資産運用『気付きのタネ』: 2012年1月セミナー案内
資産運用「気づきのタネ」(61)資産運用、失敗への三段階と薬
2012年1月28日 10:08
資産運用、失敗への三段階と薬
インドの伝統医学、アーユルヴェーダの日本における第一人者で私もお世話になっている蓮村誠先生がFacebook上に以下のようなコメントを掲載されました。
①人が間違った行為をしている時、それには3つの段階があります。一つ目は単なる勘違いや思い込み。これは正しい知識を持つ事で訂正できます。例えは健康に良いと思い込んで水を毎日2リットル飲んでいる人が、実は身体を冷やすので良くないと知ればやめる事ができます。
②2つ目は1つ目の状態が進行し正しい知識を持っても間違いを訂正できない段階。例えは過食症。食べ過ぎている事を分かっているのにやめられない、身体に良くないと知りながら食べ続けてしまいます。過食後に嘔吐するのは食べ過ぎが良くないと分かっているからです。
③3つ目はさらに進行した段階で、もはや自分の間違いに気づく事
このコメントに触発されて人生を通じての資産運用における「失敗への三段階」について書いてみます。
① 投資も資産運用も何も知らず、また、知ろうともしない。将来の自分はいまの自分が支えるという発想もない。「投資は危ない」、「博打だ」と思って、ただ、銀行預金だけしていればよいと思っている。しかし、あるとき、友人が株、投信、FXなどで大儲けをしたと聞くと突然、投機をはじめ大損をする。そして、二度と投資(実は投機)などするものかと思う。
そのような人に必要なのは投資教育です。基本的な知識が身についてくると資産運用の必要性と、どのようにすれば安定的に資産を形成できるかがわかってきます。金融資産全体の配分を重視する、リスクを管理する、コストに注意するなどです。投資教育によってカオスから少しずつ行動が秩序だってきます。
② 知識に基づいて投資をしているうちに短期的な暴落などが起こります。それはよく起こることだとは頭では分かっていてもやはり心配になります。恐怖という敵が攻撃してくるのです。もしかしたら、大変なことになるのではないか、資産運用などしなければよかったのではないか・・・と怯えてしまうのです。そして、せっかく始めた「人生を通じての」資産運用を途中でやめてしまうのです。
この段階で必要なのがファイナンシャル・ヒーリングです。心に生まれるストレスを癒してあげる。理論と体験に基づいたアドバイスによって長期投資の長旅を支えてあげることでこの段階の失敗を避けることができます。
③ 資産運用に慣れてくると次の敵がやってきます。欲望という敵です。このときの行動は二通りに分かれます。一つは理論通りにやっているのだが、どうもパフォーマンスが「かったるい」。もっと早く、もっとたくさん儲かるのではないか。そこで理論を無視して投機に走ります。もう一つのタイプは理論を過信するタイプです。高度な数学・統計学と高性能のコンピュータなどを使って人を出し抜こうとします。でも、結局、両方とも「ゼロサム-コスト=マイナス・サム」の世界での勝負です。これらは長期で見ればうまくいきません。たまたま幸運に恵まれ、うまくいったのを自分の実力だと思ってしまうのです。
ここで必要なのが「急がない、欲張らない、争わない、考えすぎない」という私が提唱する「リラックス投資」です。
蓮村先生の三段階とは少し違うかもしれませんが、人生を通じての資産運用では三つの敵と戦う必要があります。三つの敵とは、無知、恐怖、欲望です。そして、それらに対する薬が投資教育、ファイナンシャル・ヒーリング、リラックス投資なのです。
資産運用「気づきのタネ」(61)資産運用、失敗への三段階と薬
資産運用「気づきのタネ」(60)もっと配当金を注目しよう
2012年1月18日 14:18
もっと配当金を注目しよう
株主は株式の発行企業に対して色々が権利を持っています。例えば、株主総会に出席して議決に参加する権利、万一、会社が解散することになった場合、残った財産を請求する権利などです。そのなかでも一番、直接的に重要なのが利益の一部を配当金としてもらえる権利です。ある意味、株主と株式の発行会社の間の「絆」となっているのが配当なのです。
株式の価値は未来永劫にわたって支払われる配当金の現在価値の合計であるとされます。つまり、今年、来年、再来年、さらに10年先、100年先の配当金それぞれが、現在、どれぐらいの価値を持っているかを計算して、それを合計したものが現在の株価だということです。
もちろん、100年先と言わずとも、5年先でも、10年先でも配当金や、配当金の原資になる利益の予測は非常に難しいものです。また、それは投資家それぞれの判断によって異なります。そこで、ある人は「この株が1000円なら安い」と思い、別の人は「1000円では高い」と判断し、その結果、取引が成立しているのです。
配当金の流列が現在の株価を決める。だから、配当金の原資である利益が重要である。流通市場で毎日、乱高下している株価は、将来の配当金に対する投資家ひとりずつの見通しが変化している結果なのです。企業と株主を結びつける「絆」が配当金です。長期投資のグル、ジェレミー・シーゲル氏はこんなことを言っています。
「経営陣がつねに、あくまで株主の利益のために行動するというなら、配当は重要ではない。だがそうではない大多数の企業では、決定的に重要となる。株主と経営陣との間に信頼関係が築かれ、収益に関する経営陣の発言が裏付けられるからだ。・・(略)・・配当がなくてはならないほど重要なのは、それが信頼の印となるからだ。」
企業が会計操作や不正行為などをしていたとしても一般投資家はなかなかそれを知る術がありません。しかし、株主のための配当を払ってくれるということは一番、確かな事実として株主と企業を結び付けています。
多くの投資家が株価ばかりを注目して配当を忘れがちです。でも、上記のような理由で配当は本当に重要です。さらに、配当を再投資することの効果も見逃せません。景気が悪くなり株価が下がり、配当も減ることは良くあることですが、普通は株価の下落率よりも配当の下落率は小さいのです。その結果、もらった配当金でそのときの株価で再投資をすると積み立て投資と同じような効果を得ることができます。これを続けていれば持ち株の配当利回りを向上していくことが可能です。
前述のシーゲル氏の試算によると、「1871年から2003年にかけて、インフレ調整ベースで、株式の累積リターンの97%は、配当再投資が生み出してきた。値上り益が生み出した部分は3%にすぎない」ということです。配当金はもっと重視されることが市場の活性化にも必要なのではないかと思います。
資産運用「気づきのタネ」(59)「投資教育家」と「ファイナンシャル・ヒーラー」
2012年1月11日 14:15
ベンジャミン・グレアムの名著、「賢明なる投資家」の序
生涯を通じての投資で成功するためには、知能指数がずば
私はかねてから自分の天職は「投資教育家」であり、同時で「ファイナンシャル・ヒーラー」であると考えています。
バフェットのいう「 意思決定のための適切かつ知的なフレームワーク 」をそれほど知識も経験も時間もない一般生活者のために
そして、バフェットの言葉にある「感情を一定に保つことができる」ようにするのが、 「ファイナンシャル・ヒーラー」の仕
投資教育とファイナンシャル・ヒーリングは長期投資に不可欠な車の両輪です。微力ながら私の仕事によって、少しでも多くの人々が将来の経済的独立を勝ち取り、金融面の束縛から解放されることを心から願っています。
