存在意義が高まる資本市場を「利他」の気持ちで支えよう
2011年3月20日 10:53
政府には引き続きがんばってもらうとして、いまこそ企業や個人という民間部門がたちあがるときです。我々が心の奥底に持っている止むにやまれない「利他」の気持ちを発揮するときなのではないかと思います。
個人の立場で言えば、まず、寄付があります。インベストライフでもお世話になっている高橋陽子さんが理事長をつとめる日本フィランソロピー協会が以下のような基金を創設されました。私も先日、寄付をさせていただきました。詳細は以下のサイトをご覧ください。
フィランソロピーバンク「東北地方太平洋沖地震支援基金」創設
今 回の災害で経済も停滞する可能性があります。また、復興が始まった時には膨大な資金需要が発生します。貯蓄は自分の支出のためにおカネを貯めておくことで す。投資はおカネを必要とする人のために用立ててあげることです。本来、投資とは「利他」の心に根ざしたものです。日本人は貯蓄が好きだとよく言われま す。しかし、いまは、企業活動におカネを投じて経済活動が落ち込まないようにすることが大切です。
短期の資金が恐怖に慄いて市場からでて いく。それを本格的な長期投資家がしっかりと受け止める。長期的な視点でこの国難からの経済回復を支え、そして、それに参加してゆく。その発想が必要で す。公的部門は復興国債や復興税などの手段があるかも知れませんが、民間企業はそうは行きません。長期安定資金の供給の場として、長期投資家がしっかりと 支える資本市場が絶対に必要なのです。
「いまは買い時」とか、「まだ下がりそう」などという低次元の話ではありません。自分のおカネを働 かせることが世の中のためになります。その結果としてリターンが生れてくるのです。株価の動きに惑わされず、本当に企業活動を支援するつもりで投資をする べきときです。個別銘柄がわからなければ市場全体に投資するインデックス投信で良いと思います。
2001年9月11日、アメリカで同時多 発テロが起こったとき、ウォレン・バフェットは株式を大量に買ったといいます。先の金融危機のときもそうでした。我々にはバフェットさんほどの資産はあり ませんが、日本の個人金融資産は膨大です。みんなが少しずつでも、この国難に当たってリスクを取れば大きな力となることは間違いありません。
