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新しい本がでました

2008年5月22日 13:02

ミドルエイジのための資産形成マニュアル」(毎日コミュニケーションズ、税込1764円)という本です。
40代のかたを念頭において書いた本です。「30歳からはじめる『品格あるお金持ち』になれる資産形成マニュアル」(2006年、総合法令)は若いかた、 「100歳までの長期投資*コア・サテライト戦略のすすめ」(2007年、日本経済新聞出版社)は退職間近のかたを前提にしましたが、今回はその中間とい うところです。

書き込みシートをつけていますので、自分でデータを書き込んで資産運用を行えるようにしました。書き込むのはちょっと面倒と思うかたもいるかも知れませんが、ミドルのうちに自分のおカネに関するデータを整理し、今後の運用計画を立てると、将来、大きな差がでます。

一応、対象は40代ということですが、30代、50代以降のかたにも有益です。もうすぐ書店に並ぶと思いますので、是非、手にとってご覧ください。これを教科書にした、DIY資産運用教室もやっていきたいと思っています。

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体験的情報化の変遷(4)

2008年5月20日 10:41

株価を提供することでビジネスがもらえる時代は過ぎ去りました。ニュースやマーケットコメントもいくらでも情報が行きわたるようになりました。結局、公開 された情報をどのように解釈するのか、どのように判断するのかということが求められるようになったのです。1984年、11年間の海外生活を終え、東京に 戻り情報部というところで仕事を始めました。ちょうど80年代のバブルが始まりつつありました。私のいた兜町も異様な雰囲気でした。東京で驚いたのは業界 誌などの記者がどんどん仕事場に入ってくることでした。レポートを書いていると「何、書いてるんですか?」、「あ、それ他社でもいま、書いていますよ」と いう具合で情報が市場で渦巻いている。中には「○○証券は来週、○○株を取り上げる決定をしたようだ」などという情報もいつも流れていました。当時は誰で も簡単にオフィスに入ってくることができたのです。セキュリティが厳しくなりだしたのは、バブル崩壊後だったと思います。それまで自由に出入りしていた人 たちからはずい分、反発もあったようです。

バブルも終わりに近づいた1989年の夏、私は資金証券部という部門に転勤になりました。株式市場があまりに加熱しているので、少し、金利や為替の 市場に自分を置いてみたいと希望したのが聞き入れられたものです。為替のディーリングなどもしました、しかし、これは本当に難しい。とにかく銘柄が少ない 上、みんなが同じ情報を見ている。上司から「がんばってくれよ」と言われても、何をどう頑張ればよいのかわからない。経済指標を的確に予測したとしても、 あるときは、「素直に反応し」、またあるときは、「材料出尽くし」で逆に動いたりする。フツフツとした毎日が続いていました。そんなとき、アメリカの投資 顧問会社が日本に進出するのでそれを手つだってくれないかという話が舞い込んできました。

さっそく、その会社に行き会長と面談をしました。私の悩みなどを率直に述べたのですが、それに対する彼の答えはきわめて明瞭でした。情報化がどんど ん進めば為替市場で起こっていることがすべての市場で起こるようになる。株式バブルが崩壊したのもそれが原因なのだ。これからは、情報化という現実に即し た運用の手法が求められている。「その手法がこの会社にはある!」と直感的に感じました。そして、それから15年。日本の法人は年金運用革命の一翼を担う ことができ、年金運用でトップの投資顧問会社にまでなることができました。年金運用革命はまさに情報化時代に対応した、「運用合理化革命」だったのです。

2005年、私は、個人投資家に合理的な資産運用の方法を提供したいという思いでいまの会社を設立しました。このメルマガが配信される5月20日、 I-Oウェルス・アドバイザーズは三周年目を迎えます。まだまだ、目標にはほど遠いですが、日本の個人投資家が、新しい情報化の時代に適した長期的な資産 運用ができるようにサポートしていきたいと思っています。これまで、温かいご支援をいただいたことを感謝するとともに、これからもよろしくお願いいたしま す。

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CFA協会年次総会

2008年5月15日 13:03

グローバルなアナリスト資格、CFA(チャータード・ファイナンシャル・アナリスト)協会の年次総会がカナダのバンクーバーで開催されました。第61回目の年次総会です。今年は実に1850名の人が参加しました。

CFAというのは世界同一基準で実施される試験に合格し、高い倫理観と知識を保有する者に与えられる全世界で通用する証券アナリスト資格です。この 協会は、証券アナリストの父ともいえる、ベンジャミン・グレアムの音頭で設立されたものです。私は1983年にこの資格を取得しました。

この総会では毎年、世界の投資、運用業界をリードする人々の生の講演が聞けます。今回もたくさんのすばらしい講演がありましたが、大きく分けると三つの分野の話が多かったように思います。

(1)投資を心理学で解き明かそうという行動ファイナンス、さらには脳の構造にまで踏み込んだニューロサイエンスを投資に応用しようという研究が進んでいる

  • 行動ファイナンスは役立つか(サンタクララ大のStatman教授)
  • Neuroeconomics of Surprise: How the investing brain handles the unexpected(Money Magazine – Jason Zweig氏)

(2)資産クラスの多様化とアセット・アロケーションの在り方

  • Exotic Beta(GS、Robert Litterman氏)
  • 国際分散投資(Frontier Market AM, Larry Speidell氏)
  • ETF(SSgA)、(BGI、Grossman氏 - Innovationの例として)
  • ポスト現代ポートフォリオ理論 (GWA)
  • China Opportunity(Princeton Univ. Murton Malkiel氏)

(3)今後の経済

  • サブプライム問題(Janet Yellen氏 – FRB of SF)
  • エネルギー問題(Groppe, Long & Littell, Henry Groppe氏)
  • ドルの問題(Columbia Univ, Robert Mundel氏)

今後、じっくりと聞いた内容を消化してみなさんにもお伝えしてゆきたいと思います。

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執筆、連載などのお知らせ

2008年5月11日 13:05

執筆、連載などのお知らせ

5月11日に発刊された日経ヴェリタスで私の連載が始まりました。資産運用の具体的方法を5回で解説します。ご覧ください。

また、12日より日経NET → マネー → 経済羅針盤にも私の連載が始まりました、こちらは個人投資家の投資について雑感を書いてゆきたいと思っています。こちらは2~3か月に一回のペースです。

さらに15日より東洋経済オンライン → マネー → 資産運用・投資信託に資産運用のポイントを書いてゆきます。これは月に二回のペースです。

2月から書き始めた「しあわせ持ちになれるリラックス投資入門」は週2回のハイペースで続いています。

最後の書籍の出版ですが、「ミドルエイジのための資産形成マニュアル」という本がもうすぐ、毎日コミュニケーションズから出版されます。2005年 の「30歳からはじめる『品格あるお金持ち』になれる資産形成入門」、「100歳までの長期投資*コア・サテライト戦略のすすめ」に次ぐ本です。書き込み シートにデータを書き入れつつ資産運用ができるようになっています。近く本屋さんに並ぶと思います。乞ご期待!

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体験的情報化の変遷(3)

2008年5月 5日 11:51

「株価情報はもういらないよ」とアメリカの機関投資家のお客に言われてショックを受けたのですが、それでも、そのころはマーケットの概況や主なニュースについては早朝に電話をすると聞いてくれました。特に、薬品関係やハイテク関係のニュースなど、短時間で英語の単語を調べて相手に伝えるのは大変でしたが、英語の勉強にはずいぶんなりました。しかし、それもまた、ある時、「いらないよ」ということになってしまいました。日本のマーケットの詳しい状況や、主なニュースが英語でロイターズなどで即座に見ることができるようになったのです。そのお客からは、「これからはニュースはいらない。そのニュースをどう評価するか、君の意見が聞きたい」と言われました。

株価を伝えるという仕事は結構、メリットがあったのです。なぜなら、相手がどんな銘柄に興味があるかわかるからです。しかし、それがなくなってしまったわけです。そこで、「これからはあなたの興味のありそうな銘柄についてきちんと分析をしてあげるから、銘柄リストを教えてくれ」と話し、ついにそのリストをもらいました。全部で50銘柄ぐらいあったと思います。

ちょうど私はそのころアメリカの証券アナリスト資格、CFAの勉強をしていました。そこで、それらの銘柄をCFA受験プログラムで教えているような方法で分析しお客に提供しはじめたのです。それは私にとってもCFA受験勉強にもなったのです。銘柄数も多く、50銘柄を半期ごとに、しかも、連結と単体の両方の数値をアレンジしなおして分析したので、ほとんど週末はすべてその作業につぶれてしまう状態でした。しかし、このサービスは非常に喜ばれました。日本の株式をアメリカ流の手法で分析するというのは当時、あまり行われていなかったのです。アメリカのアナリスト連中とも、日本株の話をするときにようやく、「共通の言語」で話ができるようになりました。

毎日、毎日、数字を見て、それを加工していると、だんだん、数字が物語を語ってくれるようになります。時系列の財務比率などをみていると「あれ?」と思う数値がある。その原因を探っていくとまた別の要因が見つかる。こうして数字から、その企業で何が起こっているかを感じ取ることができるようになったと思います。

年に何回かは、お客と日本を訪問して企業を直接訪問しました。財務指標をさんざん見て、その背景を自分なりに類推しているので、面談によりそれを確認することができるのです。工場など生産現場もよく見せてもらいました。工場での製品の流れの速さが前回、見たときと比べて遅くなっている。そのような時は、経営陣がどんな強気の発言をしてもちょっと注意が必要です。また、受付の態度や、会社全体の雰囲気など数値では得られない貴重な情報を得ることができました。

その後、1984年に東京に転勤になり、情報部という投資戦略を策定する部門でチーフ・アナリスト兼ストラテジストという仕事につきました。私の担当した部門の仲間に私の手法を教え、組織としてきちんとしたレポートを発行するようになったのです。ちょうどバブルが始まりかけていた1980年代の中頃でした。

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「社長に手紙を!」キャンペーン

2008年4月22日 13:05

みなさんが株主になっている企業の社長を激励する手紙を書きましょう。

投資家は会社のオーナーです。

日本一の個人投資家と言われる竹田和平さんは、100社以上の上場企業の大株主です。
そして、どんなに忙しくてもすべての企業に配当を受け取るたび、激励の手紙を書くそうです。

個人投資家は小さいかも知れない。でも、会社のオーナーであることは変りないし、たくさんの投資家がみんなで行動をとれば大きな力になります。みんなで想いを込めて手紙を書きましょう。

会社は、オーナーである株主のみなさまのために日夜、頑張って業務をしてくれています。みなさまの代わりに世の中をよくするために努力をしてくれて います。誰だって激励されれば元気になります。社長に手紙を書き激励しましょう!そうしたらきっと日本はもっと元気になるのではないでしょうか?

<例>

「株主である私たちのために、毎日、がんばっていただき、ありがとうございます。私は御社の○○○が大好きで株主になっています。これからも良い点を伸ばしてください。私たち、個人株主の志を受け止めて、社会のために良いことをどんどんしてください」

「この手紙は、I-Oウェルス・アドバイザーズ㈱が提唱する『社長に手紙を!』キャンペーンの一環としてお送りしています」と一筆、書いていただけるととてもうれしいです。また、手紙を送った方は当方にもご連絡いただけるとありがたいです。

これは手紙を書く本人にもとても有益です。「なぜ、自分はこの会社のオーナーになっているか」ということを確認できるからです。なぜ、自分がこの会社を好きなのかをはっきりと文章で確認することは長期投資の長旅に耐えるためにも重要なことです。

ハゲタカの活動がすべて悪いとは思いません。私など、「そりゃそうだよね」と思うこともままあります。しかし、脅したり、恐怖を与える手法はあまり 効果はないだろうとも思います。我々、個人投資家は社長に明るい、楽しい、「ありがとう」の、激励のメッセージを送りましょう。これは我々なりの日本活性 化の有効な手段ではないかと思います。ぜひ、実行してください。

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4月マンスリー・セミナー

2008年4月21日 13:09

4月20日、千代田区の全国町村会館でI-OWAマンスリー・セミナーが行なわれました。
今回は伊藤さんが、「東アジアのデザイン~岡倉天心に学ぶ」という題の話をされました。日本が実は大きなアジア文化に支えられたものであること、また、明治維新の頃の何でも西欧化することがよいという風潮に注意を喚起した岡倉天心の話は新鮮でした。

私は「さまざまな投資手法~その2」という話。前回はテクニカル派、ファンダメンタル派(バリュー派、グロース派)などの巨匠たちの考え方について お話しましたが、今回は計量モデルを駆使したクオンツ運用の数々を紹介しました。完全に理解するのは難しいでしょうが、何となく判っていただければよかっ たと思っています。

ゲストはAIU保険会社の日本代表、横山利夫氏にお願いしました。横山さんは、投信の販売(証券会社)、運用(投信会社)、管理(信託銀行)のすべ てを経験した方です。日ごろは我々の目に触れない苦労話など大変興味深く伺いました。(特にイスラエル株式の運用の大変さは驚きでした・・・)

会のあとはお楽しみの懇親会。和やかに一時間、会話が弾みました。

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体験的情報化の変遷(2)

2008年4月20日 11:42

1973年にブラジルのサンパウロに転勤になりました。赴任してすぐオイルショックが起こり、仕事もないまま、ブラブラしていたら1975年にニューヨー クへ転勤になりました。大きなニューヨークのオフィスには空席がたくさんありました。話を聞くと、最近まですべての机に人が座っていたというのです。 1964年にケネディ大統領が利子平衡税を導入し、アメリカ人が海外投資をするときには税金がかかるようにしました。それが1974年に撤廃になります。 「さあ、これからは大量のアメリカの資金が日本に投資される」というので証券各社はニューヨーク拠点を大幅拡充します。

しかし、1973年の秋に起こった第一次オイルショックの効果が日本経済を蝕み始め、とても日本に投資をできる状態ではなくなってしまった。しか も、1975年の5月1日にアメリカの株式売買手数料の完全自由化が行なわれます。これは「メイ・デイ」と呼ばれる出来事なのですが、この結果、多くのリ サーチ・ブティーク型証券会社が苦境に陥りました。そんな事情もあり、ウォール街は暗~い雰囲気でした。そんな中に、ブラジルでボーっとしていた私が行っ たのです。

ニューヨークでの若手の朝の仕事は、東京から送られてくる長い、長いテレックスを適当な長さに切り、貼り合わせ株価シートを作ることです。そして、 それを大量にコピーをとる。そうするとメッセンジャーがアメリカの証券各社にそれをデリバリーするのです。つまり、アメリカの証券会社も日本の株価は持っ ていなかったのです。これが結構、大変な作業でした。ちょっと遅れると上司から怒られる。他社の株価シートの方が早く届くと注文がそっちに行ってしまうの です。まさに体力勝負の世界でした。

私が社会にでたのと相前後して、日経QUICKという便利なものが開発されました。いままでは短波放送を聴くより仕方なかった株価がすぐにわかる情 報端末、まさに夢の機械でした。まず、東京で導入され、黒板や値紙は姿を消しました。当初は、ニューヨークでは導入されていなかったので、東京で QUICKの端末をたたいて調べた株価をテレックスで打っていました。そのうち、ニューヨーク店にもQUICKが入ります。アメリカの証券会社にもそれが 普及し、だんだん株価シート作りは不要となってきました。

証券会社は別として、まだまだ、アメリカの機関投資家は日本の株価情報を必要としていました。私は担当しているお客から興味を持っている株価のリス トをもらい、7時前に会社に行き、株価をQUICKで調べ、朝、7時にお客に電話で報告をしました。これでお客が基本的に興味を持っている銘柄がわかった し、しかも、毎日、必ず話を聞いてくれる。マーケットの概況や主なニュースを大急ぎで英語に直し、電話で株価とともに伝えたのです。ところが、ついに、 「あ、もう、株価はいらないよ」と言われてしまう日が来ました。

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毎日新聞の「くらしナビ MONEY」に連載

2008年4月13日 13:09

毎日新聞の「くらしナビ MONEY」に連載

13日の毎日新聞のP19、「くらしナビ MONEY」に私の寄稿が載っています。
「長期投資と資産運用のポイントは?」というテーマでできるだけ簡略にわかりやすく書いたつもりです。

  • 人生100年時代
  • まず資産を配分
  • 自分が司令塔

という内容。投資対象の選択条件は「分散」と「低コスト」、そのような銘柄を「長期」で保有することこそ成功の秘訣です。つまり、カギは「分」、「長」、「低」です。

3か月に一回ぐらいの寄稿になると思います。これから、若い人向け、退職者向け、そして、働き盛り向けの投資戦略と運用方針について書いてゆきます。

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朝日新聞の記事

2008年4月11日 13:10

4月10日朝日新聞(夕刊)に記事が・・・

朝日新聞夕刊(P1)に私のことが写真入りででているというので、たくさんの方から「見たよ!」というメールをいただきました。残念ながら私はまだサンフランシスコにいるので現物を見ることができません。

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ニッポン人脈記 マネー回流(9)
長~い投資 広がる信者

最初に澤上篤人さんの長期投資哲学の話がでており、続いて澤上チルドレンとして、直販型ご当地ファンドをスタートしている石津史子さんらの活動が紹介されています。それに続いて、私のコメントがでています。私の関連した部分は以下の通りです。

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 投信業界の生き字引、岡本和和久(おかもとかずひさ)(61)は「業界をがんじがらめにする販売会社の『呪縛』に風穴をあけた」と沢上たちに拍手を送る。
 投資信託は、投信会社が商品を開発・運用し、販売網をもつ証券会社や銀行が販売することが多い。これら販売会社の発言力が強く、利益も販社優先。そんな業界に、沢上やチルドレンらは挑んでいるのである。
 岡本は90年代に外資系の投資顧問会社の日本拠点を立ち上げ、10年あまりで運用資産12兆円の会社に育てた。いまは個人のための資産運用のセミナーを各地で開いている。
 「沢上さんたちの手で長期投資に目覚めた人に、資産運用の方法を知ってもらう。それが私の仕事です」

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「生き字引」というのも面映ゆいですが、まあ、歳とって昔のことを知っているから若い人からみると字引き代わりにちょうどいいのかもしれませんね。
でも、こういう風に紹介してもらえるのはありがたいことです。

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