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「老荘に学ぶリラックス投資術」校了

2009年7月17日 09:12

私は瞑想と太極拳を長年していますが、その関係もあってずっと老荘思想には魅かれていました。

そして、老荘思想が長期投資の心構えを持つ上に非常に有益であることを感じていました。

それもあって、2007年から2008年にかけて私はメルマガで老荘思想と長期投資の関係を連載しました。

これをかなり大幅にまとめなおし、加筆し、「老荘に学ぶリラックス投資術」として出版することになりました。
ようやく今日、校了。8月の初旬には書店に並ぶと思います。

将来は不安だ、でも、株は怖い、難しい、時間がない、そんな人ができるだけ自然に少しずつ、健全な投資に入って行けるように書いたつもりです。

乞ご期待!

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長期投資は「永代」投資

2009年7月16日 09:10

よく、長期投資って何年以上ですか?って聞かれます。

例えば3年以上は長期で以下は短期とか。

でも、短期狙いで買ったものが大幅にやられて塩漬け。
これって長期投資?やっぱり違うでしょう。

私の定義です。

短期投資:株価を対象にして売買でもうける
長期投資:企業を対象にして保有してもうける

井原西鶴の「日本永代蔵」って知ってますよね。
あの「永代」っていう言葉は「時間の制限がない」という意味だそうです。
永代証文とか、永代供養とか・・・

つまり、いつまでに、いくら儲けるという時間との戦いではない、
時間を味方につけた投資が長期投資です。

まさに井原西鶴のいう永代。

長期投資は永代投資なのです。
 

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元八王子中学校で出張授業

2009年7月15日 08:09

元八王子中学校での出張授業に経済同友会から派遣されお邪魔しました。

中学三年生17名のクラスでした。
結構、みんなまじめに話を聞いていました。やりやすかったです。

いつもの質問、「君たちのおカネのイメージは、①きれい、②きたない?」
全員が②でした。いままでは普通8割が②なんですが、今回は全員。
これはちょっとびっくりです。

もちろん、「お金持ちのイメージ、①いい人、②悪い人?」
これも、ほぼ全員が②。

じゃあ、君たち、①おカネを稼ぎたい?②稼ぎたくない?
これも定番の質問ですが、全員が① ・・・・

8月中には私の新著、「親子で学ぶマネーレッスン(仮題)」という本がでます。
中学一年の女の子が毎週、お父さん、お母さんとマネーレッスンを続け、株式を買い、投信を学び、成長してゆく本です。

少しでもおカネや投資のイメージを変えることに貢献できればと思っています。

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日本CFA協会、創立10周年記念式典

2009年7月 5日 18:57

私が名誉会長をつとめる日本CFA協会が創立10周年を迎え、7月2日に記念式典が開催されました。

最初に私が少し話をさせていただきました。ポイントは以下の通りです。

世界の資産運用業界は三つの大きな変化を迎えている。この変化に対応していくことこそ、アナリストを職業とするものの責務だと思う。
① 機関投資家主導の市場から、機関投資家+個人投資家主導の市場への変質

② 投資の主流が、資産形成から、資産活用に変化する
③ 株価を追いかけるのではなく投資の本質を見ることが重要になる
日本の豊な金融資産をいかに経済合理性をもって活用してゆくかということは、国家戦略的にも重要な課題である。その意味でCFAのような証券アナリストへの期待は大きい。

その後、ウェイク・フォレスト大学のジョナサン。デュシャック教授による「完全なる嵐 ~ 21世紀のグローバルな金融危機」という講演がありました。非常にわかりやすく今回の金融危機を分析されていました。

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資産運用「きほんのき」

2009年7月 5日 10:16

● ベンチマークの月間パフォーマンス(配当を含めたトータル・リターン)
【日本株式  】   +3.5% (配当込東証株価指数)
【日本債券 】   +0.9% (野村BPI指数)
【先進国株式】  -1.6% (MSCI KOKUSAI、円換算値)
【新興国株式】  -2.2% (MSCI Emerging Markets、円換算値)
【外国債券  】   +1.2% (CITIGROUP WGBI 円建)

● 配当込TOPIXは先月の+7.2%に続き、+3.5%と続伸。価格指数で見ても+3.5%上昇。小型株が好調で、東証二部は+9.6%、東証マザーズ指数は+12.2%(共に価格指数)と小型株が強い動きを示した。また、東証REIT指数も+9.3%であった。

● 3月を底として順調に回復していた日本株市場だが、少々、疲れがでた(?)感じがする。これまでの上げは、世界的な経済・金融政策により「思ったよりは悪くなさそう」という見かたが下支えをしていた。この後、「やっぱり、そんなに楽観はできない」という思いが再燃しそう。ここから、さらに上昇するには、「意外に良さそう」というセンチメントが強まる必要があるのではないかと思う。当面は悪材料に敏感な動きが続こうが、そんななかで徐々に好材料が出始めると上昇へのエネルギーも増加していくことになろう。

● もちろん、全体的な水準としてはまだ、割安なので、TOPIX連動ETFや、MSCI KOKUSAI連動、あるいは、MSCI Emerging Marketsなどに連動するETFなどをためこむ時期であることは間違いない。短期はもとより、中期的な上げ下げの波にうまく乗ろうなどという姑息なことは考えず、上昇も、下落も受け入れるつもりで株式へのエクスポージャーをきちんと取っていれば長期的には良い結果が得られるだろうと思う。

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ハゲタカ!

2009年6月29日 13:36

映画、「ハゲタカ」を見ました。

実は22日に日本CFA協会のセミナーでテレビドラマと映画の両方で金融考証を担当された勝又幹英さんとお会いする機会があり、お話を聞いていました。

なかなか、面白かったです。「いかにもありそう」という現実感をぎりぎりのところで保っているところが、なかなかの腕ですね。私が以前、勤めていた会社は、三社から買い付けをオファーされたこともあり、また、さらに昔は中近東やアジアの国富ファンドなどもよく訪問していたので、なつかしい思いもありました。

ただ、大声で怒鳴りあうような会話が多く、まあ、ドラマだからしょうがないのでしょうが、実際のシーンとは異なるのではないかなという気もしました。

内容的には、おカネと心とが分離してしまった資本主義の醜い面がかなり前面にでています。カネ、カネ、カネで利益を追求して、最後は自滅してゆくような姿が資本主義の象徴であると考えるのは間違いです。

実際には、ほとんどの人が資本主義の枠組みのなかで、マジメに働き、世の中のためになることをしているのです。そのような個人や企業の活動を支えるインフラとして資本主義も株式会社制度も存在しています。これらがなくなればやはり世の中成り立たないでしょう。

結局、企業経営者であれ、ファンドを運用する人であれ、基本的な品格を備えているかどうかという点が問題なのです。仏教に「物心一如」という良い言葉があります。モノと心はひとつであるという意味です。例えば、お米を作る人は「美味しいお米を作って消費者に喜んでもらいたい」という気持ちを込めてお米を作るということです。

同じようにおカネにも、もっと心を込めるべきだろうと思います。そして、心のこもったおカネこそ、喜んで私たちのもとに来てくれ、長くとどまってくれるものなんだろうと思います。

映画を見た人たちが、おカネにかかわる人がみんな、映画の主人公のように切った張ったの修羅場で、最後は自滅していくようなイメージを持たれるとしたらちょっとさびしいですね。

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早稲田大学 広田教室での講演

2009年6月26日 13:50

25日に早稲田大学の広田真一教授の教室で、澤上篤人さんとともに講演をしました。受講者は約250名。みな、一応の証券知識は広田先生の教室で学んだ方ばかりでした。

マーケットの見通し、銘柄の選び方など、きっと質問があるだろうと思っていたら、ほとんど、「人生論」的質問が中心でした。特に澤上さんや私が学生だったころに何を考えていたかとか、重大な経営判断を迫られたときにどんなことを考えたかとか、非常に面白い質問をたくさんもらいました。

90分の講演のあと、広田先生と学生さんたち数名とで早稲田で有名な古いおそばやさん、金城庵でランチでした。注文をとるとき、みんな、声をそろえて「上カツ丼」といったのは、なかなか学生らしくほほえましかったです。

でも、投信会社に就職の決まっている方が、ご両親が金融のことを色眼鏡で見るので困っているといっていました。その方のお父さんもやはり株式会社に勤めていとのことなんですけどね。

学生さんだけでなくお父さん、お母さんにもインベストライフでも読んでもらいたい!

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2009年6月マンスリー・セミナー開催

2009年6月22日 13:40

6月21日にI-OWAマンスリー・セミナーが開催されました。

私は「ウォール街のランダム・ウォーカー」第10章の「行動ファイナンス」についてお話をしました。行動ファイナンスの基本的な考え方と、最新の研究成果、「感情知性と投資行動」、「ニューロエコノミックスとサプライズ」などにつき解説、結局、マーケットに勝つには、群集心理に惑わされない、株価に惑わされない、自分に惑わされないことが必要であるとし、そのための相場格言などの紹介をしました。

久々に登場の伊藤さんは「どうなる税制改革~三年後の抜本改革」というお話でした。みんなが興味を持っているテーマなのでみなさん、真剣に聞いていました。

ゲストはインテグレックスの秋山をねさんでした。テーマは「こんなときこそCSR」。厳しい環境のなかでこそ、企業のCSRに対する本当の熱心さがわかるものというお話はその通りだと思います。

そして、フリーディスカッション。ジョンソン・エンド・ジョンソンのクレドの話題など幅広い興味あるディスカッションができました。

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杉並区立大宮中学校に出張授業

2009年6月21日 08:17

6月20日に、杉並区の大宮中学校に経済同友会の出張授業で行きました。

13~14歳の生徒たち11名と少人数だったので会話もはずみ楽しかったです。

私が君らぐらいだったときには、白黒テレビや電気冷蔵庫、電気洗濯機がやっと日本に普及したころだったんだよ、などという話に生徒たちも興味津々でした。

これからは若い頃から「自立」を考えないといけないということ。
おカネは感謝のしるしであること。
投資とは時間を味方につけること。
そして、勉強を通して自分が本当に好きなことを見つけて欲しいこと。

などを話しました。

いつも、感じるのですが、「勉強は自分のためだよ」というと驚く子供が意外にいることです。
勉強は親や先生のためにしていると思っているんですね。
 

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新社会人のための投資入門(2)

2009年6月20日 13:06

<人的資本の金銭的価値>

債券は、普通、一定の金利を定期的に受け取り、満期には元本が返済されます。
したがっ て、債券の価値は、満期までの金利と償還金額を現在の価値に換算し、それを合計したも のです。株式は、普通は配当金をもらえます。しかし、その配当金は会社の業績によって 変動します。そして、満期はないので、配当金の永久に続く流列が株式リターンの本質で す。したがって、株式の現在の価値は、将来にわたる配当金の現在価値の合計ですが、そ の価値は大きく変動します。

新社会人が入社すると、最初は比較的低い報酬ですが、それが徐々に増加して、定年退 職の時には退職金がもらえます。したがって新社会人が持つ金融資産としての人的資産 の価値は、今後、もらえる給与と賞与、そして退職金の現在価値の合計であるといえます。

年功序列、終身雇用という慣習が消滅しつつある今日、人的資産は債券型から株式型に 変わりつつあると言ってもよいでしょう。また、職種によってもキャッシュフローの安定性は 違います。大企業の社員とベンチャー企業の社員などは対照的な例です。今後は、それぞ れのキャッシュフローのリスクを反映して、リターン(つまり報酬)も差が付いてくることだろう と思います。

いずれにしても、新社会人は人的資本の金銭的価値が非常に高いといえます。
それは今 後、働く期間が長いからです。そして、年齢を重ねるほどに、働く期間が短くなっていきます から、人的資産は減少していきます。それを相殺するために、金融資産を形成してゆく必要 があるのです。

ある意味、人生のなかの「働き」の時代というのは、人的資産を金融資産に変換していくプ ロセスでもあるのです。人的資本を有効に活用して、それを収入に結びつけ、その収入か ら将来のための資産を形成してゆく。人生の最後まで自立して生きていけるだけの資産を「 働き」の時代に準備する必要があるのです。

そこで投資が必要になるのです。それも短期で売ったり買ったりして儲ける投機や短期投 資ではなく、長い時間をかけた長期投資です。目標とする資産額を、いかに小さな価値の 変動で達成していくかが資産運用の目的です。新社会人は、「学び」の時代の後半にあり ます。その時期、今回述べたような人生にわたるおカネとの付き合い方を理解し、投資につ いても少しずつ経験を積んでいくのが大切なのです。新社会人のための資産運用の方法 は次回述べます。

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