株価チャートをどう見るか

2008年10月20日 15:07

● 株式投資を始めたい、そのためには何か勉強をしたい、そういう方がまず、勉強するのが株価チャートの見方です。チャートは「罫線」と呼ばれることもあります。チャートは、まったく無益だとは思いませんが、長期投資に際してはあくまで補助的な手段だと私は思っています。株式市場を相手にするのに株価を見ていても仕方がない。株価を動かす背景を知る必要があるのです。しかも、株価は誰でも手に入る情報です。そのような情報をもとに取引をしてみてもほとんど収益の機会はないと考えるべきです。

● 世の中には優秀なチャーティストとか、テクニカル・アナリストと呼ばれる人たちがいます。しかし、それらの人たちは本当に命をすり減らすようにして分析をし、株価の背後に潜む要因を把握しようとしています。とてもシロウトの方が本を読んで勉強できるようなレベルのものではないのです。繰り返しますが普通の投資家がチャートを過信して投資に用いるのは意味がありません。

● そのような前提で少しだけチャートの見方を説明しましょう。株価チャートでもっとも有名なのが「ローソク足」です。新聞などでよく目に触れるのがこれです。白と黒の太い棒の上下に細い線がでているのが普通です。一日にしろ、一週間にしろ、一か月にしろ株価の動きは四つの数値で把握できます。つまり、始まりの値段(始値)、終わりの値段(終値)、そしてその期間のなかの高値と安値です。終値が始値より高いときは、その期間に株価が上昇したことになります。このような時には白い太線を描きます。逆に始値の方が終値よりも高いなら、値下がりしたことになり黒い太線を書きます。この太線を実体と呼びます。太い線の上下にでている細い線はその日の高値と安値を示します。この細い線はヒゲと呼ばれています。こうしてある期間の動きが一本のチャートで表されます。

● この白い線と黒い線の組み合わせによって色々な名前がつけられ、今後の株価の動きを暗示するとする説があります。少なくとも私の体験ではこれらで株価の今後を判断するのは非常に難しい。色々なバリエーションが多すぎて、あとからみると何となく説明がつくような気がするのですが、実際にある局面で今後がどうなるのかはわからないのです。

● その中でちょっと参考になるのは、ヒゲの長さです。たとえば、ある一日の動きで一度、大きく売り込まれても反発して終わることがあります。このような時は下向きのヒゲ(下ヒゲ)が長く伸びるのです。これは、安くなったら買いたいと思う人がたくさんいることを意味しています。反対に上向きのヒゲ(上ヒゲ)が長いときは値段が上がったら売りたい人がたくさんいることがわかります。これは実際に発注をする際、知っておいてもよいことだと思います。

● もうひとつチャートで役立つのは移動平均線と呼ばれるものです。移動平均というのは過去の株価の平均値です。普通、短期、中期、長期があり、短期は25日、中期は100日、長期は200日などがよく使われます。例えば200日移動平均線は毎日、直前200日の株価の平均を描いたものです。

● 短い移動平均線がより長い移動平均線を下から切り上げるときを「ゴールデン・クロス」、反対に上から切り下げるときを「デッド・クロス」と呼び、相場の転機を示唆すると考えられています。

● 長期の線が長い間、横ばいを続け、次第に少しずつ上昇に向かうとき、そんなときは自分は気づいていないでも何か変化が起こっているのかも知れません。すべての銘柄のファンダメンタル分析をするのはあまりに大変です。そこで、チャートブックなどで長期的な移動平均線が長い底ばい状態からじりじり上がりだしているような銘柄を見つけだし、それらのファンダメンタル分析をしてみるのは有効かもしれません。

2008年10月20日 15:07 岡本和久 | きほんのき| コメント(0)

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