資産運用「気づきのタネ」世界中の企業を保有する持ち株会社の株式を持つ
2011年6月20日 10:16
世界中の国と地域の主要な産業の主要企業を全部持っている持ち株会社があったら投資したいと思いませんか?もちろん、そのなかには高度成長の国、産業、企 業、そして、反対に衰退していく国、産業、企業すべてが含まれています。しかし、明るい面、暗い面、全部合わせてほぼ世界全体の経済の成長を享受するわけです。
世界全体の経済はこれからも成長を続けるでしょう。人口も増加し続けていますし、新興国を中心に需要も拡大しています。中期的には 景気の波は避けられませんが、潮流としては成長期にあると言えると思います。その成長をざっくりと取り込めるのが、そのような持ち株会社への投資です。
で は、そのような持ち株会社がこの世の中に存在するかと言えば、残念ながら存在しません。でも、投資手段としてそれに代わるものはあります。グローバルな株 式インデックス投信です。もちろん、厳密に言えば持ち株会社と投資信託は違います。一番大きな違いは、持ち株会社は企業を支配することを目的としていて、 投資目的で保有しているのではないということです。
投資信託の場合は直接、保有先企業に株主権を行使することはできません。しかし、考えてみれば個人の財力で、持ち株会社を支配できるほど株式を所有するのは困難です。ですから、その面の違いは投資家からみれば実質的にはそれほど大きな差異があるものではありません。
経済的な面でいえば持ち株会社の場合、保有先企業の収益が持ち株会社のもとに集まってくます。持ち株会社の株主はその利益を受け取ります。投資信託への投資 家は、投資先企業の収益を投信の分配金、あるいは基準価格の値上がりの形で享受します。投資信託は保有するのに信託報酬などのコストがかかりますが、持ち 株会社も同じように管理コストなどがかかります。
法制面の細かいことを別にして、実質的に長期投資家の視点からみれば、グローバルな株式 インデックス投信を保有するということは、世界中の企業を保有している持ち株会社を持っているのとそんなに大きな違いはないのです。長期投資家は株価を見 ながら売ったり買ったりして値幅取りをするわけではありません。むしろ、投資先企業のオーナーとなって、その企業の成長とともに自分の資産を増やしていく ことを目指しています。その意味ではグローバルな株式インデックス投信を長期で保有することは、世界中の企業を持っている持ち株会社の株式を持っているの ととても似た面があるのではないかと思います。
(この記事は岡本和久のブログを加筆修正したものです。)
