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われに三宝あり
「われに三宝あり、持してこれを保つ。一に曰く慈、二に曰く倹、三に曰くあえて天下の先たらず。慈なり、故によく勇なり。倹なり、故によく広し。あえて天下の先たらず、故によく器長と成る」(道徳経、67章)
(私には三つの宝とする信条がある。第一がいつくしみ、第二が控え目にすること、そして第三が人の先に立たないということだ。人民を慈しむ強い心があればこそ、敵が襲ってきたときに勇気を持って闘うことができる。いつも控え目にして、常に満ち足りた心でいるから広々とした世界にいられる、そして、自分ばかりを優先しないから天下の長となることができる)
慈しむ心があるから勇なのだというのは、とても意義深い言葉です。投資でもそうでしょう。自分の投資がどのように世の中の役に立つかを明確に理解しているからこそ、適切なリスクを取ることができるのです。自分の利益のために、株価ばかりを追いまわすのではなく、企業が世の中を良くするために行う活動を応援するという気持ちで投資をするからこそ、長期投資の荒波にも耐える力を得ることができるのです。
(以下、略)
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われに三宝あり
「われに三宝あり、持してこれを保つ。一に曰く慈、二に曰く倹、三に曰くあえて天下の先たらず。慈なり、故によく勇なり。倹なり、故によく広し。あえて天下の先たらず、故によく器長と成る」(道徳経、67章)
(私には三つの宝とする信条がある。第一がいつくしみ、第二が控え目にすること、そして第三が人の先に立たないということだ。人民を慈しむ強い心があればこそ、敵が襲ってきたときに勇気を持って闘うことができる。いつも控え目にして、常に満ち足りた心でいるから広々とした世界にいられる、そして、自分ばかりを優先しないから天下の長となることができる)
慈しむ心があるから勇なのだというのは、とても意義深い言葉です。投資でもそうでしょう。自分の投資がどのように世の中の役に立つかを明確に理解しているからこそ、適切なリスクを取ることができるのです。自分の利益のために、株価ばかりを追いまわすのではなく、企業が世の中を良くするために行う活動を応援するという気持ちで投資をするからこそ、長期投資の荒波にも耐える力を得ることができるのです。
「倹」は倹約の倹ですが、何事も腹八分目で満足をしておく。「魚の頭と尻尾は猫にやれ」という相場格言がありますが、欲をだして最後の最後まで株価を追っかけていると結局、ひどい目に会います。どん底で買って、すっ高値で売るなど、できるはずのないことをしようとして怪我をする。また、大きなリターンを得ようとして少数の個別銘柄で身の程知らずな賭けをして、ひどい目に合う。大きな利益を狙わなければ投資機会はずっと大きく広がるのです。
そして、人よりも大きな利益を狙って失敗する。これもよくあることです。まあ、市場平均ぐらいがとれればいいじゃないかと思っていればずっと気持が楽です。そして、結局、アクティブに、どったん、ばったんやる投資家よりもずっと良いパフォーマンスを安定して得ることができる。
でも、やはりハデな投資で大きく儲けてみんなを驚かしたい、大きく儲けて買い物をしたい、旅行に行きたいという気持ちが捨てられないのが人情でしょうか。そんな人に老子はこんな言葉を残しています。
「天下に水より柔弱なるはなし。而も堅強を攻むることこれによく勝るものなし。そのもってこれを易(か)うることなくをもってなり。弱の強に勝ち、柔の剛に勝は、天下知らざるものなきも、よく行うものなし」(同、78章)
(世の中に水ほど柔らかく弱いものはない。しかし、堅く強いものに打ち勝つのもまた水である。これは水が弱さに徹して変わることがないからだ。弱は強に勝ち、柔は剛を制する。この道理は誰も知っているが、実行できるものはいない)
水はいつも自ら人の嫌がる低いところにいます。しかし、どんな狭いところでも入りこみ、うちには強烈な力を秘めています。水はタオの性格をよく現わしています。市場はタオです。その市場に連動するインデックス運用はまさに水のようなものです。そして実はそれが一番、強い力を秘めている。「柔よく剛を制す」はインデックス運用にぴったりと当てはまります。そして、慈、倹、天下の先とならないという老子の三宝に合った投資対象であるといえます。
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マルキール氏は中国株に投資をする場合、安全なのは香港およびニューヨークに上場されている中国株を買うことであると言っていました。高度成長の国の通貨は必ず高くなるので、為替の面での妙味も大きいと指摘していました。
もうひとつの投資機会は中国のビジネス拡大でメリットを受けている企業の株式を買うということです。例えば、いま、ルイヴィトンの最大の売上国は中国なのだそうです。数年前まではまったくなかったマーケットが突然、出現してそれが最大の市場になったというのだからすごいことです。おそらくこれと類似した企業はたくさんあることでしょう。
マルキール氏によれば香港やニューヨークに上場された中国株と、中国市場でメリットを受けている企業を合わせて持つのが最も安全な中国成長を享受するための投資戦略であるとのご宣託でした。私も中国は大きな投資チャンスがあると思っています。同時に、それは相当、長期投資の覚悟があり、時として大きな上げ下げに耐えて持ち続けるガッツのある人に向いた投資であると付け加えておきたいと思います。
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(中略)
株価が均衡状態にあります。つまり、売りたい人も買いたい人もいない中立の状態です。まさに、みんながこの株価は適正であるとする水準にあるとします。そこに、ニュースが発生します。これが揺らぎです。そのニュースを反映して、売りたい人と買いたい人のバランスが崩れ、株価は新しい水準に移行します。株価にプラスのニュースであれば上昇をするでしょう。これによって、株価に相対的に「高い」という状態と、「安い」という状態が生じます。これが「二」の状態です。しかし、新しいニュースを反映して新しい株価で取引が行われたということは、その株価ではすでに高いので売りたいと思う投資家がいたということです。新しい株価で買う人は「もっと上がる」と思っている。しかし、売る人は「下がる」と思っているわけです。その両者があって初めて取引が成立します。要するにこの新しい株価も実は均衡状態を維持しているのです。相対的に安い、高いと思う人がであって新たな均衡状態ができる。これが「三」の状態でしょう。
(略)
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株価を提供することでビジネスがもらえる時代は過ぎ去りました。ニュースやマーケットコメントもいくらでも情報が行きわたるようになりました。結局、公開された情報をどのように解釈するのか、どのように判断するのかということが求められるようになったのです。1984年、11年間の海外生活を終え、東京に戻り情報部というところで仕事を始めました。ちょうど80年代のバブルが始まりつつありました。私のいた兜町も異様な雰囲気でした。東京で驚いたのは業界誌などの記者がどんどん仕事場に入ってくることでした。レポートを書いていると「何、書いてるんですか?」、「あ、それ他社でもいま、書いていますよ」という具合で情報が市場で渦巻いている。中には「○○証券は来週、○○株を取り上げる決定をしたようだ」などという情報もいつも流れていました。当時は誰でも簡単にオフィスに入ってくることができたのです。セキュリティが厳しくなりだしたのは、バブル崩壊後だったと思います。それまで自由に出入りしていた人たちからはずい分、反発もあったようです。
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株価はいつも均衡状態にある
道は一を生じ、一は二を生じ、二は三を生じ、三は万物を生ず。万物は陰を負いて陽を抱き、沖気を持って和をなす。(中略)物あるいはこれを損して益し、あるいはこれを益して損す。人の教うるところはわれもまたこれを教う。「強梁(きょうりょう)なる者はその死を得ず」と。われもって教えの父となさんとす。(老子、道徳経42章)
(根源たるタオから一が生まれ、一から二が生まれ、二から三が生まれ、三から万物が生まれる。万物は陰と陽の両方を内に抱き、中立的な状態にある。(中略)損は益に、益は損にと転化するのが原理である。「力を誇るものはろくな死に方をしない」と言われている。これが守るべき教えの第一である。)
この、「一、二、三」の解釈は昔から多くの人を悩まし、また、多様な解釈が生まれているようです。私なりに解釈すると以下のようになります。つまり、混沌とした時空もまだ存在しなかった状態に、ある揺らぎが生じた。「一」の状態である。その瞬間に、「一のなかった状態」と「一の状態」の二つが生まれた。陰と陽の相対性の誕生である。相対する状態が生じると、陰と陽、そして陰陽が分化する前の状態の「三の状態」が生まれる。こうして、すべてが混然と溶け合っていた混沌の世界が細かく分かれて言った。その一つひとつに名前が付けられ、この世の中ができあがった。こうしてこの現象界の分化が始まった。もとより私は中国哲学の専門家ではありませんが、直感的には、「そんなところかな」と思います。
株価が均衡状態にあります。つまり、売りたい人も買いたい人もいない中立の状態です。まさに、みんながこの株価は適正であるとする水準にあるとします。そこに、ニュースが発生します。これが揺らぎです。そのニュースを反映して、売りたい人と買いたい人のバランスが崩れ、株価は新しい水準に移行します。株価にプラスのニュースであれば上昇をするでしょう。これによって、株価に相対的に「高い」という状態と、「安い」という状態が生じます。これが「二」の状態です。しかし、新しいニュースを反映して新しい株価で取引が行われたということは、その株価ではすでに高いので売りたいと思う投資家がいたということです。新しい株価で買う人は「もっと上がる」と思っている。しかし、売る人は「下がる」と思っているわけです。その両者があって初めて取引が成立します。要するにこの新しい株価も実は均衡状態を維持しているのです。相対的に安い、高いと思う人がであって新たな均衡状態ができる。これが「三」の状態でしょう。
「万物は陰を負いて陽を抱き、沖気を持って和をなす」というのは、現在の株価は強気(陽)と弱気(陰)の両方を内包し、そして均衡状態(沖気をもって和をなす)にあるということを言っているように思えます。こうして株価は新しいニュースが出るたびに新しい均衡点に移行しているのです。いまの株価そのものは中立、強気でも、弱気でもない。しかも、ニュースの入り方を予測するのは非常に難しい。それを「ああでもない、こうでもない」と頭をめぐらし人を出し抜こうとしても、「決して成功はしないよ」、と老子先生は教えているように思えます。
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体験的情報化の変遷(4)
株価を提供することでビジネスがもらえる時代は過ぎ去りました。ニュースやマーケットコメントもいくらでも情報が行きわたるようになりました。結局、公開された情報をどのように解釈するのか、どのように判断するのかということが求められるようになったのです。1984年、11年間の海外生活を終え、東京に戻り情報部というところで仕事を始めました。ちょうど80年代のバブルが始まりつつありました。私のいた兜町も異様な雰囲気でした。東京で驚いたのは業界誌などの記者がどんどん仕事場に入ってくることでした。レポートを書いていると「何、書いてるんですか?」、「あ、それ他社でもいま、書いていますよ」という具合で情報が市場で渦巻いている。中には「○○証券は来週、○○株を取り上げる決定をしたようだ」などという情報もいつも流れていました。当時は誰でも簡単にオフィスに入ってくることができたのです。セキュリティが厳しくなりだしたのは、バブル崩壊後だったと思います。それまで自由に出入りしていた人たちからはずい分、反発もあったようです。
バブルも終わりに近づいた1989年の夏、私は資金証券部という部門に転勤になりました。株式市場があまりに加熱しているので、少し、金利や為替の市場に自分を置いてみたいと希望したのが聞き入れられたものです。為替のディーリングなどもしました、しかし、これは本当に難しい。とにかく銘柄が少ない上、みんなが同じ情報を見ている。上司から「がんばってくれよ」と言われても、何をどう頑張ればよいのかわからない。経済指標を的確に予測したとしても、あるときは、「素直に反応し」、またあるときは、「材料出尽くし」で逆に動いたりする。フツフツとした毎日が続いていました。そんなとき、アメリカの投資顧問会社が日本に進出するのでそれを手つだってくれないかという話が舞い込んできました。
さっそく、その会社に行き会長と面談をしました。私の悩みなどを率直に述べたのですが、それに対する彼の答えはきわめて明瞭でした。情報化がどんどん進めば為替市場で起こっていることがすべての市場で起こるようになる。株式バブルが崩壊したのもそれが原因なのだ。これからは、情報化という現実に即した運用の手法が求められている。「その手法がこの会社にはある!」と直感的に感じました。そして、それから15年。日本の法人は年金運用革命の一翼を担うことができ、年金運用でトップの投資顧問会社にまでなることができました。年金運用革命はまさに情報化時代に対応した、「運用合理化革命」だったのです。
2005年、私は、個人投資家に合理的な資産運用の方法を提供したいという思いでいまの会社を設立しました。このメルマガが配信される5月20日、I-Oウェルス・アドバイザーズは三周年目を迎えます。まだまだ、目標にはほど遠いですが、日本の個人投資家が、新しい情報化の時代に適した長期的な資産運用ができるようにサポートしていきたいと思っています。これまで、温かいご支援をいただいたことを感謝するとともに、これからもよろしくお願いいたします。
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I-OWAマンスリー・セミナー@東京都千代田区永田町1-11-35全国町村会館2F 第一会議室 プログラム:「年金に学ぶ運用形態の変遷」(岡本和久)、「老いのデザイン」(伊藤宏一)、「不動産投信(REIT)の基礎とREITを使った新しい試み(仮題)」(三菱商事UBSリアルティの常務執行役員、南俊一様)
2008年6月15日(日)
I-OWAマンスリー・セミナー@東京都千代田区永田町1-11-35全国町村会館2F 第一会議室 プログラム:「時間のデザイン」(伊藤宏一)、「投資における時間価値」(岡本和久)、「嫌老社会への挑戦――時間という資源、地域という資源」(長沼行太郎氏、関東短期大学准教授(近代文学・文章論、メディア論)
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6月19日午後7時~9時15分(8時30分~9時15分は懇談会となります)
東京インベストライフ・セミナー、テーマ「科学と投資を考える」、講師:澤上篤人、岡本和久など@リフレッシュ氷川(東京都渋谷区東1-26-23)、お申し込みは不要、5月中旬までにお送りするクラブ・インベストライフ会員証をご持参ください。非会員の方は参加費2000円(会報誌バックナンバーを一部プレゼント)を当日受付でお支払ください。なお、懇談会では飲食の用意はありませんので、お飲物等、ご持参ください(近くにコンビニもあります)。
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⇒ 開催予定
大阪 ■ 2008年5月24日(土)13時~17時
DIY資産運用教室@大阪市中央青年センター三号室(大阪市中央区法円坂1-1-35)。テーマ、「投資の達人に学ぶさまざまな投資哲学」、「長期的視点から見た投資環境」。定員は25名。参加費5500円(税、資料代込み)お申し込みは協力者の大谷浩昭様(investlifeosaka@mbp.nifty.com)または当社(info@i-owa.com)まで
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☆★☆★ 岡本 和久からのメッセージ ☆★☆★
老荘に学ぶリラックス投資術(16)
ポートフォリオ運用のコツ
大国を治むるは、小鮮を烹(に)るがごとし(道徳経、六十章)
(大国を統治するのは、小魚を煮るようにするべきだ)
つまり、大国を治めるには、小細工を弄さず、作為をこらさず、できるだけ国民を自由にして、干渉しないことが良いということ。この文章は、大国を鍋だとすれば、その中の小魚を煮るときに突っついたり、かき回したりすると、魚が崩れてしまう。そっと静かに煮るのがよいということを意味しています。
さまざまな証券を全体としてみたものをポートフォリオといいます。いわば、ポートフォリオは、個別の銘柄を煮る鍋のようなものです。運用の目的はポートフォリオ全体の資産価値を増加することにあります。一銘柄が上昇するとか、下落するというのはそれほど重要なことではありません。「全体の価値」がいかに安定的に増加していくかこそが重要なのです。つまり、ポートフォリオに含まれる銘柄は全体のなかでその役割を考えるべきであり、それらひとつずつのパフォーマンスの重要性は二義的なものです。
(略)
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体験的情報化の変遷(2)
(略)
ニューヨークでの若手の朝の仕事は、東京から送られてくる長い、長いテレックスを適当な長さに切り、貼り合わせ株価シートを作ることです。そして、それを大量にコピーをとる。そうするとメッセンジャーがアメリカの証券各社にそれをデリバリーするのです。つまり、アメリカの証券会社も日本の株価は持っていなかったのです。これが結構、大変な作業でした。ちょっと遅れると上司から怒られる。他社の株価シートの方が早く届くと注文がそっちに行ってしまうのです。まさに体力勝負の世界でした。
私が社会にでたのと相前後して、日経QUICKという便利なものが開発されました。いままでは短波放送を聴くより仕方なかった株価がすぐにわかる情報端末、まさに夢の機械でした。まず、東京で導入され、黒板や値紙は姿を消しました。当初は、ニューヨークでは導入されていなかったので、東京でQUICKの端末をたたいて調べた株価をテレックスで打っていました。そのうち、ニューヨーク店にもQUICKが入ります。アメリカの証券会社にもそれが普及し、だんだん株価シート作りは不要となってきました。
(略)
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2008年5月18日(日)
I-OWAマンスリー・セミナー@東京都千代田区永田町1-11-35全国町村会館2F 第一会議室 プログラム:「年金に学ぶ運用形態の変遷」(岡本和久)、「老いのデザイン」(伊藤宏一)、「不動産投信(REIT)の基礎とREITを使った新しい試み(仮題)」(三菱商事UBSリアルティの常務執行役員、南俊一様)
2008年6月15日(日)
I-OWAマンスリー・セミナー@東京都千代田区永田町1-11-35全国町村会館2F 第一会議室 プログラム:「時間のデザイン」(伊藤宏一)、「投資における時間価値」(岡本和久)、「嫌老社会への挑戦――時間という資源、地域という資源」(長沼行太郎氏、関東短期大学准教授(近代文学・文章論、メディア論)
⇒ ネット・セミナーでは音声と画像をお楽しみいただけます。また、資料はPDFでダウンロードできます。
⇒ マンスリー・セミナーの受講方法を多様化します
<会費について>
●教室会員 (入会金5,000円)
---- 年会員: 60,000円
---- 半年会員: 40,000円
●ネット会員(インターネットで音声と画像を配信)
---- 年会費: 37,800円
●スポット受講
---- 一回: 10,500円
---- スポット受講回数券(三回分、1年間有効)
25,000円
■□■□ クラブ・インベストライフ
⇒ 東京インベストライフ・セミナーの予定
6月19日午後7時~9時15分(8時30分~9時15分は懇談会となります)
東京インベストライフ・セミナー、テーマ「科学と投資を考える」、講師:澤上篤人、岡本和久など@リフレッシュ氷川(東京都渋谷区東1-26-23)、お申し込みは不要、5月中旬までにお送りするクラブ・インベストライフ会員証をご持参ください。非会員の方は参加費2000円(会報誌バックナンバーを一部プレゼント)を当日受付でお支払ください。なお、懇談会では飲食の用意はありませんので、お飲物等、ご持参ください(近くにコンビニもあります)。
⇒ 会報誌「インベストライフ」に掲載された記事のうち、選りすぐりのものを全文、ホームページでご覧いただけます。また、バックナンバーの一覧表も掲載されています。
http://www.i-owa.com/club/ILSample/ILSamples.htm
⇒ 会報誌「インベストライフ」のバックナンバー販売
会員の方に会報誌のバックナンバーを一冊500円(送料込み)で販売いたします。ご希望の方はお名前、住所、電話/FAX、E-mailアドレスを記載の上、当社までE-mailまたはFAXでお申込ください。先着順ですので在庫切れとなった場合にはご容赦ください。
■□■□ 岡本和久のDIY資産運用教室
⇒ 開催予定
大阪 ■ 2008年5月24日(土)13時~17時
DIY資産運用教室@大阪市中央青年センター三号室(大阪市中央区法円坂1-1-35)。テーマ、「投資の達人に学ぶさまざまな投資哲学」、「長期的視点から見た投資環境」。定員は25名。参加費5500円(税、資料代込み)お申し込みは協力者の大谷浩昭様(investlifeosaka@mbp.nifty.com)または当社(info@i-owa.com)まで
★当社へのお申込み時にご提示いただく個人情報は、協力者の方と共有することがあります。お名前以外の情報開示をお望みでない方は、申込み時にその旨、お申し出ください。
★ご希望により貴地でDIY資産運用教室を開催します。最低受講者数、費用など詳細についてはメールでお問合せください。
■□■□ 岡本和久のブログ
⇒「岡本和久のI-OWA日記」もご覧ください
資産運用から食べ物ネタ、折にふれマーケット・コメントなども載せています。
http://www.i-owa.com/blog/
⇒「しあわせ持ちになれるリラックス投資入門」、ジャストブログに連載中。
50回シリーズで体系的知識を学んでいただきます。
http://relaxtoushi.justblog.jp/blog
☆★☆★ 岡本 和久からのメッセージ ☆★☆★
老荘に学ぶリラックス投資術(16)
ポートフォリオ運用のコツ
大国を治むるは、小鮮を烹(に)るがごとし(道徳経、六十章)
(大国を統治するのは、小魚を煮るようにするべきだ)
つまり、大国を治めるには、小細工を弄さず、作為をこらさず、できるだけ国民を自由にして、干渉しないことが良いということ。この文章は、大国を鍋だとすれば、その中の小魚を煮るときに突っついたり、かき回したりすると、魚が崩れてしまう。そっと静かに煮るのがよいということを意味しています。
さまざまな証券を全体としてみたものをポートフォリオといいます。いわば、ポートフォリオは、個別の銘柄を煮る鍋のようなものです。運用の目的はポートフォリオ全体の資産価値を増加することにあります。一銘柄が上昇するとか、下落するというのはそれほど重要なことではありません。「全体の価値」がいかに安定的に増加していくかこそが重要なのです。つまり、ポートフォリオに含まれる銘柄は全体のなかでその役割を考えるべきであり、それらひとつずつのパフォーマンスの重要性は二義的なものです。
個別銘柄や投資信託を長期で保有して投資資金が大きく増えてゆくのを見るのは楽しいものです。しかし、それだけでは経済的自立を達成するには不十分です。保有する全金融資産をできるだけ安定的に長期にわたって成長させてゆくことが大切なのです。これがまさに資産運用です。ですから、長期投資は資産運用のための手法のひとつです。
資産運用という視点でこの老子の言葉を読むと意味がよくわかります。株価や基準価格の変動に一喜一憂して、慌てて売買しても意味がありません。鍋の小魚をかき回しているようなものです。老子はこんなことも言っています。
まさに天下を取らんと欲してこれをなせば、われその得ざるを見るのみ。天下は神器なり。なすべからず。なす者はこれを敗り、執(と)る者はこれを失う。(同、二十九章)
(天下を取ろうとして策を弄する者に、天下が取れたためしはない。天下とは、まことに扱いにくいものだ。まとめようとすれば、バラバラになり、追いかければ逃げる。思うままに動かそうと作為しても、動かせるものではない)
儲けようとあれこれ画策してもうまくいくことはありません。マーケットというものは不思議なもので人為を加えることはできません。儲けようとすれば失敗するし、たとえ一回儲かっても、こんどは執着が生じて失敗につながる。リターンはコントロールできない。リスクはコントロールできる。自分の受け入れられるリスクに合わせてポートフォリオを作りじっと成果を待っていれば良いのです。
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体験的情報化の変遷(2)
1973年にブラジルのサンパウロに転勤になりました。赴任してすぐオイルショックが起こり、仕事もないまま、ブラブラしていたら1975年にニューヨークへ転勤になりました。大きなニューヨークのオフィスには空席がたくさんありました。話を聞くと、最近まですべての机に人が座っていたというのです。1964年にケネディ大統領が利子平衡税を導入し、アメリカ人が海外投資をするときには税金がかかるようにしました。それが1974年に撤廃になります。「さあ、これからは大量のアメリカの資金が日本に投資される」というので証券各社はニューヨーク拠点を大幅拡充します。
しかし、1973年の秋に起こった第一次オイルショックの効果が日本経済を蝕み始め、とても日本に投資をできる状態ではなくなってしまった。しかも、1975年の5月1日にアメリカの株式売買手数料の完全自由化が行なわれます。これは「メイ・デイ」と呼ばれる出来事なのですが、この結果、多くのリサーチ・ブティーク型証券会社が苦境に陥りました。そんな事情もあり、ウォール街は暗~い雰囲気でした。そんな中に、ブラジルでボーっとしていた私が行ったのです。
ニューヨークでの若手の朝の仕事は、東京から送られてくる長い、長いテレックスを適当な長さに切り、貼り合わせ株価シートを作ることです。そして、それを大量にコピーをとる。そうするとメッセンジャーがアメリカの証券各社にそれをデリバリーするのです。つまり、アメリカの証券会社も日本の株価は持っていなかったのです。これが結構、大変な作業でした。ちょっと遅れると上司から怒られる。他社の株価シートの方が早く届くと注文がそっちに行ってしまうのです。まさに体力勝負の世界でした。
私が社会にでたのと相前後して、日経QUICKという便利なものが開発されました。いままでは短波放送を聴くより仕方なかった株価がすぐにわかる情報端末、まさに夢の機械でした。まず、東京で導入され、黒板や値紙は姿を消しました。当初は、ニューヨークでは導入されていなかったので、東京でQUICKの端末をたたいて調べた株価をテレックスで打っていました。そのうち、ニューヨーク店にもQUICKが入ります。アメリカの証券会社にもそれが普及し、だんだん株価シート作りは不要となってきました。
証券会社は別として、まだまだ、アメリカの機関投資家は日本の株価情報を必要としていました。私は担当しているお客から興味を持っている株価のリストをもらい、7時前に会社に行き、株価をQUICKで調べ、朝、7時にお客に電話で報告をしました。これでお客が基本的に興味を持っている銘柄がわかったし、しかも、毎日、必ず話を聞いてくれる。マーケットの概況や主なニュースを大急ぎで英語に直し、電話で株価とともに伝えたのです。ところが、ついに、「あ、もう、株価はいらないよ」と言われてしまう日が来ました。
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☆横山会長は、資産運用会社、販売会社、信託銀行と投資信託業界を構成する三つの業界で実務に携わってこられました。今回は投資家からなかなか見えない実務の現場のお話をいただきます。
2008年5月18日(日)
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DIY資産運用教室@大阪市中央青年センター三号室(大阪市中央区法円坂1-1-35)。テーマ、「投資の達人に学ぶさまざまな投資哲学」、「長期的視点から見た投資環境」。定員は25名。参加費5500円(税、資料代込み)お申し込みは協力者の大谷浩昭様(investlifeosaka@mbp.nifty.com)または当社(info@i-owa.com)まで
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老荘に学ぶリラックス投資術(15)
損してまた損し無為にいたる
学をなせば日に益し、道をなせば日に損す。これを損してまた損し、もって無為に至る。無為にしてなさざるなし。(道徳経四十八章)
投資をするのだからしっかり勉強をしなければいけないと思っている人も多いと思います。知識があればきっと他の人が気がつく前に上がりそうな銘柄を発見できる。それを先回りして買っておけばみんなが気付いて買いだしたときに売ることができる。そんな人に老子先生、冒頭のような言葉を残しています。
(学問をすればするほど日々、知識は増えてゆく。反対にタオを実践するほど日々、知識が減ってゆく。どんどん、どんどん知識が減ったその究極に、無為の境地が開ける。無為の境地に到達すると不可能なことは何もない)
知識を際限なく増やすよりも、いかにそれをシンプルにするかの方がはるかに大切です。物事、複雑になるほど、現実からかい離していきます。世の中、実はシンプルな法則で動いているように思います。ノーベル賞ものの理論は得てしてその本質は直感的で単純です。投資理論も実はすごくシンプルです。そのシンプルな原則、投資の世界のタオをきちんとつかんでおけばそれでいいのです。
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体験的情報化の変遷(1)
新年度に入りました。桜が満開!毎年のことながら良いものですね。1971年4月1日、私の証券人生が始まりました。早いものでもう37年間、証券市場で勉強させてもらいました。ちなみに入社式を終えたときの日経平均は2421円でした。先輩から「この数字を覚えておくといいよ」と言われたのが懐かしく思い出されます。これまでの証券人生を振り返ってみると「情報化」がどんどん進んでい言った時期だったといえます。おカネと情報は経済という車の両輪です。これから四回にわたって私の証券人生で体験した情報化について書きたいと思います。
当時、証券会社の店頭にはおおきな黒板がありました。もちろん、いまのような株価ボードなどはありません。短波放送で流される株価をイヤホンで聴きながら専門の人が黒板に株価を書き込んでいきます。上昇は赤、下落は青です。あの早口の株価放送を聴きながらどんどん書き込んでゆくのです。それはすごい技術でした。もちろんクイックやロイターズ、ブルームバーグなどない時代。普通の人が株価を知るのは証券会社の店頭でこの黒板を見るしかなかったのです。でも、いまの情報端末で見る以上の迫力を感じたものです。
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2008年4月20日(日)12時30分~16時30分
I-OWAマンスリー・セミナー@東京都千代田区永田町1-11-35全国町村会館2F 第一会議室 プログラム:「東アジアのデザイン ~ 岡倉天心から学ぶ」(伊藤宏一)、「さまざまな投資手法~その2」(岡本和久)、「投資信託業務の実際」(横山利夫氏、AIU保険会社、日本代表者、会長)
☆横山会長は、資産運用会社、販売会社、信託銀行と投資信託業界を構成する三つの業界で実務に携わってこられました。今回は投資家からなかなか見えない実務の現場のお話をいただきます。
2008年5月18日(日)
I-OWAマンスリー・セミナー@東京都千代田区永田町1-11-35全国町村会館2F 第一会議室 プログラム:「年金に学ぶ運用形態の変遷」(岡本和久)、「老いのデザイン」(伊藤宏一)、「不動産投信(REIT)の基礎とREITを使った新しい試み(仮題)」(三菱商事UBSリアルティの常務執行役員、南俊一様)
⇒ ネット・セミナーで画像もご覧いただけるようになりました。従来は音声だけでしたが、本年1月分より画像もご覧いただけます。画質の点などで改善の余地はありますが、より臨場感をもって学んでいただけると思います。
⇒ マンスリー・セミナーの受講方法を多様化します
<会費について>
●教室会員 (入会金5,000円)
---- 年会員: 60,000円
---- 半年会員: 40,000円
●ネット会員(インターネットで音声と画像を配信)
---- 年会費: 37,800円
●スポット受講
---- 一回: 10,500円
---- スポット受講回数券(三回分、1年間有効)
25,000円
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大阪 ■ 2008年5月24日(土)13時~17時
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老荘に学ぶリラックス投資術(15)
損してまた損し無為にいたる
学をなせば日に益し、道をなせば日に損す。これを損してまた損し、もって無為に至る。無為にしてなさざるなし。(道徳経四十八章)
投資をするのだからしっかり勉強をしなければいけないと思っている人も多いと思います。知識があればきっと他の人が気がつく前に上がりそうな銘柄を発見できる。それを先回りして買っておけばみんなが気付いて買いだしたときに売ることができる。そんな人に老子先生、冒頭のような言葉を残しています。
(学問をすればするほど日々、知識は増えてゆく。反対にタオを実践するほど日々、知識が減ってゆく。どんどん、どんどん知識が減ったその究極に、無為の境地が開ける。無為の境地に到達すると不可能なことは何もない)
知識を際限なく増やすよりも、いかにそれをシンプルにするかの方がはるかに大切です。物事、複雑になるほど、現実からかい離していきます。世の中、実はシンプルな法則で動いているように思います。ノーベル賞ものの理論は得てしてその本質は直感的で単純です。投資理論も実はすごくシンプルです。そのシンプルな原則、投資の世界のタオをきちんとつかんでおけばそれでいいのです。
戸を出でずして、天下を知り、まどよりうかがわずして、天道を見る。その出ずることいよいよ遠ければ、その知ることいよいよ少なし。ここをもって聖人は行かずして知り、見ずして名(あきら)かに、なさずして成る(道徳経四十七章)
(タオの境地に至ると、外に出ないでも自然に天下の動静が判り、外を見ないでもおのずと天の運行が判る。知識を外に求めて、駆けずりまわれば廻るほど、知識はますますあやふやになる。だから、タオを体得した聖人は、外の情報に頼らずに物事を理解し、感覚に頼らずに物事を判断し、作為をしないでもすべてがうまくいく)
太極拳の名人、鄭曼青は太極拳の技でアメリカ人のボクサーなどを投げ飛ばしていた名人でしたが、老子の注釈本も出すなど学者としても有名でした。その彼が「損することに投資する」ということを言っています。つまり、筋骨による力をどんどんそぎ落としてゆくと太極拳の本当の強さでてくるというのです。投資でも同じ。難しいことばかりマニアックに勉強してもあまり意味はありません。シンプルな基本をしっかりと知ること。それを本当に自分のものにすることこそ投資の成功法です。
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体験的情報化の変遷(1)
新年度に入りました。桜が満開!毎年のことながら良いものですね。1971年4月1日、私の証券人生が始まりました。早いものでもう37年間、証券市場で勉強させてもらいました。ちなみに入社式を終えたときの日経平均は2421円でした。先輩から「この数字を覚えておくといいよ」と言われたのが懐かしく思い出されます。これまでの証券人生を振り返ってみると「情報化」がどんどん進んでい言った時期だったといえます。おカネと情報は経済という車の両輪です。これから四回にわたって私の証券人生で体験した情報化について書きたいと思います。
当時、証券会社の店頭にはおおきな黒板がありました。もちろん、いまのような株価ボードなどはありません。短波放送で流される株価をイヤホンで聴きながら専門の人が黒板に株価を書き込んでいきます。上昇は赤、下落は青です。あの早口の株価放送を聴きながらどんどん書き込んでゆくのです。それはすごい技術でした。もちろんクイックやロイターズ、ブルームバーグなどない時代。普通の人が株価を知るのは証券会社の店頭でこの黒板を見るしかなかったのです。でも、いまの情報端末で見る以上の迫力を感じたものです。
私の配属となった国際部は黒板がありませんでした。その代り値紙(ねがみ)という銘柄名が印刷された大きな紙があり、やはり短波放送を聴きながら女性が青鉛筆と赤鉛筆で株価を書き込んでいくのです。入社した年の8月15日、ニクソン・ショックが起こりました。アメリカ大統領のニクソンがドルと金の交換を停止したのです。戦後続いてきたブレトンウッズ体制に終止符が打たれ、それから為替市場はいよいよ変動制に移行したのです。そのとき、値紙全面が真っ青になったのを昨日のことのように覚えています。上司から、「こういうことはめったにないからよく覚えておくのだよ」と言われました。
国際部の通信はテレックスがほとんどでした。国際電話は高い。いまのように株価情報端末もありません。ファックスもなく、Eメールはもちろん存在しません。とにかく各部にようやく電卓(と、いってもかなり大きかった)が一台ずつ普及し始めていたころです。多くの人はそろばんで計算をしていた時代です。テレックスというのは、こちらがキーボードを打つと相手方で同じ文字がでる機械です。テレックス室がありそこにテレックスがたくさん並んでいました。テレックスには相手方のベルを鳴らすボタンがあります。朝、取引が始まるとそれが一斉に鳴り出すのです。そうすると若手はテレックスのところに駆けつける。文字が流れてきます。「HITACHI NO YORITSUKI IKURA?(日立の寄り付きいくら?)」そうするとその若手は値紙のところにダッシュして株価をみます。それからテレックスに取って返して「HITACHI YORITSUKI 300 YEN(日立寄り付き200円)」などと返事を打つのです。そうすると海外店はその情報を現地の業者に伝え注文をもらう。早く寄り付き情報を伝えたところが注文をもらえた。そんな時代がずいぶん続きました。
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「低」があるから「高」がある
この宇宙のはじまる前から「タオ」がありました。タオというのはあらゆる対立を超えた渾然たる状態です。宇宙の法則、宇宙法はこのタオに即しています。
「昔(はじめ)に一を得たるものあり。天は一を得てもって清く、地は一を得てもって寧(やす)く、神は一を得てもって霊に、谷は一を得てもって盈(み)ち、万物は一を得てもって生じ、侯王は一を得てもって天下の貞たり。(第39章)
つまり、すべてタオを受け継いでいるという訳です。もとをただせばこの宇宙はたった一つのタオなのです。
「故に高は下をもって基となる」(同)
すべて同じタオから生れているということは、この世のすべては相対的だということです。つまり、「高」は「低」があるから「高」なのです。
マーケットも同じ。株価が上がった、下がったと騒いでみても、それは常に相対的なものです。「いつと比較して」上がった、下がったという話です。大暴落!と言ってもそれ以前に上がっているから暴落だし、大幅高と言っても前の状態が安いからいまが高いのです。
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ハイリスク・ハイリターン
「この世の終りがくるという予言は株を売る理由にはならない」
これはアメリカの著名なポートフォリオ・マネジャー、ピーター・リンチの言葉です。
株式も為替もマーケットが大荒れですね。まさにこのように暴落したり、暴騰したりするのをリスクというのです。現実にすでに投資をしている方なら、ハラハラ、ヒヤヒヤ、ドキドキしても当然です。「リスクは不確実性」などと頭では分かっていても、実際に自分にそれが降りかかってきたとき、その意味するところの重みがよくわかることだろうと思います。そして、このハラハラ、ヒヤヒヤ、ドキドキを耐え抜いた人だけが長期投資のすばらしい果実を得ることができる。ハイリスク・ハイリターンとひと口にいうのは簡単ですが、それほど、生易しいものではありません。
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「低」があるから「高」がある
この宇宙のはじまる前から「タオ」がありました。タオというのはあらゆる対立を超えた渾然たる状態です。宇宙の法則、宇宙法はこのタオに即しています。
「昔(はじめ)に一を得たるものあり。天は一を得てもって清く、地は一を得てもって寧(やす)く、神は一を得てもって霊に、谷は一を得てもって盈(み)ち、万物は一を得てもって生じ、侯王は一を得てもって天下の貞たり。(第39章)
つまり、すべてタオを受け継いでいるという訳です。もとをただせばこの宇宙はたった一つのタオなのです。
「故に高は下をもって基となる」(同)
すべて同じタオから生れているということは、この世のすべては相対的だということです。つまり、「高」は「低」があるから「高」なのです。
マーケットも同じ。株価が上がった、下がったと騒いでみても、それは常に相対的なものです。「いつと比較して」上がった、下がったという話です。大暴落!と言ってもそれ以前に上がっているから暴落だし、大幅高と言っても前の状態が安いからいまが高いのです。
これは将来に向けての話でもあります。つまり、「買った銘柄が下がってしまった、どうしよう」と嘆いてみてもそれはいま時点の話でしかありません。一年後には、「あの時、もっと買っておけばよかった」と思うかも知れない。ですから、その時々で一喜一憂してもあまり意味がないのです。最終的に投資した資金を使わねばならない時点でようやく評価が定まるのであり、その途中の動きはあまり意味がないのです。
「反は道の動なり。弱は道の用なり」(第40章)
(タオの運動法則は常に対立する状態を含み、対立する状態に転じようとする。常に受け身の立場を守ることで限りない積極に通ずる)
マーケットのタオは強弱、上下をいつも内に含んでいます。それが顕現化して、相場の変動になる。それに対するには、受け身の姿勢、つまり、パッシブな運用に徹していればよい。上昇、下落のサイクルを含んだ全体を保有していればよいというのが、老子先生的な投資手法ではないかと思います。
アメリカのフォークシンガー、ピート・シーガーに「Turn, turn, turn」という素晴らしい曲があります。歌詞は聖書の一節からとったものです。Turnというのは「巡る」という意味です。
To every thing, turn, turn, turn(何事にも、ターン、ターン、ターン)
There is a season, turn, turn, turn(時がある、ターン、ターン、ターン)
And a time for every purpose under heaven(天の下の出来事にはすべて定められた時がある)
A time to be born, a time to die;(生まれる時、死ぬ時)
A time to plant, a time to reap;(植える時、植えたものを抜く時)
A time to kill, a time to heal;(殺す時、癒す時)
A time to laugh, a time to weep(泣く時、笑う時)
(以下、略)
マーケットも本当にそうだと思います。Turn、Turn、Turnです。
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「この世の終りがくるという予言は株を売る理由にはならない」
これはアメリカの著名なポートフォリオ・マネジャー、ピーター・リンチの言葉です。
株式も為替もマーケットが大荒れですね。まさにこのように暴落したり、暴騰したりするのをリスクというのです。現実にすでに投資をしている方なら、ハラハラ、ヒヤヒヤ、ドキドキしても当然です。「リスクは不確実性」などと頭では分かっていても、実際に自分にそれが降りかかってきたとき、その意味するところの重みがよくわかることだろうと思います。そして、このハラハラ、ヒヤヒヤ、ドキドキを耐え抜いた人だけが長期投資のすばらしい果実を得ることができる。ハイリスク・ハイリターンとひと口にいうのは簡単ですが、それほど、生易しいものではありません。
それではリスクに耐えるにはどうしたらよいか。答えは、自分で学び、自分で確信を持ち、自分で行動を取るということしかありません。人の話を無条件で受け入れたり、マーケットの動きにつられたりするのではなく、自分の価値観で判断し、行動をすることが唯一、相場変動のリスクに耐える方法です。
この世の終りがくるという予言は株を売る理由にはならない。そして、株価は、まるでこの世の終りが本当に来るかのように思えるときにボトムをつけるのです。長期投資は耐久レース。それはリスクとの戦い。リスクの恐怖に耐え抜けた人だけが大きな成果を得ることができるのです。
「上がったらよし、下がってもよしの株価かな」
日本一の個人投資家と言われる竹田和平さんの言葉です。これぐらい達観していないと本当の長期投資家にはなかなかなれないのです。
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カリスマ・シェフ、庖丁の話
名料理人、いま流に言えばカリスマ・シェフの庖丁(ほうてい)が王様の前で牛をさばいて見せました。見るみる肉が骨を離れてゆく見事な刀さばきを見て、王様は「神技(かみわざ)じゃ!」と感嘆の声をあげます。庖丁はそれを聞くと、刀をおいて王様にむかい、「恐れながら、いま、御覧に入れたのは技ではありません。技を極めた果てにあるものと言えましょう。タオなのです」と答えます。
そして庖丁は続けます。「この仕事を始めたころ、目にうつるものは牛の形でした。3年ほど経つうちに、牛の外形が消え、骨や筋が見えるようになりました。今では、もう、肉眼に頼ることもありません。牛に向かうと「神(しん)」が動きます。感覚や意識は動きを止めて、ただ、神の働きに任せる。そうすると、あえて意識的な努力をしないでも、天理によって牛の隅々まで切りさいてゆくことができるのです。この包丁を見てください。すでに19年も使い込み、数千頭の牛をさばきましたが、刃こぼれひとつせず、新品同様です」
牛の外形は株価です。株価を投資対象として売ったり買ったりするのは初心者の段階。しかし、正しい知識が身についてくると、牛の外形ではなく、外形を支える企業の価値や成長力が見えるようになります。良い銘柄を選んで長期投資する。これはかなり腕が上がったと言ってよいでしょう。しかし、現実にはほとんどの人が牛の外形を見て投機や短期投資をしているのです。
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業界の構図を知ろう
投資をするにはおカネがかかります。おカネを増やすための投資におカネがかかるのですから、この「水漏れ」を小さくすることは投資成功のカギともいえます。
(略)
投資信託も同様です。従来、投信会社は証券会社や銀行の系列会社として設立されてきました。多くの場合、これまで、系列の投信会社が作った投信をグループの頂点にある銀行や証券会社が販売をしてきました。つまり、投信会社は販売会社の影響下にあったのです。投信会社の収入は運用している純資産残高の一定の比率です。したがって、残高が増えないと企業としてやっていけません。では、残高を増やすためには何が必要か。グループの親分に少しでもたくさん売ってもらわなければなりません。当然、「親分、何を作ったら売っていただけるでしょうか」と聞きに行きます。親分は、「そうだなあ、他社で○○の投信を出してずいぶん売れているようだ。お前のところもやってみたらどうだ」という話になる。そして、その投信が出来上がると販売が始まる。投信会社もハッピーです。
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