きほんのき
2009年5月 5日 12:39
● ベンチマークの月間パフォーマンス(配当を含めたトータル・リターン)
【日本株式 】 +8.3% (配当込東証株価指数)
【日本債券 】 -0.1% (野村BPI指数)
【先進国株式】 +10.8% (MSCI KOKUSAI、円換算値)
【新興国株式】 +15.9% (MSCI Emerging Markets、円換算値)
【外国債券 】 -0.4% (CITIGROUP WGBI 円建)
● 4月末にフロリダで開催されたCFA協会の年次総会に出席をした。時節柄、今後の経済および金融市場の見方に関する興味深い話をたくさん聞くことができた。
● なかでも、いま注目を集めているNY大学のルービニ教授は経済に対して非常に警戒的な話をしていた。リーマン・ショック以降の流動性の大量供給により昨年秋と比べ状況は改善しているとしつつも、金融機関の現状はきわめてシビアであり、ストレス・テストの結果もあまり信頼はできないとしていた。
「ゾンビ・バンク」と日本でも散々、言われた表現が何度も聞かれた。
● 米国経済については昨年の第4四半期と今年の第1四半期は「フリーフォール」状態であった。ここにきて下降のスピードはスローダウンしているのは事実だが、来年も実質GDPは0.5%程度の低成長を予測している。欧州経済は米国以上に厳しい。政策手段が底をついてきていることもあり、正常化にはかなり長期間かかることになろうとのご宣託であった。
● マーケットについてルービニ教授はあくまで最近の上昇は「ベア・マーケット・ラリー」としており、市場は経済に先立って回復するとの説に対し「過去9回のリセッションで、市場は15回予測性を発揮した」というジョークを紹介していた。
● 参加者は当然、マーケット関係者が多く、この悲観的な予測に対し、司会者も「ルービニ教授の話を聞くと、会場の出口に涙を拭くためのティッシュ-を大量に用意しなければならない」と冗談を言っていた。
● 一方、市場関係者は、不況は長期化はするであろうが、経済が最悪期を脱しつつあるのであれば、マーケットのボトムはすでに過去のものになりつつあるというようなコメントをする者が多かった。
● ルービニ教授も認めるように、経済が最悪記を脱し来年に向けて低水準ながら回復基調になるのであれば、私も、マーケットはモーメンタムに敏感なだけに(少なくともさらに悪いサプライズがでなければ)比較的明るい展望が持てるのではないかと思う。当面は悪材料、好材料の両方に敏感な動きが続くであろう。しかし、見通しが回復の方に傾くことがはっきりしてくれば、とてもこの水準で仕込むことはできない。とにかく、どん底を狙おうとせず時間をかけて貯めこむのがベストであろう。
