読者からの質問
2009年2月20日 10:12
● 長期投資というと身構えてしまって気楽に投資ができない。長期投資と短期投資の妥協点って見出せないものでしょうか。
ありがとうございます。長期とか、短期というのは保有期間で決まるものではありません。短期投資は、投資の対象があくまで株価であり、株式を売買することで値ざやを稼ごうとするものです。長期投資は、対象が企業です。そして、株式を保有することで資産を築いていくのです。投資先企業が成長するにつれて自分の投資資産も増殖していくわけです。
つまり、長期投資だから、何年間以上持たなくてはいけないというようなものではなく、「長期的な視野」に立って行なうのが長期投資です。「永代」という言葉があります。井原西鶴の「日本永代蔵」の「永代」です。これは「時間的制約がない」という意味だそうです。長期投資は、むしろ、「永代投資」と言ったほうがいいのかも知れませんね。
要するに時間を味方につけるのが長期投資、時間と戦うのが短期投資です。長期だからと身構えるのではなく、時間をかけてゆったりと資産を増やしていくのが長期投資なのです。長期だからこそ時間を味方につけてゆったり、のんびり、気楽に投資ができるのです。
● 私は投資判断をする際、「気持ち」を優先しすぎているように思います。その結果、十分なリターンが得られなかったり、分散が不十分だったりしてしまいいます。「志を込める」ということと、ポートフォリオを構築するということはどのように考えたらいいのでしょうか。
これはとても良い質問です。大切なことは、「投資」と「寄付」は違うということです。株式や投信への投資は金銭的リターンを求めます。寄付は金銭的リターンを求めるものではありません。
株式や投信への投資で成功するための有効な方法として長期投資があるのです。ここでは株式を例にとってお話しますが、投信でも同じことです。長期に投資できる企業とはどのようなものでしょうか。それは、自分がその企業を長く応援したいと思っていること、その企業が自分の代わりに世の中のためになることをしてくれること、自分の望むような社会を創ることに尽力してくれることなどがあげられると思います。
本当に社会の役に立つ企業は、世の中が求めているものを提供する企業ですから、本来、成長力も高いはずです。そして、その企業の理念に自分が賛同していればこそ、長期にわたってその企業の株主となることもできるのです。良いときも、悪いときもずっと応援し続けることができるのです。それが結果として高いリターンをもたらすのです。
そのような企業に投資をして得た収益を寄付に回せばいいのです。最初から寄付のつもりで投資をするのは、本来の目的から外れていると思います。
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