店頭でこの黒板を見るしかなかったのです。でも、いまの情報端末で見る以上の迫力を感じたものです。

私の配属となった国際部は黒板がありませんでした。その代り値紙(ねがみ)という銘柄名が印刷された大きな紙があり、やはり短波放送を聴きながら女性が青鉛筆と赤鉛筆で株価を書き込んでいくのです。入社した年の8月15日、ニクソン・ショックが起こりました。アメリカ大統領のニクソンがドルと金の交換を停止したのです。戦後続いてきたブレトンウッズ体制に終止符が打たれ、それから為替市場はいよいよ変動制に移行したのです。そのとき、値紙全面が真っ青になったのを昨日のことのように覚えています。上司から、「こういうことはめったにないからよく覚えておくのだよ」と言われました。

国際部の通信はテレックスがほとんどでした。国際電話は高い。いまのように株価情報端末もありません。ファックスもなく、Eメールはもちろん存在しません。とにかく各部にようやく電卓(と、いってもかなり大きかった)が一台ずつ普及し始めていたころです。多くの人はそろばんで計算をしていた時代です。テレックスというのは、こちらがキーボードを打つと相手方で同じ文字がでる機械です。テレックス室がありそこにテレックスがたくさん並んでいました。テレックスには相手方のベルを鳴らすボタンがあります。朝、取引が始まるとそれが一斉に鳴り出すのです。そうすると若手はテレックスのところに駆けつける。文字が流れてきます。「HITACHI NO YORITSUKI IKURA?(日立の寄り付きいくら?)」そうするとその若手は値紙のところにダッシュして株価をみます。それからテレックスに取って返して「HITACHI YORITSUKI 300 YEN(日立寄り付き200円)」などと返事を打つのです。そうすると海外店はその情報を現地の業者に伝え注文をもらう。早く寄り付き情報を伝えたところが注文をもらえた。そんな時代がずいぶん続きました。

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「低」があるから「高」がある

この宇宙のはじまる前から「タオ」がありました。タオというのはあらゆる対立を超えた渾然たる状態です。宇宙の法則、宇宙法はこのタオに即しています。

「昔(はじめ)に一を得たるものあり。天は一を得てもって清く、地は一を得てもって寧(やす)く、神は一を得てもって霊に、谷は一を得てもって盈(み)ち、万物は一を得てもって生じ、侯王は一を得てもって天下の貞たり。(第39章)

つまり、すべてタオを受け継いでいるという訳です。もとをただせばこの宇宙はたった一つのタオなのです。

「故に高は下をもって基となる」(同)

すべて同じタオから生れているということは、この世のすべては相対的だということです。つまり、「高」は「低」があるから「高」なのです。

マーケットも同じ。株価が上がった、下がったと騒いでみても、それは常に相対的なものです。「いつと比較して」上がった、下がったという話です。大暴落!と言ってもそれ以前に上がっているから暴落だし、大幅高と言っても前の状態が安いからいまが高いのです。

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ハイリスク・ハイリターン

「この世の終りがくるという予言は株を売る理由にはならない」

これはアメリカの著名なポートフォリオ・マネジャー、ピーター・リンチの言葉です。

株式も為替もマーケットが大荒れですね。まさにこのように暴落したり、暴騰したりするのをリスクというのです。現実にすでに投資をしている方なら、ハラハラ、ヒヤヒヤ、ドキドキしても当然です。「リスクは不確実性」などと頭では分かっていても、実際に自分にそれが降りかかってきたとき、その意味するところの重みがよくわかることだろうと思います。そして、このハラハラ、ヒヤヒヤ、ドキドキを耐え抜いた人だけが長期投資のすばらしい果実を得ることができる。ハイリスク・ハイリターンとひと口にいうのは簡単ですが、それほど、生易しいものではありません。

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「低」があるから「高」がある

この宇宙のはじまる前から「タオ」がありました。タオというのはあらゆる対立を超えた渾然たる状態です。宇宙の法則、宇宙法はこのタオに即しています。

「昔(はじめ)に一を得たるものあり。天は一を得てもって清く、地は一を得てもって寧(やす)く、神は一を得てもって霊に、谷は一を得てもって盈(み)ち、万物は一を得てもって生じ、侯王は一を得てもって天下の貞たり。(第39章)

つまり、すべてタオを受け継いでいるという訳です。もとをただせばこの宇宙はたった一つのタオなのです。

「故に高は下をもって基となる」(同)

すべて同じタオから生れているということは、この世のすべては相対的だということです。つまり、「高」は「低」があるから「高」なのです。

マーケットも同じ。株価が上がった、下がったと騒いでみても、それは常に相対的なものです。「いつと比較して」上がった、下がったという話です。大暴落!と言ってもそれ以前に上がっているから暴落だし、大幅高と言っても前の状態が安いからいまが高いのです。

これは将来に向けての話でもあります。つまり、「買った銘柄が下がってしまった、どうしよう」と嘆いてみてもそれはいま時点の話でしかありません。一年後には、「あの時、もっと買っておけばよかった」と思うかも知れない。ですから、その時々で一喜一憂してもあまり意味がないのです。最終的に投資した資金を使わねばならない時点でようやく評価が定まるのであり、その途中の動きはあまり意味がないのです。

「反は道の動なり。弱は道の用なり」(第40章)

(タオの運動法則は常に対立する状態を含み、対立する状態に転じようとする。常に受け身の立場を守ることで限りない積極に通ずる)

マーケットのタオは強弱、上下をいつも内に含んでいます。それが顕現化して、相場の変動になる。それに対するには、受け身の姿勢、つまり、パッシブな運用に徹していればよい。上昇、下落のサイクルを含んだ全体を保有していればよいというのが、老子先生的な投資手法ではないかと思います。

アメリカのフォークシンガー、ピート・シーガーに「Turn, turn, turn」という素晴らしい曲があります。歌詞は聖書の一節からとったものです。Turnというのは「巡る」という意味です。

To every thing, turn, turn, turn(何事にも、ターン、ターン、ターン)
There is a season, turn, turn, turn(時がある、ターン、ターン、ターン)
And a time for every purpose under heaven(天の下の出来事にはすべて定められた時がある)

A time to be born, a time to die;(生まれる時、死ぬ時)
A time to plant, a time to reap;(植える時、植えたものを抜く時)
A time to kill, a time to heal;(殺す時、癒す時)
A time to laugh, a time to weep(泣く時、笑う時)
(以下、略)

マーケットも本当にそうだと思います。Turn、Turn、Turnです。

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ハイリスク・ハイリターン

「この世の終りがくるという予言は株を売る理由にはならない」

これはアメリカの著名なポートフォリオ・マネジャー、ピーター・リンチの言葉です。

株式も為替もマーケットが大荒れですね。まさにこのように暴落したり、暴騰したりするのをリスクというのです。現実にすでに投資をしている方なら、ハラハラ、ヒヤヒヤ、ドキドキしても当然です。「リスクは不確実性」などと頭では分かっていても、実際に自分にそれが降りかかってきたとき、その意味するところの重みがよくわかることだろうと思います。そして、このハラハラ、ヒヤヒヤ、ドキドキを耐え抜いた人だけが長期投資のすばらしい果実を得ることができる。ハイリスク・ハイリターンとひと口にいうのは簡単ですが、それほど、生易しいものではありません。

それではリスクに耐えるにはどうしたらよいか。答えは、自分で学び、自分で確信を持ち、自分で行動を取るということしかありません。人の話を無条件で受け入れたり、マーケットの動きにつられたりするのではなく、自分の価値観で判断し、行動をすることが唯一、相場変動のリスクに耐える方法です。

この世の終りがくるという予言は株を売る理由にはならない。そして、株価は、まるでこの世の終りが本当に来るかのように思えるときにボトムをつけるのです。長期投資は耐久レース。それはリスクとの戦い。リスクの恐怖に耐え抜けた人だけが大きな成果を得ることができるのです。

「上がったらよし、下がってもよしの株価かな」

日本一の個人投資家と言われる竹田和平さんの言葉です。これぐらい達観していないと本当の長期投資家にはなかなかなれないのです。


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カリスマ・シェフ、庖丁の話

名料理人、いま流に言えばカリスマ・シェフの庖丁(ほうてい)が王様の前で牛をさばいて見せました。見るみる肉が骨を離れてゆく見事な刀さばきを見て、王様は「神技(かみわざ)じゃ!」と感嘆の声をあげます。庖丁はそれを聞くと、刀をおいて王様にむかい、「恐れながら、いま、御覧に入れたのは技ではありません。技を極めた果てにあるものと言えましょう。タオなのです」と答えます。

そして庖丁は続けます。「この仕事を始めたころ、目にうつるものは牛の形でした。3年ほど経つうちに、牛の外形が消え、骨や筋が見えるようになりました。今では、もう、肉眼に頼ることもありません。牛に向かうと「神(しん)」が動きます。感覚や意識は動きを止めて、ただ、神の働きに任せる。そうすると、あえて意識的な努力をしないでも、天理によって牛の隅々まで切りさいてゆくことができるのです。この包丁を見てください。すでに19年も使い込み、数千頭の牛をさばきましたが、刃こぼれひとつせず、新品同様です」

牛の外形は株価です。株価を投資対象として売ったり買ったりするのは初心者の段階。しかし、正しい知識が身についてくると、牛の外形ではなく、外形を支える企業の価値や成長力が見えるようになります。良い銘柄を選んで長期投資する。これはかなり腕が上がったと言ってよいでしょう。しかし、現実にはほとんどの人が牛の外形を見て投機や短期投資をしているのです。

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業界の構図を知ろう

投資をするにはおカネがかかります。おカネを増やすための投資におカネがかかるのですから、この「水漏れ」を小さくすることは投資成功のカギともいえます。

(略)

投資信託も同様です。従来、投信会社は証券会社や銀行の系列会社として設立されてきました。多くの場合、これまで、系列の投信会社が作った投信をグループの頂点にある銀行や証券会社が販売をしてきました。つまり、投信会社は販売会社の影響下にあったのです。投信会社の収入は運用している純資産残高の一定の比率です。したがって、残高が増えないと企業としてやっていけません。では、残高を増やすためには何が必要か。グループの親分に少しでもたくさん売ってもらわなければなりません。当然、「親分、何を作ったら売っていただけるでしょうか」と聞きに行きます。親分は、「そうだなあ、他社で○○の投信を出してずいぶん売れているようだ。お前のところもやってみたらどうだ」という話になる。そして、その投信が出来上がると販売が始まる。投信会社もハッピーです。

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I-OWAマンスリー・セミナー@東京都千代田区永田町1-11-35全国町村会館2F 第一会議室 プログラム:「さまざまな投資手法~その1」(岡本和久)、「愛のデザイン」(伊藤宏一)、「和洋折衷型『物言う株主』の投資スタンス」(佐野順一郎氏、ダルトン・インベストメンツ㈱代表取締役社長)
☆外資系アクティビスト・ファンドの動向が注目されていますが、和洋折衷型『物言う株主』を提唱するダルトン・インベストメンツの佐野社長から直接、投資スタンスのお話を伺います。

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I-OWAマンスリー・セミナー@東京都千代田区永田町1-11-35全国町村会館2F 第一会議室 プログラム:「東アジアのデザイン ~ 岡倉天心から学ぶ」(伊藤宏一)、「投さまざまな投資手法~その2」(岡本和久)、「投資信託業務の実際」(横山利夫氏、AIU保険会社、日本代表者、会長)
☆横山会長は、資産運用会社、販売会社、信託銀行と投資信託業界を構成する三つの業界で実務に携わってこられました。今回は投資家からなかなか見えない実務の現場のお話をいただきます。

⇒ ネット・セミナーで画像もご覧いただけるようになりました。従来は音声だけでしたが、本年1月分より画像もご覧いただけます。画質の点などで改善の余地はありますが、より臨場感をもって学んでいただけると思います。


⇒ マンスリー・セミナーの受講方法を多様化します
<会費について>
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---- 年会費: 37,800円
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---- スポット受講回数券(三回分、1年間有効)
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2008年4月4日(金)19時~21時@いきいきプラザ一番町
基調講演、「食ショック」講師:平山賢一氏 ~~~ いま、一番、ホットな話題です!
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⇒ 開催予定

東京 ■ 池袋コミュニティ・カレッジで以下の講座を行います。
「DIY資産運用法~証券投資の基礎知識と長期投資の実践法」@池袋コミュニティ・カレッジ。開催日は4月4日。6月6日、7月4日、8月1日、9月5日の14時~15時30分。受講料:6ヶ月5回、15,750円。お申し込みは池袋コミュニティ・カレッジ(03-5949-5488)まで

東京 ■ 2008年4月27日(日)13時~16時
DIY資産運用教室@I-Oウェルス・アドバイザーズ、東京都渋谷区広尾1-8-6-7F。テーマは前回、ご好評をいただいた「投資信託の基礎知識とファンド検索の実習」です。当社のパソコンを使って小グループでファンド検索を実習していただきます。定員は10名のみです。お申し込みはお早めに当社(info@i-owa.com)まで。

★当社へのお申込み時にご提示いただく個人情報は、協力者の方と共有することがあります。お名前以外の情報開示をお望みでない方は、申込み時にその旨、お申し出ください。

★ご希望により貴地でDIY資産運用教室を開催します。最低受講者数、費用など詳細についてはメールでお問合せください。


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⇒「岡本和久のI-OWA日記」もご覧ください
結構、一生懸命に書いています。資産運用から食べ物ネタ、折にふれマーケット・コメントなども載せています。ご覧ください。
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⇒「しあわせ持ちになれるリラックス投資入門」、ジャストブログに連載中。50回シリーズで体系的知識を学んでいただきます。
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老荘に学ぶリラックス投資術(13)

カリスマ・シェフ、庖丁の話

名料理人、いま流に言えばカリスマ・シェフの庖丁(ほうてい)が王様の前で牛をさばいて見せました。見るみる肉が骨を離れてゆく見事な刀さばきを見て、王様は「神技(かみわざ)じゃ!」と感嘆の声をあげます。庖丁はそれを聞くと、刀をおいて王様にむかい、「恐れながら、いま、御覧に入れたのは技ではありません。技を極めた果てにあるものと言えましょう。タオなのです」と答えます。

そして庖丁は続けます。「この仕事を始めたころ、目にうつるものは牛の形でした。3年ほど経つうちに、牛の外形が消え、骨や筋が見えるようになりました。今では、もう、肉眼に頼ることもありません。牛に向かうと「神(しん)」が動きます。感覚や意識は動きを止めて、ただ、神の働きに任せる。そうすると、あえて意識的な努力をしないでも、天理によって牛の隅々まで切りさいてゆくことができるのです。この包丁を見てください。すでに19年も使い込み、数千頭の牛をさばきましたが、刃こぼれひとつせず、新品同様です」

これは荘子にでている話です。このカリスマ・シェフの名前をとって料理用の刃物が包丁(ほうちょう)と呼ばれるようになりました。

牛の外形は株価です。株価を投資対象として売ったり買ったりするのは初心者の段階。しかし、正しい知識が身についてくると、牛の外形ではなく、外形を支える企業の価値や成長力が見えるようになります。良い銘柄を選んで長期投資する。これはかなり腕が上がったと言ってよいでしょう。しかし、現実にはほとんどの人が牛の外形を見て投機や短期投資をしているのです。

庖丁はそれでは「まだ、まだ」だというのです。どの企業が良いとか、どの分野が良いというのではなく、大きなマーケットのタオに任せることこそ成功の条件だと言っています。つまり、企業の本質を見て投資をすることは株価を売買するよりもずっと良いのですが、問題はふたつあります。ひとつはそのような銘柄を自分だけが発見できるかということ、そして、もうひとつは、その銘柄の株価が魅力ある水準にあるかどうかが自分で判断できるかということです。

株価の動きは予測できません。企業はどうかと言えば、確かに社会に付加価値を創造してゆく企業もたくさんあります。それがわかるなら、その企業に投資をするのもよいでしょう。しかし、もっと確実なのは、世の中の上場企業すべてが総体として生み出している価値の増殖を買うことです。日本も、他の先進国も、新興国もすべての上場企業に幅広く投資をしているのが、一番、無理がなく収益を上げる方法であると言えるのです。庖丁がいう「神」は投資で言えばマーケットのタオです。世界中の上場企業が営々として日夜生み出している付加価値を享受するインデックス運用です。

荘子にはこんな話もあります。罔両(もうりょう)というのは影の外縁にできるうすい影のことです。その罔両が影を批判しました。「お前さんは、歩いていたかと思えば立ち止まり、座っていたかと思えば立ち上がる。なんでそう自主性のない動きをするのだ」。影は、「お前はおれが主人の動く通りに動くと言って非難するが、本当かねえ。おれの主人にしたところで本当に自分の意志で動いているのか怪しいものだ。我々の主人だって他の何かによって動かされているのかも知れない。所詮、我々には、なぜ自分が動くのかはわからないのだよ」。

投機的株価の動きは罔両、短期的動きは影、そして、その実態である企業の価値だって本当は大きな世界経済全体の影響を受けているのです。世界中の個別企業を全部まとめて市場全体を長期で保有していればいいじゃないかということをこの二つのエピソードは暗示しているように思います。


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☆★☆★ 岡本和久の資産運用、「キホン」の「キ」 ☆★☆★ 

業界の構図を知ろう

投資をするにはおカネがかかります。おカネを増やすための投資におカネがかかるのですから、この「水漏れ」を小さくすることは投資成功のカギともいえます。典型的なのは株式売買をするときに証券会社に支払う委託売買手数料。これは証券会社の大きな収入源です。一般に取引金額に対するパーセントが決まっていてその金額を徴収されます。問題は、証券会社は投資家が儲けようが、損しようが関係なくこの収益を上げることができるということです。とにかく売り買いさえ頻繁にしてくれればそれでうれしいのです。そこのところを良く理解して証券会社と付き合うと、いままで気づかなかったことがわかるようになったりします。

投資信託も同様です。従来、投信会社は証券会社や銀行の系列会社として設立されてきました。多くの場合、これまで、系列の投信会社が作った投信をグループの頂点にある銀行や証券会社が販売をしてきました。つまり、投信会社は販売会社の影響下にあったのです。投信会社の収入は運用している純資産残高の一定の比率です。したがって、残高が増えないと企業としてやっていけません。では、残高を増やすためには何が必要か。グループの親分に少しでもたくさん売ってもらわなければなりません。当然、「親分、何を作ったら売っていただけるでしょうか」と聞きに行きます。親分は、「そうだなあ、他社で○○の投信を出してずいぶん売れているようだ。お前のところもやってみたらどうだ」という話になる。そして、その投信が出来上がると販売が始まる。投信会社もハッピーです。

販売会社は販売した投信の信託報酬の一部をもらいます。同時に多くの場合、販売手数料を取ります。ですから、理想的には投信の残高は高い方が良いが、一方で常に新しい投信に乗り換えてもらうとありがたいのです。新しい投信をだしたとします。幸いに基準価格が上昇します。そうすると、「このあたりでとりあえず利益確定してはどうでしょうか、新しいよさそうな商品もありますから」という話になります。不幸にして基準価格が下がってしまったとします。「前回のは残念でした。ちょっと予想外の展開でしたね。このまま持っていてもいいのですが、こちらの新しい商品に乗り換えてみてはどうでしょうか。その方が効率が良いのではないかと思います」などとセールストークをします。

この構図を見ると、なぜ、業界が次から次に同じような投信をだしてくるのかわかります。最近はこの構図もずいぶん改善しています。系列外の商品を販売する販社も増え、販売手数料のないノーロード型の投信も増えました。そして、何より販社に販売を頼らず、自分で売るという独立系の直販投信がではじめました。これはとても良いことで歓迎すべきことです。

投資を考える際に、誰がどこで、どうやって儲けているかというメカニズムを理解することは極めて重要なことです。

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2008年02月20日

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老荘に学ぶリラックス投資術(12)

農夫のごとく

(略)

「嗇にしくはなし」という意味が、作物を育てるためには、雑草を取り去って田畑をととのえることが必要であるということです。育ちが良くなければその原因を取り除く。雑草がはびこったらそれを取り去る。問題があればそれを解決してあとは自然の流れに任せる。できることをきちんとすればあとは天が然るべき結果を与えてくれる。

リラックス投資は、ムリ、ムダ、ムラをできる限り減らした投資法です。この章で老子が述べているのはまさにムダを取り去れということ。具体的には投資のコストを最小化する。そして、マーケットの法則にあったムリのない運用を続けていればムラの少ない結果をでてきます。投資家は農夫のようでありたいものです。

(略)。

日本一の個人投資家と言われる竹田和平さんを先日、取材させていただきました。色々、勉強になる良いお話をたくさんいただきました。その中で特に感動したのが氏の提唱される「貯徳」、「ありがとう百万遍」でした。貯徳はまさに「重積徳」だと思います。易経にも「積善の家に余慶あり」という言葉があります。

(略)

⇒ 全文は下記「続きを読む」をご覧ください

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俳句と投資

2月10日に俳人の合谷美智子さんと「『不易流行』は俳句のこころ、投資のこころ」というコラボレーション・セミナーを行ないました。「不易流行」というのは、松尾芭蕉の言葉として有名です。彼は「不易を知らざれば基立ちがたく、流行を知らざれば風新たならず」と述べています。つまり、不易、変らないものに基盤を置いて、流れ行くものに新しさを求める。長期投資においても同じことが言えます。

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東京 ■ 2008年4月27日(日)13時~16時
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老荘に学ぶリラックス投資術(12)

農夫のごとく

「人を治め天に事(つか)うるは、嗇(しょく)にしくはなし。それただ嗇、それを早服と謂う。早服これを重積徳と謂う。重積徳なれば、克(よ)くせざるなし」(老子、「道徳経」59章)

(一国を治め、天に仕えるには「嗇」に優るものはない。「嗇」であれば早くからタオに服することができる。早くからタオに服することを、重ねて徳を積むという。重ねて徳を積めば何事にも打ち勝つことができる)

「嗇」というのは「吝嗇(りんしょく)」などと言われるようにケチでしみったれのイメージがありますが、ここでは無駄や虚飾を省くというプラス・イメージで使われています。もともとは、収穫を穀倉に収めることの意味だそうです。いったん、穀倉に収めた穀物はできる限り節約せよという意味から「吝嗇」という言葉になったようです。

「嗇にしくはなし」という意味が、作物を育てるためには、雑草を取り去って田畑をととのえることが必要であるということです。育ちが良くなければその原因を取り除く。雑草がはびこったらそれを取り去る。問題があればそれを解決してあとは自然の流れに任せる。できることをきちんとすればあとは天が然るべき結果を与えてくれる。

リラックス投資は、ムリ、ムダ、ムラをできる限り減らした投資法です。この章で老子が述べているのはまさにムダを取り去れということ。具体的には投資のコストを最小化する。そして、マーケットの法則にあったムリのない運用を続けていればムラの少ない結果をでてきます。投資家は農夫のようでありたいものです。

自然の流れ、マーケットの法則に早くから服していれば、徳を積み重ねてゆくことができる。作物が豊作になる。資産の蓄積ができる。そして、徳を積んでいくことができる。良いことのためにおカネを活用していくことも可能になります。徳を積めばしあわせ持ちになれます。人に喜ばれることは自分の喜びに他ならないからです。

日本一の個人投資家と言われる竹田和平さんを先日、取材させていただきました。色々、勉強になる良いお話をたくさんいただきました。その中で特に感動したのが氏の提唱される「貯徳」、「ありがとう百万遍」でした。貯徳はまさに「重積徳」だと思います。易経にも「積善の家に余慶あり」という言葉があります。

「怨みに報ゆるに徳をもってす」(同、63章)

これは第二次世界大戦終結の直後、この言葉を、蒋介石が対日政策の基本としたことで有名になりました。どんな嫌なことが起こっても、怨まずに「ありがとう」、これは竹田さんの「ありがとう百万遍」の思想と同じです。人は今の自分に都合の悪いことを、「悪いこと」と判断します。しかし、その「悪いこと」が将来、大きな幸いをもたらすことも多いのです。竹田さんも「失敗はない、勉強があるだけ」とおっしゃっていました。自分に起こることはすべて、天の恵み。「ありがとう」と受け止めることが大切。まさに、中国の古い書物「淮南子(えなんじ)」の「人間(じんかん)万事塞翁が馬」です。投資でも同じこと、天の法則にあったことをしていれば、短期的に悪いことが起こっても「ありがとう」と受け止めていればよいのです。(竹田和平さんとの対談は会報誌、「インベストライフ」4月号に掲載予定です)

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俳句と投資

2月10日に俳人の合谷美智子さんと「『不易流行』は俳句のこころ、投資のこころ」というコラボレーション・セミナーを行ないました。「不易流行」というのは、松尾芭蕉の言葉として有名です。彼は「不易を知らざれば基立ちがたく、流行を知らざれば風新たならず」と述べています。つまり、不易、変らないものに基盤を置いて、流れ行くものに新しさを求める。長期投資においても同じことが言えます。

長期投資の不易というのは、マーケットの原理原則です。例えば、リターンとリスクの間のトレードオフの関係とか、リスクをコントロールする手法が分散投資や長期投資であるとか、また、アセット・アロケーションがパフォーマンスのほとんどを決めると言った原則。これらはどのようなマーケット環境にあっても常に真実です。マーケットは常に変動して止みません。しかし、その表面の変化のみを追い求めていても投資はうまくいかない。「不易の原則」に基礎を置き、常に変動するマーケットと対峙する、これが長期投資のこころです。その意味で松雄芭蕉の言葉はまさに投資の核心を突いているといえます。

合谷さんのお話でとても面白かったのが「句座」についてでした。みんなで持ち寄った句を互選するわけですが、初心者は初心者の句を選びがちである。経験の長い人ほど同じように経験の長い人の句を選ぶというのです。合谷さんはそれでよいのだといっています。つまり、それぞれの感性ですなおに良いと思うものを選べばよいというわけです。

イギリスの経済学者、ジョン・メイナード・ケインズは、株式市場を美人投票に例えました。彼は、「玄人の投資は、投票者が100枚の写真の中から最も容貌の美しい人を6人選び、その選択が投票者全体の平均的な好みに最も近かった者に賞金が与えられる」という新聞投票に見立てることができるとしています。つまり、自分の価値観で銘柄を選ぶのではなく、大多数の人々がどのような行動をとるかを推測することが必要だとしているのです。

句座の例で言えば、自分がどの句を好きかではなく、みんながどの句を選ぶかが重要だということです。でも、これを株式市場ですると株価を追い掛け回す短期投資家のスタンスになってしまいます。長期投資は違います。やはり、自分の好きな企業でなければとても長期には保有できるものではありません。不易流行にしても、句座のあり方にしても、俳句に学ぶことは多いものだと思いました。


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2008年02月05日

2008年2月5日

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老荘に学ぶリラックス投資術(11)

マーケットに立ち向かうカマキリ

(略)

「なんじはかの蟷螂(とうろう)を知らざるか、その臂(ひじ)を怒らして、もって車轍(しゃてつ)に当たる。その任に勝(た)えざるを知らざるなり」

(かまきりの例をあげよう。かまきりは物が近付くとそれが、たとえ戦車でも、鎌を振り上げて立ち向かってゆく。しょせんかなわぬくせに、おのれの能力におぼれきっているのだ)

自分の能力を過信して、マーケットに戦いを挑む人がいます。投資を始めたばかりの人がビギナーズ・ラックでうまくもうかるケースがあるのです。「なんだ、投資なんて簡単じゃないか。オレは天才かも知れない。金儲けなんて簡単だ」そんな思いを抱いて、本や雑誌を読み漁り表面的な知識をつけ、勇ましく勝負にでる人も結構、多いのです。そんな覚えのある方はご用心。マーケットのなかのかまきりにはなりたくないものです。いまの自分の都合から離れて、邪心、雑念を捨て、心の動きを止めてただマーケットの本当の声を聴くことが老荘的投資術です。

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曲がり角を曲がった投資環境

過剰流動性は、経済の規模をはるかに上回る資金が供給されたときに発生します。単純化して話すと、経済の規模が100から110に成長したとしましょう。そのときに流通している資金量が100から150に増えていれば40は過剰流動性だと言えます。すべての資金はリターンを求めます。しかし、預貯金の利子も、債券の金利も、株式の配当金と内部留保も元をただせば企業の収益なのです。企業の収益はまさに経済活動。経済活動を大きく上回るおカネが世の中にあふれ出したとしたらどうなるでしょう。

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老荘に学ぶリラックス投資術(11)

マーケットに立ち向かうカマキリ

荘子の「人間世」という章にたくさんの面白い話がでています。こんなのがあります。荘子が弟子に「心の斎戒(心斎)」ということについて説明しているのです。

「なんじ志を一にせよ。これを聴くに耳をもってするなくして、聴くに心をもってす。これを聴くに心をもってするなくして、聴くに気をもってす。聴くは耳に止まり、心は符に止まる。気なるものは、虚にして物を待つものなり、ただ、道は虚に集まる。虚は心斎なり」

(邪念や雑念を去り、心をひとつに保つがよい、耳で聴くより心で聴く、いや、心で聴くより気で聴くがよい。耳は音を感覚的にとらえるにすぎない。心は事物を知覚するにすぎない。しかし、気で聴くということはあらゆる事象をあるがままに、無心に受け入れることだ。タオはこの無心の境地にして現れるものだ。心の斎戒とは、この無心の境地をわがものとすることなのだ)

よく「相場は相場に聞け」と言います。しかし、これは実際にはとても難しい。自分が持っている株式だとどうしても都合の良い解釈をしてしまったり、あるいは過度に悲観的になったりしてしまいます。本当に無心の境地に至って、冷静かつ客観的に相場の声を聴くということは言うほどやさしいことではありません。いまの自分という小さな枠に閉じこもっていては本当のところは見えてこないのです。

このような言葉もあります。

「虚室は白を生ず、吉祥は止(むな)しきに止まる」

(部屋ががらんどうであるほど、多くの光が部屋を満たすように、虚心になるほどめでたいことが集まってくる)

「止」というのは、ああでもない、こうでもないとクルクルと頭を巡らすことです。五感の刺激から離れ、感情を静め、心の動きを止めるとタオがちゃんと支援をしてくれるということでしょう。

「なんじ、よくその樊(はん)に入り遊びて、その名に感ずることなかれ。・・・迹(あと)を絶つは易く、地を行くなきは難し」

(世俗に生きて世俗を忘れよ。・・・歩かないで足跡を残さないことはたやすい。しかし、歩いてしかも足跡を残さぬことは難しい)

マーケットの中にいて、自分にとっての損得勘定にとらわれない。日々の値動きに超然としている。マーケットの外にいてあれこれ批評をしているのは簡単なことです。しかし、実際に投資をしていて「世俗を忘れる」というのは本当に難しい。荘子先生も「難しい」とおっしゃっています。

相場そのものに戦いを挑んでもそれは意味のないこと。とても自分の思うように市場を動かすことなどできません。そのような無謀なことはやめて、市場のなかにいて、市場に同化することによってマーケットの力を自分の味方につけることができる。荘子に蟷螂(とうろう。かまきりのこと)の斧という有名な逸話があります。

「なんじはかの蟷螂(とうろう)を知らざるか、その臂(ひじ)を怒らして、もって車轍(しゃてつ)に当たる。その任に勝(た)えざるを知らざるなり」

(かまきりの例をあげよう。かまきりは物が近付くとそれが、たとえ戦車でも、鎌を振り上げて立ち向かってゆく。しょせんかなわぬくせに、おのれの能力におぼれきっているのだ)

自分の能力を過信して、マーケットに戦いを挑む人がいます。投資を始めたばかりの人がビギナーズ・ラックでうまくもうかるケースがあるのです。「なんだ、投資なんて簡単じゃないか。オレは天才かも知れない。金儲けなんて簡単だ」そんな思いを抱いて、本や雑誌を読み漁り表面的な知識をつけ、勇ましく勝負にでる人も結構、多いのです。そんな覚えのある方はご用心。マーケットのなかのかまきりにはなりたくないものです。いまの自分の都合から離れて、邪心、雑念を捨て、心の動きを止めてただマーケットの本当の声を聴くことが老荘的投資術です。


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曲がり角を曲がった投資環境

過剰流動性は、経済の規模をはるかに上回る資金が供給されたときに発生します。単純化して話すと、経済の規模が100から110に成長したとしましょう。そのときに流通している資金量が100から150に増えていれば40は過剰流動性だと言えます。すべての資金はリターンを求めます。しかし、預貯金の利子も、債券の金利も、株式の配当金と内部留保も元をただせば企業の収益なのです。企業の収益はまさに経済活動。経済活動を大きく上回るおカネが世の中にあふれ出したとしたらどうなるでしょう。

当然、リターンの源泉の増え方よりも、おカネの量の方が増えているのですから、おカネの収益率は低下していきます。これが昨年までの過剰流動性時代の特徴でした。このような環境のなかで、あり余る資金は何とか高いリターンをだそうと悪戦苦闘しました。まず、レバレッジと呼ばれる借金をして自己資金の何倍もの投資をする手法が横行しました。また、市場性の低い新興国や、商品市場に大量の資金が投じられました。売り買いの少ないなかで資金が入ってくるので当然、値段は上がります。上がるからまた買う、買うから上がる。典型的なバブルの循環が形成されました。また、質の高い証券はリターンが低いので、質を落として高いリターンを求めることも行われました。それでもおカネの量は増える。どんどん新しい投資対象が必要です。そこで、屋上屋を重ねるような証券化証券がどんどん組成されました。

こんな循環が21世紀に入ったころから加速してきましたが、昨年、遂に曲がり角を曲がったように思います。サブプライム問題は「見えざる手」なのでしょう。直接的にはアメリカの消費と景気を減速させ、その結果、経常収支赤字の改善などにつながります。アメリカの経常収支赤字が減るということは他の国に流れていた資金が減少するということです。また、サブプライム・ローンを証券化した証券を保有していたヘッジファンドなど、まだまだ、波乱があることでしょう。また、証券化証券への投資による損失で資本が毀損してしまった金融機関は貸し渋り、貸しはがしを行わざるをえなくなるでしょう。また、モノラインと呼ばれる金融商品の保険会社の格付けが急落しており、これらの企業が保証していたすべての債券にもその余波が広がりつつあります。

いつも相場性格が大きく変わるときには一度、暴落があるものです。今回もそうでしょう。大切なことはすでに新しい時代に入っているのだということをよく認識することです。ある意味、過剰流動性という暴れ者が影をひそめまともな投資が主流になる動きなのではないかと思います。


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2008年01月21日

2008年1月21日

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大分 ■ 2008年1月26日(土)13時15分~16時45分
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DIY資産運用教室@福岡市福岡市博多区山王1丁目13番10号 福岡市立博多市民センター。テーマは、①「2008年株式市場:回顧と展望」、②「誰でもできる長期投資」、①では激動の株式市場の見方を長期的視点から説明します。(お申込は大分での協力者、笠正知氏【Invest-fukuoka@har.bbiq.jp】、または当社まで)

特別コラボレーション・イベント@東京 ■ 2008年2月10日(日)13時30分~16時30分
「はじめての俳句と投資入門教室 ~ 不易流行は俳句のこころ、投資のこころ」
プログラム①名句でふれる俳句のこころ(合谷美智子)、②しあわせ持ちを目指すリラックス投資(岡本和久)、③フリートーク@東京都渋谷区東1-26-23渋谷区リフレッシュ氷川(予定)、参加費2000円、定員50名様、お申し込みは当社まで

沼津 ■ 2008年3月1日(土)13時~17時
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少欲知足

リラックス投資は、のんびりとシンプルに投資をして、長期的に大きな、大きなリターンを得ようというものです。その際、最も邪魔になるのが、目先の欲望です。本当は何十倍にも資産を増やすチャンスがあるのに、短期的な動きに目を奪われて一割とか、二割というわずかな収益につられて売ってしまう。あるいは、ちょっと下がると「大変だ!」と言うので投げてしまう。いまから2500年も前の老子先生は「知足」ということをおっしゃっています。つまり、「足るを知る」ということです。道徳経には三か所、「知足」に関する記載があります。

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悲観のなかで・・・

ウォール街の有名な格言に以下のようなものがあります。

「強気相場は、悲観のなかで生まれ、懐疑のなかで育ち、楽観のなかで成熟し、熱狂のなかで消えてゆく」
(Bull markets are born on pessimism, grow on skepticism, mature on optimism, and die on euphoria.)

投資家心理は万国共通のようです。そして、いまも昔も変らないようです。江戸時代の米相場の格言に

野も山もみな一面に弱気なら、阿呆になりて米を買うべし(三猿金泉秘録)

というのがあります。これも「米」を「株」に代えれば現代でも通用します。

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==================2008.01.20====

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2008年3月16日(日)12時30分~16時30分
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老荘に学ぶリラックス投資術(10)

少欲知足

リラックス投資は、のんびりとシンプルに投資をして、長期的に大きな、大きなリターンを得ようというものです。その際、最も邪魔になるのが、目先の欲望です。本当は何十倍にも資産を増やすチャンスがあるのに、短期的な動きに目を奪われて一割とか、二割というわずかな収益につられて売ってしまう。あるいは、ちょっと下がると「大変だ!」と言うので投げてしまう。いまから2500年も前の老子先生は「知足」ということをおっしゃっています。つまり、「足るを知る」ということです。道徳経には三か所、「知足」に関する記載があります。

人を知る者は智、自ら知る者は明。人に勝つ者は力あり、自ら勝つ者は強。足るを知る者は富む。強を行う者は志あり。(三十三章)

(人を知る者はせいぜい智者という程度だが、自分の知の限界を知る者は、真に明知の人と言える。人に勝つ者は、力があるという程度だが、自分に打ち勝つ者は、真の強者だ。ものごとに満足することを知っている者は真の富者であり、自分に打ち勝ってものごとを行う者は志の高い人だ)

甚だ愛すれば必ず大いに費(つい)え、多く蔵すれば必ず厚く亡(うしな)う。足るを知れば辱しめられず、止まるを知れば殆(あやう)からず、もって長久なるべし。(四十四章)

(欲がすぎれば、ひどい損をする。蓄えがすぎれば、大きく失う。これで十分だと満足していれば恥を受けることはない。限度を心得ていれば、危険はない。したがっていつまでも安泰だ)

禍は足るを知らざるより大なるはなく、咎(とが)は得るを欲するより大なるはなし。故に足るを知るの足るは常に足るなり。(四十六章)

(大きな災危が起こるのは足るを知る心が人々にないからだ。大きな罪悪が横行するのは、人々にあくなき欲望があるからだ。足るを知るとは、なにかを得てそれに満足することではない。あるがままの状態に、常に満足することなのだ)

知足が必要とされるのは投資の世界だけではありません。経済そのものも拡大することを良いことだという先入観念にとらわれ過ぎています。今日、夕食にワインを一杯飲んだ。おいしかった!明日は一杯半飲みたい。その翌日は二杯飲みたい。これが成長です。そして、成長が良いことだとみんな思っている。本当は、おいしいワインを毎日、一杯ずつ飲めるだけでも十分しあわせじゃないですか?しかし、経済的にはこれは「ゼロ成長」ということになってしまうのです。そして、ゼロ成長と聞いただけで何か大変なことが起こるように思っている。世界中の人が「成長」という集団催眠にかかっているのです。成長は幸福感とは関係のない話なのです。

チベット仏教を国教としているブータンでは、GDP(国内総生産)に変る概念としてGNH(国内総幸福量)を政治目標にしていると聞きます。私もアウトサイド・ウエルス(外側の富)よりも、インサイド・ウエルス(内側の富)を最大化することが人生の目標で、そのためには、一円当たりの幸福量を高めることが必要であるといつもお話しています。一円当たりの幸福量というのは、その人の「品格」であるといってもよいと思います。

私は常々、「おカネ持ち」より「しあわせ持ち」なることを提唱しています。老子の「足るを知る者は富む」というのはまさにそのことです。さらに、そのためには自分のなかの目先の欲望に勝つこと、克己が必要だとしています。そして、いま、そのまま、ここに存在することの幸福感を土台に毎日を生きるべきだとしているのだと思います。

格差の問題や、環境の問題、すべての人間が少しずつ考え方を変えて少欲知足の幸福感を感じるようになれば世の中のほとんどの問題が解決してしまうのではないでしょうか。

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悲観のなかで・・・

ウォール街の有名な格言に以下のようなものがあります。

「強気相場は、悲観のなかで生まれ、懐疑のなかで育ち、楽観のなかで成熟し、熱狂のなかで消えてゆく」
(Bull markets are born on pessimism, grow on skepticism, mature on optimism, and die on euphoria.)

投資家心理は万国共通のようです。そして、いまも昔も変らないようです。江戸時代の米相場の格言に

野も山もみな一面に弱気なら、阿呆になりて米を買うべし(三猿金泉秘録)

というのがあります。これも「米」を「株」に代えれば現代でも通用します。

強気相場は、あたり一面、弱気の投資家ばかりのときに始まります。少しずつ上昇し始めても、「どうせすぐにまた下がるよ」と思う人がたくさんいる。そのなかで育っていくのです。そのうち、だんだん楽観論者が増えてきて、なぜ、いま、強気なのかを見事に説明してくれる人がどんどん増えます。そして、熱狂的な上昇局面を迎えます。いままで警戒的だった人も、「エイ、ヤッ!」とばかりに飛びつきます。そして、最も弱気だった人が買い、すべての買い余力が出尽くし、相場はピークを迎えるのです。だから、本当に相場を知っている人は「野も山もみな一面に弱気」になるのを待っているのです。でも、それを実行できるには「阿呆にならなければ」できないと言っている。含蓄が深いですね。

株式市場は最大多数の人にとって不都合なことが起こる場所です。つまり、みんなが上がって欲しいと思うときは下がる。下がって欲しいと思うときは上がる。相場とは天邪鬼なのです。それもそのはず。みんなが上がって欲しいときは、みんながすでに株式を保有しているときです。つまり、新しい買い手があまりいないのです。みんなが下がって欲しいと思うとき、それは下がってきたら買いたいと待ち構えている人がたくさんいるということです。逆に言えば、その時点では株式を持っている人が少ない。だから売りもあまりない。したがって、下がらないというわけです。良く考えれば当たり前のことですが、結構、大切な真理です。

さて、みなさんはいまのマーケット、どう思いますか?

「あのときに買えばよかった上げ相場」(岡本和久)

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老荘に学ぶリラックス投資術(9)

優れた人物と優れた投資家

老子は優れた人物を「微妙玄通」であると述べています。老子の頭にあったのは、優れた「君主」でしたが、これは投資家にも当てはまると思います。資産運用で大切なことは自分が司令塔になるということです。そういう意味では自分こそ君主です。自分の意志がすみずみまで行きとどいているのが良いポートフォリオです。これは良いリーダーの必要条件が、メンバー全員に組織が向かっている方向が理解されていることであるのと同じです。

(略)

これを資産運用に当てはめてみるとあるべき運用の姿が見えてきます。

氷の張りつめた川をわたるように注意深く一歩づつ足をだして運用をする。
決して、思いつきで人気のある銘柄や投信に飛びついたりしない。
しかも、高い収益を狙うのではなく、守りを中心としてパッシブ・コアでまず固める。
そして、慢心、自信過剰、傲慢にならず、欲張らない謙虚な態度で品格を持って投資を行う。
自分の投資判断に執着することなく間違えたと思えばさらりと誤りを認め行動を修正する。
ポートフォリオはシンプルなものにして、ごてごてと複雑なところがまったくない。
株価の細かい動きや日々のできごとは気にせず、大きな長期的な視点から投資を行う。

ちょっと理解しにくいのが最後の一文かもしれません。どうして濁った水が捉えどころがないのか。私なりに解釈すると、次のようになります。

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2007年のパフォーマンス・ランキング

2007年は日本の市場にとってはあまり良い年ではありませんでした。と、言うより「日本の一人負け」の年でした。日経平均が-9%、TOPIXが-2%、JQ指数が-16%、MOTHERS指数に至っては-28%です。前半、好調だったREIT指数も結局、年間では-6%と言った具合です。

(略)

まとめて言うと、海運も含めて商品指数と新興国の株価が高謄した。一方、先進国はサブプライム・ローンの問題が影を落としイマイチのパフォーマンスに終わった。日本についてはサブプライム・ローンの問題に加えて、政治のリーダーシップに対する不信感と改革路線が揺らいでいる印象を与えた点がマイナスになったのではないかと思います。

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老荘に学ぶリラックス投資術(9)

優れた人物と優れた投資家

老子は優れた人物を「微妙玄通」であると述べています。老子の頭にあったのは、優れた「君主」でしたが、これは投資家にも当てはまると思います。資産運用で大切なことは自分が司令塔になるということです。そういう意味では自分こそ君主です。自分の意志がすみずみまで行きとどいているのが良いポートフォリオです。これは良いリーダーの必要条件が、メンバー全員に組織が向かっている方向が理解されていることであるのと同じです。

老子は「微妙玄通」の人物は以下の七つの性格を持っていると言います。

予(よ)として冬川を渡るがごとし
猶(ゆう)として四隣を畏(おそ)るるがごとし
儼(げん)としてそれ客のごとし
渙(かん)として氷の釈(と)けんとするがごとし
敦(とん)としてそれ樸(ぼく)のごとし
曠(こう)としてそれ谷のごとし
混(こん)としてそれ濁れるがごとし

簡単に説明すると

万事に慎重で、冬の川を渡るようだ
消極的で強国に囲まれた弱国のようだ
落ち着いて控え目でありながら、油断のないさまは、招かれた賓客のようだ
物事に執着しないことは、氷の溶けてゆくようだ
飾り気がないことは、原木のようだ
心の広さは、すべてを受け入れる谷そのもののようだ
捉えどころがないことは、濁った水のようだ

という意味です。

これを資産運用に当てはめてみるとあるべき運用の姿が見えてきます。

氷の張りつめた川をわたるように注意深く一歩づつ足をだして運用をする。
決して、思いつきで人気のある銘柄や投信に飛びついたりしない。
しかも、高い収益を狙うのではなく、守りを中心としてパッシブ・コアでまず固める。
そして、慢心、自信過剰、傲慢にならず、欲張らない謙虚な態度で品格を持って投資を行う。
自分の投資判断に執着することなく間違えたと思えばさらりと誤りを認め行動を修正する。
ポートフォリオはシンプルなものにして、ごてごてと複雑なところがまったくない。
株価の細かい動きや日々のできごとは気にせず、大きな長期的な視点から投資を行う。

ちょっと理解しにくいのが最後の一文かもしれません。どうして濁った水が捉えどころがないのか。私なりに解釈すると、次のようになります。マーケットの日々の動きは濁った水のようなものです。投機的な動きで上がる銘柄もあれば、下がる銘柄もある。それらをすべて受容して、保有していれば結局は企業が生み出す価値を得ることができる。日々のマーケットは、バケツの中に泥と水を入れてかき混ぜたようなもです。でも、どんなに濁った水もじっと静かにしていれば澄んでくる。悠々とリラックスしているから、それが大きな力を発揮する。

我々がコントロールできるリスクやアセット・アロケーション、コストなどをきちんとコントロールし、そして市場全体をバイ・アンド・ホールドする。単純なポートフォリオを構築して、あわてず、あせらず、のんびりとリラックスしていれば、自ずと結果はついてくるものです。こうして考えてみると、老子が考えた優れた君子像から、我々が資産運用を行う際に学ぶことはとても多いのではないかと思います。

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2007年のパフォーマンス・ランキング

2007年は日本の市場にとってはあまり良い年ではありませんでした。と、言うより「日本の一人負け」の年でした。日経平均が-9%、TOPIXが-2%、JQ指数が-16%、MOTHERS指数に至っては-28%です。前半、好調だったREIT指数も結局、年間では-6%と言った具合です。

他の先進国市場も上昇はしましたが、それほど高いパフォーマンスではありません。アメリカではダウ工業株が6%、S&P500が4%、NASDAQが10%上昇しました。イギリス株は4%、フランス株は1%、パフォーマンスの良かったのはオーストラリアの14%、ドイツの22%ぐらいなものです。

一方、新興国は好調を持続しました。中国(上海)株が97%、インド株が47%、ブラジル株が44%、ロシア株が19%と言った具合です。

新興国株式よりももっと上昇したのが商品価格です。原油は57%(以下、ドルベース)、金が32%、CRB食品指数は22%、CRB指数が17%。面白いのは日本の東京工業取引所指数(円建、TOCOM指数)が28%も上昇していることです。それにもかかわらず日本の消費者物価指数は前年比ほぼ横ばいを続けています。前にも指摘しましたが、何かおかしい・・・。

それでは最も上昇した指数はなんでしょうか?それは海運市況(バルチック指数)の108%でした。世界的に素材や製品のグローバルな移動が活発化し、不定期船への需要が増大しているのが原因です。

まとめて言うと、海運も含めて商品指数と新興国の株価が高謄した。一方、先進国はサブプライム・ローンの問題が影を落としイマイチのパフォーマンスに終わった。日本についてはサブプライム・ローンの問題に加えて、政治のリーダーシップに対する不信感と改革路線が揺らいでいる印象を与えた点がマイナスになったのではないかと思います。

年末、新聞に値上り・値下り銘柄の一覧が掲載されますね。よく、前の年の値下り銘柄のトップ数社を年初に買っておくとその年のパフォーマンスが良いなどといいます。その方式で言えば、2008年は日本やアメリカなどの株式が期待できることになります。さて、どうなりますか。乞ご期待ですね。

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2007年12月20日

2007年12月20日

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DIY資産運用教室@福岡市(会場は未定)。テーマは、①「2007年株式市場:回顧と展望」、②「誰でもできる長期投資」を予定、(お申込は大分での協力者、笠正知氏【Invest-fukuoka@har.bbiq.jp】、または当社まで)


特別コラボレーション・イベント@東京 ■ 2008年2月10日(日)13時30分~16時30分
「はじめての俳句と投資入門教室 ~ 不易流行は俳句のこころ、投資のこころ」
プログラム①名句でふれる俳句のこころ(合谷美智子)、②しあわせ持ちを目指すリラックス投資(岡本和久)@東京都渋谷区東1-26-23渋谷区リフレッシュ氷川(予定)、参加費2000円、定員50名様、お申し込みは当社まで

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☆★☆★ 岡本 和久からのメッセージ ☆★☆★ 

老荘に学ぶリラックス投資術(8)

学を絶てば憂いなし

「学を絶てば憂いなし」(知識を万能であるとする考えを絶ち切れば、悩みはなくなる)、これは老子の言葉です。そして、私の好きな一文が続きます。

衆人、熙熙(きき)として、太牢(たいろう)を享くるがごとく、春台に登るがごとし。われひとり泊としてそれいまだ兆(きざ)さず。嬰児のいまだ孩(わら)わざるがごとし。
(人々は浮き浮きとして楽しげだ。あたかも酒宴の席にあるかのよう、花見に興じているかのようだ。だが、私の心は、静まりかえって動かない。まだ、笑いも知らぬ赤子のようだ)

瞑想的境地ですね。長期投資もこのような心境で取り組めればいいなあと思います。春台のような株式市場でお花見のようにみんなが浮かれているときに、ひとり、静かな、冷静な心を保てればすばらしい。


大道は甚だ夷(たいら)なれども、民は径(こみち)を好む。
(大道は坦々として平らかだ。にもかかわらず、人々は小知に頼って小径を歩きたがるものだ)

そう、みんな、小賢しい知識を振り回して「自分だけは儲かる」、「今度こそ、儲かる」と売ったり買ったりを繰り返している。ただ、市場全体をバイ・アンド・ホールド(買って持ち続ける)していればこんなに楽なことはないのに・・・。

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☆★☆★ 岡本和久の資産運用、「キホン」の「キ」 ☆★☆★ 

今年の株式市場 - 三つのキーワード

今年も色々ありました。年初から11月末までの様々な指標を見ていると、値上がりトップは海運市況。次いで上海などのBRICs諸国の株式や原油・食料などの国際商品が続き、それから先進国市場。日本はTOPIX、日経平均、REIT指数、JASDAQ指数みなマイナスでさえない展開でした。

今年のマーケットの三つのキーワードを考えてみました。その三つとは①市況、②サブプライム・ローン問題、そして最後が③国富ファンド(SWF)です。

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I-Oウェルス・アドバイザーズ

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当社はマンスリー・セミナー、DIY資産運用教室、インベストライフ・セミナー、各地のインベストライフ・サロンが主催するセミナーなどに関わっております。これらのすべてのセミナーを統合した予定表を当社ホームページでご覧いただけます。
http://www.i-owa.com/AllSeminarYotei/AllSeminarSchedule.htm


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2008年1月20日(日)12時30分~16時30分
I-OWAマンスリー・セミナー@東京都千代田区永田町1-11-35全国町村会館2F 第一会議室 プログラム:「愛のデザイン」(伊藤宏一)、「賢者は歴史に学ぶ ~ 株式市場の歴史」(岡本和久)、「地球温暖化を巡る世界の動き」(末吉竹二郎氏、国連環境計画・金融イニシアチブ特別顧問)

2008年2月17日(日)12時30分~16時30分
I-OWAマンスリー・セミナー@東京都千代田区平河町2-7-5砂防会館別館3F「立山」 プログラム:「資産のデザイン」(伊藤宏一)、「アセット・アロケーションの考え方」(岡本和久)、「投資の新潮流:上場インデックス投信(ETF)活用法」(関塚健太郎氏、バークレイズ・グローバル・インベスターズ、iシェアーズ営業総責任者/証券営業部長)


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●教室会員 (入会金5000円)
---- 年会員: 60,000円
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★2007年10月よりみなさまに仮想ポートフォリオを作っていただき、長期投資を学んでいただいています。(ネット・セミナー受講の方も参加いただけます。)


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⇒ セミナー予定

2008年2月01日(金)19時~21時 クラブ・インベストライフ東京セミナー@いきいきプラザ一番町
テーマ:編集委員による座談会「今年のサプライズを占う」(お申込は当社まで)

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⇒ 会報誌「インベストライフ」に掲載された記事のうち、選りすぐりのものを全文、ホームページでご覧いただけます。また、バックナンバーの一覧表も掲載されています。
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先月、ご案内したように会員の方に限り会報誌のバックナンバーを一冊500円(送料込み)で販売いたします。ご希望の方はお名前、住所、電話/FAX、E-mailアドレスを記載の上、当社までE-mailまたはFAXでお申込ください。先着順ですので在庫切れとなった場合にはご容赦ください。


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大分 ■ 2008年1月26日(土)13時15分~16時45分
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特別コラボレーション・イベント@東京 ■ 2008年2月10日(日)13時30分~16時30分
「はじめての俳句と投資入門教室 ~ 不易流行は俳句のこころ、投資のこころ」
プログラム①名句でふれる俳句のこころ(合谷美智子)、②しあわせ持ちを目指すリラックス投資(岡本和久)@東京都渋谷区東1-26-23渋谷区リフレッシュ氷川(予定)、参加費2000円、定員50名様、お申し込みは当社まで


★当社へのお申込み時にご提示いただく個人情報は、協力者の方と共有することがあります。お名前以外の情報開示をお望みでない方は、申込み時にその旨、お申し出ください。

★ご希望により貴地でDIY資産運用教室を開催します。最低受講者数、費用など詳細についてはメールでお問合せください。


■□■□ ブログ、「岡本和久のI-OWA日記」もご覧ください
結構、一生懸命に書いています。資産運用から食べ物ネタ、折にふれマーケット・コメントなども載せています。ご覧ください。
http://www.i-owa.com/blog/

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老荘に学ぶリラックス投資術(8)

学を絶てば憂いなし

「学を絶てば憂いなし」(知識を万能であるとする考えを絶ち切れば、悩みはなくなる)、これは老子の言葉です。そして、私の好きな一文が続きます。

衆人、熙熙(きき)として、太牢(たいろう)を享くるがごとく、春台に登るがごとし。われひとり泊としてそれいまだ兆(きざ)さず。嬰児のいまだ孩(わら)わざるがごとし。
(人々は浮き浮きとして楽しげだ。あたかも酒宴の席にあるかのよう、花見に興じているかのようだ。だが、私の心は、静まりかえって動かない。まだ、笑いも知らぬ赤子のようだ)

瞑想的境地ですね。長期投資もこのような心境で取り組めればいいなあと思います。春台のような株式市場でお花見のようにみんなが浮かれているときに、ひとり、静かな、冷静な心を保てればすばらしい。


大道は甚だ夷(たいら)なれども、民は径(こみち)を好む。
(大道は坦々として平らかだ。にもかかわらず、人々は小知に頼って小径を歩きたがるものだ)

そう、みんな、小賢しい知識を振り回して「自分だけは儲かる」、「今度こそ、儲かる」と売ったり買ったりを繰り返している。ただ、市場全体をバイ・アンド・ホールド(買って持ち続ける)していればこんなに楽なことはないのに・・・。

企(つまだ)つ者は立たず。跨(また)ぐ者は行かず。自ら見(しめ)す者は明らかならず。自ら是とする者は彰(あらわ)れず。自ら伐(ほこ)る者は功なし。自ら矜(ほこ)る者は長ぜす。その道に在るや、余食贅行(よしぜいこう)という。
(高くなろうとして爪先で立てば、かえって足もとが定まらない。遠くへ行こうとして大股で歩けば、かえって足がはかどらない。自己を知者とみなす者は、知者ではない。自己を是とするものは、是ではない。自己を有能とみなす者に手柄はない。自慢する者は長にはならない。これを余食贅行(よしぜいこう)という。

余食は食べた後の残り物。贅行は無駄な行動。いずれにしてもそんなものは不用の物だよと老子先生は言っているわけです。

でもみんな、「自分だけは大丈夫」と思ってドッタン、バッタンやっている。リラックス投資を見ると「あんなのでうまくいくはずないよ。馬鹿な奴だ」と指さして笑うかも知れない。でも、老子はこうも言っています。

笑わざればもって道のなすに足らず
(みんなの物笑いにならないようではタオとは言えない)

つまり、みんなが指さして笑うようにならなければ、本当のタオの投資術はできないということなのです。


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今年の株式市場 - 三つのキーワード

今年も色々ありました。年初から11月末までの様々な指標を見ていると、値上がりトップは海運市況。次いで上海などのBRICs諸国の株式や原油・食料などの国際商品が続き、それから先進国市場。日本はTOPIX、日経平均、REIT指数、JASDAQ指数みなマイナスでさえない展開でした。

今年のマーケットの三つのキーワードを考えてみました。その三つとは①市況、②サブプライム・ローン問題、そして最後が③国富ファンド(SWF)です。まず、市況については新興国の興隆によって世界の需給関係が大幅に変わっていることがあげられます。これはある意味、資金が、過剰流動性の時代にもてはやされた金融商品から実物経済に移っていることも意味します。

二番目のサブプライム・ローン問題はみなさん、おそらく異論はないと思います。この問題は、大きな広がりをみせています。つまり、直接的にはアメリカの住宅バブルの崩壊による米国経済の減速であっても、証券化された金融商品がどこにいくらぐらい散らばっていて、しかも、それがどれぐらいの損失になるかがわからない。さらに、その損失により銀行の資本が毀損してしまい、信用収縮が起こる可能性があるということです。アメリカの経済は来年は苦しいのだろうと思います。それが経常収支のある程度の改善をもたらすでしょう。アメリカの経常収支が改善するということはアメリカ以外の国に流れていた資金が減少するということです。したがって、新興国などは一時的な成長鈍化があるかも知れません。

資源国、新興国はこれまで資産を貯めこんできました。外貨準備だったり、オイル・マネーだったりするわけですが、これら諸国が、貯めこんだ資産で先進諸国の株式などを買う動きが目立っています。いわゆる国富ファンド(SWF)と呼ばれるのですが、これが来年以降、相場では大きなテーマになるだろうと思います。ある意味、国富ファンドも「形成」ステージから「活用」ステージに入っているのでしょう。そのとき、実物資産の裏付けのある株式は魅力的です。特にその実物資産が世界中に分散されているグローバル企業の株式は外貨や他の国が発行する借用証書(国債)よりは魅力的です。まして、景気減速で株価が低迷するようであれば、まさに絶好の買い場と考えても不思議はありません。三番目のキーワードは来年を占う上で非常に大きな意味を持っています。

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2007年12月05日

2007年12月5日

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12月16日(日)12時30分~16時30分
I-OWAマンスリー・セミナー@東京都千代田区永田町1-11-35全国町村会館2F 第一会議室 プログラム:「知と徳のデザイン」(伊藤宏一)、「投資理論の基礎知識」(岡本和久)、「2008年の投資環境を占う」(馬渕治好氏、日興コーディアル証券、チーフストラテジスト)

2008年1月20日(日)12時30分~16時30分
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2008年2月17日(日)12時30分~16時30分
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福岡 ■ 2008年1月27日(日)13時15分~16時45分
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特別コラボレーション・イベント@東京 ■ 2008年2月10日(日)13時30分~16時30分
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プログラム①名句でふれる俳句のこころ(合谷美智子)、②しあわせ持ちを目指すリラックス投資(岡本和久)@東京都渋谷区東1-26-23渋谷区リフレッシュ氷川(予定)、参加費2000円、定員50名様、お申し込みは当社まで

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老荘に学ぶリラックス投資術(7)

渾沌の死

荘子にはこんなたとえ話が書かれています。

南海、中央、北海にそれぞれ帝がいた。中央の帝は名前を渾沌(こんとん)といった。彼らはしばしば渾沌の領地で会合し、そのつど、手厚いもてなしを受けた。南海と北海の帝は、渾沌の厚意に報いるために何かしようと相談をした。
「どうだろう、人間には目耳口鼻あわせて七つの穴があり、それで見たり、聞いたり、食べたり、息をしたりするのだが、きのどくに、渾沌にはそれがない。ひとつ、お礼に顔に穴をあけてさしあげては」、「それがよい」ということで話が決まる。二人は一日にひとつずつ、渾沌の顔に穴をあけていった。そして、七日目、渾沌は死んでしまった。

(中略)

情報化時代の今日、投資の世界でも情報は少ないことが問題なのではなく、多すぎることが問題なのです。外部から押し寄せてくる情報にあまりに夢中になっていると、大きな本質を見逃すことになります。ちょうど渾沌が五感の受け口を開かれた途端に死んでしまったのと同じです。

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偽装表示にご用心

今年はまさに偽装表示が表面化した年でした。牛ミンチ肉の偽装、賞味期限の改ざん、地鶏の偽装、期限切れ原料使用、不正再出荷、原産地偽装、材料の不当表示、製造日偽装など、数えればキリがありません。明らかに意図的に犯した犯罪もあれば、また、社内の検査によって発見されたケースもあります。

(中略)

資産運用の世界に目を転じてみても似たようなことがないとは言えないのではないでしょうか。たとえば、「当ファンドは小型株で運用します」と述べていながら、小型株市場が悪いと少し大型の銘柄も組み入れてしまう。あるいは、「当ファンドはアクティブ運用に徹し、市場平均以上のリターンを狙う」としていながら、中身を見るとほとんどインデックス運用と変わらない内容になっているなどのケースです。これらは、その度合いにもよりますが、「偽装表示」と似たような面もあるわけです。

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⇒ 今後の予定

12月16日(日)12時30分~16時30分
I-OWAマンスリー・セミナー@東京都千代田区永田町1-11-35全国町村会館2F 第一会議室 プログラム:「知と徳のデザイン」(伊藤宏一)、「投資理論の基礎知識」(岡本和久)、「2008年の投資環境を占う」(馬渕治好氏、日興コーディアル証券、チーフストラテジスト)

2008年1月20日(日)12時30分~16時30分
I-OWAマンスリー・セミナー@東京都千代田区永田町1-11-35全国町村会館2F 第一会議室 プログラム:「愛のデザイン」(伊藤宏一)、「賢者は歴史に学ぶ ~ 株式市場の歴史」(岡本和久)、「地球温暖化を巡る世界の動き」(末吉竹二郎氏、国連環境計画・金融イニシアチブ特別顧問)

2008年2月17日(日)12時30分~16時30分
I-OWAマンスリー・セミナー@東京都千代田区平河町2-7-5砂防会館別館3F「立山」 プログラム:「資産のデザイン」(伊藤宏一)、「アセット・アロケーションの考え方」(岡本和久)、「投資の新潮流:上場インデックス投信(ETF)活用法」(関塚健太郎氏、バークレイズ・グローバル・インベスターズ、iシェアーズ営業総責任者/証券営業部長)


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●教室会員 (入会金5000円)
---- 年会員: 60,000円
---- 半年会員: 40,000円
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---- 年会費: 37800円
●スポット受講
---- 一回: 10,500円
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25、000円

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老荘に学ぶリラックス投資術(7)

渾沌の死

荘子にはこんなたとえ話が書かれています。

南海、中央、北海にそれぞれ帝がいた。中央の帝は名前を渾沌(こんとん)といった。彼らはしばしば渾沌の領地で会合し、そのつど、手厚いもてなしを受けた。南海と北海の帝は、渾沌の厚意に報いるために何かしようと相談をした。
「どうだろう、人間には目耳口鼻あわせて七つの穴があり、それで見たり、聞いたり、食べたり、息をしたりするのだが、きのどくに、渾沌にはそれがない。ひとつ、お礼に顔に穴をあけてさしあげては」、「それがよい」ということで話が決まる。二人は一日にひとつずつ、渾沌の顔に穴をあけていった。そして、七日目、渾沌は死んでしまった。

老子先生は「五色目を乱る」として、格調高く次のように言っています。

五色は人の目を盲ならしむ。五音は人の耳を聾せしむ。五味は人の口を爽(たが)わしむ。馳騁畋猟(ちていでんりょう)は人の心を発狂せしむ。得難きの貨は、人の行を妨げしむ。ここをもって聖人は、腹をなして目をなさず。故にかれを去りてこれを取る。
(美しい色彩は人の目を見えなくする。快い音楽は人の耳を聞こえなくする。おいしいご馳走は人の味覚を狂わせる。狩りを好んで獲物を追うことに熱中すれば、人は心の平衡を失う。宝物を手に入れようと夢中になれば、人は行いをあやます。聖人は、もっぱら内面を充実させて、外界の刺激を追い求めない。欲望を捨て「タオ」にのっとるのである)

情報化時代の今日、投資の世界でも情報は少ないことが問題なのではなく、多すぎることが問題なのです。外部から押し寄せてくる情報にあまりに夢中になっていると、大きな本質を見逃すことになります。ちょうど渾沌が五感の受け口を開かれた途端に死んでしまったのと同じです。

投資の世界で大切なのはメガトレンドをきちんと把握して、表面的な現象に惑わされないことです。たとえば私は今後、100年にわたって否応なく続くメガトレンドはグローバル化であると思っています。ちょうど明治維新までは、多くの国民にとって藩こそ、自分の拠って立つところだったのです。しかし、明治維新でパラダイムが変化します。つまり、突如として藩の存在が希薄になり、国家としての日本が自分たちの所属する集団となったのです。それまで藩同士で小競り合いをしていたのが、みんな急に同じ国家の仲間になってしまった。これから100年、同じことが国のレベルで起こっていくでしょう。

このようなメガトレンドを推し進める三つの大きな潮流があります。それらは、新興国の興隆、技術の進化、そして、世界の人口構成の変化です。このような大きな流れに沿った長期投資をしていれば目先、いろいろな波乱要因が生じても泰然自若としていることができるのです。

しかし、多くの人たちが株価の動きに惑わされ、今日、明日の短期的な出来事に目を奪われています。本当に少し五感の神経をオフにした方が良いのではないかと思います。

伝説の投資家、ジョン・テンプルトン卿は、1969年、57歳の時に情報と雑事が過多になったニューヨークを離れ、英領バハマに居を移しました。彼の伝記は「神が彼に与えた投資の分野での才能をさらに活かすことが彼の使命であると考えた」からと述べています。そして、投資での大成功を数々おさめ、多大な社会貢献を行い名声を不動のものとしました。

老子のいう「腹をなして目をなさず」というのはまさに表面的な刺激に右往左往するのではなく、ドンと腹を据えて生きなさいということ、それはそのままリラックス投資にも当てはまります。

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偽装表示にご用心

今年はまさに偽装表示が表面化した年でした。牛ミンチ肉の偽装、賞味期限の改ざん、地鶏の偽装、期限切れ原料使用、不正再出荷、原産地偽装、材料の不当表示、製造日偽装など、数えればキリがありません。明らかに意図的に犯した犯罪もあれば、また、社内の検査によって発見されたケースもあります。しかし、このようなことが急に今年になって増えたとはちょっと考えにくいですね。やはり、ずっと、まずいとは分かっているけれど慣習として容認されてきた。それが、今年を大きな転機として、「やっぱり、それはまずいんだ」ということが表にではじめたのだろうと思います。しかし、まあ・・・・、本当に新興国のことを批判できないですね。

資産運用の世界に目を転じてみても似たようなことがないとは言えないのではないでしょうか。たとえば、「当ファンドは小型株で運用します」と述べていながら、小型株市場が悪いと少し大型の銘柄も組み入れてしまう。あるいは、「当ファンドはアクティブ運用に徹し、市場平均以上のリターンを狙う」としていながら、中身を見るとほとんどインデックス運用と変わらない内容になっているなどのケースです。これらは、その度合いにもよりますが、「偽装表示」と似たような面もあるわけです。

「小型株ファンド」を例にとりましょう。本来、小型株市場が低迷するときにはそのファンドのパフォーマンスは市場全体よりも悪くなるはずです。それが非常に良いパフォーマンスがでているとすれば、何らかの小型株以外のリスクを取っているということになります。投資家はみずからリスクをとり小型株に投資をしようと決めたはずです。それを相場の状況で勝手に方針変更されるのは筋違いです。

投資信託は運用の外注です。投資家から見ればアウトソーシング先として、ある特定の運用スタイルをアウトソースしているわけです。ですから、投資家の仕様に合わせた運用をきちんとやってもらわなければ困ります。要するに、単なる目先のパフォーマンスではなく「きちんと言ってることをやってる」投資信託が評価されるべきなのです。食品の偽装表示でもそうですが、金融商品の偽装表示にだまされないためにも投資家の眼力が必要だということでしょう。


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2007年11月20日

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老荘に学ぶリラックス投資術(6)

人に先んじようとしない

老子の言葉に次のようなものがあります

天は長く地は久し。天地のよく長くかつ久しきゆえんは、その自ら生きざるをもってなり。故によく長生す。ここをもって聖人は、その身を後にして身先んじ、その身を外にして身在す。その私なきをもってにあらずや。故によくその私を成す。

(天地は永遠である。なぜ永遠なのかと言えば、天地が生きよう生きようと努めないからだ。聖人もこれと同様である。人に先んじないために、かえって人の先になる。わが身を忘れているために、かえってわが身を全うする。自分だけと思わないから成功するのだ)

リラックス投資も長久です。何年以上が長期で何年以下は短期というような区分はできません。むしろ、投資に対する考え方で長期か、短期かは決まるのです。 ⇒ 続きは下記「続きを読む」をご覧ください


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なんだかおかしい日本の物価

最近、いろいろな商品の値上げが目立ちます。それも我々の生活に関係したものが、あれも、これも値段が上がっています。、ガソリンは言うに及ばず、マヨネーズ、コーヒー豆、ハム・ソーセージ、チーズ、シーチキン、チョコレート菓子、カレー、ちくわ、食パン、カップ・ヌードル、生みそ等々です。なかには値段は同じでも容量が少なくなっている実質的値上げもかなりあります。

ところがです、日本の物価指数はピクリとも上がっていないのです。消費者物価指数(生鮮食品を除く総合) の前年比の変化率を見てみましょう。 ⇒ 続きは下記「続きを読む」をご覧ください


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I-OWAマンスリー・セミナー@東京都千代田区永田町1-11-35全国町村会館2F 第一会議室 プログラム:「愛のデザイン」(伊藤宏一)、「賢者は歴史に学ぶ ~ 株式市場の歴史」(岡本和久)、「日本新生を語る(仮題)」(末吉竹二郎氏、国連環境計画・金融イニシアチブ特別顧問)

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大分 ■ 2008年1月26日(土)13時15分~16時45分
DIY資産運用教室@大分市中央町4-2-5全労災ソレイユ6Fさざんか。テーマは、①「2007年株式市場:回顧と展望」、②「誰でもできる長期投資」を予定、(お申込は大分での協力者、河野信一郎氏【 Fax 0973-24-6048、 shinichiro_kawano@coral.ocn.ne.jp】、または当社まで)

福岡 ■ 2008年1月27日(日)13時15分~16時45分
DIY資産運用教室@福岡市(会場は未定)。テーマは、①「2007年株式市場:回顧と展望」、②「誰でもできる長期投資」を予定、(お申込は大分での協力者、笠正知氏【Invest-fukuoka@har.bbiq.jp】、または当社まで)

★当社へのお申込み時にご提示いただく個人情報は、協力者の方と共有することがあります。お名前以外の情報開示をお望みでない方は、申込み時にその旨、お申し出ください。

★ご希望により貴地でDIY資産運用教室を開催します。最低受講者数、費用など詳細についてはメールでお問合せください。

★12月10日の東京におけるDIY資産運用教室は定員となりましたので締め切らせていただきました。

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老荘に学ぶリラックス投資術(6)

人に先んじようとしない

老子の言葉に次のようなものがあります

天は長く地は久し。天地のよく長くかつ久しきゆえんは、その自ら生きざるをもってなり。故によく長生す。ここをもって聖人は、その身を後にして身先んじ、その身を外にして身在す。その私なきをもってにあらずや。故によくその私を成す。

(天地は永遠である。なぜ永遠なのかと言えば、天地が生きよう生きようと努めないからだ。聖人もこれと同様である。人に先んじないために、かえって人の先になる。わが身を忘れているために、かえってわが身を全うする。自分だけと思わないから成功するのだ)

リラックス投資も長久です。何年以上が長期で何年以下は短期というような区分はできません。むしろ、投資に対する考え方で長期か、短期かは決まるのです。

株式投資を例にとれば、短期投資は株価を追っかけ、株式を売買して儲けようとします。長期投資は企業の価値を買い、株式を保有して価値の増殖に参加します。

長久であるためには、生きよう、生きようと無理をしないことです。投資も同じ。影でしかない株価を追っかけて売ったり買ったりを繰り返して儲けようとしてもストレスがたまるばかりです。それより、一歩、株価の動きから身を引いてみることが大切です。

長期的に見れば株式市場は上場企業の価値の増加を反映して上昇します。そのなかであれこれ銘柄を選んで、市場に勝とうとするより、市場の流れに身を任せていればよい。他の人よりよいパフォーマンスを得ようなどという卑しい心は捨てて平均点を確実にとる。長期投資にはインデックス運用が最適なのです。

上善は水の如し

これも老子の言葉です。水は自己主張をせず、低いところに下っていきます。しかし、すべての隅々にまで行きわたり、万物の生育を助けます。水なしにはだれも生きていけません。同時にまた、水は洪水を見ても分かるように強烈な力を持っています。水はまさにタオを顕現化したものと言えます。

すべての銘柄に資金を流し企業の成長を助けてゆく。この銘柄、あの会社と選別をせずに経済全体を応援する。投資家のおカネも水と同じように使われれば大きな力を発揮します。

鍛(きた)えてこれを?(するど)くすれば長く保つべからず
(鋭利な刃物は折れやすい)

小賢しい知恵はリラックス投資には禁物。所詮、あっちがいい、こっちがいいと言ってもそれは人間の相対的な認識でしかありません。

金玉堂に満つれば、これをよく守ることなし。
(金や宝石で蔵に満たしてもそれらはすぐになくなってしまう)

一時的に儲かって有頂天になってもそんなものは長期投資という長旅の途中にであう泡のようなもの。すぐに消えてしまうものです。人よりうまくやろうなどという色気は捨てて、のんびり平均点でしっかり資産価値を増やせばいいじゃないですか。

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なんだかおかしい日本の物価

最近、いろいろな商品の値上げが目立ちます。それも我々の生活に関係したものが、あれも、これも値段が上がっています。、ガソリンは言うに及ばず、マヨネーズ、コーヒー豆、ハム・ソーセージ、チーズ、シーチキン、チョコレート菓子、カレー、ちくわ、食パン、カップ・ヌードル、生みそ等々です。なかには値段は同じでも容量が少なくなっている実質的値上げもかなりあります。

それなりにみな理由があって上げているのだと思います。確かに原油価格が高騰しているし、代替エネルギー源としてのバイオ・エネルギー目的に食糧が使われているなどの事情があるのはわかります。また、新興国の経済成長により生活の高度化が起こっています。膨大な人口を抱える中国やインドなどで消費がよりよい生活物資に向かっていることで世界的な需給が逼迫しはじめています。これらの国ですごい勢いでインフラ投資が起こっていることも指摘できると思います。

ところがです、日本の物価指数はピクリとも上がっていないのです。消費者物価指数(生鮮食品を除く総合) の前年比の変化率を見てみましょう。(▲は前年比マイナス)

2007年01月  0.0
2007年02月 ▲0.1
2007年03月 ▲0.3
2007年04月 ▲0.1
2007年05月 ▲0.1
2007年06月 ▲0.1
2007年07月 ▲0.1
2007年08月 ▲0.1
2007年09月 ▲0.1

そう、ずっと前年比マイナスが続いているのです。なぜ、こんなことが起こっているのでしょうか。最近の消費者物価関係の記事を読んでみると、薄型テレビ、パソコンなどの耐久消費財や携帯電話料金(移動電話通信料)などの値下がりが大きく影響しているそうです。特にパソコンなどは機能が高度化しているので、同じ価格であれば実質、値下げということになってしまうのです。携帯電話料金は別としても、薄型テレビやパソコンは毎月買うようなものではありません。まあ、数年に一度の買物でしょう。パソコンも古い機種が安く幅広く売られているのであれば値下がりのメリットを受けることができますが、実際には高機能の必要がなくても新機種を買わざるを得ないのです。

一方、いま、値上がりしているのは毎日、必要とされるものばかりです。ちょっと消費者物価指数を計算するために用いる商品のバスケットの中身が適正かどうか疑いたくなります。ミート・ナントカ社の偽装表示問題では、中身がビーフではないのにビーフとしていた。日本の消費者物価も中身が本当に生活を反映したものとなっているのかが疑問なのです。

実際に「消費者」にとっての本当の物価が上がっているのに「消費者物価指数」が上がらない。その結果、本当はインフレを早期に終息させる政策を取らねばならないのにそれが手遅れになる。これは日本の今後の経済にとって大きな問題です。現実を見据えた長期的な視野にたった政策運営を本当に期待したいものです。


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2007年11月05日

2007年11月5日

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老荘に学ぶリラックス投資術(5)

老子も荘子もともに人間の認識の危うさを指摘しています。何かを認識をする、言葉を当てはめる(名づける、定義付ける)、固定化する。しかし、世の中は変遷して止まないものです。常に変化し続けている。だから、定義付けること自体に意味がない。

老子は
「天下みな美の美たるを知る。これ悪なり」
といいます。つまり、美は常に美であるとみんな考えるが、それは悪だ。人々は「美」はまた「醜」であることを知らないと言っています。さらに「有」と「無」、「難」と「易」、「長」と「短」など、あらゆる対立する概念は、あくまで相対的な人間の行う区別にしか過ぎないと考えます。

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お寿司屋さんと魚屋さん

多くの人が、資産運用は何かとても難しいもので、「プロ」でなければできないと思っています。素人がやると「プロ」のカモにされてしまうという誤解があります。それでは、運用のことをよく知っている「プロ」はどんな人かというと「証券マン」だと思っている人が結構いるのです。

(詳細は「続きを読む」をご覧ください)

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⇒ 2007年も証券市場ではたくさんの出来事が起こりました。

年末、年初に2007年株式市場の回顧を行い、また、2008年以降の展望につきお話をします。現在の投資環境を的確に理解し、正しい投資戦略を持つことは長期投資、資産運用のために不可欠です。また、投資信託を活用した長期投資方法などについてもわかりやすく説明します。

⇒ 開催予定

東京 ■ 12月9日(日)13時30分~16時30分(定員:10名様です。残り座席わずかですので予約はお早めに)
DIY資産運用教室@I-OWA Office(東京都渋谷区広尾1-8-6-7F)、テーマは、①「2007年株式市場:回顧と展望」、②「誰でもできる長期投資」を予定、(お申込は当社まで)

大分 ■ 2008年1月26日(土)13時15分~16時45分
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福岡 ■ 2008年1月27日(日)13時15分~16時45分
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11月18日(日)12時30分~16時30分
I-OWAマンスリー・セミナー@東京都千代田区平河町2-7-5砂防会館別館3F「立山」 プログラム:「ウイリアム・モリスのデザイン思想」(伊藤宏一)、「金利、債券、為替市場の見方」(岡本和久)、「アフリカで考えたこと(仮題)」(河口真理子氏、大和総研経営戦略研究所 主任研究員)

12月16日(日)12時30分~16時30分
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2008年1月20日(日)12時30分~16時30分
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⇒ セミナー予定

11月9日(金)18時30分~20時30分 インベストライフ・セミナーIN神戸@神戸市中央区下山手通4-16-3兵庫県民会館10階「福の間」 ①「投資対談」 by 澤上篤人、岡本和久(証券市場歴合計70余年にわたる二人が、投資哲学、さまざまな投資手法、これまでに出会った投資の達人たち、さらに最近の投資環境まで幅広い対談をいたします)、②質疑応答 、主催:サロン大阪

11月11日(日)13時~17時 インベストライフ・セミナーIN大阪 テーマ:分散投資と長期運用、講師:島田知保、速水禎、岡本和久@大阪市中央区南船場4-2-4日本生命御堂筋ビル12階、ハートンホール、主催:サロン大阪
★島田さんの基調講演では会報誌「インベストライフ」9月号をご持参いただくと分かりやすいと思います。
★当初、京都での開催を予定していましたが、都合により大阪に変更になりました。

11月30日(金)19時~21時 クラブ・インベストライフ東京セミナー テーマ:『論語と算盤』流豊かな投資生活、講師:渋澤健、岡本和久@いきいきプラザ一番町

セミナー申込方法など詳細は下記をご覧ください
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老荘に学ぶリラックス投資術(5)

老子も荘子もともに人間の認識の危うさを指摘しています。何かを認識をする、言葉を当てはめる(名づける、定義付ける)、固定化する。しかし、世の中は変遷して止まないものです。常に変化し続けている。だから、定義付けること自体に意味がない。

老子は
「天下みな美の美たるを知る。これ悪なり」
といいます。つまり、美は常に美であるとみんな考えるが、それは悪だ。人々は「美」はまた「醜」であることを知らないと言っています。さらに「有」と「無」、「難」と「易」、「長」と「短」など、あらゆる対立する概念は、あくまで相対的な人間の行う区別にしか過ぎないと考えます。

タオは万物を生み出します。しかし、決してそれらを支配することも固定化することもなく自由な動きに任せています。

「万物作(おこ)りて辞せず、生じて有せず」
(タオは万物を絶え間なく生々発展させながらその発展に執着しない)

株価には二つの要素があります。実体価値と市場における評価です。これらは相対的なものです。100%良い会社もなければ100%悪い会社もない。しかも、その価値は時々刻々、年々歳々、変動しています。市場における評価はその変動の先を見越して、現在の株価に反映させようという行動です。株価は影です。人間の相対的な、そして、移ろいやすい認識を映し出した影です。しかも、その対象自体いつも変化してやまない。

ですから

「無為をなせば治まらざるなし」

と、老子はいいます。つまり、「きっとこうしたらうまくいくに違いない」、「ああしたらよくなるのではないか」というような作為を止め、「何かのために為すこと」をやめればうまく治まるものだと指摘しています。小賢しい知恵と欲望を捨てなさいということです。

相対的な判断で良い銘柄のみを保有しようとしても、それは頼りない人間のそのときの認識を反映したものに過ぎません。それよりは、作為を捨てて、株式市場のタオ、つまり、市場全体を保有すればよい。市場というタオの大きな流れに任せておけばよいのだということです。ここに老子の考え方が「インデックス運用」の考えに相通じる部分があると思うのです。

「その鋭を挫き、その紛を解き、その光を和し、その塵に同じくす」
(鋭い知恵をくじき、複雑なもつれをとき、光を当てるのを弱め、チリと同化する)

これは有名な「和光同塵」ということばです。小賢しい知恵や欲望を捨てて市場の流れに身を任せるのでいいのだ。どっちの銘柄の方が上がりそうか、どっちの方が割安かなど、クルクルと頭を回転させてもそんなものは役に立たないよ。光を欲望の側から当てたり、恐怖の側から当てたりして、影を追っかけても仕方がないよ。そんな知恵や欲望の光は弱めてしまい、市場にたくさんある銘柄全部を保有していれば良いのだ。世のチリと同化していれば良いのだ。私にはそんな老子のメッセージが聞こえるような気がするのです。


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お寿司屋さんと魚屋さん

多くの人が、資産運用は何かとても難しいもので、「プロ」でなければできないと思っています。素人がやると「プロ」のカモにされてしまうという誤解があります。それでは、運用のことをよく知っている「プロ」はどんな人かというと「証券マン」だと思っている人が結構いるのです。

ここで証券マンと言うのはいわゆる証券セールスという意味です。彼らは確かに商品知識が豊富です。自分で販売している商品について知っているのは当然です。素人さんから見ると色々な種類の投資信託やその他の金融商品、そして株式銘柄にも色々な「材料」をつかんでいるように見えとても頼もしく見えます。

証券マンの仕事は、投資商品を売ることにあります。商品を売るという行為は取引が完了した時点で完結します。もちろん、お客が買った銘柄や投信が値上がりして、次の商売がもらえるということはあるかも知れません。ですから、証券マンが販売した商品に対して無責任であるというつもりはまったくありません。しかし、証券マンの受け取る報酬は取引完了時点に完結するのです。

資産運用は文字通り「資産を運んで用いる」。これは時間をかけて、ある目的に向けて資産を形成または活用し、それを用いるということを意味しているのです。ファンド。マネジャーの仕事は売ればおしまいではなく、長期の時系列のなかで結果が問われるものなのです。

つまり、証券マンの専門は商品知識とその「販売」であり、ファンド・マネジャーの仕事はそれらの商品を素材にして「組み合わせ管理してゆく」ところにあります。魚屋さんは魚に関しては非常に詳しい知識を持っています。お寿司屋さんはその魚を使って美味しいお寿司を作るのが専門です。証券マンとファンド・マネジャーの仕事は魚屋さんとお寿司屋さんぐらい違うものなのです。


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2007年10月20日

2007年10月20日

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I-OWAマンスリー・セミナー@東京都千代田区永田町1-11-35全国町村会館2F 第一会議室 プログラム:「知と徳のデザイン」(伊藤宏一)、「投資理論の基礎知識」(岡本和久)、「2008年の投資環境を占う」(馬渕治好氏、日興コーディアル証券、チーフストラテジスト)

2008年1月20日(日)12時30分~16時30分
I-OWAマンスリー・セミナー@東京都千代田区永田町1-11-35全国町村会館2F 第一会議室 プログラム:「愛のデザイン」(伊藤宏一)、「賢者は歴史に学ぶ ~ 株式市場の歴史」(岡本和久)、「日本新生を語る(仮題)」(末吉竹二郎氏、国連環境計画・金融イニシアチブ特別顧問)

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10月28日
8(月)13時~17時
DIY資産運用教室「100歳までの長期投資」出版記念講演@大阪市中央区南船場4-2-4日本生命御堂筋ビル12F、ハートンホール(お申込は協力者、平野光起様 E-mail: sachinekohouse@jcmo.zaq.ne.jp、または当社まで)

12月9日(日)13時30分~16時30分
DIY資産運用教室@I-OWA Office(東京都渋谷区広尾1-8-6-7F)、テーマは、①「2007年株式市場:回顧と展望」、②「誰でもできる長期投資」を予定、(お申込は当社まで)

★当社へのお申込み時にご提示いただく個人情報は、協力者の方と共有することがあります。お名前以外の情報開示をお望みでない方は、申込み時にその旨、お申し出ください。


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11月9日(金)18時30分~20時30分 インベストライフ・セミナーIN神戸@神戸市中央区下山手通4-16-3兵庫県民会館10階「福の間」 ①「投資対談」 by 澤上篤人、岡本和久(証券市場歴合計70余年にわたる二人が、投資哲学、さまざまな投資手法、これまでに出会った投資の達人たち、さらに最近の投資環境まで幅広い対談をいたします)、②質疑応答 、主催:サロン大阪

11月11日(日)13時~17時 インベストライフ・セミナーIN大阪 テーマ:分散投資と長期運用、講師:島田知保、速水禎、岡本和久@大阪市中央区南船場4-2-4日本生命御堂筋ビル12階、ハートンホール、主催:サロン大阪
★島田さんの基調講演では会報誌「インベストライフ」9月号をご持参いただくと分かりやすいと思います。
★当初、京都での開催を予定していましたが、都合により大阪に変更になりました。

11月30日(金)19時~21時 クラブ・インベストライフ東京セミナー テーマ:『論語と算盤』流豊かな投資生活、講師:渋澤健、岡本和久@いきいきプラザ一番町

セミナー申込方法など詳細は下記をご覧ください
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老荘に学ぶリラックス投資術(4)

荘子にはたくさんの短いエピソードが書かれていますが、そのなかでももっとも有名なものの一つが「胡蝶の夢」でしょう。それはこんなお話です。

「ある時、荘周は夢で胡蝶となった。ひらひらと心ゆくまで空に遊んで、自分が荘周であることすら忘れ果てていた。しかし、目覚めてみると、まぎれもなく自分は荘周だ。いったい、荘周が夢で胡蝶になったのか、それとも胡蝶が夢で荘周となったのか」

この話を読むたびにバブルのころを思い出します。みんなが夢を見て蝶々のように株式市場を楽しげに飛び回っていた。でも、あるとき、ふっと正気に返ってみるとそこにはバブル崩壊後の厳しい現実が待っていた。果たしてあの楽しかった時代が夢なのか、この構造不況が夢なのか・・・。そこで荘子は言います。

「周と胡蝶とは必ず分あらん。これをこれ物化と謂う」

(荘周と胡蝶とはたしかに別物だろう。だが、それは、事物の極まりない変化の中における一様相にすぎないのである)

株式市場は投資家の心理を瞬間的に映し出す鏡のようなものです。その投資家の心理は「欲望」と「恐怖」のはざ間を行ったり来たりしています。実体はちっとも変化していないのに、どの方角から光を当てるかで、影は右に、左に、上に、下に動き回ります。だから、市場で影を追っかけまわしても仕方ないのです。うまく捕まえてみても所詮、それは影。実体は大きな「タオ」の流れに乗ってゆったりと動いている。それがこの現象界に現れるときは人々を喜ばせたり、悲しませたり、怒らせたりする。長期投資のタオに身を任せて、後は超然としていればいいのです。短期的に良いことが起こっても、悪いことが起こっても、それは極まりない変化の中の一様相と割り切っていればよいのです。

老子の思想を受け継ぐ列子にもこんな話があります。「金儲けばかり考えている家があった。その家の老僕は昼間はぼろぼろになるまでこき使われていた。でもこの男、夜眠ると毎晩、王様になった夢をみていた。夢でこの上ない楽しみを味わっていた。そして目が覚めるとこき使われる毎日だった。一方、この家の主人は、金儲けに心身をすり減らし、ぐったりと床につく。そして見る夢は毎夜、自分が奴隷になった夢だった。明け方までうなされ続ける毎日だった。主人はたまらなくなって友人に相談する。その友人は『寝ても覚めてもいい思いをしようなんて虫が良すぎるな』と答える。それ以来、主人は老僕の仕事量を減らしたという」。両者とも一日の半分は王様で半分は奴隷なのです。

上げ相場も下げ相場も実体の現れ方の違いでしかありません。実体価値を見極めて株価に超然として企業を保有していればそれでいいのです。「株価」を「売買する」のが「短期投資」、「企業」を「保有する」のが「長期投資」なのです。ゆったりと、のんびり投資するリラックス投資は長期投資の上に成り立ちます。

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☆★☆★ 岡本和久の資産運用、「キホン」の「キ」 ☆★☆★ 

ペーパー・ドライバーのポートフォリオ

「あの人は株のプロだ」などという言葉を良く聞きます。この場合、「プロ」という言葉には二通りの意味があるように思います。まず、第一に投資顧問や投信会社でファンドの運用をしている人たち、もうひとつは、かなり頻繁に売買を繰り返し、しかも投資経験が長い人。

確かに前者は、人のおカネを運用することを職業とし、そのサービスに対する対価として報酬を得ているので「プロ」といっていいでしょう。しかし、また本来、プロであるということは、知識、経験は言うに及ばず、プロとしての確固たる職業倫理を持っている人であるべきです。その意味で本当のプロが日本の業界にどの程度いるかはちょっと疑問もあります。もっと、もっと世界に通用するような運用のプロが日本からでてきてくれることを願って止みません。

一方、後者の人たちは自分のおカネを自分のために運用しているので、決して「プロ」ではありません。正確には、彼らは「プロ級」とか、「プロ並」というべきでしょう。もちろん、本当にその人たちが「プロ」になれるかといえばそうではありません。「世界に通用する」とまでは言わないまでも、プロになるということは、人のためにベストの運用をするわけで、自分で運用しているのとはまったく異なる世界です。これは長年、運用の世界にいた人間として痛感するところです。

よく新聞などで「プロとしての運用」の経験のない人が、モデル・ポートフォリオなどを作って紹介しているのを目にします。もちろん、教科書や参考書を読み、セミナーにでたり、講義を受けて勉強をしているのだと思いますが、それはあくまで「畳の上での水練」です。自動車の運転は教科書を読んでもできるようになるわけではありません。仮に免許をとっても実際に運用をしなければ「ペーパードライバー」です。実際の運用はもっと、もっと奥深いものです。そこを知らずに、多くの人の目に触れるような媒体に、安易に「定年退職後のポートフォリオ」などを公開するのは、疑問を感じざるをえません。

日本においてプロフェショナリズムが十分に育っていないことはよく指摘されるところですが、プロとしての運用経験のない「ペーパー・ドライバー」級の人が専門家としてコメントをしているのをしばしば目にします。個人資産に与える影響が大きいだけに、資産運用に従事してきたものとして疑問を感じざるを得ません。


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2007年10月05日

2007年10月5日

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10/21(日)12時30分~16時30分
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11/18(日)12時30分~16時30分
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12/16(日)12時30分~16時30分
I-OWAマンスリー・セミナー@東京都千代田区永田町1-11-35全国町村会館2F 第一会議室 プログラム:「知と徳のデザイン」(伊藤宏一)、「投資理論の基礎知識」、(岡本和久)、「2008年の投資環境を占う」(馬渕治好氏、日興コーディアル証券、チーフストラテジスト)

2008年1月20日(日)12時30分~16時30分
I-OWAマンスリー・セミナー@東京都千代田区永田町1-11-35全国町村会館2F 第一会議室 プログラム:「愛のデザイン」(伊藤宏一)、「賢者は歴史に学ぶ ~ 株式市場の歴史」(岡本和久)、「日本新生を語る(仮題)」(末吉竹二郎氏、国連環境計画・金融イニシアチブ特別顧問)

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<会費について>
従来の年間会員(会費6万円《税込》)制に加えて、半年会員会費年4万円《税込》)制をもうけます。会員の方は、欠席の場合でも当社ホームページでセミナーの音声をお聞きいただけます。また、ご希望の方にはCDまたはDVDを貸与します。新規にご入会の方は入会金として5000円を頂戴します
<スポット受講について>
スポット受講は従来、一回10,500円(税込)を頂戴しておりましたが、このたび、回数券(三回25,000円《税込、1年間有効》)制度もご利用いただけるようにしました。お申込は当社まで。

⇒ ネット・セミナーがお得になります!
2007年10月より以下のような新しいサービスを開始します。内容がグンとお得になります。
① 従来、1年遅れでリリースしていたマンスリー・セミナーの音声を直近のものをお聞きいただけるようにします。
② 従来は伊藤、岡本両名の講演分のみでしたが、ゲストの講演もお聞きいただけるようにします。
なお、従来は過去分すべての音声をホームページ上に保存していましたが、今後は2ヶ月間の保存とさせていただきます。受講料は従来通り37800円(税、資料代込)です。地方在住の方にお勧めです。

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8(月)13時~17時
DIY資産運用教室「100歳までの長期投資」出版記念講演@大阪市中央区南船場4-2-4日本生命御堂筋ビル12F、ハートンホール(お申込は協力者、平野光起様 E-mail: sachinekohouse@jcmo.zaq.ne.jp、または当社まで)

12/09(日)13時30分~16時30分
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10/07(日)13時30分~17時 サロン岐阜発足記念インベストライフ・セミナー テーマ:「自分の年金は自分で作る」、講師:中野晴啓様(セゾン投信社長、ゲスト)、村山甲三郎、岡本和久@岐阜市文化産業交流センター

10/14(日)13時~16時 サロン・インベストライフ仙台主催 テーマ:「『ゆったり投資』で私らしく生きよう~希望ある社会につなぐ、投資のある暮らし~」、講師:澤上篤人、岡本和久@仙台市青年文化センター エッグホール、主催:サロイン仙台

11/09(金)18時30分~20時30分 インベストライフ・セミナーIN神戸@神戸市中央区下山手通4-16-3兵庫県民会館10階「福の間」 テーマ未定、講師:澤上篤人、岡本和久、主催:サロン大阪

11/11(日)13時~17時 インベストライフ・セミナーIN大阪 テーマ:分散投資と長期運用、講師:島田知保、岡本和久@大阪市中央区南船場4-2-4日本生命御堂筋ビル12階、ハートンホール、主催:サロン大阪
★島田さんの基調講演では会報誌「インベストライフ」9月号をご持参いただくと分
かりやすいと思います。
★当初、京都での開催を予定していましたが、都合により大阪に変更になりました。

11/30(金)19時~21時 クラブ・インベストライフ東京セミナー テーマ:『論語と算盤』流豊かな投資生活、講師:渋澤健、岡本和久@いきいきプラザ一番町

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老荘に学ぶリラックス投資術(3)

「道の道とすべきは、常の道にあらず」という文章に続けて老子は「名の名とすべきは、常の名にあらず」と述べています。「名」というのは「ことば」のことです。ことばというのは、あるものや状況を他と区別するものです。老子はここで、「これ」は「これ、これ」であると名づけられたものは、常に変化するものだといっています。それは結局、人間というタオの大きな流れのなかで泡のように生まれてきたものの認識でしかない。そして以下のように論を進めます。

無は天地の始に名づけ、有は万物の母に名づく。故に常に無はもってその妙を観(しめ)さんと欲し、常は有をもってその徼(きょう)を観さんと欲す、この両者は同出にして名を異にす。

(「無」はつねに現象(有)として現れようとし、「有」はつねに現象以前の「無」の状態に帰ろうとする。つまり、「無」と「有」とは同じものだが、我々の知覚に上がるとき、その時々によって異なった名が与えられているのだ。)

世界の経済の大きな流れは滔々として続いています。それは企業の営々とした価値創造の過程ですし、また、人々のよりよい生活への希求に基づいたものです。それをときに人は不況と呼び、また、好況と呼ぶのです。つまり、好況も不況も我々の相対的な認識に基づいた不安定な、頼りない「名」付けの結果でしかありません。

不況のどん底、それは、好況へ変化するエネルギーが最大に貯まった状態です。好況の真っ只中、それは不況へ向かう力が最大化したときです。株式市場のボトム、それは上昇へのトレンドの始まり、ピークは下落の入り口です。つまり、好況も不況も、市場のピークもボトムも同じものが異なった名前で呼ばれているに過ぎないのです。だから、と、老子はいいます。大きなタオの流れに身をまかせていればいいのだ。同じことがリラックス投資でも言えます。

好況、不況、強気相場、弱気相場と名づけてみても、それは大きな経済のうねりの一局面。それを的確に当てることなど人知の及ぶところではありません。それより世界の企業が生み出す富の増加に乗っていればよいです。小ざかしく、今は好況、今は不況、今は買い時、今は売り時などと区別してみても所詮は視点の違いでしかありません。そんなことに労力、知力を使うより、世界経済と世界市場のタオに身を任せてのんびりと投資を楽しんでいればよいのです。

道徳経の第一章を読んだだけで、いまから2500年ぐらい前に生きたといわれる老子という人の底の知れない知恵を感じますね。

(老子については徳間書店刊、中国の思想第12巻、「老子・列子」を参考にさせていただいています)


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「追っかけ型」投資からの脱却を

「いまは中国株ですよ」と言っていた人が何ヶ月か立つと、「いや、中国はもう古い。いまはインドです」と言う。そして、また少し立つと「ベトナムはすごい!」と興奮しています。こうやって次から次に上昇しそうなマーケットを追いかけてゆく「追っかけ型」の投資をしている人が結構、多いものです。

確かにどの市場でも上げ下げがあるので、「上がったら売る」というのはリスクを回避しているように見えます。また、底入れしそうであればそこで買いを入れる。これも非常に効率がよく思われます。ただ、それは、マーケットのピークとボトムを的確に当てることができるということが前提です。

現実には、このようにタイミングを計って市場に出たり入ったりするのはきわめて難しいものです。うまくいったとしてもそれは偶然(ラック)なのです。それを気付かずに自分の技術(スキル)だと過信してしまう。特に投資信託でそれをするとコストがとてもかかります。それを繰り返しても喜ぶのは販売会社だけということになってしまいます。

それよりは例えば、新興国市場であればできるだけ幅広いマーケットをカバーする投資信託を買っておき、それをじっと持っている戦略の方がはるかに効率が良いのです。「上がりそうな銘柄や投信を買う」という発想から脱却し、「資産クラスへのエクスポージャーを持つ」という考え方が必要です。「エクスポージャー」というのは「身をさらす」という意味です。つまり、リスクに身をさらして長期的なリターンをとる。これはリスクに身をさらさないでリターンを取ろうという、所詮、無理なことをしようとしている「追っかけ型」投資と正反対のものだといえます。


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2007年09月20日

2007年9月20日

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I-OWAマンスリー・セミナー@東京都千代田区永田町1-11-35全国町村会館2F 第一会議室 プログラム:「生のデザイン」(伊藤宏一)、「株価で学ぶ経済と景気」(岡本和久)、「日本株式市場の長期展望」(佐々木英信氏、日興コーディアル証券、チーフアナリスト)

11/18(日)12時30分~16時30分
I-OWAマンスリー・セミナー@東京都千代田区平河町2-7-5砂防会館別館3F「立山」 プログラム:「ウイリアム・モリスのデザイン思想」(伊藤宏一)、「金利、債券、為替市場の見方」(岡本和久)、「アフリカ旅行から地球環境を考える」(河口真理子氏、大和総研経営戦略研究所 主任研究員)

12/16(日)12時30分~16時30分
I-OWAマンスリー・セミナー@東京都千代田区永田町1-11-35全国町村会館2F 第一会議室 プログラム:「知と徳のデザイン」(伊藤宏一)、「株式市場の見方」(岡本和久)、「2008年の投資環境を占う」(馬渕治好氏、日興コーディアル証券、チーフストラテジスト)

⇒ マンスリー・セミナーの受講方法を多様化します
<会費について>
従来の年間会員(会費6万円《税込》)制に加えて、半年会員会費年4万円《税込》)制をもうけます。会員の方は、欠席の場合でも当社ホームページでセミナーの音声をお聞きいただけます。また、ご希望の方にはCDまたはDVDを貸与します。新規にご入会の方は入会金として5000円を頂戴します
<スポット受講について>
スポット受講は従来、一回10,500円(税込)を頂戴しておりましたが、このたび、回数券(三回25,000円《税込、1年間有効》)制度もご利用いただけるようにしました。お申込は当社まで。

⇒ ネット・セミナーがお得になります!
2007年10月より以下のような新しいサービスを開始します。内容がグンとお得になります。
① 従来、1年遅れでリリースしていたマンスリー・セミナーの音声を直近のものをお聞きいただけるようにします。
② 従来は伊藤、岡本両名の講演分のみでしたが、ゲストの講演もお聞きいただけるようにします。
なお、従来は過去分すべての音声をホームページ上に保存していましたが、今後は2ヶ月間の保存とさせていただきます。受講料は従来通り37800円(税、資料代込)です。地方在住の方にお勧めです。

★2007年10月よりみなさまに仮想ポートフォリオを作っていただき、長期投資を学んでいただきます。(ネット・セミナー受講の方も参加いただけます。)


■□■□ 岡本和久のDIY資産運用教室

⇒ 開催予定

09/23(日)13時30分~16時30分
DIY資産運用教室@I-OWA Office(東京都渋谷区広尾1-8-6-7F)、テーマは、①「証券投資の基礎知識と業界構図」、②「知っておきたい投資の法則」を予定、(お申込は当社まで)

10/08(月)13時~17時
DIY資産運用教室「100歳までの長期投資」出版記念講演」@名古屋市中区栄4-1-1中日ビル6F、中日コンサルティングプラザ(お申込は協力者、吉田江美様 E-mail: emi@happylife.ne.jp、Fax: 052-261-6001、井川吉満様、または当社まで)

12/09(日)13時30分~16時30分
DIY資産運用教室@I-OWA Office(東京都渋谷区広尾1-8-6-7F)、テーマは、①「2007年株式市場:回顧と展望」、②「誰でもできる長期投資」を予定、(お申込は当社まで)

★当社へのお申込み時にご提示いただく個人情報は、協力者の方と共有することがあります。お名前以外の情報開示をお望みでない方は、申込み時にその旨、お申し出ください。

■□■□ クラブ・インベストライフ

⇒ お詫びと訂正
会報誌、「インベストライフ」9月号、17ページの「資産作りのための投信の選び方、使い方」の図2に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。
「そのなかで年間の資産増加額上位ファンド」の表のうち、
誤:「純資産」 ⇒ 正:「1年の資産増加額」
誤:「1年の資産増加額」 ⇒ 正:「純資産」

⇒ セミナー予定

09/22(土)13時30分~16時 サロン・インベストライフ広島主催@広島県立総合体育館小会議室。「ライフプランニングと長期投資」、講師:伊藤宏一、速水禎、岡本和久

10/05(金)19時~21時 東京セミナー@いきいきプラザ一番町 基調講演:「資産作りのための投信の選び方、使い方」島田知保氏 
★島田さんの基調講演では会報誌「インベストライフ」9月号をご持参いただくと分かりやすいと思います。

10/07(日)13時30分~17時 サロン岐阜発足記念インベストライフ・セミナー テーマ:「自分の年金は自分で作る」、講師:村山甲三郎、岡本和久@岐阜市文化産業交流センター

10/14(日)13時~16時 サロン・インベストライフ仙台主催 テーマ:「『ゆったり投資』で私らしく生きよう~希望ある社会につなぐ、投資のある暮らし~」、講師:澤上篤人、岡本和久@仙台市青年文化センター エッグホール、主催:サロイン仙台

11/09(金)18時30分~20時30分 インベストライフ・セミナーIN神戸@神戸市中央区下山手通4-16-3兵庫県民会館10階「福の間」 テーマ未定、講師:澤上篤人、岡本和久、主催:サロン大阪

11/11(日)13時~17時 インベストライフ・セミナーIN大阪 テーマ:分散投資と長期運用、講師:島田知保、岡本和久@大阪市中央区南船場4-2-4日本生命御堂筋ビル12階、ハートンホール、主催:サロン大阪
★島田さんの基調講演では会報誌「インベストライフ」9月号をご持参いただくと分かりやすいと思います。
★当初、京都での開催を予定していましたが、都合により大阪に変更になりました。

11/30(金)19時~21時 クラブ・インベストライフ東京セミナー テーマ未定@いきいきプラザ一番町

セミナー申込方法など詳細は下記をご覧ください
http://www.i-owa.com/AllSeminarYotei/AllSeminarSchedule.htm

⇒ 会報誌「インベストライフ」に掲載された記事のうち、選りすぐりのものを全文、ホームページでご覧いただけます。また、バックナンバーの一覧表も掲載されています。
http://www.i-owa.com/club/ILSample/ILSamples.htm

⇒ 会報誌、「インベストライフ」のバックナンバー販売
先月、ご案内したように会員の方に限り会報誌のバックナンバーを一冊500円(送料込み)で販売いたします。ご希望の方はお名前、住所、電話/FAX、E-mailアドレスを記載の上、当社までE-mailまたはFAXでお申込ください。先着順ですので在庫切れとなった場合にはご容赦ください。

■□■□ ブログ、「岡本和久のI-OWA日記」もご覧ください
結構、一生懸命に書いています。資産運用から食べ物ネタ、折にふれマーケット・コメントなども載せています。ご覧ください。
http://www.i-owa.com/blog/


☆★☆★ 岡本 和久からのメッセージ ☆★☆★ 

老荘に学ぶリラックス投資術(2)

「道の道とすべきは、常の道にあらず」。これは古代中国の謎の思想家、老子が書いた道徳経の第一章の最初の文章です。「道」は「みち」ではなく「タオ」と読みます。タオというのは時空による制約のまったくない状態です。それは宇宙ができる前の混沌未分化の状態です。そこから宇宙が生まれ、地球が生まれ、人類が生まれ、私がいるという大きな流れの源流です。「常」というのは「永久不変」の意味です。タオは、永久不変ではない、常に変化しているからこそタオなのだと言っているわけです。万物は流転する。それが宇宙の根本原理であり、ビッグ・バン以前も以降も、常に変化し続けるのが法則だというわけです。

このような大きな意志のもとで人間の私意などいったいどれほどの影響力を持つだろうか。人間が「こうあって欲しい、ああなって欲しい」と願ってみても、そんなものとは関係なくタオは大きな動きを続けてやまない。むしろ、人間はみずから大きな流れの中に身を投じて、必然の動きを受け入れ、その流れと一体化することで新しい自由な境地がひらけるであろうとこの章は述べています。

金融市場においてタオは「マーケット」です。もちろん、金融市場そのものがタオの一部なのですから、金融市場がタオの性格を持っているのは当然です。厳密に言えば「マーケット」というのは株式市場とか、債券市場と言った小分類の市場ではなく、世の中のすべての投資対象を含めた「マーケット・ポートフォリオ」です。

マーケットを自分の都合で動かそうと思ってもそれはうまくいくものではありません。もし、思った通りに動いたとするなら、それは偶然、そうなったということです。「マーケットはこうなるはずだ」と思うこと自体が、マーケットを固定化して考えていることなのです。マーケットは常に変化してやまない。「こうなるはずだ」と思った途端に「こうなるはず」の前提が変っている。それを知ることが大切です。

世界中の企業は価値を生み出すべく日夜、努力をしています。それを反映して株式市場の価値も増加しています。株価はその価値を中心として上に下に大きく変動しています。株価の変動にとらわれることなく、長期的な価値の増加に身を任せていればよいのです。大きな流れにつく、そこに心身ともにリラックスした、無理のない資産運用の世界がひらけるということを老子はから学ぶことができます。

(老子については徳間書店刊、中国の思想第12巻、「老子・列子」を参考にさせていただいています)


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☆★☆★ 岡本和久の資産運用、「キホン」の「キ」 ☆★☆★ 

新興国投資から、新興国関連投資へ

最近、私が25年ぐらい知っているポートフォリオマネジャーがアメリカから来日、色々と話を聞く機会を得ました。彼は20年数、グローバルなマーケットをフォローしており、一年のうち三分の一ぐらいは出張をしているとのことでエマージング市場などについても現地の状況を肌で知っています。現地企業の経営者とも毎回面談しており、彼らがどのように変化してきているかをずっと見守ってきています。

その彼によれば、やはりエマージング市場の将来性はすごいというのですね。もちろん、時に暴騰や暴落があるのは当然ですが、長期的には長い上昇トレンドにある。とにかくいま、世界の経済の牽引車になっているのは、アメリカでも日本でもなく、BRICsを中心とする新興国であるというのです。

その中でも特に中国がもっとも魅力が高いといっていました。やはり、中央の権力が強いので思い切った政策を迅速に実行できる。その辺はどこかの国とは随分違う。確かに内陸と先進地域との格差が拡大して暴動などの恐れがあるといわれてもいますが、それが逆に政府の過激な行動に対する適度なチェック機能を果たしている。政府はこの格差を縮めるために鉄道や高速道路を政府の鶴の一声で進めていく。

インドで生産される食料の三分の一が産地から消費者のもとに届くまでに腐ってしまう。これは冷凍設備や交通網が不備だからで、膨大な投資がいま行われている。さらにロシアはインドと中国二カ国を合わせたよりも膨大なインフラ投資を計画している。石油収入で潤った中近東の国には屋内スキー場ができて冷房をして雪を降らしているなどという話までありました。

これまでは急成長する新興国が投資の対象として魅力があるとされてきました。いまや、新興国が世界の経済成長のエンジンとなり、アメリカ、ヨーロッパ、日本などの企業がそのメリットを受けるようになってきているのです。その意味では、新興国投資から、新興国関連投資へと局面が変ってきているのでしょう。サブプライム問題で先進諸国の株価が揺さぶられましたが、世界経済の牽引役である新興国市場が好調を続けているというのは心強いといえます。(9月15日付けブログを加筆修正)


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② 当社からのメッセージ、メルマガ等 ⇒ http://www.i-owa.com/blog/

③ 当社へのご連絡 ⇒ E-mail: info@i-owa.com 電話:03-5789-9821

当メール・マガジンおよび過去の分は②でもご覧になれます。
メールでの配信をご希望にならない方は③のアドレスにご一報ください。
このメールを転送される場合は、当社が配信しているメルマガであることを明記してください。
営利目的でのご利用はご遠慮ください。
このメールの著作権は筆者にあります。

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次回の配信は2007年10月5日です
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I-Oウェルス・アドバイザーズ

□ 東京都渋谷区広尾1-8-6広尾186ビル7階(〒150-0012)
■□URL:http://www.i-owa.com/■E-mail:info@i-owa.com
□■□■Tel: 03-5789-9821□Fax: 03-5789-9822 ■□■□


投稿者 岡本和久 : 17:15 | コメント (0)

2007年09月05日

2007年9月5日

==================2007.09.05====

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このメール・マガジンはI-Oウェルス・アドバイザーズ(株)の情報を毎月二回(5
日と20日)お送りするものです。

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■□■□ 当社の総合セミナー・スケジュールをホームページでご覧になれます
当社はマンスリー・セミナー、DIY資産運用教室、インベストライフ・セミナー、各
地のインベストライフ・サロンが主催するセミナーなどに関わっております。これら
のすべてのセミナーを統合した予定表を当社ホームページでご覧いただけます。
http://www.i-owa.com/AllSeminarYotei/AllSeminarSchedule.htm

■□■□ マンスリー・セミナーのご案内

⇒ 今後の予定

09/16(日)12時30分~16時30分
I-OWAマンスリー・セミナー@東京都千代田区永田町1-11-35全国町村会館2F 第一
会議室 プログラム:「死のデザイン ~ 遺言、臓器移植、葬儀」(伊藤宏一)、
「投資方針書を策定する~ペーパー・ポートフォリオの作成に向けて」(岡本和
久)、「アナリストが見た日本産業の近未来図」(伊豆野信博氏、東海東京調査セン
ター、理事、東京調査部長)

10/21(日)12時30分~16時30分
I-OWAマンスリー・セミナー@東京都千代田区永田町1-11-35全国町村会館2F 第一
会議室 プログラム:「生のデザイン」(伊藤宏一)、「株価で学ぶ経済と景気」
(岡本和久)、「日本株式市場の長期展望」(佐々木英信氏、日興コーディアル証
券、チーフアナリスト)

11/18(日)12時30分~16時30分
I-OWAマンスリー・セミナー@東京都千代田区平河町2-7-5砂防会館別館3F「立山」
 プログラム:「ウイリアム・モリスのデザイン思想」(伊藤宏一)、「金利、債
券、為替市場の見方」(岡本和久)、「アフリカ旅行から地球環境を考える」(河口
真理子氏、大和総研経営戦略研究所 主任研究員)

⇒ マンスリー・セミナーの受講方法を多様化します
<会費について>
従来の年間会員(会費6万円《税込》)制に加えて、半年会員会費年4万円《税
込》)制をもうけます。会員の方は、欠席の場合でも当社ホームページでセミナーの
音声をお聞きいただけます。また、ご希望の方にはCDまたはDVDを貸与します。新規
にご入会の方は入会金として5000円を頂戴します
<スポット受講について>
スポット受講は従来、一回10,500円(税込)を頂戴しておりましたが、このた
び、 回数券(三回25,000円《税込、1年間有効》)制度もご利用いただける
ようにしました。お申込は当社まで。

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2007年10月より以下のような新しいサービスを開始します。内容がグンとお得
になります。
① 従来、1年遅れでリリースしていたマンスリー・セミナーの音声を直近のものを
お聞きいただけるようにします。
② 従来は伊藤、岡本両名の講演分のみでしたが、ゲストの講演もお聞きいただける
ようにします。
なお、従来は過去分すべての音声をホームページ上に保存していましたが、今後は
2ヶ月間の保存とさせていただきます。受講料は従来通り37800円(税、資料代
込)です。地方在住の方にお勧めです。

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を学んでいただきます。(ネット・セミナー受講の方も参加いただけます。)


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⇒ 開催予定

09/23(日)13時30分~16時30分
DIY資産運用教室@I-OWA Office(東京都渋谷区広尾1-8-6-7F)、テーマは、①「証
券投資の基礎知識と業界構図」、②「知っておきたい投資の法則」を予定、(お申込
は当社まで)

10/08(月)13時~17時
DIY資産運用教室「100歳までの長期投資」出版記念講演」@名古屋市中区栄4-1-1
中日ビル6F、中日コンサルティングプラザ(お申込は協力者、吉田江美様 E-mail:
 emi@happylife.ne.jp、Fax: 052-261-6001、井川吉満様、または当社まで)

12/09(日)13時30分~16時30分
DIY資産運用教室@I-OWA Office(東京都渋谷区広尾1-8-6-7F)、テーマは、①「2
007年株式市場:回顧と展望」、②「誰でもできる長期投資」を予定、(お申込は
当社まで)

★当社へのお申込み時にご提示いただく個人情報は、協力者の方と共有することがあ
ります。お名前以外の情報開示をお望みでない方は、申込み時にその旨、お申し出く
ださい。

■□■□ クラブ・インベストライフ

⇒ お詫びと訂正
会報誌、「インベストライフ」8月号、31ページの東京インベストライフ・セミ
ナーに関するお知らせに誤りがありました。お詫びして訂正いたします。
誤: 「7月18日までは、会員の方を優先して登録いたします。」
正: 「9月19日までは、会員の方を優先して登録いたします。」

⇒ セミナー予定

09/22(土)13時30分~16時 サロン・インベストライフ広島主催@広島県立総合
体育館小会議室。「ライフプランニングと長期投資」、講師:伊藤宏一、速水禎、岡
本和久

10/05(金)19時~21時 東京セミナー@いきいきプラザ一番町 基調講演:
「資産作りのための投信の選び方、使い方」島田知保氏
★島田さんの基調講演では会報誌「インベストライフ」9月号をご持参いただくと分
かりやすいと思います。

10/07(日)13時30分~17時 サロン岐阜発足記念インベストライフ・セミ
ナー テーマ:「自分の年金は自分で作る」、講師:村山甲三郎、岡本和久@岐阜市
文化産業交流センター

10/14(日)13時~16時 サロン・インベストライフ仙台主催 テーマ:
「『ゆったり投資』で私らしく生きよう~希望ある社会につなぐ、投資のある暮らし
~」、講師:澤上篤人、岡本和久@仙台市青年文化センター エッグホール、主催:
サロイン仙台

11/09(金)18時30分~20時30分 インベストライフ・セミナーIN神戸@神戸
市中央区下山手通4-16-3兵庫県民会館10階「福の間」 テーマ未定、講師:澤上篤
人、岡本和久、主催:サロン大阪

11/11(日)13時~17時 インベストライフ・セミナーIN京都 テーマ:分散投
資と長期運用、講師:島田知保、岡本和久@京都市右京区西院東中水町17番地 京都
府中小企業会館801会議室、主催:サロン大阪
★島田さんの基調講演では会報誌「インベストライフ」9月号をご持参いただくと分
かりやすいと思います。

11/30(金)19時~21時 クラブ・インベストライフ東京セミナー テーマ未定
@いきいきプラザ一番町

セミナー申込方法など詳細は下記をご覧ください
http://www.i-owa.com/AllSeminarYotei/AllSeminarSchedule.htm

⇒ 会報誌「インベストライフ」に掲載された記事のうち、選りすぐりのものを全
文、ホームページでご覧いただけます。また、バックナンバーの一覧表も掲載されて
います。
http://www.i-owa.com/club/ILSample/ILSamples.htm

⇒ 会報誌、「インベストライフ」のバックナンバー販売
先月、ご案内したように会員の方に限り会報誌のバックナンバーを一冊500円(送
料込み)で販売いたします。ご希望の方はお名前、住所、電話/FAX、E-mailアドレ
スを記載の上、当社までE-mailまたはFAXでお申込ください。先着順ですので在庫切
れとなった場合にはご容赦ください。

■□■□ ブログ、「岡本和久のI-OWA日記」もご覧ください
結構、一生懸命に書いています。資産運用から食べ物ネタ、折にふれマーケット・コ
メントなども載せています。ご覧ください。
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☆★☆★ 伊藤 宏一からのメッセージ ☆★☆★ 

お金との関係を美しくする 第26話 「個人倫理」と「職業倫理」・「環境倫理」

職業倫理とは、それぞれの職業を行うにあたって、職業人が自発的・内発的に守らな
ければならない倫理です。法の場合は、守らなければ物理的・外的な処罰があります
が、倫理はあくまで内面的強制です。医師や弁護士、ファイナンシャル・プランナー
など、個人を顧客として仕事をする専門的職業の場合、いくつか共通の職業倫理原則
があります。まずは顧客に対する誠実性です。誠実であることは専門的職業にとって
第一の倫理といえます。次は客観性です。顧客の状況をどこまでもトータルに客観的
に把握していくことです。これが行われないといわば「誤診」となり、誤った結論に
至る可能性が出てきます。また顧客の利益を自己の利益に優先させることも、この原
則に含まれています。そして第3は公正性です。自分の職業履歴や学歴、利益相反関
係がないかどうかなどを顧客に対して情報開示することです。こうした職業倫理は、
それぞれの職業が顧客と社会から信用と信頼を得るために長年の多くの経験から導き
出された、職業人共通の倫理原則です。

職業倫理に対して個人倫理があります。これは、個人の生活全体に関わる倫理で、幼
い時から培われ、大人になっても職業倫理にしばしば先行します。個人の倫理におけ
る発達について、古典的にはジャン・ピアジェが二つの段階に分けています。第一段
階は「権威への依存」で、親や教師の価値観への依存を意味します。第二段階は「自
立」で、自己の価値観を確立し、それに従って倫理的判断を行う成熟した個人の段階
です。また個人倫理は、社会や経済、宗教や文化などの影響を受けます。

2000年代になってからの日本では、いい意味でも悪い意味でも「競争」が社会共
通の精神となりました。「勝ち組と負け組」「弱肉強食」という考え方が金融や企業
そして社会に広まりました。これが個人倫理に大きな影響を与え、自己の利益優先の
風潮が高まりました。「法にふれていなければ何をしてもいい」という考え方も広ま
りました。そしてこれらの個人倫理が職業倫理に明らかに抵触する場面がいくつもみ
られるようになったのです。

しかし他方で、まともな倫理を地球規模で求める流れが大きく起こっています。それ
が環境倫理です。これは「地球資源が有限であること」、「未来の世代の生存に対し
て現存世代が責任を持ち、地球環境と人類の「持続可能性」を追求すること」、「生
物の多様性とその生存権を認めて共生すること」、を倫理の中心にしています。人類
全体と地球全体を考えて、特に先進国の人々はライフスタイルを変えること、化石燃
料を大量に使うGDP型経済成長を大きく転換し「持続可能な経済発展」を追求する
こと、など個人の私的利益や国家利益に対して、人類と地球の保全という最も普遍的
な倫理を提起しているところに、環境倫理の新しさと先進性があります。グローバル
に地球規模で考えれば、共生の倫理の枠組みの中で、「フェアで限界を伴う競争」を
位置づけなければなりません。個人倫理は、こうした環境倫理を身につけて、職業倫
理を順守する方向に向かうことが求められていると思います。
 
(伊藤さんのコメントは今回が最終回となります。長い間、ご愛読ありがとうござい
ました)


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☆★☆★ 岡本和久の資産運用、「キホン」の「キ」 ☆★☆★ 

コンビニで買い物

お昼ごはんを買うためにコンビニに入ることを考えて見ましょう。まず、飲み物とお
弁当を買うためにいつも行っているコンビニへゆく。飲み物のコーナーに行くとお茶
や水が並んでいる。今日はお茶が飲みたい。それも濃い日本茶がいい。値段はいつも
通りなので飲み物はこれで決め!次に弁当コーナーへ。焼肉弁当が目に入る。しか
し、昨夜、ステーキを食べたので今日は焼き魚定食にしよう。値段を比較する。焼肉
弁当より少し安い。カロリーと賞味期限もチェック。これらのテストをパス。レジに
行く途中でアイスクリームが見える。外が暑いから、デザートとしてこれもひとつ
買っておこう。

と、言うようなプロセスで買物をするのが普通でしょう。大切なことは、まず、最初
に何を買いたいかが分かっている。お昼の弁当です。そのために飲み物とお弁当が必
要。そして、生産者、値段、カロリー、賞味期限などをチェック。今日の天候を考え
てアイスクリームも買う。つまり、この買物をした人はそれなりに商品の知識を持っ
ていてそれらを使って買物カゴに入れていきます。

まさか、何を買うか決めないでコンビニに入り、店員さんに「私は何を買いましょ
う。何か良いものはありませんか?」と聞く人はいないでしょう?ところが投資の世
界になるとこの「まさか」がまかり通っているのです。証券会社や銀行、保険、郵便
局などに勧められるままにそれを買ってしまう。自分の資産運用プランがない。した
がって、自分が何を必要としているかを知らない。そこで、必要なくても「お買い
得」ですと勧められるとそれを買ってしまう。

長期の資産運用に必要なのは、コンビニで買物するときに必要とされる程度の知識で
いいのです。もちろん、そこから先を勉強するのは良いことですが、しかし、それは
次の段階。まず、自分の資産運用プランを作ること、そして、そのプランにあった投
資対象を選ぶこと。その二つが大切なのです。その基礎さえ頭に入れれば、長期資産
運用の第一歩を踏み出したことになります。

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メールでの配信をご希望にならない方は③のアドレスにご一報ください。
このメールを転送される場合は、当社が配信しているメルマガであることを明記して
ください。
営利目的でのご利用はご遠慮ください。
このメールの著作権は筆者にあります。

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次回の配信は2007年9月20日です
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I-Oウェルス・アドバイザーズ

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投稿者 岡本和久 : 14:35 | コメント (0)

2007年08月20日

2007年8月20日

==================2007.08.20====

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10/21(日)12時30分~16時30分
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11/18(日)12時30分~16時30分
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スポット受講は従来、一回10,500円(税込)を頂戴しておりましたが、このたび、 回数券(三回25,000円《税込、1年間有効》)制度もご利用いただけるようにしました。お申込は当社まで。

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2007年10月より以下のような新しいサービスを開始します。内容がグンとお得になります。
① 従来、1年遅れでリリースしていたマンスリー・セミナーの音声を直近のものをお聞きいただけるようにします。
② 従来は伊藤、岡本両名の講演分のみでしたが、ゲストの講演もお聞きいただけるようにします。
なお、従来は過去分すべての音声をホームページ上に保存していましたが、今後は2ヶ月間の保存とさせていただきます。受講料は従来通り37800円(税、資料代込)です。地方在住の方にお勧めです。

■□■□ 岡本和久のDIY資産運用教室

⇒ 開催予定

08/25(土)13時30分~16時30分
DIY資産運用教室@I-OWA Office(東京都渋谷区広尾1-8-6-7F)、「100歳までの長期投資 ~ 資産運用の基本を学ぶ」(お申込は当社まで。満席となりました)

09/01(土)13時~17時
DIY資産運用教室「100歳までの長期投資」出版記念講演」@京都市右京区西院東中水町17番地、京都府中小企業会館8022会議室(お申込は協力者、奥田博美様E-mail: aaa@srm-net.co.jpまたは当社まで)

09/23(日)13時30分~16時30分
DIY資産運用教室@I-OWA Office(東京都渋谷区広尾1-8-6-7F)、テーマは、①「証券投資の基礎知識と業界構図」、②「知っておきたい投資の法則」を予定、(お申込は当社まで)

10/08(月)13時~17時
DIY資産運用教室「100歳までの長期投資」出版記念講演」@名古屋市中区栄4-1-1中日ビル6F、中日コンサルティングプラザ(お申込は協力者、吉田江美様 E-mail: emi@happylife.ne.jp、Fax: 052-261-6001、井川吉満様、または当社まで)

★当社へのお申込み時にご提示いただく個人情報は、協力者の方と共有することがあります。お名前以外の情報開示をお望みでない方は、申込み時にその旨、お申し出ください。

■□■□ クラブ・インベストライフ

⇒ お詫びと訂正
会報誌、「インベストライフ」8月号、31ページの東京インベストライフ・セミナーに関するお知らせに誤りがありました。お詫びして訂正いたします。
誤: 「7月18日までは、会員の方を優先して登録いたします。」
正: 「9月19日までは、会員の方を優先して登録いたします。」

⇒ セミナー予定

09/02(日)13時~17時 サロン・インベストライフ山陰主催@島根県安来市民会館大会議場。「投資を通じて個人と地域の自立を果たそう」、ゲスト:中野晴啓氏、講師:澤上篤人、岡本和久

09/22(土)13時~16時 サロン・インベストライフ広島主催@広島県立総合体育館小会議室。「ライフプランニングと長期投資」、講師:伊藤宏一、速水禎、岡本和久

10/05(金)19時~21時 東京セミナー@いきいきプラザ一番町 基調講演:「資産作りのための投信の選び方、使い方」島田知保氏

10/07(日)13時~17時 サロン岐阜発足記念インベストライフ・セミナー
テーマ:「自分の年金は自分で作る」、講師:村山甲三郎、岡本和久@岐阜メモリアルセンター第一会議室(本館)

10/14(日)13時~16時 サロン・インベストライフ仙台主催 テーマ:「『ゆったり投資』で私らしく生きよう~希望ある社会につなぐ、投資のある暮らし~」、講師:澤上篤人、岡本和久@仙台市青年文化センター エッグホール、主催:サロイン仙台

11/09(金)18時30分~20時30分 インベストライフ・セミナーIN神戸@神戸市中央区下山手通4-16-3兵庫県民会館10階「福の間」 テーマ未定、講師:澤上篤人、岡本和久、主催:サロン大阪

11/11(日)13時~17時 インベストライフ・セミナーIN京都
テーマ:分散投資と長期運用、講師:島田知保、岡本和久@京都市右京区西院東中水町17番地 京都
府中小企業会館801会議室、主催:サロン大阪

11/30(金)19時~21時 クラブ・インベストライフ東京セミナー
テーマ未定@いきいきプラザ一番町

セミナー申込方法など詳細は下記をご覧ください
http://www.i-owa.com/AllSeminarYotei/AllSeminarSchedule.htm

⇒ 会報誌「インベストライフ」に掲載された記事のうち、選りすぐりのものを全文、ホームページでご覧いただけます。また、バックナンバーの一覧表も掲載されています。
http://www.i-owa.com/club/ILSample/ILSamples.htm

⇒ 会報誌、「インベストライフ」のバックナンバー販売
先月、ご案内したように会員の方に限り会報誌のバックナンバーを一冊500円(送料込み)で販売いたします。ご希望の方はお名前、住所、電話/FAX、E-mailアドレスを記載の上、当社までE-mailまたはFAXでお申込ください。先着順ですので在庫切れとなった場合にはご容赦ください。

■□■□ ブログ、「岡本和久のI-OWA日記」もご覧ください
結構、一生懸命に書いています。資産運用から食べ物ネタ、折にふれマーケット・コメントなども載せています。ご覧ください。
http://www.i-owa.com/blog/

☆★☆★ 岡本 和久からのメッセージ ☆★☆★ 

老荘に学ぶリラックス投資術(1)

「北の果てしない海に鯤(こん)という魚がいる。べらぼうに大きな魚で頭から尻尾まで何千里もある。この魚がひとたび変身すると鵬(ほう)という鳥になる。何千里とも知れない胴体、翼を広げて飛び立つと地上は真っ暗になってしまうほどだ。風が吹き海が荒れる季節になると鵬は南にある天の池を目指して飛び立つ。海面3000里に翼を打ちつけて飛び立ち、風に乗って9万里の高さに舞い上がり、半年間、飛び
続ける。地上にはかげろうが立ち、ホコリが舞い、生物の息がこもる。しかし、空は真っ青。青く見えるのは空が青いからではなく、天までの距離が青く見せているのだ。はるか上空を飛ぶ鵬の目には地上が青一色に見える。」

中国で紀元前四世紀後半に書かれた「荘子」の巻頭のエピソードです。度肝を抜くスケールの大きさ!すごいですよね。私は20年ほど太極拳をしてきました。また、10数年にわたって瞑想を実践しています。その期間、もっとも読み親しんだ古典が老子の「道徳経」と荘周の「荘子」です。太極拳の思想的背景は老荘の影響を非常に強く受けています。また、これらの本を読むとこの二人が深い瞑想の境地で得たことを書いていることが感じられます。

ずっと、私のなかで老荘的な考えは長期投資の世界でもすごく役に立つのではないかと思っていました。これから、何回か、「老荘的リラックス投資術」を書いてみたいと思います。お付き合いください。

最初の鵬の話はパラダイムを変えることの大切さを教えています。日常の常識や日々の細かい出来事から離れてマーケットというを高い、高い空の上から眺めてみる。そうすると大きな流れが見えてくる。メガトレンドと言ってもいいでしょう。下から見上げる空が真っ青なのと同じように、地上が真っ青に見えるぐらい高いところからこの世の現象を眺めてみる。そうすると、日常の瑣末な出来事はすべて消え去り大きな流れだけが見えてくるものです。人間の喜怒哀楽、欲望や恐怖などとるに足りない些細なことに感じられる。短期的な株価の動きなどどうでもよくなる。このエピソードは次のように続きます。

「セミやコバトは鵬を笑う。『地上の木に枝に飛びつくのさえ大変なことだ。失敗して地上に落下することだってある。それなのに、南に9万里も飛ぼうとする奴の気が知れない』。セミやコバトに何が分かるだろうか。小さな世界に住むものには想像もつかぬ、大きな世界がある。短い時間にとらわれているものは、大きな時間の流れを想像もできない。」

毎日、あくせくと売買を繰り返し、わずかな利益を追い求めている投資家に長期投資家の求めるものは分からないのです。パラダイムが違う。朝生えて夕方枯れるきのこには1日という時間の長さが分からない。セミには1年という長さが分からない。荘子は述べています、「少知は大知に及ばず、小年は大年に及ばず」。このエピソード、老荘的リラックス投資術の最初にふさわしい話だと思いませんか。

(荘子については徳間書店刊、中国の思想第12巻、「荘子」を参考にさせていただいています)

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☆★☆★ 岡本和久の資産運用、「キホン」の「キ」 ☆★☆★ 

サブプライム・ローン問題の余波

アメリカの低所得者向け住宅ローン、サブプライム・ローンの焦げ付きが増えるなか、これが世界の金融市場を大きく揺り動かしています。アメリカの住宅ローン残高は10兆ドルありますが、このなかでサブプライム・ローンは1兆~1.3兆ドル、3月時点でそのうちの14%弱が返済遅延に陥っているそうです。バーナンキFRB議長によれば、金融機関の損失見込み額は500~1000億ドルとのことで、これはアメリカのGDPの0.4~0.8%ほどです。これ自体、大きな問題ではありますが、世界を大きく揺るがすような問題でしょうか?FRBも公定歩合を即座に下げるなど、手段を講じており、サブプライム・ローンそのものが世界経済を深刻な不況に陥れるようなことはないだろうと見られます。それでは、どうして市場はこんなに荒れているのでしょうか。

問題はこのローンが証券化されているところにあります。つまり、住宅ローンは住宅ローン担保債券(MBS)として投資家に幅広く売られています。さらに、MBSを特別目的法人に譲渡することで、この特別目的法人がいくつかのリスクとリターンの種類に分けて証券化をしているのです。これらは債権担保証券(CDO)と呼ばれますが、この証券を金融機関や機関投資家、特にヘッジファンドなどが大量に買い付けてきたのです。それでもアメリカの不動産価格が上昇トレンドにある限りは、これらの証券は高いリターンを提供していましたし、それなりに買い手も次々にでてきていたのです。

しかし、不動産価格が頭打ちから下落に転ずると、これらのリスク面が大きな問題になり始めました。そうなると今度は買い手がまったくいなくなってしまいます。したがってCDOの値段もつかない。正しい市場価格に基づいた基準価格さえ計算できないような事態が起こり始めたのです。不安にかられたヘッジファンドの保有者が解約を申し出る。しかし、買い手がいない以上、CDOの売却をできない。しかし、現金は作らねばならない。そうなると売れるものから売らざるを得なくなります。つまり、市場性の高い、アメリカ株や日本株が売られることになるわけです。ヘッジファンドは通常、借入金を取り入れてレバレッジをかけ高い収益を狙います。しかし、残高が減少するとその借入金も返済することになる。その借入金は低金利の円の部分がかなりあったのだろうと思います。当然、外貨を売り、円を買い、円の借り入れを返済する。必然的に円高となる。

こうして、株安、円高、さらに円高による輸出産業の採算悪化から株安といった循環が起こっているのだと思います。つまり、サブプライム・ローンはきっかけです。2001年から2004年まで、日米金融政策が世界に膨大な過剰流動性を生み出しました。そのあだ花がサブプライム・ローンであり、また、ヘッジファンドの急増だったのです。いま、過剰流動性の収縮過程においてサブプライム・ローン問題がきっかけとなり、過度に膨れ上がりすぎたヘッジファンドに小さな穴があいたようなものです。当面の動きは目を離せません。長期投資家にとっては長旅の途中の雨模様ですが、短期、中期の投資家には大きな暴風雨になっていることは間違いありません。

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メールでの配信をご希望にならない方は③のアドレスにご一報ください。
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次回の配信は2007年9月5日です
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I-Oウェルス・アドバイザーズ

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投稿者 岡本和久 : 14:50 | コメント (0)

2007年08月05日

2007年8月5日

==================2007.08.05====

■□ I-Oウェルス・アドバイザーズのメール・マガジン
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このメール・マガジンはI-Oウェルス・アドバイザーズ(株)の情報を毎月二回(5日と20日)お送りするものです。

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☆★☆★ I-OWA(愛称:アイオワ)からのお知らせ ☆★☆★

■ マンスリー・セミナーのご案内

08/19(日)12時30分~16時30分
I-OWAマンスリー・セミナー@東京都千代田区平河町2-7-5砂防会館別館3F「立山」
 
プログラム:「証券市場の基礎知識と業界構図」(岡本和久)、「SRIファンドを選ぶ」(伊藤宏一)、「コーポレートガバナンスの評価に基づいた投資のすすめ」(アレクサンダー・フラッチャー氏、コーポレートガバナンス・アドバイザー)

09/16(日)12時30分~16時30分
I-OWAマンスリー・セミナー@東京都千代田区永田町1-11-35全国町村会館2F 第一会議室 
プログラム:
「死のデザイン ~ 遺言、臓器移植、葬儀」(伊藤宏一)、
「投資方針書を策定する~長期投資の航海図を描く」(岡本和久)、
「アナリストが見た日本産業の近未来図」(伊豆野信博氏、東海東京調査センター、取締役、東京調査部長)

10/21(日)12時30分~16時30分
I-OWAマンスリー・セミナー@東京都千代田区永田町1-11-35全国町村会館2F 第一会議室 
プログラム:
「生のデザイン」(伊藤宏一)、
「株価で学ぶ経済と景気」(岡本和久)
「日本株式市場の長期展望」(佐々木英信氏、日興コーディアル証券、チーフアナリスト)

★★★マンスリー・セミナー受講料を充実します
<会費について>
従来の年間会員(会費6万円《税込》)制に加えて、半年会員会費年4万円《税込》)制をもうけます。会員の方は、欠席の場合でも当社ホームページでセミナーの音声をお聞きいただけます。また、ご希望の方にはCDまたはDVDを貸与します。新規にご入会の方は入会金として5000円を頂戴します
<スポット受講について>
スポット受講は従来、一回10,500円(税込)を頂戴しておりましたが、このたび、 回数券(三回25,000円《税込、1年間有効》)制度もご利用いただけるようにしました。お申込は当社まで。

■ ネット・セミナーがお得になります!

2007年10月より以下のような新しいサービスを開始します。内容がグンとお得になります。
① 従来、1年遅れでリリースしていたマンスリー・セミナーの音声を直近のものをお聞きいただけるようにします。
② 従来は伊藤、岡本両名の講演分のみでしたが、ゲストの講演もお聞きいただけるようにします。
なお、従来は過去分すべての音声をホームページ上に保存していましたが、今後は2ヶ月間の保存とさせていただきます。受講料は従来通り37800円(税、資料代込)です。地方在住の方にお勧めです。

■ 岡本和久のDIY資産運用教室

08/11(土)10時30分~12時
DIY資産運用教室「投資信託入門」@名古屋市中区栄 名古屋市中区役所ホール(お申込は協力者、吉田恵美様、井川吉満様(emi@happylife.ne.jpまたはFax:052-261-6001)、または当社までお願いいたします)

08/25(土)13時30分~16時30分
DIY資産運用教室@I-OWA Office(東京都渋谷区広尾1-8-6-7F)、「100歳までの長期投資 ~ 資産運用の基本を学ぶ」(お申込は当社まで。満席となりました)

09/01(土)13時~17時
DIY資産運用教室「100歳までの長期投資」出版記念講演」@京都市右京区西院東中水町17番地、京都府中小企業会館8022会議室(お申込は協力者、奥田博美様E-mail: aaa@srm-net.co.jpまたは当社まで)

09/23(日)13時30分~16時30分
DIY資産運用教室@I-OWA Office(東京都渋谷区広尾1-8-6-7F)、テーマは、①「証券投資の基礎知識と業界構図」、②「投資理論入門」を予定、(お申込は当社まで)

★★★当社へのお申込み時にご提示いただく個人情報は、協力者の方と共有することがあります。お名前以外の情報開示をお望みでない方は、申込み時にその旨、お申し出ください。

■ 当社の総合セミナー・スケジュールをホームページでご覧になれます

当社はマンスリー・セミナー、DIY資産運用教室、インベストライフ・セミナー、各地のインベストライフ・サロンが主催するセミナーなどに関わっております。これらのすべてのセミナーを統合した予定表を当社ホームページでご覧いただけます。
http://www.i-owa.com/AllSeminarYotei/AllSeminarSchedule.htm

■ クラブ・インベストライフの会報誌の見本を当社ホームページでご覧ください

会報誌「インベストライフ」に掲載された記事のうち、選りすぐりのものを全文、ホームページでご覧いただけます。また、バックナンバーの一覧表も掲載されています。
http://www.i-owa.com/club/ILSample/ILSamples.htm

■ 会報誌、「インベストライフ」のバックナンバー販売

先月、ご案内したように会員の方に限り会報誌のバックナンバーを一冊500円(送料込み)で販売いたします。ご希望の方はお名前、住所、電話/FAX、E-mailアドレスを記載の上、当社までE-mailまたはFAXでお申込ください。先着順ですので在庫切れとなった場合にはご容赦ください。

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☆★☆★ 伊藤 宏一からのメッセージ ☆★☆★ 

お金との関係を美しくする 第25話 「成長」か「持続可能な発展」か

1987年、国連の「環境と開発に関する世界委員会」が報告書『地球の未来を守るために』の中で「持続可能(サステイナブル)な発展」というコンセプトを提唱しました。地球上に暮らす人類が永続的に生存するためには持続可能な発展が不可欠であるという考え方です。

「持続可能な発展」というコンセプトには、「有限な世界では無限の成長は不可能である」ということが盛り込まれています。具体的には、化石燃料を使いすぎない、二酸化炭素などの温室効果ガスを過度に出さない、分解できない化学物質を作らない、といったことが問題になります。また資源が地球的規模で公平に使われるということも重要です。人口が世界の2割の先進国が世界所得の8割を占め、資源を大量に使う一方、1日1ドル以下で暮らす人々が12億人もいるということは、地球的規模の持続可能な発展を阻害しています。

1992年リオデジャネイロで開かれた「地球サミット」で、国・地域・地球の環境保全対策を検討する際に共有すべき基本概念として、「持続可能な発展」を踏まえた「持続可能性」のコンセプトが提案されました。持続可能性とは「社会経済の発展は、開発途上国をふくむ人間社会全体と地球環境が健全な状態を維持できる範囲内で進められねばならない」ということを意味しています。

2002年ヨハネスブルグで開催された「持続可能な発展のための世界首脳会議」では、地球環境と地球社会の持続可能な発展のための次の3条件が示されました。
① 貧困の撲滅
② 生産・消費形態の変更
③ 経済・社会開発のための天然資源の保護・管理

こうしたことを考えると、投資についても、単純な「成長」への投資ではなくて、「持続可能な発展」のための投資が必要になっているのではないでしょうか。特にエマージング諸国への投資について、「持続可能な発展」の視点からの投資でないと、結果的に地球環境がパンクしてしまうことにもなりかねません。

SRIは最近、「社会的責任投資」ではなく、「持続可能な責任ある投資」と国際的に理解されつつありますが、そうした投資のコンセプトをもっと広範に日本で広げる必要性があるのではないかと思います。

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☆★☆★ 岡本和久の資産運用、「キホン」の「キ」 ☆★☆★ 

もうはまだなり

数ある相場格言のなかでも、「もうはまだなり、まだはもうなり」は秀逸だと思います。「もうそろそろ天井かな?」とか、「もうそろそろ大底だろう」と思っているうちは、「まだ」天井ではないし、大底でもないというのです。

これはもともと江戸時代の米相場から生まれた格言です。大阪堂島の米相場で有名をはせた本間宗久という人の「宗久翁秘録」という本にも「もうはまだなり、まだはもうなりということあり。数日最早時分と思い取りかかるに、見計らい悪ければ間違いになるなり。まだまだと見合わせおる内に遅るることあり」と述べられています。余談ですが、この本間宗久という人は、いまから200年以上前に「酒田五法」という本でチャート分析を理論化しています。ちなみにローソク足は彼の考案とも言われています。このローソク足、最近では海外でも評価されていて、海外の書店で、「Candle chart」としてこの手法を紹介する本がたくさんでています。

それはさておき、この格言、一般的には「相場のタイミングをとらえるのは難しい」ということを言っていると解釈されています。事実、タイミングで儲けるのは至難の業ではありますが、私はもっと、深遠な真理をついているように思います。マーケットの真実は自分が「もう」とか、「まだ」と思うときには、ほとんどの投資家が同じように考えているのです。その意味で、マーケットの判断は自分の心理との戦いです。

「よし、今度こそ、自分が『もう』と思っても我慢をしよう。そして、相場に参加している投資家全体の心理の裏をかいてやろう」、そう、思って行動します。そうすると、そのときは投資家全体も同じように考え、同じように行動をとっている。結論はいつも「自分だけは人と違う行動をとろう」とする投資家ばかりでマーケットができているということでしょう。

相場の底流に大きな心理の流れがあるように思います。そして、「俺だけは違う」と思う投資家も含めて、すべての投資家がその流れの一部でしかないということです。個人の相場観は、市場参加者全体の集合的な考えがおそらく9割ぐらいを占めていて、自分固有の考えは1割ぐらいではないだろうかと思います。

大河の流れに乗って泳ぐ小魚たちが、いくら競争をしてみても結局、疲れるだけ。それよりは、大きな流れに身を任せてリラックスしている方が得だと思いませんか?マーケットは中国の聖人、老子の言う「道(タオ)」のようなもの、老子は次のように言っています。

「『道』はうつろで、『無』としかいいようのないものだが、その働きは無限である。深遠で、万物はその奥底から湧き出るかに見える。限定せず、限定されず、すべての対立を超越する。万物を包摂し、万物と一体である」(徳間書店、「中国の古典 第6巻 老子・列子」)


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I-Oウェルス・アドバイザーズ

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投稿者 岡本和久 : 08:20 | コメント (0)

2007年07月20日

2007年7月20日

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■□ I-Oウェルス・アドバイザーズのメール・マガジン
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☆★☆★ I-OWA(愛称:アイオワ)からのお知らせ ☆★☆★

■ 岡本和久の新著、「100歳からの長期投資*コア・サテライト戦略のすすめ」(日本経済出版社、本体価格1680円税込)が発刊となりました。この本をテキストにして内容を分かりやすく説明する教室形式の出版記念講演会を下記のように開催します。ふるってご参加ください。

  ≪本書の構成≫
    第1章 ゴールデン・エイジャーのための長期投資
    第2章 リラックス投資、「きほんのき」
    第3章 基本ポートフォリオを作る
    第4章 資産活用の5つのステップ
    第5章 投資実践のための知識
    第6章 ゴールデン・エイジャーの6つの「フ(富)」

7月29日(日)午後1時30分~4時30分 満席となりました。
なお、場所が当社オフィスに変更になっています。ご予約の方はご注意ください。

ご好評にお答えして8月25日(土曜日)午後1時30分~4時30分に再度、開催することにしました。場所は渋谷区広尾の当社オフィスです。

9月1日(土)午後1時~5時 京都市右京区西院東中水町17番地 京都中小企業会館802会議室(8階)(協力者/申込先:奥田博美様、E-mail:aaa@srm.net.co.jp)

10月28日(日)午後1時~5時 大阪市中央区南船場4-2-4日本生命御堂筋ビル12F、ハートンホール「タンポポ」(協力者/申込先:平野光起様、E-mail:sachinekohouse@jcmo.zaq.ne.jp)

⇒ 参加費はテキストをお持ちの方は5000円、テキスト代込みで6600円です。

■ ブログ「岡本和久のI-OWA日記」がスタート!
当社ホームページのブログのタブでご覧ください。クラブ・インベストライフやマンスリー・セミナーの報告なども随時、掲載します。トラックバック、コメント歓迎します。お楽しみください。
⇒ http://www.i-owa.com/blog/

■ クラブ・インベストライフ会報誌は8月10日ごろからのお届けです
⇒ 8月号の特集は6月1日に開催された東京インベストライフ・セミナーの誌上ライブです。基調講演は藤沢久美さんの「地域社会と投資」でした。もうひとつの特集が「主婦の目で見た物価と景気動向」。主婦の方にお集まりいただき肌で感じた経済の話をしていただきました。乞うご期待!

⇒ 編集委員の著書が簡単に購入できるサイトをアマゾンにつくりました。ご覧ください。
http://astore.amazon.co.jp/cil-22

■ マンスリー・セミナーのお知らせ

⇒来月のマンスリー・セミナーは8月19日(日曜日)です。

日時 2007年8月19日(日) 午後12時30分~16時30分
場所 東京都千代田区平河町2-7-5 砂防会館別館3階会議室「立山」
プログラム
○パーソナル・ファイナンス講座「SRI(社会責任投資)ファンドを選ぶ」(伊藤宏一)
○資産運用講座「投資業界の構造 - お客のヨットはどこにある」(岡本和久)
○ゲスト講演「コーポレートガバナンスの評価に基づいた投資のすすめ」(アレクサンダー・フラッチャー氏、グッド・インベストメンツ㈱チーフ・アナリスト)
○フリーディスカッション
○懇親会(17時より一時間、希望者のみ)

A・フラッチャー氏は1965年オーストリア生まれ、1989年同インスブルック大学卒業。1990年文部省奨学生として来日、一橋大学を経て1994年慶應義塾大学大学院経営管理研究科(慶応ビジネススクール)修士課程終了、その後ドイツ・フランクフルトのドレスナー銀行に入行、1996年に再び来日、コーポレートガバナンス専門のリサーチ及び格付け会社である米国のガバナンスメトリクス・インターナショナル(GMI)日本代表を経て現職。講演、テレビなどでも活躍中の方です。

9月には東海東京調査センターの取締役、産業アナリスト暦30余年の伊豆野博信氏に「アナリストが見た日本産業の近未来」というテーマでお話をいただきます。アナリスト歴36年の氏が見る日本産業の近未来とは?

10月21日には著名なアナリスト、佐々木英信氏をお願いしてあります。昨年に次いで二回目のご出場です。

スポット受講をご希望の方は予約をお願いします。受講料は資料代・税込みで一回10500円です。予約申込は当社まで。

■ ネット・セミナーの内容が魅力的になります!!!
⇒ ネット・セミナーを10月より直近月のセミナーをお聞きいただけるように変更します。また、ゲストのお話もお聞きいただけるようになります。
⇒ ご希望の方は下記のブログより申込用紙をダウンロードし、必要事項記載の上、当社あて郵送(FAXも可)してください。

■ マンスリー・セミナーのデモ・ビデオが当社ホーム・ページでご覧になれます
⇒ パスワードご希望の方はお名前、ご住所、電話番号を記載の上、当社までE-mailをお送りください。
info@i-owa.com


☆★☆★ 岡本 和久からのメッセージ ☆★☆★ 

人生の三つのステージ

最近は団塊の世代が定年退職を迎えることもあって、盛んにセカンド・ライフなどという言葉を聞きます。まあ、これは「第二の人生」を訳したものなのかも知れません。伊藤さんはサードエイジという言い方をしていています。私はこの方がずっと正しいと思い、いつもこちらを使っています。ある意味、「サードエイジ=ゴールデン・エイジ」なので、サードエイジの人を、ティーンエイジャーならぬゴールデンエイジャーなどと呼んだりしています。

人生を100年と考えれば30代前半と60代前半は全体を三分の一に分ける重要な時期です。ファーストエイジは「学び」の時代です。確かに学校を卒業するのは20代前半の人が多いでしょうが、実際には社会にでても最初の10年ぐらいは「見習い」です。この時期は人的資産を形成してゆく時代です。

セカンドエイジは、ファーストエイジで形成した人的資産を活用して金融資産を形成してゆく時期です。社会で、会社で中核的な立場となり、家庭を持つ人も多く、責任ある役割を果たします。

そして、サードエイジは家族のため、会社のため、社会のための責任から開放され、自分のために生きるべきときです。自分の価値観で生きることができるだけに、その価値観が一番問われるときでもあります。ある意味、生き様を形成してゆくときです。

ファーストエイジは人的資産形成の時代です。セカンドエイジは人的資産活用の時代です。人的資産を活用して金融資産を形成する時です。そしてサードエイジにおいては金融資産を活用し、幸福感と生き様の形成期であるといえるでしょう。

こうして人的資産 → 金融資産 → 幸福感・生き様という流れのなかで、各時代に「形成」と「活用」が繰り返されていきます。では、その後はどうなる?それは、我々がサードエイジを終え、人生を卒業したのちに、残った人々が我々の生き様を活用して彼ら自身の人生の糧とする時期なのでしょう。「あの人は本当に幸せな人生を過ごした。すてきな生き様を見せてくれた。ああいう人になりたいものだ」というモデルを残し、その後に続く人たちの人的資産形成の一助となっていければすばらしいなと思います。

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100歳までにいくら必要か?

例えば60歳の人が今後、100歳まで生きるとしていったいいくら必要でしょうか。65歳から夫婦で年金が280万円もらえるとしましょう。それまでは、年金額は少ないですが、その不足分は働いて稼ぐとします。

一方で通常の生活費として少し余裕も含め、月40万円必要だとします。年480万円です。もちろんこれ以外に臨時の出費が必要なのは言うまでもありませんが、ここでは議論を単純化します。

そうすると毎年、収入と支出の間で200万円不足することになります。それが60歳から100歳まで40年続く訳です。つまり、トータルで必要なのは8000万円ということになります。「こりゃ大変だ。そんなにうちにはカネがないぞ・・・」と思われる方も多いでしょう。

しかし、ここで考えてみると100歳のときに必要な200万円は40年後に200万円になっていれば良いおカネです。いまから200万円を必要としているわけではありません。もちろん、今年必要な200万円はマルマル200万円、いま必要です。それではいったい、いくらあれば良いのでしょうか。

それは何%で運用するかによって答えが異なってきます。仮に3.5%で運用すると必要とされる資金量の53%=4240万円あれば良いのです。もし、2%で運用するなら68%=5440万円です。高いリターンを狙えばリスクも高くなります。その折り合いを自分のなかでつけなければなりません。そして目標とするリターンがきまったら最も効率のよいポートフォリオを作ってそれを実行してゆく。これが資産「活用」の基本です。(詳細は「100歳までの長期投資*コア・サテライト戦略のすすめ」P97をご覧ください)


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2007年06月20日

2007年6月20日

==================2007.06.20====

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■ ブログ「岡本和久のI-OWA日記」がスタート!
当社ホームページのブログのタブでご覧ください。クラブ・インベストライフやマンスリー・セミナーの報告なども随時、掲載します。トラックバック、コメント歓迎します。お楽しみください。
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■ クラブ・インベストライフ会報誌は10日ごろからのお届けです
⇒ 7月号の特集はフリースクール、上田学園の上田早苗さんをお迎えして、「本物の教育のあり方」について議論をします。「いまの親たちは『教育投機』に走っている」と指摘する上田さん。とても刺激に富んだ座談会ができました。乞うご期待!
⇒ クラブ・インベストライフの会員倍増キャンペーンを行っています。新会員をご紹介いただいた方には伊藤、岡本の公開講演会DVD「目指そう!品格ある資産家」を進呈します。また、新規の会員の方には既刊号をプレゼントします。この機会をお見逃しなく。そして、全国の長期投資仲間を倍増しましょう!(キャンペーン期間は6月末までです)
⇒ 編集委員の著書が簡単に購入できるサイトをアマゾンにつくりました。ご覧ください。
http://astore.amazon.co.jp/cil-22

■ マンスリー・セミナーのお知らせ

⇒来月のマンスリー・セミナーは7月15日(日曜日)です。

日時 2007年7月15日(日) 午後12時30分~16時30分
場所 東京都千代田区平河町2-7-5 砂防会館別館3階会議室「立山」
プログラム
○パーソナル・ファイナンス講座「SRI(社会責任投資)ファンドを選ぶ」(伊藤宏一)
○資産運用講座「いま、なぜ国際分散投資なのか」(岡本和久)
○ゲスト講演「地球で生き残るために!森のない地球に人類の未来はない」(宮崎林司氏、ビーボコーポレーション代表取締役)
○フリーディスカッション
○懇親会(17時より一時間、希望者のみ)

宮崎様は住友林業の森林開発分野で活躍された後、自然と健康をテーマとしたビーボコーポレーションを設立され活躍されています。1999年には山火事で焼失したインドネシア東カリマンタン州の財団を通じて、1万本のチーク苗木を寄付、その後も継続し、現在まで約20万本を寄付。現在も継続中です。このような活動に対し、日本、アメリカ、ブラジルなどから種々の栄誉を与えられています。会報誌「インベストライフ」の本年3月号には座談会にも登場願いましたのでご記憶の方も多いことと思います。

2007年8月にはいま、ホットな話題のコーポレート・ガバナンスにつき、コーポレート・ガバナンス・アドバイザーのアレクサンダー・フラッチャー氏に「コーポレートガバナンスの評価に基づいた投資のすすめ」と題してお話をいただきます。

また、9月には東海東京調査センターの取締役、産業アナリスト暦30余年の伊豆野博信氏に「アナリストが見た日本産業の近未来」というテーマでお話をいただきます。

スポット受講をご希望の方は予約をお願いします。受講料は資料代・税込みで一回10500円です。予約申込は当社まで。

■ ネット・セミナーは地方の方に便利です
⇒ 伊藤宏一、岡本和久のマンスリー・セミナー(2005年10月~2006年9月分)をインターネットでお聞きになれます。いつからでもはじめることが可能です。
⇒ ご希望の方は下記のブログより申込用紙をダウンロードし、必要事項記載の上、
当社あて郵送(FAXも可)してください。

■ マンスリー・セミナーのデモ・ビデオが当社ホーム・ページでご覧になれます
⇒ パスワードご希望の方はお名前、ご住所、電話番号を記載の上、当社までE-mailをお送りください。
info@i-owa.com

■ 岡本和久のコメントが6月19日の日経(29面)に掲載されました
⇒ 国際分散投資に関する私のコメントが6月19日の日経29面に掲載されています。下記のサイトでもご覧になれます(ページ2です)。
http://www.nikkei.co.jp/ps/bunsan/

■ 岡本和久の新著が発刊になりました。
「100歳からの長期投資*コア・サテライト戦略のすすめ」(日本経済出版社、本体価格1600円+税)という本です。セミナーなどでよく質問をいただくポートフォリオの「コアとサテライト」の使い方をできるだけシンプルに解説しました。ぜひ、ご一読を。後述のように各地で出版講演会を行う予定です。
  ≪本書の構成≫
    第1章 ゴールデン・エイジャーのための長期投資
    第2章 リラックス投資、「きほんのき」
    第3章 基本ポートフォリオを作る
    第4章 資産活用の5つのステップ
    第5章 投資実践のための知識
    第6章 ゴールデン・エイジャーの6つの「フ(富)」

■ 岡本和久の「DIY資産運用教室」
投資の基礎について学び、資産運用のプロセスをわかりやすく解説します。「DIY」とあるように、あくまでご自分で長期投資ができるようになることに主眼を置いてお話します。

⇒ 岡本和久新著、「100歳までの長期投資*コア・サテライト戦略のすすめ」をテキストとして以下の通り出版記念講演会を行いますのでご参加ください。また、その他地域も今後、実現させて行きたいと思っています。

6月30日(土)午後1時~5時 大分県中央区4-2-5全労災ソレイユ6F「さざんか」(協力者/申込先:河野信一郎氏、Fax 0973-24-6048 E-mail:shinichiro_kawano@coral.ocn.ne.jp)

7月 1日(日)午後1時15分~4時45分 福岡市博多区南本町2-3-1福岡南地域交流センター、「さざんぴあ博多」第2会議室B・C(協力者/申込先:笠正知氏、E-mail:Invest-fukuoka@har.bbiq.jp)

7月28日(土)午後1時30分~4時30分 横浜市西区高島2-18-1横浜新都市ビル(そごう)9F No.1ルーム申込方法、支払い方法などの詳細は当社までFAXまたはE-mailでお問合せください。

7月29日(日)午後1時30分~4時30分 東京都渋谷区神宮前5-53-1児童育成協会こどもの城 研修室902号室申込方法、支払い方法などの詳細は当社までFAXまたはE-mailでお問合せください。

9月1日(土)午後1時~5時 京都市右京区西院東中水町17番地 京都中小企業会館802会議室(8階)(協力者/申込先:奥田博美様、E-mail:aaa@srm.net.co.jp)

10月28日(日)午後1時~5時 大阪市中央区南船場4-2-4日本生命御堂筋ビル12F、ハートンホール「タンポポ」(協力者/申込先:平野光起様、E-mail:sachinekohouse@jcmo.zaq.ne.jp)

☆★☆★ 岡本 和久からのメッセージ ☆★☆★ 

女子中高生からの感想文

6月9日に田園調布の中高一貫の女学校に出張授業で伺いました。そのときの感想文が生徒たちから送られてきました。色々な話をしましたが、特に①おカネは人から感謝されたときにもらえるものだ、②投資というのはいま、少し我慢をして将来、大きな幸福を得ることだなどという話が彼女らの心に訴えたようです。読んでいるととても心があたたまります。今回は感想文を少し紹介します。

(1) おカネは感謝のしるし

● おカネは汚いものだと思っていたけれど、人が感謝をしてくれた証しだというのを聞いて考えが変りました。人から奪ったおカネは身につかないけれど、感謝されることをして手に入れたおカネはずっとついてくるからお金持ちになれる。おカネと友達になるのは大事なことだということがよくわかりました。(中3)
● 私はおカネについて汚いと思っていた・・・。だけどおカネは「感謝の気持ち」。人から感謝されただけおカネはもらえるということなのだなあーということが分かった。日常生活のなかでの例えがとても分かりやすかった。売る人は買う人が喜ぶような物を作る。買う人はその物がとても良かったので感謝の気持ちでおカネを渡すということだ。前までは商品を買うためにおカネを渡す、ただ、それだけのことだと思っていた。でもそれは感謝の気持ちを渡したり、もらったりしていると考えられるようになった。(中3)
● いまは「政治とカネ」の問題や年金の問題など、「悪銭」の話ばかりが取り上げられているが、おカネそのものに汚いイメージを持つのは一面しか見ていないことになるのだと気付きました。また、おカネを稼ぐことも決して汚い、悪いことではなく、人を喜ばせることによって感謝の印としてのおカネを得るというのは、自然なことでまったく忌む必要がないのだと思えるようになりました。(高3)

(2) 投資とは?

● おカネはもらっても今まで貯金せず、すぐ使ってしまっていたけれど、将来のために貯金していくことの大切さが分かりました。勉強もいままで何となくしてきたけれど、自分の将来のために日々、積み重ねていくことが大切だとわかり、少し目的意識を持つことができました。(中3)
● 「勉強はなんでやるの?」とか、「数学なんて日常生活に役立たないんじゃないのか?」と今までずーーーっと思ってきたのだが、この疑問が解けた。「勉強していくなかで自分のやりたい事をみつける」との事だ。今まで少し勉強を怠ってきてしまったと思う。だからこれから自分のやりたい事を見つけるために自分自身に投資したい!
● 「勉強を楽しくなんかできない」、と思うことはしばしばありますが、それは「できない」のではなく「しない」のだと分かりました。「しない」のであればこんなに勿体ないことはないと思いました。オンリー1=ナンバー1になるために、まずは勉強という自分への投資を惜しまずにしていきたいと思います。失敗を恐れて何もしないというつまらない人生を送らないように、「今だからできる何か」を常に実行してゆく姿勢を大切にしたいと思います。(高3)

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☆★☆★ 岡本和久の資産運用、「キホン」の「キ」 ☆★☆★ 

長期金利に注目

今年2月にはインド・上海で株式市場が暴落、それがヨーロッパ、アメリカ、日本へと飛び火したのをご記憶でしょう。今回はその債券版が起こっているような気がします。どうもきっかけとなったのは6月7日のニュージーランド準備銀行が利上げをしたところにあるようです。今年に入って三度目の利上げをして政策金利を8%にしたのです。同時に欧州中央銀行がやはり政策金利を0.25%上げ、4%と六年ぶりの高
水準になりました。こういったことからアメリカの金利動向に注目が集まりました。

これまではアメリカは住宅バブルが終息するなかで経済成長はそこそこの水準を保ってきました。原油価格も一応、安定しいたので、次の一手は「利下げかな」という期待感が市場を支えてきました。それが欧州の利上げでちょっと遠のいた感じになった。不安材料がでると短期的市場参加者は「鳥の羽音に逃げ出す」ように市場から逃げてゆきます。それは2月の株式連鎖暴落と同じでした。

基本としておさえておくと、①世界経済のグローバル化で生産も消費も拡大しており世界経済はそこそこ好調が持続している、②経済の拡大で資源価格は上昇傾向、しかし、途上国の廉価な労働力が生産に参入することでコスト上昇を抑える働きもある、③世界に膨大な過剰流動性が存在し、それがこれからも金融市場や商品市場に大きな変動をもたらす、④長期的に見ればその過剰流動性をどのように安全に減らしてゆくかが大きな課題になっています。

日本の場合、もうひとつ、重要な要因があります。それはバブル崩壊、構造改革の最後の後始末として金利水準を正常化するということです。いわばバブル崩壊で骨折したのでずっとギブスをはめて治療をしてきた。骨折はすっかり直ったのに患者は怖がってギブスをはずしたがらない。十分な運動もできないのでその結果、肥満が問題になってきているというようなものです。長期的に見れば金利の正常化は不可欠です。

世界の金利上昇を受けて日本の国債の指標銘柄の金利2%に接近しています。2006年にはいったん2%をつけたのですが、消費者物価指数の構成品目が変更になりインフレ率が下方修正されました。それを受けて長期金利も落ち着きをとりもどしたのです。今回はそこからの戻りで二度目の挑戦ということになります。長期金利水準が正常化するのは良いことです。しかし、異常に低い低金利のなかで国内債券の代替商品として買われていた投資対象は一時的にではあれ調整を余儀なくされるかも知れませ
ん。

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投稿者 岡本和久 : 16:13 | コメント (0) | トラックバック

2007年06月05日

2007年6月5日

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■ クラブ・インベストライフ会報誌は10日ごろからのお届けです
⇒ 6月号の特集はご好評をいただいた4月6日の東京インベストライフ・セミナー
の誌上ライブです。伊藤さんの基調講演内容も要約を寄稿していただきました。ま
た、新編集委員の藤沢久美さんがこの号より「社長の言霊」という連載を書いてくだ
さいます。乞うご期待!
⇒ クラブ・インベストライフの会員倍増キャンペーンを開始します。新会員をご紹
介いただいた方には伊藤、岡本の公開講演会DVD「目指そう!品格ある資産家」を
進呈します。また、新規の会員の方には既刊号をプレゼントします。この機会をお見
逃しなく。そして、全国の長期投資仲間を倍増しましょう!(キャンペーン期間は6
月末までです)
⇒ 編集委員の著書が簡単に購入できるサイトをアマゾンにつくりました。ご覧くだ
さい。
http://astore.amazon.co.jp/cil-22

■ マンスリー・セミナーのお知らせ

⇒来月のマンスリー・セミナーは6月17日(日曜日)です。

日時 2007年6月17日(日) 午後12時30分~16時30分
場所 東京都千代田区永田町1-11-35 全国町村会館第一会議室(二階)
プログラム
○資産運用講座「百歳までの長期投資(後半)」(岡本和久)
○パーソナル・ファイナンス講座「子どもにお金を教える方法」(伊藤宏一)
○ゲスト講演「個人のための信託制度活用法」(加藤浩氏、中央三井信託銀行㈱営業
企画部、主席財産コンサルタント)
○フリーディスカッション
○懇親会(17時より一時間、希望者のみ)

加藤様は遺言・相続分野の専門家として講演、寄稿、マスコミ取材対応、啓蒙活動な
どにご活躍されています。著書として「相続・遺言・財産管理のためのオーダーメイ
ド信託のすすめ」(金融財政事情研究会)、「あなたの相続、備えは十分ですか?本
当に役立つ『遺言』と『遺言信託』の本」(現代書林)などがあります。

2007年7月15日開催のマンスリー・セミナーのゲストは宮崎 林司氏(ビーボコー
ポレーション、代表取締役)です。「地球で生き残るために!森のない地球に人類の
未来はない」という題でお話をいただきます。

スポット受講をご希望の方は予約をお願いします。受講料は資料代・税込みで一回1
0500円です。予約申込は当社まで。

■ ネット・セミナーは地方の方に便利です
⇒ 伊藤宏一、岡本和久のマンスリー・セミナー(2005年10月~2006年9
月分)をインターネットでお聞きになれます。いつからでもはじめることが可能で
す。
⇒ ご希望の方は下記のブログより申込用紙をダウンロードし、必要事項記載の上、
当社あて郵送(FAXも可)してください。

■ マンスリー・セミナーのデモ・ビデオが当社ホーム・ページでご覧になれます
⇒ パスワードご希望の方はお名前、ご住所、電話番号を記載の上、当社までE-mail
をお送りください。
info@i-owa.com

■ 岡本和久の新著が発刊になります。
「100歳からの長期投資 ~ コア・サテライト戦略のすすめ」(日本経済出版
社、本体価格1600円+税)という本です。セミナーなどでよく質問をいただく
ポートフォリオの「コアとサテライト」の使い方をできるだけシンプルに解説しまし
た。6月20日ごろには書店に並ぶはずです。ぜひ、ご一読を。後述のように各地で
出版講演会を行う予定です。
  ≪本書の構成≫
    第1章 ゴールデン・エイジャーのための長期投資
    第2章 リラックス投資、「きほんのき」
    第3章 基本ポートフォリオを作る
    第4章 資産活用の5つのステップ
    第5章 投資実践のための知識
    第6章 ゴールデン・エイジャーの6つの「フ(富)」

■ 岡本和久の「DIY資産運用教室」
投資の基礎について学び、資産運用のプロセスをわかりやすく解説します。「DIY」
とあるように、あくまでご自分で長期投資ができるようになることに主眼を置いてお
話します。

⇒ 岡本和久新著、「100歳までの長期投資 ~ コア・サテライト戦略のすす
め」をテキストとして以下の通り出版記念講演会を行いますのでご参加ください。ま
た、その他地域も今後、実現させて行きたいと思っています。

<九州地区>
6月30日(土)午後1時~5時 大分県中央区4-2-5全労災ソレイユ6F「さざん
か」(協力者/申込先:河野信一郎氏、Fax 0973-24-6048 E-mail:
shinichiro_kawano@coral.ocn.ne.jp)
7月 1日(日)午後1時15分~4時45分 福岡市博多区南本町2-3-1福岡南地
域交流センター、「さざんぴあ博多」第2会議室B・C(協力者/申込先:笠正知氏、
E-mail:Invest-fukuoka@har.bbiq.jp)

<関東地区>
7月28日(土)午後1時30分~4時30分 横浜市西区高島2-18-1横浜新都市ビ
ル(そごう)9F No.1ルーム
7月29日(日)午後1時30分~4時30分 東京都渋谷区神宮前5-53-1児童育成
協会こどもの城 研修室902号室
テキストをご持参の方は受講料5000円、お買い求めいただく方は6680円(テ
キストは当日お渡しします)。
申込方法、支払い方法などの詳細は当社までFAXまたはE-mailでお問合せください。

☆★☆★ 伊藤 宏一からのメッセージ ☆★☆★ 

お金との関係を美しくする 第23話 色の組み合わせと分散投資

白と黒を組み合わせるとグレーになります。黒が多いか白が多いかでその濃淡に差は
ありますが、同じ質の世界であることに変わりありません。もちろん水墨画という世
界があり、「墨の五彩」といって、白と黒の濃淡のみで千変万化の色彩を感じさせよ
うとする手法はあります。しかし、それは人間の感性的想像力の問題であって、色そ
のものは白と黒の濃淡の差であり、新しい質が獲得されていることにはならないと思
います。こうした色の組み合わせを「グレー化」と呼ぶことにしましょう。

他方、黄色とブルー(シアン)を組み合わせると緑になります。これはとても不思議で
す。二つの色の組み合わせによって、黄色でも青でもない、緑という新しい質の世界
ができるのです。色の三原色はブルーとピンク(マゼンダ)それに黄ですが、ピンク+
黄=赤、プルー+ピンク=青、の場合は、できた色が組み合わせの一方と似ているの
に対して、黄色とブルーでできる緑色は、組み合わせのどちらにも似ていません。そ
こでこの緑のように、組み合わせによって新しい質を獲得することを「緑化」と呼ぶ
ことにしましょう。

ところで色は、形や距離のように空間の物理的性質そのものではなく、可視光線とい
う光の波長と結びついて、視覚を通して得られる感覚の一種です。ですから色を生み
出すものは光の波長という波です。

さて資産運用も一種の波の世界ですが、その資産の分散つまり組み合わせの世界でも
「グレー化」する組合せと「緑化」する組合せが考えられます。例えば株式の中だけ
の分散、あるいは債券だけの分散は「グレー化」であることは明白です。A社に勤め
て収入を得ている人が、自分の会社の株式に投資していることは、人的資産と金融資
産の組み合わせが「グレー化」であり、より黒くなるかより白くなるか、換言すると
人的資産と金融資産の相関係数が1ということになってしまいます。

しかし国内外の株式と債券に分散すると、リスクが低くなって安定したリターンが得
られる、という新しい質が生まれるので、これは「緑化」と言えるでしょう。この延
長線上で考えるのは、2色の組合せを3色・4色と増やしていくことです。投資対象
にリートを入れ、ヘッジファンドを入れ、派生商品を入れ、…という具合です。投資
信託では、株式・債券にリートが入ったものがあり、またへッジファンドや派生商品
も入れて分散対象を増やしているものもあります。それらのパフォーマンスをみてい
ると、国内外のリートを入れて三つの組み合わせをするところまでは「緑化」と言え
そうです。ちなみに光の三原色(緑・赤・青)を6対3対1の割合で組み合わせると白
になります。三つの組み合わせが新しい質を生むということは色彩の分野であること
なのです。

でもやたらに組み合わせの数を増やしていくことが新しい質を生むという法則は、色
の世界にはありません。運用の世界だと管理が複雑になり、コストがたくさんかかっ
てしまうことになります。

ですから初めから色を限定して、複雑になりすぎないようにシンプルな組み合わせを
楽しむのが、いいという気がします。


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☆★☆★ 岡本和久の資産運用、「キホン」の「キ」 ☆★☆★ 

ロング・ショート戦略とは?

証券アナリストは個別銘柄を分析して、その本源的な価値を見つけるのが仕事です。
その価値と比べて株価が大幅に安いほど、その銘柄は強い「買い」推奨となります。
反対に株価が大幅に割高なら、強い「売り」ということになります。買いであれ、売
りであれ、現在の株価と本源的な価値との差が期待リターンということになります。
従ってアナリストがフォローするすべての銘柄を、期待リターンの水準によってず
らっと並べることが可能です。それは大きなプラスの数字から始まり、ゼロを通過し
て、大きなマイナスの数字まで長いリストになります。もちろん、プラスの数字は値
上がり、マイナスの数値は株価が値下がりするとアナリストが判断しているわけで
す。

ところで通常の場合、投資というのは銘柄を買うことです。本源的な価値と比べて株
価が割安である時、その銘柄を買い、株価が適正な価値を反映するようになることで
リターンをあげる。しかし、この方法では期待リターンがプラス・サイドの銘柄情報
しか活用できません。割高になっている銘柄に関するマイナス・サイドの情報はムダ
になっているのです。このムダになっている情報を投資リターンに活かそうというの
が、ロング・ショート戦略です。ロングは「買い持ち」つまり、上がりそうな銘柄を
持つ。ショートは「売り持ち」で、下がりそうな株式を品借り料を払って借りてき
て、それを売る。そして、期待通り、株価が下がればそれを買い戻して借りてきた人
に返す。これで投資の収益が上がるわけです。

このようなロング・ショート戦略はヘッジ・ファンドによって用いられ、最近は非常
に大きな規模の商品になっています。また、たくさんの業者が参入しています。今
後、泡沫的な業者が振るい落とされる可能性はあると思います。しかし、また、情報
をフルに活用するという手法は今後も定着してゆくものだろうと思います。ただ、こ
れはあくまでも株価を対象にした取引手法です。従って企業価値の成長と共に資産を
増殖しようという長期投資家には少し違和感のある運用手法であることも覚えておく
べきだと思います。


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2007年05月20日

2007年5月20日

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■□ I-Oウェルス・アドバイザーズのメール・マガジン
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このメール・マガジンはI-Oウェルス・アドバイザーズ(株)の情報を毎月二回(5
日と20日)お送りするものです。

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☆★☆★ I-OWA(愛称:アイオワ)からのお知らせ ☆★☆★

■ クラブ・インベストライフのお知らせ
⇒ 6月1日(金曜日)午後7時より9時まで、いきいきプラザ一番町にて第9回の
東京インベストライフ・セミナーが開催されます。詳細は会報誌5月号の31ページ
をご覧ください。基調講演は「地域社会と投資」という題で藤沢久美さんにお願いし
ています。
⇒ クラブ・インベストライフの会員倍増キャンペーンを開始します。新会員をご紹
介いただいた方には伊藤、岡本の公開講演会DVD「目指そう!品格ある資産家」を
進呈します。また、新規の会員の方には既刊号をプレゼントします。この機会をお見
逃しなく。そして、全国の長期投資仲間を倍増しましょう!(キャンペーン期間は6
月末までです)
⇒ 編集委員の著書が簡単に購入できるサイトをアマゾンにつくりました。ご覧くだ
さい。
http://astore.amazon.co.jp/cil-22

■ マンスリー・セミナーのお知らせ

⇒来月のマンスリー・セミナーは6月17日(日曜日)です。

日時 2007年6月17日(日) 午後12時30分~16時30分
場所 東京都千代田区永田町1-11-35 全国町村会館第一会議室(二階)
プログラム
○資産運用講座「百歳までの長期投資(後半)」(岡本和久)
○パーソナル・ファイナンス講座「子どもにお金を教える方法」(伊藤宏一)
○ゲスト講演「個人のための信託制度活用法」(加藤浩氏、中央三井信託銀行㈱営業
企画部、主席財産コンサルタント)
○フリーディスカッション
○懇親会(17時より一時間、希望者のみ)

加藤様は遺言・相続分野の専門家として講演、寄稿、マスコミ取材対応、啓蒙活動な
どにご活躍されています。著書として「相続・遺言・財産管理のためのオーダーメイ
ド信託のすすめ」(金融財政事情研究会)、「あなたの相続、備えは十分ですか?本
当に役立つ『遺言』と『遺言信託』の本」(現代書林)などがあります。

2007年7月以降のゲストは以下の通りです。
7月15日  宮崎 林司氏(ビーボコーポレーション、代表取締役)「地球で生き残
るために!森のない地球に人類の未来はない」

スポット受講をご希望の方は予約をお願いします。受講料は資料代・税込みで一回1
0500円です。予約申込は当社まで。

■ ネット・セミナーは地方の方に便利です
⇒ 伊藤宏一、岡本和久のマンスリー・セミナー(2005年10月~2006年9
月分)をインターネットでお聞きになれます。いつからでもはじめることが可能で
す。
⇒ ご希望の方は下記のブログより申込用紙をダウンロードし、必要事項記載の上、
当社あて郵送(FAXも可)してください。

■ マンスリー・セミナーのデモ・ビデオが当社ホーム・ページでご覧になれます
⇒ パスワードご希望の方はお名前、ご住所、電話番号を記載の上、当社までE-mail
をお送りください。
info@i-owa.com

■ 岡本和久の「DIY資産運用教室」
投資の基礎について学び、資産運用のプロセスをわかりやすく解説します。「DIY」
とあるように、あくまでご自分で長期投資ができるようになることに主眼を置いてお
話します。

⇒ 「投資の基礎を学ぶ『よちよちコース』」
5月26日(土)午後1時~5時 名古屋市中区栄4-1-1中日ビル6F中日コンサル
ティングプラザにて
テキスト(「30歳からはじめる『品格あるお金持ち』になれる資産形成マニュア
ル」)をお持ちの方は5000円。お持ちでない方は6500円。(テキストは当日
お渡しします。)

⇒ 岡本和久新著、「100歳までのの長期投資 ~ コア・サテライト戦略のすす
め」(日本経済新聞出版社、1680円税込予定)が6月下旬に発売になります。こ
れをテキストとして以下の通り出版記念講演会を行いますのでご参加ください。ま
た、その他地域も今後、実現させて行きたいと思っています。

<九州地区>
6月30日(土)午後1時~5時 大分県中央区4-2-5全労災ソレイユ6F「さざん
か」
7月 1日(日)午後1時15分~4時45分 福岡市博多区南本町2-3-1福岡南地
域交流センター、「さざんぴあ博多」第2会議室B・C

<関東地区>
7月28日(土)午後1時30分~4時30分 横浜市西区高島2-18-1横浜新都市ビ
ル(そごう)9F No.1ルーム
7月29日(日)午後1時30分~4時30分 東京都渋谷区神宮前5-53-1児童育成
協会こどもの城 研修室902号室
テキストをご持参の方は受講料5000円。お買い求めいただく方は6680円(テ
キストは当日お渡しします)。
申込方法、支払い方法などの詳細は当社までFAXまたはE-mailでお問合せください。

☆★☆★ 岡本 和久からのメッセージ ☆★☆★ 

ニューヨークにて

グローバルな証券アナリスト資格、チャータード・ファイナンシャル・アナリスト
(CFA)の年次総会が米国ニューヨークで開催されました。私はCFA協会の年次総会委
員会の委員をしている関係で今年も会議に参加しました。5月1日、2日の終日と3
日のお昼まで二日半にわたっての会議は、世界の資産運用の最高頭脳の集まりでし
た。彼らの新鮮で、鋭く、しかもウィットに富んだ講演をたっぷりと聞き、たくさん
の気付きをもらうことができました。

名著、「リスク」や「証券投資の思想革命」の著者で「リスクの哲学者」といわれる
ピーター・バーンステインはリスクをあまりに数学的に把握しようとする現代に対す
る警告ともとれる発言をしていました。エール大学の年金運用で有名なデイビッド・
スエンセンは分散されたポートフォリオにおけるオルタナティブ投資の意義について
講演をし、また、株式長期投資に関する多数の著書で有名なジェレミー・シーゲルは
世界経済のグローバル化と人口動態の視点から国際分散投資についての興味深いコメ
ントをしました。ノーベル経済学賞を受けたロバート・マートンの講演のときは、彼
が関わって破綻したLTCMの経験についての質問もぶつけられていました。「根拠なき
熱狂」の著者、ロバート・シラーは不動産市場の動向を行動ファイナンスの観点から
解説をしていました。その他にもロジャー・イボットソン、ツヴィ・ボディー、リ
チャード・エニス、バートン・ウエアリングなどキラ星のよう人たちのナマの声を聞
けたのは至福のひと時でした。

それにしても3年ぶりのニューヨークは活況でした。とにかく人が多い。外国からの
観光客も一杯です。それも途上国からの旅行者のようです。それから、やたらに子ど
もが目立ったのは「少子化の国、ニッポン」から来たからよけいそう感じたのでしょ
うか。五番街の高級店も人がたくさん。一流ホテルのロビーも町の中のように人だら
け。やはり、世界経済が順調に拡大し、途上国がグローバルな世界経済のなかに巻き
込まれている。そして、世界中で富裕層が拡大しはじめている。ドルが安いことでた
くさんの人がアメリカ、特に世界のヘソ、ニューヨークに来て買い物をしている。私
はアメリカの西海岸には年に何回か行きます。しかし、ニューヨークはちょっと足が
遠のいていたのです。今度、久しぶりにニューヨークにゆき、世界経済の息吹を感じ
た思いがしました。

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☆★☆★ 岡本和久の資産運用、「キホン」の「キ」 ☆★☆★ 

投信基準価格の値上がり

セミナーなどで自分の持っている投資信託の基準価格が随分、上がった。かなり割高
なのではないかと思うのだが、そろそろ売った方がいいだろうかなどという質問が
時々でます。おそらく質問者の方は個別銘柄と投信を混同しているのだろうと思いま
す。

確かに個別銘柄の株式を考えると、その企業の持つ、収益力、成長力や資産の内容と
株価を比べて割高であるか、割安であるかが判断されます。例えば、ある銘柄の株価
が短期間で1000円から1500円になれば、確実にその銘柄は当初よりも50%
割高になっています。しかし、同じことが投信について言えるかというとそうではあ
りません。

投信が割高か割安かは、その投信が保有している銘柄が割高か、割安かによって決ま
るのです。ざっくりといえば投信の基準価格は保有している銘柄すべての現在の保有
株数に株価を掛けたものを合計した数値に過ぎません。例えば、基準価格10万円の
投信でも保有している銘柄が超割安株ばかりなら10万円でも割安だといえます。反
対に基準価格が1万円でも超割高株ばかり保有している投信であれば、それは割高な
のです。

投信基準価格が当初の1万円から2万円に値上がりするということは、その保有して
いる銘柄が値上がりした結果として起こることです。そこで、その投信のファンド・
マネジャーが値上がりした銘柄を売却して、別の割安銘柄に乗り換えたとすれば、そ
の投信は2万円の基準価格でも安いということになります。あくまで、投信の価値は
その保有している銘柄の価値によって決まります。基準価格が上がったからその投信
が割高になったというわけではないのです。


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① I-OWAについて ⇒ http://www.i-owa.com/index.html

② 当社からのメッセージ、メルマガ等 ⇒ http://www.i-owa.com/blog/

③ 当社へのご連絡 ⇒ E-mail: info@i-owa.com 電話:03-5789-9821

当メール・マガジンおよび過去の分は②でもご覧になれます。
メールでの配信をご希望にならない方は③のアドレスにご一報ください。
このメールを転送される場合は、当社が配信しているメルマガであることを明記して
ください。
営利目的でのご利用はご遠慮ください。
このメールの著作権は筆者にあります。

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次回の配信は2007年6月5日です
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I-Oウェルス・アドバイザーズ

□ 東京都渋谷区広尾1-8-6広尾186ビル7階(〒150-0012)
■□URL:http://www.i-owa.com/■E-mail:info@i-owa.com
□■□■Tel: 03-5789-9821□Fax: 03-5789-9822 ■□■□


投稿者 岡本和久 : 13:11 | コメント (0)

2007年05月07日

2007年5月5日

==================2007.05.05====

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☆★☆★ I-OWA(愛称:アイオワ)からのお知らせ ☆★☆★

■ クラブ・インベストライフのお知らせ
⇒ 6月1日(金曜日)午後7時より9時まで、いきいきプラザ一番町にて第9回の
東京インベストライフ・セミナーが開催されます。詳細は会報誌4月号の31ページ
をご覧ください。基調講演は「地域社会と投資」という題で藤沢久美さんにお願いし
ています。
⇒ クラブ・インベストライフの会員倍増キャンペーンを開始します。新会員をご紹
介いただいた方には伊藤、岡本の公開講演会DVD「目指そう!品格ある資産家」を
進呈します。また、新規の会員の方には既刊号をプレゼントします。この機会をお見
逃しなく。そして、全国の長期投資仲間を倍増しましょう!(キャンペーン期間は6
月末までです)
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http://astore.amazon.co.jp/cil-22

■ マンスリー・セミナーのお知らせ

⇒今月のマンスリー・セミナーは5月20日(日曜日)です。

日時 2007年5月20日(日) 午後12時30分~16時30分
場所 東京都千代田区平河町2-7-5 砂防会館別館3階会議室「立山」
プログラム
○パーソナル・ファイナンス講座「退職前後の公的年金プランニング」(伊藤宏一)
○資産運用講座「百歳までの長期投資(前半) ~ はじめにライフデザインあり
き」(岡本和久)
○ゲスト講演「いざという時に慌てない投資のプロセスと自分で考えるファンド・オ
ブ・ファンズ」(津野正則氏、GPMパートナーズ代表取締役)
○フリーディスカッション
○懇親会(17時より一時間、希望者のみ)

GPMパートナーズ代表取締役の津野正則氏は日本でフランク・ラッセルという年金
コンサルタント会社を十数年前に立ち上げ、昨年、独立された方です。前職では、良
い運用機関とはどのような会社か、良いファンド・マネジャーとは?良い投信とは?
などを年金にアドバイスする一方、グローバルにファンド・オブ・ファンズを運用さ
れていた方です。きっと有益なお話が聞けるものと楽しみにしています。

2007年6月以降のゲストは以下の通りです。
6月17日  加藤 浩氏(中央三井信託銀行、首席財務コンサルタント)「個人のた
めの信託制度活用法」
7月15日  宮崎 林司氏(ビーボコーポレーション、代表取締役)「地球で生き残
るために!森のない地球に人類の未来はない」

スポット受講をご希望の方は予約をお願いします。受講料は資料代・税込みで一回1
0500円です。予約申込は当社まで。

■ ネット・セミナーは地方の方に便利です
⇒ 伊藤宏一、岡本和久のマンスリー・セミナー(2005年10月~2006年9
月分)をインターネットでお聞きになれます。いつからでもはじめることが可能で
す。
⇒ ご希望の方は下記のブログより申込用紙をダウンロードし、必要事項記載の上、
当社あて郵送(FAXも可)してください。

■ マンスリー・セミナーのデモ・ビデオが当社ホーム・ページでご覧になれます
⇒ パスワードご希望の方はお名前、ご住所、電話番号を記載の上、当社までE-mail
をお送りください。
info@i-owa.com

■ 岡本和久の「DIY資産運用教室」スタート
投資の基礎について学び、資産運用のプロセスをわかりやすく解説します。「DIY」
とあるように、あくまでご自分で長期投資ができるようになることに主眼を置いてお
話します。
⇒ 5月26日に名古屋、6月30日に大分、7月1日に福岡、7月28日に横浜、9
月1日に京都で予定されています。詳細は当社までお問合せください。

☆★☆★ 伊藤 宏一久からのメッセージ ☆★☆★ 

お金との関係を美しくする 第22話 近江商人の教え

近江商人と言えば日本のCSRのルーツで、「売り手よし買い手よし世間よし」の
「三方よし」、つまり商売は売買の当事者だけでなく社会に益をもたらすものでなけ
ればならないという考え方で知られています。

この「三方よし」という言葉は現代の研究者が考案したもので、そのルーツは、末永
國紀同志社大学経済学部教授によると、江戸時代中期の近江商人だった中村治兵衛が
孫に遺した「書置」にあります。これには
「たとへ他国へ商内に参り候ても、この商内物、この国の人一切の人々、心よく着申
され候ようにと、自分の事に思わず、皆人よき様にと思い、高利望み申さずとかく天
道のめぐみ次第と、ただその行く先の人を大切におもふべく候、それにては心安堵に
て、身も息災、仏神の事、常々信心に致され候て、その国々へ入る時に、右の通りに
心ざしをおこし申さるべく候事、第一に候」と記されています。

要するに、他国に着物の行商に出かけたら、それをその国の人がみな気持ちよく着て
もらえるように心掛け、自分のことより相手にとってよいことを思い、一挙に高い利
益を望まず何事も天道のめぐみ次第と、その国の人を大切に思いなさい。そうすれば
心が落ち着いて体も健康であることができる。そして神仏への信心にも心がけなさ
い、といった意味です。

近江商人にはこの考え方の具体化として、次のようないくつかの言葉がのこされてい
ます。

<利真於勤(りはつとむるにおいてしんなり)>
権力と結託したり、買占めや売り惜しみをしたりせず、物資の需給を調整して世のな
かに貢献するという、商人の本来の勤めを果たした結果として真の利益を手にするこ
とができる。

<天性成行(てんせいなりゆき)>
取引は自分の都合・勝手を優先させず、思惑をせず、自他ともに成り立つことを考
え、売買価格の決定もそのときの天性成行に従うこと。だから損もあれば益すること
もあり、損益は長期的平均でみることが大事だ。

<しまつしてきばる>
「しまつ」は単なる節約ではなく、モノを最大限に生かして使い切ることであり、
「きばる」は勤勉に働いて収入を増やすことで「おきばりやす」と挨拶にも使われて
いる。

<吝い(しわい)>
しわいはしまつと対比して使われる。しわいとは、目先の欲得にとらわれて、本来必
要な支出や消費までも厭う守銭奴の態度のことで、こうした態度は避けなければなら
ない。

<売って悔やむ(うってくやむ)>
商品の販売は、顧客の望むときに、そのときの相場で損得に迷わず売り渡し、先々の
値上がりを思惑して売り惜しんではならない。売った方が、安売りしすぎたかなと悔
やむような取引であれば、買い方の商人にも利益のでることは間違いないのであり、
売り方も買い方も双方満足する。これが将来を考えた長続きする取引を可能にする。


ここには、物を大切にし、一生懸命に働き、人のことを思って商売をし、相手に利益
をもたらすことができれば、自分のふところも潤う、という、単純な利己主義や売上
至上主義とは異なり株式投資にも応用がきく、学ぶべき知恵とモラルが含まれている
のではないでしょうか。

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☆★☆★ 岡本和久の資産運用、「キホン」の「キ」 ☆★☆★ 

アルファとベータの分離

前回、ベンチマークについてお話をしました。そのとき、アクティブ運用でベンチ
マークを上回るリターンを「アルファ」ということを述べました。それではベンチ
マークのリターンを何というかというと、「ベータ」と呼ぶのです。ベータは、言い
換えれば対象とする市場全体のリターンだということになります。

アクティブ運用のリターンはベータとアルファで構成されています。つまり、市場全
体のリターンとそれを上回る部分のアルファでできているわけです。もちろんアル
ファはいつもプラスになると決まったものではありません。運用が悪ければマイナス
のアルファもあり、その場合には全体のリターンはベンチマークを下回るということ
になります。

いま、運用の世界でもっともホットな話題のひとつが「アルファとベータの分離」と
いうことです。ご存知のようにインデックス運用のコストは非常に安いのです。一
方、市場平均以上のリスクをとって市場平均以上のリターンを狙うアクティブ運用は
運用の報酬も高いのです。例えば、日本株アクティブ運用の毎年払う信託報酬は普
通、1.5%から2%程度です。インデックス投信であれば0.6%ぐらい。上場イ
ンデックス投信(ETF)なら0.25%以下です。いままではアクティブ運用は高いパ
フォーマンスを狙うのだから、報酬も高くて当然と思われていたわけです。それがこ
こにきて変化しつつあるのです。

アクティブ運用の報酬はベータ部分とアルファ部分の両方に高い料率が課されていま
す。しかし、ベータの部分は、インデックスで運用すればずっと安く、しかも確実に
リターンを獲得できるのです。確かにアルファの部分には高い報酬を払ってもよい。
しかし、ベータの部分は安くなければおかしいというわけです。それでは、アルファ
の部分だけをもっと高い報酬を払ってもよいので獲得することはできないだろうか。
運用を委託する側がそのように考えはじめたのです。

そのようなニーズに対してでてきたのが絶対リターンを追及する投資戦略なのです。
その代表はマーケット・ニュートラル(市場中立)戦略と呼ばれるもので、株価が上
がりそうな銘柄を買う一方で、下がりそうな銘柄を空売りする。そして、両方を合体
すると市場リスクに中立になるようにポートフォリオを作るのです。そうすると市場
が上がろうが、下がろうが絶対リターンを取れる。個別の銘柄選択の成果だけを得る
ことができるのです。

ポートフォリオをコストの安いインデックス運用と絶対リターン追求型のマーケッ
ト・ニュートラル戦略に分けて市場リターン・プラス・アルファを獲得するというや
り方が機関投資家の間で広まっています。また、アルファとベータが分離されたこと
で、例えば債券のベータに株式のアルファを上乗せさせるというような面白いこ可能
性がどんどん広がりつつあります。目の離せない大きなトレンドだと思います。

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投稿者 岡本和久 : 15:54 | コメント (0)

2007年04月20日

2007年4月20日

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