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春季証券投資セミナー

2008年3月 7日 14:55

証券知識普及プロジェクト主催の春季証券投資セミナーが3月7日の午後、大阪市中央公会堂大集会室で開催されました。最初に評論家・ジャーナリスト の田原総一郎さんが「時代をよむ」と題して講演をされました。サブプライム・ローンの問題、日本の株式市場の問題、政治の問題、食料、水、エネルギー、環 境の問題など幅広いテーマで話され、最後に日本産業の強みで締めくくられていました。

そのあと、私が長期的視点から見た投資環境、資産運用の実践法、そしてゆたかでしあわせな人生のための長期投資/資産運用あり方などにつきお話をしました。

会場は1200名を越える方が参集され非常に熱心に話しを聞いておられました。

私は講演のあと、新大阪から小倉へ移動。明日はサロン大分と福岡がジョイントで行なう門司でのセミナーです。

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業界の構図を知ろう

2008年3月 5日 11:41

投資をするにはおカネがかかります。おカネを増やすための投資におカネがかかるのですから、この「水漏れ」を小さくすることは投資成功のカギともい えます。典型的なのは株式売買をするときに証券会社に支払う委託売買手数料。これは証券会社の大きな収入源です。一般に取引金額に対するパーセントが決 まっていてその金額を徴収されます。問題は、証券会社は投資家が儲けようが、損しようが関係なくこの収益を上げることができるということです。とにかく売 り買いさえ頻繁にしてくれればそれでうれしいのです。そこのところを良く理解して証券会社と付き合うと、いままで気づかなかったことがわかるようになった りします。

投資信託も同様です。従来、投信会社は証券会社や銀行の系列会社として設立されてきました。多くの場合、これまで、系列の投信会社が作った投信をグ ループの頂点にある銀行や証券会社が販売をしてきました。つまり、投信会社は販売会社の影響下にあったのです。投信会社の収入は運用している純資産残高の 一定の比率です。したがって、残高が増えないと企業としてやっていけません。では、残高を増やすためには何が必要か。グループの親分に少しでもたくさん 売ってもらわなければなりません。当然、「親分、何を作ったら売っていただけるでしょうか」と聞きに行きます。親分は、「そうだなあ、他社で○○の投信を 出してずいぶん売れているようだ。お前のところもやってみたらどうだ」という話になる。そして、その投信が出来上がると販売が始まる。投信会社もハッピー です。

販売会社は販売した投信の信託報酬の一部をもらいます。同時に多くの場合、販売手数料を取ります。ですから、理想的には投信の残高は高い方が良い が、一方で常に新しい投信に乗り換えてもらうとありがたいのです。新しい投信をだしたとします。幸いに基準価格が上昇します。そうすると、「このあたりで とりあえず利益確定してはどうでしょうか、新しいよさそうな商品もありますから」という話になります。不幸にして基準価格が下がってしまったとします。 「前回のは残念でした。ちょっと予想外の展開でしたね。このまま持っていてもいいのですが、こちらの新しい商品に乗り換えてみてはどうでしょうか。その方 が効率が良いのではないかと思います」などとセールストークをします。

この構図を見ると、なぜ、業界が次から次に同じような投信をだしてくるのかわかります。最近はこの構図もずいぶん改善しています。系列外の商品を販 売する販社も増え、販売手数料のないノーロード型の投信も増えました。そして、何より販社に販売を頼らず、自分で売るという独立系の直販投信がではじめま した。これはとても良いことで歓迎すべきことです。

投資を考える際に、誰がどこで、どうやって儲けているかというメカニズムを理解することは極めて重要なことです。

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沼津でDIY資産運用教室

2008年3月 2日 13:17

沼津でDIY資産運用教室を開催させていただきました。
今回は「長期的視点からみた投資環境」と「資産運用の実践法」につき4時間お話をしました。
19名の方にご参加いただけとても楽しく、熱気あふれる教室ができたと思います。
しかし、みなさん、非常にレベルが高いので感心しました。

地方でのDIY資産運用教室とくれば当然、食べ物ネタがつきものです。
今回は沼津駅近くの「とり宇」というお店でウナギ釜めしをいただきました。
このあたりはウナギが有名らしいですね。知りませんでした。
最後はうな茶漬けにしていただき大満足のランチでした。

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アレンジをしていただきた、吉野さん、ありがとうございました。

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俳句と投資

2008年2月20日 11:36

2月10日に俳人の合谷美智子さんと「『不易流行』は俳句のこころ、投資のこころ」というコラボレーション・セミナーを行ないました。「不易流行」 というのは、松尾芭蕉の言葉として有名です。彼は「不易を知らざれば基立ちがたく、流行を知らざれば風新たならず」と述べています。つまり、不易、変らな いものに基盤を置いて、流れ行くものに新しさを求める。長期投資においても同じことが言えます。

長期投資の不易というのは、マーケットの原理原則です。例えば、リターンとリスクの間のトレードオフの関係とか、リスクをコントロールする手法が分 散投資や長期投資であるとか、また、アセット・アロケーションがパフォーマンスのほとんどを決めると言った原則。これらはどのようなマーケット環境にあっ ても常に真実です。マーケットは常に変動して止みません。しかし、その表面の変化のみを追い求めていても投資はうまくいかない。「不易の原則」に基礎を置 き、常に変動するマーケットと対峙する、これが長期投資のこころです。その意味で松雄芭蕉の言葉はまさに投資の核心を突いているといえます。

合谷さんのお話でとても面白かったのが「句座」についてでした。みんなで持ち寄った句を互選するわけですが、初心者は初心者の句を選びがちである。 経験の長い人ほど同じように経験の長い人の句を選ぶというのです。合谷さんはそれでよいのだといっています。つまり、それぞれの感性ですなおに良いと思う ものを選べばよいというわけです。

イギリスの経済学者、ジョン・メイナード・ケインズは、株式市場を美人投票に例えました。彼は、「玄人の投資は、投票者が100枚の写真の中から最 も容貌の美しい人を6人選び、その選択が投票者全体の平均的な好みに最も近かった者に賞金が与えられる」という新聞投票に見立てることができるとしていま す。つまり、自分の価値観で銘柄を選ぶのではなく、大多数の人々がどのような行動をとるかを推測することが必要だとしているのです。

句座の例で言えば、自分がどの句を好きかではなく、みんながどの句を選ぶかが重要だということです。でも、これを株式市場ですると株価を追い掛け回 す短期投資家のスタンスになってしまいます。長期投資は違います。やはり、自分の好きな企業でなければとても長期には保有できるものではありません。不易 流行にしても、句座のあり方にしても、俳句に学ぶことは多いものだと思いました。

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マンスリー・セミナー

2008年2月18日 13:18

2月のマンスリー・セミナーが開催されました。
今月のプログラムは以下の通りでした。

伊藤宏一さんの講演 「資産のデザイン ~ その2」

岡本和久講演 「アセット・アロケーションを考える」

バークレイズ・グローバル・インベスターズ、関塚健太郎氏講演
「海外ETFの新潮流」

関塚さんは日本における「i シェアーズ」ビジネスのトップです。
非常に分かりやすく、海外ETFがいかに便利なものか、そして、どう活用すべきかなどを話してくれました。日本にもETFの波が到来しつつありますが、関塚さんとバークレイズ・グローバル・インベスターズの活躍は、個人投資家にとっても大歓迎です。

伊藤さんの話も、関塚さんの話も、また、私の話も、今回はみな、アセット・アロケーションという糸で結ばれていました。とても面白いセミナーができたと思っています。

マンスリー・セミナー教室会員、ネット会員のみなさま、セミナーの画像がすでにホームページにアップされています。メールでお知らせしたパスワードでご覧ください。

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インベストライフ2月号発刊

2008年2月16日 13:18

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そろそろお手元にクラブ・インベストライフ会報誌「インベストライフ」2月号が届くころと思います。
今月の巻頭記事はクラブ化二周年を迎え、「クラブ・インベストライフの足跡と2008年からの展望」と題した編集委員による座談会です。文化論あり、マー ケットの見方・考え方あり、クラブ・インベストライフの主張ありとバラエティーに富んだ話し合いができました。このときの音声を当社HP、または下記のリンクでお聞きになれます。これはパスワード不要で、どなたにもお聞きいただけます。ぜひ、お知り合いの方にも紹介いただきインベストライフ的考え方を知っていただいてください。

座談会 前半
座談会 後半

出席者:伊藤宏一、澤上篤人、村山甲三郎、菱川精記、
平山賢一、渋澤健、速水禎、菅淑郎、岡本和久(司会)

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竹田和平さんとの対談

2008年2月12日 13:24

名古屋へ竹田和平さんを訪問。対談をさせていただきました。竹田本社に着くと社員の方々とともに竹田さんが自らお出迎え。恐縮してしまいました。対 談は二時間に及びました。ずっとニコニコと笑顔で、目がきらきらと光って、本当に(失礼な言い方かもしれませんが)無邪気な感じのただよう方でした。

旦那道、貯徳、百尊、ありがとう百万遍、わくわく

氏の人生哲学をたっぷりと伺わせていただきました。対談内容はインベストライフ誌4月号に掲載予定です。お楽しみに!

対談のあと、百尊家宝館を案内していただきました。写真はそこの恵比須さまの前で撮ったツーショット。竹田さんと恵比須さまのお顔がそっくりですね。

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俳句と投資のコラボレーション開催

2008年2月11日 13:25

俳人の合谷美智子さんとのジョイント・セミナー、「はじめての俳句と投資のコラボレーション・セミナー」を渋谷のリフレッシュ氷川で開催しました。キーワードは「不易流行」です。

合谷さんより俳句のこころ、不易流行と無用の用などのお話をいただき、その後、俳句の基本をわかりやすく説明していただき、みんなで名句を鑑賞をしました。
私は長期投資においても不易流行は非常に重要な要素であること、投資における不易の法則、投資環境の潮流、当面の環境、そして資産運用の考え方などにつきお話しました。

俳句に興味があって参加してくださった方も投資に興味をもっていただけたらうれしいです。また、投資の話を聞きに来た方で俳句に興味を持った方も多かったように思います。

こんな企画も時々は面白いですね。私も合谷さんの話、とても参考になりました。

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PS 現在、ジャストブログに執筆中です。ご覧ください。
「しあわせ持ちになれるリラックス投資入門」

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ジャストブログに半年間、寄稿します

2008年2月 6日 13:26

ジャストブログに昨日から半年間、週二回、火曜日の木曜日にブログを連載することとなりました。
毎回、1000字程度で全部読んでいただくと体系的な知識が得られるような構成にするつもりです。
よろしければご覧ください。

「しあわせ持ち」になるリラックス投資入門

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曲がり角を曲がった投資環境

2008年2月 5日 11:39

過剰流動性は、経済の規模をはるかに上回る資金が供給されたときに発生します。単純化して話すと、経済の規模が100から110に成長したとしま しょう。そのときに流通している資金量が100から150に増えていれば40は過剰流動性だと言えます。すべての資金はリターンを求めます。しかし、預貯 金の利子も、債券の金利も、株式の配当金と内部留保も元をただせば企業の収益なのです。企業の収益はまさに経済活動。経済活動を大きく上回るおカネが世の 中にあふれ出したとしたらどうなるでしょう。

当然、リターンの源泉の増え方よりも、おカネの量の方が増えているのですから、おカネの収益率は低下していきます。これが昨年までの過剰流動性時代 の特徴でした。このような環境のなかで、あり余る資金は何とか高いリターンをだそうと悪戦苦闘しました。まず、レバレッジと呼ばれる借金をして自己資金の 何倍もの投資をする手法が横行しました。また、市場性の低い新興国や、商品市場に大量の資金が投じられました。売り買いの少ないなかで資金が入ってくるの で当然、値段は上がります。上がるからまた買う、買うから上がる。典型的なバブルの循環が形成されました。また、質の高い証券はリターンが低いので、質を 落として高いリターンを求めることも行われました。それでもおカネの量は増える。どんどん新しい投資対象が必要です。そこで、屋上屋を重ねるような証券化 証券がどんどん組成されました。

こんな循環が21世紀に入ったころから加速してきましたが、昨年、遂に曲がり角を曲がったように思います。サブプライム問題は「見えざる手」なので しょう。直接的にはアメリカの消費と景気を減速させ、その結果、経常収支赤字の改善などにつながります。アメリカの経常収支赤字が減るということは他の国 に流れていた資金が減少するということです。また、サブプライム・ローンを証券化した証券を保有していたヘッジファンドなど、まだまだ、波乱があることで しょう。また、証券化証券への投資による損失で資本が毀損してしまった金融機関は貸し渋り、貸しはがしを行わざるをえなくなるでしょう。また、モノライン と呼ばれる金融商品の保険会社の格付けが急落しており、これらの企業が保証していたすべての債券にもその余波が広がりつつあります。

いつも相場性格が大きく変わるときには一度、暴落があるものです。今回もそうでしょう。大切なことはすでに新しい時代に入っているのだということを よく認識することです。ある意味、過剰流動性という暴れ者が影をひそめまともな投資が主流になる動きなのではないかと思います。

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岡本和久のI-OWA日記

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