参院選挙に思うこと
2010年7月20日 13:42
● 7月11日に行われた参議院選挙の結果はみなさまご存じの通りです。民主党大敗の理由として唐突な消費税上げ発言など色々といわれています。まあ、表 面的にはそれも事実だろうとは思います。でも私は今回、国民が国会に何か違うものを求めているような気がしてなりません。
● 与党が衆議院と参議 院で絶対多数を持つのであれば彼らの仕事は非常に楽でしょう。結果として、与党の法案は無条件に成立します。このような状態は与党にとって楽なだけでな く、野党にとっても楽なのです。「何を言ったってどうせ強行採決されてしまうに決まっている」という絶好の言い訳ができるからです。そのような状態だった ら、国会の存在意義は非常に小さなものであると言わざるを得ません。今回も、選挙後、色々な連立の可能性が言われています。これも仕事を楽にしたいからな のでしょうか。
● 本来、議会というものは「ねじれ」ているべきものです。ねじれているから議論になる。議論をする場所だから議会なのです。で も、なぜか、日本では「ねじれ国会」だと議論が進まず、何も決まらないという見方が強い。マスコミもそんな論調です。これは本当におかしい。「白」か、 「黒」かでしか、物事を判断できない。意見の違いは、イコール「喧嘩」としか考えない。そして、マスコミも「喧嘩」が大好き。他人の喧嘩は「エンターテイ メント」なのです。やはり、民主主義の成熟度の問題なのではないかと思います。
● ある党が提案した法案に問題があれば別の党がその修正案を出 す。みんなで知恵を出し合って良い法律を作ることこそ彼等の仕事であり、自分の出した法案をそのまま通すことが目的ではないのです。まさに「良い法律」を 作ることこそ彼らの仕事なのです。そのため建設的な議論を心から期待したいところです。
● そんなのは非現実的だという見解も多いと思います。政 治評論家も相変わらず、さまざまな連立の可能性を語っています。「政治は所詮、数だ」ともいいます。パーシャル連合というなんだかわけのわからない話もで ています。でも、与野党を超えての建設的議論が「非現実的」だとされている内はなかなか日本に良い政治が根付かないのではないでしょうか。
● 英 語にTwo brains are better than one(二つの脳みそは-つの脳みそよりも良い)という言葉がありますが、まさにその通り。ふたつの(あるいはそれ以上の)異なる見解を持つ党が脳みそを 寄せ集めて、国民にとってベストな法律を作って欲しいものです。今回の選挙結果にはこのような国民の願いが込められているような気がします。
