瀧乃屋、市川門之助さんのハワイ歌舞伎プロジェクト

2019年5月 3日 10:10

 瀧乃屋、市川門之助さんは歌舞伎を通じての文化国際交流にとても熱心な方です。歌舞伎ファンとしてぜひ、門之助さんの以下の活動を知っていただきたく門之助さんのご承諾を得て紹介させていただきます。

今年から2021年まで、門之助さんはハワイ州立大学演劇学科とジョイントで「歌舞伎プロジェクト」を推進しています。そのプロジェクトの一環として今年は5~6月、2020年は11月、2021年には3月に門之助さんがハワイ大学を訪問し、講義と演技指導などをされ、2021年4月にはハワイ大学内ケネディーシアターでハワイ大学の学生による英語での歌舞伎が上演されます。さらに5月には一行が来日して発表会(里帰り講演)も予定されているとのことです。これってすごいことですよね!

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日本から最初のハワイへの入植者が海を渡ったのは1868年、いまから151年前です。大変なご苦労をされたのですが芝居小屋もでき、歌舞伎が現地で上演されていたそうです。きっとはるか遠い故国を思い出しつつ万感の思いで歌舞伎を仲間同士で演じ楽しまれていたのだろうと思います。さらに歌舞伎を英語で演じることもされていたようです。 

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戦時中の日系人の方々のご苦労は筆舌に尽くせないものだったと思います。ハワイにおける歌舞伎上演も中断されました。終戦後、日本でも歌舞伎はGHQによって制約されていました。仇討ちなどの芝居が多かったせいだと聞いています。その後、日本からの強い要望もありGHQは緩和を検討します。その時、検閲のため歌舞伎の多数の台本が英訳されたそうです。その中の検閲にかかわっていたハワイ大学のスピーチ学の教授が帰国後、歌舞伎を大学での演劇学科の正式授業を立ち上げました。これは門之助さんに伺った話ですが、この英訳の台本がいまとても貴重な財産になっているとのことです。

このようなご縁で歴史的に関係の深いハワイ大学との共同プロジェクトが始まっているのです。今回は門之助さんたちの指導でハワイの学生たちが英語で青砥稿花紅彩画から浜松屋の場、稲瀬川勢揃いの場を演じます。息の長いプロジェクトですが、このような地道な日本文化を広める努力をぜひ、みなさまに知っていただきたく、門之助さんのご了解を得て、この文章を投稿させていただいています。日米、さらには海外のすべての国との文化交流の一助となればと願っています。

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ご質問などあれば門之助さん付の番頭、八木睦美さん(takinoya-8th@docomo.ne.jp)にご連絡ください。

2019年5月 3日 10:10 岡本和久 |

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