為替と株式市場について考える

2010年9月20日 13:08

● 先週は政府、日銀の介入もあり為替市場が神経質な動きをしています。確かに円高が急速に進むと日本の産業・企業や経済そのものにも大きなインパクトがあります。特に、投機筋が実体経済と関係なく極端な動きを引き起こすのは考え物です。

●  一般に円高は株式市場にはマイナス要因であると考えられます。確かに海外で売り上げが大きい企業は収入が目減りしますから、収益見通しの下方修正に追い込まれることもあるでしょう。また、輸入品の価格が低下するのでデフレ圧力がさらに強まる可能性もあります。これらの要因から円高=株安という公式ができあがっているのです。

● 日本のマーケットが90年代以降、低迷を続けている一番の原因はグローバル化の遅れだと私は考えています。新興国市場への参入のみならず、日本国内の組織、体制などがグローバルにそぐわなくなっています。それは、政府、企業、個人のすべてのレベルで言えることです。

● ある意味、円高はこの遅れを一挙に取り返す機会を与えてくれます。企業もグローバルな体制整備が必要とされるなかで海外の優良企業を買収し、グローバルな企業グループを再編したり、日本にない希少金属などを確保したりすることもできます。

●  要するに円高は短期的にはマイナスの面もありますが、長期的にはたくさんのプラスがあるのです。短期投資家は目先のインパクトを重視して、円高をマイナスと捉えます。長期投資家は長期のプラス面を評価して短期投資家が売るものを買っていればいのです。その意味では、今は長期投資家の信念が問われているときだと言えます。

2010年9月20日 13:08 岡本和久 | きほんのき| コメント(0)

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