マルキール氏の「中国投資のすすめ」
2008年6月 5日 15:07
世界71か国から1850名のチャータード・ファイナンシャル・アナリスト(CFA)が集まりCFA協会の年次総会がカナダのバンクーバーで開催さ れました。さまざまな興味深い講演がありましたが、今回は「ウォール街のランダム・ウォーカー」で名高いバートン・マルキール氏の話を紹介します。テーマ は「中国成長を取り込む投資戦略」というものでした。1820年には中国は世界の三分の一を占める最大の経済大国でした。それが産業革命に乗り遅れ、列強 支配の餌食となり、屈辱の時代を過ごしたわけです。しかし、ここにきて明らかに復活してきている。購買力平価をベースにした計算では中国のGDPは世界 シェア1割にまで達しています。社会主義体制であるだけに必要な政策がどんどん実施できるというメリットがあるとのこと。
マルキール氏は中国株に投資をする場合、安全なのは香港およびニューヨークに上場されている中国株を買うことであると言っていました。高度成長の国の通貨は必ず高くなるので、為替の面での妙味も大きいと指摘していました。
もうひとつの投資機会は中国のビジネス拡大でメリットを受けている企業の株式を買うということです。例えば、いま、ルイヴィトンの最大の売上国は中 国なのだそうです。数年前まではまったくなかったマーケットが突然、出現してそれが最大の市場になったというのだからすごいことです。おそらくこれと類似 した企業はたくさんあることでしょう。
マルキール氏によれば香港やニューヨークに上場された中国株と、中国市場でメリットを受けている企業を合わせて持つのが最も安全な中国成長を享受す るための投資戦略であるとのご宣託でした。私も中国は大きな投資チャンスがあると思っています。同時に、それは相当、長期投資の覚悟があり、時として大き な上げ下げに耐えて持ち続けるガッツのある人に向いた投資であると付け加えておきたいと思います。
