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「和」の精神と資産運用

2016年8月25日 13:33

日本的な精神を一番、象徴的に表しているのはやはり「和」ということではないかと思います。私は歴史の専門家ではないので、あくまで素人のイマジネーションなのですが、大昔、大陸や南方から海を渡って色々な人たちが日本列島に到達し、そこで国家が成立をしていった。ちょうどアメリカの成立とも似たようなことが太古の時代の日本にもあったのかなと思います。国家が形をなしてきて聖徳太子が制定したと一般に言われる「十七条の憲法」ではその冒頭に「和を以って貴しとなし、忤(さから)うこと無きを宗とせよ」とうたわれています。「みんな、仲良くして喧嘩をしてはいけないよ」というわけです。

「和」には多くのものを加えていくという意味と、全体の調和を保つという二つの意味があるように思います。つまり、ダイバーシティを重視しつつ、かつ、全体のハーモニーをいかに達成するかがこの憲法の冒頭に込められたメッセージだったのでしょう。色々な民族がこの島国に集まり、そこで調和のある国家を統一していくという長い歴史が反映されているのかもしれません。

「和」は合計です。多くのものを加えていく。これは資産運用で言えば分散投資ということです。異なる特性を持つものを加えていくことはリスクを低減するうえでも重要です。そして、そのポートフォリオは自分の目指す資産運用の目的に合致したものでなければならない。さらに、その調和した状態を維持していくことが重要なのです。まさに、十分に分散されたポートフォリオを自分の目的に合わせて管理していくという資産運用の根本と「和」の精神は一致しているように思います。

個人的な話で恐縮ですが私は太平洋戦争終結の翌年、1946年に生まれました。両親は「平和が永久に続くように」という願いを込めて「和久」という名前にしたと聞いています。この「和久」という名前、これも考えてみるとまさに資産運用の在り方を示しているとも言えます。「和」は分散と調和、そして、「久」は長期です。資産運用でもっとも大切な分散投資と長期投資が名前に入っているというのも何か深い縁を感じるような気もします。

種を捲き、水をやり、日に当て、育てていくという農耕民族性と「和」の精神を持つ日本人は、本来の資産運用に極めて適した性格を持っているのではないかと思います。「和風資産運用」を世界に広めていきたいものです。 (この文章は投資手帖 2016.09号に寄稿をしたものです)

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8月21日「大人と子供のためのマネー教室」を開催しました

2016年8月22日 14:39

 昨日(8月21日)、当社毎年恒例の「大人と子供のためのマネー教室」を開催しました。20名近くのちびっ子たち(下は4歳から上は小学校3年まで)と大人の方々の参加で満席でした。

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私は「大人と子供のためのマネー教室」というテーマで第一部「おかねってなんだろう」、第二部「よいおかねのかせぎかたとつかいかた」というお話をしました。

ハッピー・マネー®ソングの作詞、作曲者の田辺清美さんもピギーちゃんのパペット役を演じてくれ、また、歌唱指導ではハッピー・マネー®ソングの歌の練習とコーラスにチャレンジを指導してくれました。

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私が大人向けに「金銭教育を考える」というテーマでお話をしている間、子どもたちはワークショップで塗り絵や、欲しいものリストの作成、ハッピー・マネー®四分法などのワークシートにチャレンジしてもらいました。

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そして発表会。みんな、大勢の大人の前で堂々と自慢のワークシートを発表してくれました。

毎回感じることですが、小さな子供でも(大人にとっては当たり前のことでも)順を追ってゆっくりと話してあげると驚くほどしっかり理解しますね。いつも感動します。時に大人では思いつかないような発想をすることも多いです。そんな感性をどんどん伸ばしてあげたいものです。

今回は上が三年生までだったので、四分法のうちわかりやすい「使う」、「貯める」の分部にフォーカスをあてました。欲しいものを書き出して、欲しい順番を付けさせる、それを得るためにはいくらぐらいかかるかなどを考えさせるという作業をワークショップでやってもらったのもその趣旨でした。

また、来年もさらにプログラムを進化させてやってみたいと思っています。

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竹田和平さんとの対談記事をお読みください

2016年8月13日 09:23

 日本一の個人投資家といわれていた竹田和平さんが7月21日に逝去されました。

ご冥福をお祈り申し上げます。

竹田和平さんには2008年2月に初めてお会いし、対談をさせていただきました。その内容を同年4月号のインベストライフに掲載しました。とても示唆に富むお話でしたので、ここにその記事を含む号を公開します。お楽しみください。そして、和平さんの思想をご理解いただければと思います。

インベストライフ2008年4月号
特集記事 「貯徳旦那道」から学ぶ 生き方と投資のあり方
    ↓

2008_04-Vol.64.pdf

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「1日で本当に大切なことが学べる特別セミナー」が開催されました

2016年7月25日 08:32

 7月24日、「1日で本当に大切なことが学べる特別セミナー」が開催されました。

今年の3月8日、大江英樹さんと宮崎でO&O講演会をさせていただきました。その帰りにマル1日かけて何人かの講演者に資産運用を色々な角度から解説するイベントをやってみてはという話になりました。

マーケットも不安定な折から「惑わされない」をキーワードにしようということになり、それでは、大江さんには「自分に惑わされない」、私が「市場に惑わされない」、そして、馬渕治好さんと竹川美奈子さんをお願いしてそれぞれ、「情報」と「商品」に惑わされないという構成にしようということがきまりました。

そして、四人が集まったのが4月5日。全員の賛同を得て講演の概要がきまりました。告知をしてすぐに申込が殺到して満員御礼。この日を迎えました。

プログラムは以下の通りでした。馬渕さん、竹川さん、大江さん、それぞれのご講演は私にとってもとても参考になるものでした。そして、最後のトークセッションは鈴木雅光さんの名モデレーターぶりで非常に中身の濃い内容になりました。

【セッション1】 10:00~11:00 「情報に惑わされない」 馬渕治好さん

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【セッション2】 11:05~12:05 「市場に惑わされない」 岡本和久

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私の講演の最初の部分(6分22秒)をYouTubeでご覧いただけます。

    -ランチタイム-

【セッション3】 13:05~14:05 「商品に惑わされない」 竹川美奈子さん
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【セッション4】 14:10~15:10 「自分に惑わされない」 大江英樹さん

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★ 四人のトークセッション 15:30~16:30 モデレーター:鈴木雅光さん

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第130回 I-OWAマンスリー・セミナーが開催されました

2016年7月18日 10:58

 第130回、I-OWAマンスリー・セミナーが7月17日に開催されました。遠くから飛行機や新幹線でお越しいただいた方、終了後、新幹線に飛び乗って仕事に向かわれた方、暑い中お集まりいただいた方、みなさま、ありがとうございました。

私は「波乱相場を<黄金のシナリオ>に変える資産運用法」の第三回としてステップ・アップ編のお話をしました。年金の運用革命の波が個人の資産運用に及びつつあるいま、サテライト・ポートフォリオの構築法などの考え方を押さえておくことはとても大切だと思います。

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そして、ゲストは野菜ソムリエの大江加代さん。大江英樹さんの奥さま(こちらは副業???)です。私は料理はまったくできないのですが、日ごといただいている野菜について少しだけ理解を深めることができました。特に「野菜は私たちの食べ物である前に自然に息づく生き物」というメッセージは深く納得しました。

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そして、試食会。朝まで枝になっていた超新鮮野菜をみんなで賞味しました。そして、懇親会はいつものように談論風発。楽しく、そして、多くの気づきのある議論が交わされました。大江さん、みなさま、本当にありがとうございました。

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波乱の時代の株式投資戦略

2016年7月18日 08:11

人類がアフリカのどこかで発生して以来、ずっと続いているメガトレンドがグローバル化でしょう。それはあたかも、侵略と同朋化の繰り返しのようです。侵略や移住により異邦人が入り込み、それが同朋となって次の異邦人を受け入れる。急速にグローバル化が進むと異邦人に対する抵抗感が強まり、その人々が同朋化するまでグローバル化がスローダウンする。作用に対する反作用が起こるのです。しかし、大きな流れでみたグローバル化のメガトレンドは変わりません。

 
英国のEU離脱の決定に象徴されるように多くの国々で急速なグローバル化に対する反作用が起こっています。一方、金融の世界は極めてグローバルです。このねじれ現象が金融市場を不安に陥れています。私は株式のコア・ポートフォリオは全世界の株式インデックス・ファンド一本で良いといつもお話していますが、このような状況下でもその考えはまったく変わりません
 
英国がEUを離脱して、英国が苦境に立つのか、EUが弱体化するのか、私にとてそのようなことは資産運用という観点から考えればあまり意味はありません。全世界の人口は増加を続け、世界の人々は生活の高度化を望んでいます。世界中でインフラ投資が起こり、技術の開発がさらに進んでいくでしょう。
 
世界の需要は増大を続け、どこかの誰かがその需要を満たすことになるのです。英国、EUがマイナスになれば米国、日本、中国、あるいはその他の国がそれをします。新しい産業、企業も生まれるでしょう。それがどの国のどんな企業かは私には予測できません。しかし、常にその時点における世界の主要企業の株式すべてを保有していればそれらの企業にも投資をしていることになります。
 
世界の需要増加を世界の企業が満たしていくという仕組みは変わりません。そして、世界の企業は総体として見ればその活動を通じて企業価値を増やしていきます。その企業価値は株主が所有するものです。株価は投資家の心理を投影する影のようなもの。そして、投資家の心理は恐怖と欲望の間をめまぐるしく変化し、株価はさらに増幅されて変化をします。株価に惑わされず、じっと全世界の株式インデックス・ファンドを積み立て、保有し続けていれば貴重なポートフォリオのコアが構築されることになります。これが波乱の時代の株式投資戦略です。 
 
(この原稿は投資手帖2016.08号に寄稿したものです)
 
 

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父母の法事

2016年7月 9日 16:32

7月3日は父の17回忌、母の7回忌の法事でした。ロス、タイ、北海道から兄弟家族が集合して父母も喜んでくれていることだと思います。この二枚の絵は私が幼稚園時代に書いた父と母の絵です。

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6月の歌舞伎鑑賞

2016年6月30日 16:28

6月の歌舞伎は四谷怪談と狐忠信を観せていただきました。
四谷怪談は一口に言えば扇雀さん、勘九郎さん、七之助さん、獅童さん、同じメンバーで普通の歌舞伎が観たかったということです。また、座頭と演出家の立場がどのような関係にあるのかも知りたいものだと思いました。
狐忠信は何度も観ている演目ですが猿之助さんも活き活きとしていてとても良かったし、義経の門之助さんも落ち着いた演技がすばらしかったです。歌舞伎座で配られていた人物相関図は永久保存版です。

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イギリスのEU離脱と私の投資戦略

2016年6月26日 19:45

 イギリスが国民投票でEUを離脱することを決めました。

金融市場も大波乱状態ですが、私の資産運用については何ら変更はしていません

まず、私の株式ポートフォリオについてはずっとフルインベストで対象は全世界の株式です。
むろん、投資期間は「永代(時間的制約なし)」です。

ですから、今回の出来事でまったく変更はしていません。その理由は以下の通りです。

① イギリスが離脱しようと、EUがどうなろうが、世界の人口は増え続け、人々の生活を高度化したいという望みは変わることはない。今回の混乱で一時的には世界の景気が低迷することはあってもそれは数年の話。長期的には世界の需要は増大を続ける。

② その需要はどこかの誰かが満たさなければならない。イギリス、あるいはEUがそれを満たさなければ、アメリカ、日本、中国など、どこかの国の企業が需要を満たすべく生産をする。全世界の企業を保有していればそのメリットは投資リターンとして享受できる。

そう考えると、ポートフォリオを変更しなければならない理由がない。混乱が落ち着くまで市場から離れていて安定したら戻ればよいと思うかもしれませんが、私にはそれを判断する能力はありません。45年も証券市場と付き合っていれば「いや!」というほどそれはわかります。だから、フルインベストのままでノーアクションです。特に心配もしていません。

改めてグローバルに分散投資をするメリットを痛感しています。

(上記は資産運用という観点からのコメントです。これが世界の社会構造にどんな影響を与えるかは別の話です) 

 

 

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明治大学でフランス留学生に英語の講演をしました

2016年6月25日 11:01

明治大学で学ぶフランスからの留学生に英語での授業をしました。

テーマは

”Life-long Asset Management - the "wa" way

「人生を通じての資産運用と『和』の精神」

でした。

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日本人がDNAとして持っている「和」を重んじる精神が実は人生を通じての資産運用と非常に高い親和性を持つというお話です。江戸時代の企業経営、西鶴、梅岩、尊徳などの考え方と「お金に心をこめる」ということ、お金をどのように幸福感に変換するかなどのお話をしました。

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「日本の年金制度はどうなっているのですか?」、
「強欲な経営者や資本家の暴走をどうしたら止められるのでしょうか」
などの質問もありました。

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すばらしいチャンスを与えてくださった三和先生に大感謝です。

 

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