マーケット・レビュー(2008年12月)
2009年1月15日 15:06
● ベンチマークの月間パフォーマンス(配当を含めたトータル・リターン)
【日本株式 】 +3.0% (配当込東証株価指数)
【日本債券 】 +1.7% (野村BPI指数)
【先進国株式】 -2.7% (MSCI KOKUSAI、円換算値))
【新興国株式】 +2.1% (MSCI Emerging Markets、円換算値)
【外国債券 】 +0.3% (CITIGROUP WGBI)
● ベンチマークの2008年間パフォーマンス(配当を含めたトータル・リターン)
【日本株式 】 -40.6% (配当込東証株価指数)
【日本債券 】 +3.4% (野村BPI指数)
【先進国株式】 -53.3% (MSCI KOKUSAI、円換算値))
【新興国株式】 -62.6% (MSCI Emerging Markets、円換算値)
【外国債券 】 -16.8% (CITIGROUP WGBI)
● 2008年はサブプライム問題に端を発し、信用格付け、金融不安、世界同時不況と玉突き的に問題が拡大した一年だった。ITバブル崩壊以降、供給された流動性が資産価格を押し上げ、レバレッジにより流動性がさらに流動性を生み、「上がるから買う、買うから上がる」というバブルに典型的なパターンが起こった。このような循環が発生したのは、低所得者向け米国不動産、新興国株式、国際商品、円安などが中心であったが、これらの崩壊が流動性の高い市場での換金売りを誘発し、さらに実体経済にも大きな影響を及ぼしている。もはや、シンボル経済の問題ではなくリアルの経済が大きな影響を受けている。
● ある意味、現在市場で起こっていることは「正常化」である。これまで、流動性で押し上げられてきた金融市場の価格体系が、実体価値に基づいた価格体系に移りつつある。今年は金融再構築の年になるだろう。
● メインシナリオとしては以下のように考えている。景気の回復には2~3年を要する、しかし、市場の回復はそれよりも半年程度は早く始まるだろうと思われるので、2009年の後半にはマーケットも安定し底入れに向かうのではないか思う。経済指標は発表までに遅れが生ずるのであまり役に立たない。むしろ、素材などの商品市況の動きに注目すべき。企業業績では売上減少下での増益が達成されれば底入れの強いサインになる。
● サブシナリオ1は現在の在庫調整から見て意外に世界景気の立ち直りが早いのではないかというもの。それでも、米国の需要減退はある程度、避けられないので、サブプライムのダメージが比較的少ない日本や、インフラ投資需要の高い中国などが世界景気の牽引車となるかも知れない。
● サブシナリオ2は世界不況が深刻化し、今後、数年は立ち直れないというもの。米国の消費需要が大幅に減退し、経常収支赤字が大幅に改善する。この場合、結果として世界的にドル不足状態となり、ドルが意外にしっかりした展開になるかも知れない。これは米国以外の国には非常に厳しい状態となる。
● 現状でメインシナリオは60%、サブシナリオ1が25%、サブシナリオ2は15%程度の確率ではないかと考えている。どのシナリオが展開してくるかは注目を要するが、ここ2年程度をかけてコアとなる株式ポートフォリオを貯めこむ戦略には変わりない。深刻な波乱要因として、イスラエルのガザ攻撃を契機とする中東情勢の緊迫化。
