資産運用「きほんのき」

2009年9月 5日 10:03

● ベンチマークの月間パフォーマンス(配当を含めたトータル・リターン)
【日本株式  】   +1.7% (配当込東証株価指数)
【日本債券 】   +0.7% (野村BPI指数)
【先進国株式】   +1.1% (MSCI KOKUSAI、円換算値)
【新興国株式】   -3.3% (MSCI Emerging Markets、円換算値)
【外国債券  】   -1.15% (CITIGROUP WGBI 円建)

● 8月のマーケットは日経平均で10200~10600円の間の持ち合い相場だった。海外株式市場は、現地通貨ベースで新興国はほぼ横ばいだったが、先進国市場は+4.2%と強い動きだった。特にニューヨーク・ダウ工業株指数は下旬にかけ堅調な動きだった。しかし、円が95年台から92円台へと上昇したため、円ベースでのパフォーマンスはさえない結果となった。また、この円高の影響で外債もマイナスのパフォーマンスとなった。

● 相変わらず景気の今後についてナーバスな動きが続いている。良い指数が発表になると「いよいよ」と思う投資家が増える一方、雇用など遅行指標の悪い数字がでると「やっぱり、まだか」と警戒的になっている。「まだはもうなり、もうはまだなり」という有名な相場格言があるが、まさに、「もう」と「まだ」の間を行ったり来たりしているのがいまの投資家心理なのだろう。

● 日本における政権交代は、政権交代がかなり織り込まれていた上、現時点では消化難であることもありあまりマーケットには大きな影響を与えていない。しかし、いままで選挙にあまり興味を示さなかった人々も、今回の選挙では、みずからの投票をし、その引き起こした結果を実感できたのではないかと思う。また、少なくとも今回の政権交代で、与野党ともに緊張感が増すのであれば、それも好ましいことだと言える。その意味では、日本にとって非常に長期的な価値のある選挙だった。市場にとっての懸念材料としては証券税制が挙げられる。政権与党が証券投資というものの本質を正しく理解し、政策運営を誤らないことを切に願いたい。

● 先週は経済同友会の中国ミッションに参加し、北京、昆明、上海、無錫と訪問をしてきた。その報告はインベストライフ誌上や、マンスリー・セミナーなどで報告をしたいが、ひとつ、印象深かったのは、政策当局者からほとんど世界の金融問題の話がでないことであった。おそらく、この問題をすでに過去のこととして認識しているということなのだろう。むしろ、環境問題への積極的な取り組みや上海万博へ向けての高揚感が目立った。カネと力を持っている国の強みだろうと思うが、政策のプライオリティが明確でありそれを着実に実行している点は感心をした。むろん、中国といえども多くの問題を抱えているのだが、やはり国として育ちざかりの勢いというものを強く感じた。

2009年9月 5日 10:03 岡本和久 | きほんのき| コメント(0)

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