新社会人のための投資入門 - 第一回<仕事も投資>

2009年5月20日 10:23

●人生は大きく三つの局面に分かれます。生まれてから30~35歳ぐらいが「学び」の時代、その後、65歳ぐらいまでが「働き」の時代、それ以降は「遊び」の時代です。「遊び」というと怠惰なイメージを受けるかも知れませんが、要するに自分の楽しいことをしていると、それがそのまま世の中のためになるという生き方です。30歳前半までの「学び」の時代は20歳の初めまでとそれ以降に分かれます。前半は親がかりの勉強の時代です。例外はあるでしょうが、一般的にはそのコストは親がもちます。後半は多くの方が社会にでて仕事を始めるでしょうから、自分の能力アップは自前ということになります。これがいわゆる自己啓発です。

●社会にでて最初はあまり収入もありません。自立すればそれなりに生活費もかかり、さらに自己啓発の費用や、将来のための資産形成などもしなければならないとなると、資金繰りもかなり苦しくなるのは当然です。この問題を解決するベストの方法は、とにかく一生懸命に仕事をして、実務を学ぶということです。自分の選んだ道、縁があって出会った分野で本当のプロになるために経験を積んでいくことが、実は一番、効率の良い投資です。なにしろ、元手がかかりません。だんだん実力をつけて上司に認められるようになれば報酬(リターン)も良くなるかも知れません。これがまず、基本。その上で、自己啓発投資や将来のための資産形成があるべきです。プロの腕こそが「最高の自分年金」であることを認識すべきです。

●最近は入社して比較的短期で職場を変わる人も増えています。一概にそれが悪いとは言えませんが、私は「悪い転職」と「良い転職」を次のように考えています。

  →いまの仕事が面白くないから辞める
  →嫌な上司や同僚がいるから辞める
  →他の会社ではもっと高い給料がもらえそうだから辞める

「良い転職」
  →いまの会社で自分の価値が十分に高まった
  →次の会社でこれまでと比較にならないぐらい自分を活かせる
  →これまでの会社に心から感謝して「卒業」でき、仲間が祝福してくれる
  →明らかに自分の判断ミスで誤った会社に入ってしまった(今後の人生で同じミスを起こさないというレッスンを学ぶことができた)

とにかく縁があって入った会社です。最低5年ぐらいは一生懸命に努力してみることが必要です。就職も長期投資であって、短期のトレードではないのです。

2009年5月20日 10:23 岡本和久 | きほんのき| コメント(0)

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