日本企業よ、世界を目指せ!
2009年11月20日 15:48
● 最近、感じるのですが、どうも日本の製造業が「輸出はよくない」ことだというトラウマに囚われているのではないかと思います。80年代、競合企業も多 い欧米市場にどんどん輸出をした結果、貿易摩擦が生じ、また、円高圧力が加わり、それが結局、自分を窮地に陥れたという苦い経験があるのは事実です。しか し、いま、大きく伸びている需要先は欧米というよりは中国を中心とする新興国です。彼等の生活が高度化することで新しい需要が生じているのです。
● しかし、国内の論調を見ていると相変わらず、「内需を拡大しなければ・・・」という声が強いのです。むろん、それは悪いことではないけれど、果たして経 済が成熟し、人口も減少している日本の内需にどのぐらい拡大の可能性があるでしょう。でも、アジアを見れば膨大な需要があるのです。日本は人口が減ってい ても、世界の人口は増加しているのです。
● その意味で、日本の企業は本当に「アジア」内需の発想を持つ必要があるのだろうと思います。「国内」内需を考えるからなかなかうまくいかない。アジア全体を市場とする発想が必要なのです。すでにそのような企業もどんどんでてきています。
● 中国のデパートで一階の一番、目に付く場所には日本の化粧品が並んでいるそうです。中国の化粧人口は2004年には2000万人でした。それが2007 年には4000万人になり日本の化粧人口と並びました。それが、2010年には1億人、さらに2020年には4億人に達するといいます。これは一例です が、人口の減少する日本にしがみついているから限界があるので、ちょっと視野を広げれば膨大なチャンスがあるのです。
● ただし、大切なことは現 地の需要に合ったものを提供するということです。日本の製造業は欧米企業と競争するため、高品質、高価格を目指してきました。しかし、新興国を考えるな ら、彼等の所得層に合わせたシンプルかつ、低価格な商品を提供することが必要です。現地メーカーの製品より少しだけ高品質のものを地元の普通の人にも買え るような価格で出す。現地メーカーが追いついてきたらまた、少しだけ先を行く製品を販売する。提灯アンコウの提灯のように、いつも少しだけ先をゆく製品を だすことが成功の秘訣ではないかと思います。ちょっと極論かも知れませんがいかがでしょうか。
