資産運用こぼれ話 トランプさん、お金は大事ですよね

2017年2月25日 09:15

就任早々、何かと物議をかもしているアメリカ新大統領、ドナルド・トランプさん。批判する声が多いのですが、少し、応援メッセージを書きます。念のために言っておきますが私は別に彼の政策すべてを支持しているわけではありません。ただ、以下の点については多いに期待しています。 

トランプ政権は発足以来、ビジネスマン流のスピード感で矢継ぎ早に大統領令が発令され国内外に大きな波紋を呼んでいます。批判的な声が圧倒的に多いようでまさに厳しい船出だといえるでしょう。政策が良いか、悪いかはここでは問いません。ただ、私がトランプさんの行動を見ていてひとつ合意できるのは「お金は大切だ」という視点を彼の行動から感じられるということです。これは彼がビジネスマンであることからでてきている発想なのだと思います。 

企業はみずからの働きによって資金を稼ぎます。その汗の結晶である資金でリスクをとりビジネスを拡大していきます。慈善団体は世の中のためになることに資金を使いますが、その資金は他の人が汗を流して稼いだものです。もちろん、資金を集めるための努力はしますが、やはり、その資金は働いた人の善意に基づいたものです。政府は資金を公共の目的のために使いますが、その原資は国民から徴収したものです。つまり、企業、慈善団体、政府とそれぞれを比較してみるとその活動の原資には大きな違いがあります。 

企業の使う資金は企業がみずから稼いだものです。企業の役社員の汗の結晶です。投資の原資だって投資家が一生懸命働いて稼いだお金です。投資家の資金を効率よく使い企業価値を高めることで企業で働く役社員の生活も成り立ちます。つまり、資金どう使うかによって投資家や役社員の将来がかかっています。

 

当然、その資金使途は最新の注意をもって決められます。無駄なことに資金を使うわけにはいきません。業務の複雑化に伴う事務手続きのコスト、時間という資源の無駄遣いによるコスト、組織の巨大化による経営面でのコストなど、企業経営者であれば当然、許容できないものでしょう。 

ビジネスマンとして当然の発想でトランプさんが国家の運営を見直すのであればそれは非常に良いことだと思います。そして、それは世界各国が見習うべきことでしょう。それが「政治のビジネス化」のメリットだと思います。公的部門がその資金の源泉は国民の汗であることを本当に理解し、どんな小さな支出も国民にとって意味のあるものとすることを徹底してもらいたいものです。  

私はトランプさんの行っている政策に反対とか、賛成とかを言っているわけではありません。ただ、批判ばかりされているトランプさんですが、公的部門の資金の使い方をもっと効率化するという効果が生まれてくるならその点は大いに歓迎をします。結局、政府が使っている資金は我々の税金なのですから。

 (投資手帖 2017年03月号に寄稿した原稿に加筆修正したものです)

2017年2月25日 09:15 岡本和久 |

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