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2009.04.05

2009年4月 5日 16:34

● ベンチマークの月間パフォーマンス(配当を含めたトータル・リターン)
【日本株式  】  +3.45% (配当込東証株価指数)
【日本債券 】  -0.32% (野村BPI指数)
【先進国株式】  +8.8% (MSCI KOKUSAI、円換算値)
【新興国株式】 +14.9% (MSCI Emerging Markets、円換算値)
【外国債券  】  +5.30% (CITIGROUP WGBI 円建)

● 世界の金融危機終息のために各国の必死の努力が続く
3月の主な出来事だけを見ても・・・
・AIGへの300億㌦の新たな支援策発表
・イングランド銀行と欧州中央銀行の政策金利下げ
・中国全人代での温家宝首相による追加景気対策発表
・ロイズ・バンキング・グループによる資産保障制度の適用申請
・G20財務相・中銀総裁会議が成長が回復するまであらゆる必要な行動をとる用意があるとの共同声明を採択
・FRBが今後6ヶ月で29兆円相当の長期国債購入を決定
・米政府が民間投資家と共同で金融機関の不良債権を買い取る枠組みを発表
などがある

● 日本の株式市場は3月9日に7083のバブル崩壊後の安値を更新したのち切り替えし、8100円を越えて月を終えた。先進国、およびBRICs諸国の市場もほぼ順調に戻り歩調となっている。各国当局の経済・金融の混乱を終息するいう決意とグローバルな協力体制が確認されつつあり、それはマーケットの大きな下支え要因となっている。また、実体経済面でも「100年に一度」のキャッチフレーズで極端な生産、在庫の削減などが行なわれたが、それに対する修正も起こりつつある。これが本格的な回復の始まりとなるかは予断を許さないが、冷静さを取り戻しているという意味では好材料であろう。

● 今後は、投資家の視点が、現在の状況に悲嘆にくれる局面から、混乱終息後の経済がどうなるのかを判断する局面に移っていくことになろう。大きな危機を回避するために使っている劇薬の副作用がどのようなものになるのかは特に注目を要する。

● ある意味、今回の金融バブルは、20世紀的なエネルギー多消費型、企画大量生産の時代が終り、21世紀的新しい産業が芽生える間隙で発生し、それが増殖したといえるのではないかと思う。ようやく21世紀の新しい産業が市場で評価される時代が来つつあるのかも知れない。

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シカゴでのWealth Management Conferenceに出席

2009年4月 1日 13:11

CFA協会主催のWealth Management Conferenceがシカゴで3月25-26日に開催されました。

私はこれで5年連続の参加です。しかし、例年と比較して参加者もスポンサー企業も少なかったのはやはり金融不況のせいなのでしょう。ちょっとさびしかったです。

内容的には1930年代の景気回復と今回の局面の比較だとか、CDSの有効な使い方とか、カオスの時代の資産運用など、時節柄を反映したテーマがありました。

その他、資産継承の問題、ターゲット・イヤー型運用の問題、マネジャー評価の方法、美術品市場、ストラクチャード・ノートの活用法、プライベート・エクイティ市場など、幅広い、そして質の高いプレゼンテーションが行なわれました。折にふれてその内容も紹介していきたいと思います。

シカゴでは到着した日に時間があったので有名なシカゴ美術館で印象派の絵画をじっくり見ました。この美術館は全米でも私はトップクラスだと思っています。昔、ニューヨークに駐在していたころシカゴに出張するたびに、時間をみつけてはここを訪問したことを思い出します。大好きな絵画の前のベンチに座ってボーっとしているのは本当にゴージャスなひと時。

シカゴから帰国の途中、サンフランシスコにちょっと寄りました。サンフランは年に数回は行くのですが、毎回、必ず行く店があります。これは私にとってのアメリカ経済の定点観測のようなものです。今回は、いくつか閉店になっている店があったり、どの店も品数をかなり絞って在庫調整を厳しく行なっているというなどという印象を受けました。しかし、現地の建設関係の仕事をしている人の話では、少しずつだが明るさも感じられるようになってきているとのこと。このような「声」がとても大切なんですね。予兆はこんなところから感じられるものです。

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神戸でインベストライフ・セミナーを開催

2009年3月22日 16:06

3月21日に神戸でインベストライフ・セミナーが開催されました。

私と妻は前日、京都で用事があったので、金曜日のうちに神戸に入りました。

妻も私も神戸の観光はしたことがなかったので当日の朝はポートタワーに上って神戸、元町、三宮あたりを一望に見ました。そのあと南京街を通って一貫楼へ。豚マンとチャンポンを堪能しました。比較的淡白な味でとても美味しかったです。このお店の豚マンはたまねぎが決め手ですね。ランチ会をアレンジしていただいた檜垣さんに大感謝。奥様にもお会いできうれしかったです

セミナーでは澤上さん、菱川さんに加え直販投信の中井さん、田子さん、西生さん、森本さんにもご参加いただきとても活発な議論ができました。みなさん、非常に前向きな考えを持っていることが感じられ勇気付けられます。熊原さん、大谷さんはじめみなさんのご尽力、本当にありがたく思います。特に熊原さんの息子さんと娘さんのご協力、ありがとうございました。

セミナーの後はハーバーランドで乾杯。ビールは絶品でした。

その後、私と妻は大阪へ。充実した一日でした。

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読者からの質問

2009年3月20日 15:34

Q:「インベストライフ」ではロスカット・ルールについてあまり触れられたことがありません。私も買ったものは基本的に売らない主義なので決めてはいません。しかし、これだけ下がっているのに買う原資がないということで残念な思いもしています。どのように考えたらいいでしょうか?

A:ロスカット・ルールというのは、投資の評価損が事前に決めておいた一定の額に達したら、反対売買をして損失のそれ以上の拡大を防ぐことを決めておくトレーディング手法です。

私はロスカット・ルールは基本的に長期的な資産運用には向いていないと考えています。ロスカットのために買っている銘柄を売るということは、長期的に問題を含んでいます。まず、資産運用においては、売ってしまっても、下げ止まったところを見計らって、基本ポートフォリオに戻さなければなりません。しかし、そのようなタイミングをはかることはほとんで不可能です。無駄なコストもかかってしまいます。また、ロスカットで売ったとたんから上がりだすというリスクもはらんでいます。相場のタイミングでもうけようと思って色々やってみても、長期でみるとずっと持っているのとさして変わらないか、あるいはかえって悪い結果になってしまう可能性が高いのではないかと思います。

ただ、トレーディング(短期売買)をする場合は話が別です。長期的なポートフォリオとは別に余裕資金があり、それでトレーディングをするのであれば、ロスカットが有効となることはあります。例えば250万円のトレーディング用の資金があるとしましょう。今後のトレーディング資金として、少なくとも200万円は維持したいと思うなら、50万円の評価損がでたところで、自分の見通しが外れたことを認め、ロスカットをするべきです。仮に、その後、その銘柄が上がったとしてもそれはもう忘れる。それより次のトレーディングのチャンスを狙うべきです。

繰り返しますがロスカットはあくまでトレーディング戦略で、資産運用には適した戦略ではありません。

Q:インベストライフ3月号の座談会では「日本の資本主義は終焉するのか?!」がテーマになっていました。私は日本の資本主義が揺らいでいるのは、宗教的なバックグラウンドが希薄だからではないかと思っています。もともと、資本主義は、人間を超えた神への信仰があって初めて成り立つものなのではないでしょうか。日本的な、利己まみれでない、利他の心を持ちあわせた、長期的に人々を幸せにするような投資を行い、同時に自分の将来のための資産を形成することを学ぶべきなのではないかと思っています。こんな私の考え方はどうなんでしょうか?

A:当社で提唱している「品格ある投資」が必要だということですね。イスラム教徒は彼らの宗教教義と倫理感に基づいた投資を貫き、イスラム金融が世界に広まりつつあります。ある意味、西欧社会がオイルマネーを取り込むための手段として、それを受け入れているのです。でも、良く考えれば日本の家計部門だって膨大な金融資産を持っているわけですよね。ですから、日本人の気質にあった投資をもっと追究して、全世界に向かって主張してもいいのではないでしょうか。

ただ、そのためには、「それでは日本人に合った投資って、どういう投資か」ということに自ら答えなければなりません。その点がまだ、フラフラしている感じがしますね。だから、ついつい、株価につられて値幅稼ぎだけを目的とした投資に走ってしまう。インベストライフでもこれからもっと日本人の気質に合った投資を考えるような企画をしたいものです。

みなさまの質問をお寄せ下さい。

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3月のマンスリー・セミナー開催

2009年3月16日 15:53

3月のマンスリー・セミナーが東京都千代田区の全国町村会館で開催されました。

最初は、伊藤さんの「行動ファイナンスとライフプランニング」でした。資産運用では市民権を得ている行動ファイナンス分野ですが、伊藤さんはそれをライフプランニングと関連付け新しい展開を試みています。海外のテキストの紹介なども交え非常に興味深いお話でした。

続いて私の『ウォール街のランダム・ウォーカーを読む』では第五章の一部と第七章のファンダメンタル分析につきお話をしました。私の近著、「長期投資道」に解説されている証券分析のポイントについても説明しました。また、バランス型ファンドや日本株式ファンドのベンチマーク比などについても解説をしました。

そして、ゲスト講演は渋澤健さんにお願いしました。テーマは「論語と算盤流、30年投資」です。渋澤栄一の思想に触れながらそれがどのようにコモンズ投信に活かされているかなどとても興味深いお話でした。

懇親会も楽しく会話が弾みました。

みなさんにマンスリー・セミナーを知っていただきたく思っています。そこで4月は公開講座とします。資料代500円のみで、教室にご参加になれます。詳しくは

http://www.i-owa.com/news/iowa_4.html

をご覧ください。ネットセミナーもセミナー開催後、公開されます。このチャンスをお見逃しなく。

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資産運用「きほんのき」

2009年3月 5日 14:03

● ベンチマークの月間パフォーマンス(配当を含めたトータル・リターン)
【日本株式  】  -4.7% (配当込東証株価指数)
【日本債券 】  +0.2% (野村BPI指数)
【先進国株式】  -1.4% (MSCI KOKUSAI、円換算値)
【新興国株式】  +3.2% (MSCI Emerging Markets、円換算値)
【外国債券  】  +8.5% (CITIGROUP WGBI 円建)


● 円が1月末89円台から2月末98円近辺まで大幅に売られた。その結果、外貨建証券のパフォーマンスが救われた(ドル建では先進国株式が約10%、新興国株式が5~6%の値下がりであった)。

● 日本の2008年10~12月期の実質GDPが年率換算で12.7%の減、1月の貿易収支も9526億円と過去最大の赤字額を記録するなどマクロ経済指標に注目が集まっている。混乱を増す政局ともあわせ手控えムードが高まっている。

● 日本株は現在、PBRが0.86倍と割安になっている一方、PERは相次ぐ収益下方修正の結果、69倍と高水準になっている。前期の株主資本2.1兆円の日立が7000億の最終赤字を予想する(1月30日)などの状況を考えれば、PBRが本当に割安といえるのかという疑問が湧いても当然であろう。市場全体に今後の収益に対する疑心暗鬼が支配している。

● ただ、ここにきて、例えば大手自動車メーカーが減産幅を縮小するなど、世界大不況の恐怖に怯えて過剰に反応した分の修正が起こることはありえる。「100年に一度」のキャッチフレーズのもとですべての悪いものを整理してしまおうという動きがあることは間違いない。在庫調整、人員の整理、トップの交代、業務の整理統合など普段では行ないにくい抜本的な対策が講じられており、世界経済に対する安心感がでれば急回復となる可能性もある。

● 中国が欧米の金融の専門家をリクルートすべく動いているとか、中国がサブプライム問題で売りにでている米国の不動産を買っているとか、中国の内陸地域で家電製品が良く売れているなど、中国関連のニュースには明るいものが多い。バルチック海運指数が、昨年末の774から2月末1986と上昇。「ダメだ、ダメだ」と思っていると明るい光を見逃すことになる。マーケットの動きに埋没してしまわないで、常に距離を置いて市場の動きをみることが必要。

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2009年2月マンスリー・セミナー開催

2009年2月20日 16:19

二月のマンスリー・セミナーが2月15日に全国町村会館で開催されました。

私は、「『ウォール街のランダム・ウォーカー』を読む」の第二回目で、主としてチャート分析の考え方についてお話をしました。それから、1月末にロシアを訪問したのでその「見聞記」もご紹介しました。
伊藤さんは「証券税制と確定申告」、時節柄、有益なお話でした。

ゲストはアーユルヴェーダ医療の第一人者、蓮村誠氏の講演でした。西洋医学のアプローチが病気を治すのが中心であるのに対し、アーユルヴェーダは、どうしたら病気にならないかを教えてくれるとのこと。
健康の定義とか、人それぞれのタイプで注意すべき点、一日の生活の仕方など幅広い、そして、奥深いヴェーダの知恵を紹介していただきました。
 

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読者からの質問

2009年2月20日 10:12

● 長期投資というと身構えてしまって気楽に投資ができない。長期投資と短期投資の妥協点って見出せないものでしょうか。

ありがとうございます。長期とか、短期というのは保有期間で決まるものではありません。短期投資は、投資の対象があくまで株価であり、株式を売買することで値ざやを稼ごうとするものです。長期投資は、対象が企業です。そして、株式を保有することで資産を築いていくのです。投資先企業が成長するにつれて自分の投資資産も増殖していくわけです。

つまり、長期投資だから、何年間以上持たなくてはいけないというようなものではなく、「長期的な視野」に立って行なうのが長期投資です。「永代」という言葉があります。井原西鶴の「日本永代蔵」の「永代」です。これは「時間的制約がない」という意味だそうです。長期投資は、むしろ、「永代投資」と言ったほうがいいのかも知れませんね。

要するに時間を味方につけるのが長期投資、時間と戦うのが短期投資です。長期だからと身構えるのではなく、時間をかけてゆったりと資産を増やしていくのが長期投資なのです。長期だからこそ時間を味方につけてゆったり、のんびり、気楽に投資ができるのです。

● 私は投資判断をする際、「気持ち」を優先しすぎているように思います。その結果、十分なリターンが得られなかったり、分散が不十分だったりしてしまいいます。「志を込める」ということと、ポートフォリオを構築するということはどのように考えたらいいのでしょうか。

これはとても良い質問です。大切なことは、「投資」と「寄付」は違うということです。株式や投信への投資は金銭的リターンを求めます。寄付は金銭的リターンを求めるものではありません。

株式や投信への投資で成功するための有効な方法として長期投資があるのです。ここでは株式を例にとってお話しますが、投信でも同じことです。長期に投資できる企業とはどのようなものでしょうか。それは、自分がその企業を長く応援したいと思っていること、その企業が自分の代わりに世の中のためになることをしてくれること、自分の望むような社会を創ることに尽力してくれることなどがあげられると思います。

本当に社会の役に立つ企業は、世の中が求めているものを提供する企業ですから、本来、成長力も高いはずです。そして、その企業の理念に自分が賛同していればこそ、長期にわたってその企業の株主となることもできるのです。良いときも、悪いときもずっと応援し続けることができるのです。それが結果として高いリターンをもたらすのです。

そのような企業に投資をして得た収益を寄付に回せばいいのです。最初から寄付のつもりで投資をするのは、本来の目的から外れていると思います。

(私への質問があればinfo@i-owa.com宛てお寄せください)

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マーケット・レビュー(2009年1月)

2009年2月 5日 11:11

● ベンチマークの月間パフォーマンス(配当を含めたトータル・リターン)
【日本株式  】  -7.6% (配当込東証株価指数)
【日本債券  】  -0.6% (野村BPI指数)
【先進国株式】  -10.2% (MSCI KOKUSAI、円換算値)
【新興国株式】   -7.6% (MSCI Emerging Markets、円換算値)
【外国債券   】  -7.4% (CITIGROUP WGBI)


● オバマ大統領が就任。新政権の理想買いから、今後は現実の政策を評価する局面に。懸念材料としては、国家の資本主義経済への過剰介入、行き過ぎた規制強化、保護貿易主義など。

● 心にとめておくべきことは、トンネルの向こうに明かりがちらりとでも見えたら、株式をこの水準で買うことはできないということ。株価は真っ暗だからこそバーゲンになっている。ただし、トンネルはかなり長いかも知れないことも事実。とにかく、時間をかけて自分が良いと思う銘柄をしっかりと仕込むという割り切りが重要。

● 予兆のない変化はないという。最近の上海総合指数の動きは気になるところ。また、原油価格や海運指数などに底堅さもでてきている。予断は許さないし、楽観するには時期尚早だが注目すべき動きだと思う。

● 私のわずか38年間の証券市場の経験でも、また、学んできた歴史でも、いまだかつて「終わらない不況」はなかった。「健康のため、株価の見すぎに注意しましょう」をお忘れなく。

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ロシア視察④

2009年1月31日 16:01

帰途へ。サンクト・ペテルブルグを出る日は零下16度でした!ちょっと、寒かった。

ロシアは初めての訪問でした。

とても勉強になりました。
詳細はマンスリー・セミナーで話し、また、インベストライフにも書きます。

でも、結論として、

・ ロシアがこれから社会主義国家に戻ることはない

・ 国としてインフラ投資などやらなければならないことはたくさんある

・ 資源価格の高騰がなかったとしてもロシアは成長していただろう

・ これから数年は苦しいが、むしろ維持可能な安定的な成長を着実にたどることになるのではないか

などを考えています。

国としてさらなる成長のためには、外資と資源依存から脱却して、国内の資本蓄積を充実し、国内に産業を起こし、内需を喚起する、そのためにインフラ投資を政府は続けるなどになると思います、

ともかく、とても良い経験ができました。

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岡本和久のI-OWA日記

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