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2014年 4月17~18日、第27回全国経済同友会セミナー@静岡に参加

2014年4月22日 19:11

4月17~18日、第27回全国経済同友会セミナー@静岡に参加。今回のテーマは「持続可能な発展をめざして~”ふじのくに日本”の新・成長戦略~」でした。実に日本全国から1000人の参加者がありました。

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基調講演は「日本の地域と新・成長戦略」という題で伊藤元重先生。分科会では私は「持続可能な発展と企業経営」への参加となりました。「日本でいちばん大切にしたい会社」の著者、坂本光司先生、「武士の家計簿」の著者、磯田道史先生らがパネリストとして参加。非常に気づきの多いセッションでした。

坂本光司先生のコメントより。

「ぶれる企業」の五つの言い訳
① 景気・政策
② 業種・業態
③ 企業規模
④ 商圏・ロケーション
⑤ 大企業・大型店
30年にわたって好業績を続ける企業の七つの特徴
① 正しい経営の実践~人本経営
② 価格競争をしない~非価格経営
③ 特定の市場に過度に依存しない~バランス経営
④ 急成長・急拡大・流行を追わない~年輪経営
⑤ 過度な内部競争をしない~大家族的経営
⑥ 経済性と社会性を両立させる~社会貢献経営
⑦ 外部経済に依存しない~新市場創造経営

磯田道史さん(歴史学者、「武士の家計簿」の著者)のコメントより。

江戸時代はなぜ260年も続いたのか。その持続性の背景は?
① 武田などほかの戦国武将と比べて「まっとうな」政策を一貫して守った
② 農業社会で世の中の変動がゆっくりであった
③ 中央集権と地方分権が適切なバランスであった
④ 身分制度にちゃんと風穴(養子制度、臨時雇いなど)があいていた
⑤ 本音と建て前が両立していた
⑥ 連帯責任(村請制度など)で負け組をつくらない社会構造があった
など。なるほど・・・。
実は別の分科会にはセゾン投信の中野さんがでていました。参加できずに残念。パーティの席でお会いできました。

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二日目は総括が中心でしたが、特別講演として徳川宗家18代当主の徳川恒孝氏が「江戸の遺伝子・日本人の遺伝子」というお話がありました。これもとても興味深かったです。

徳川恒孝氏(徳川宗家第18代当主)のコメントより。

江戸時代の当初100年は成長の時代。その後、成熟社会化した。そのなかで徐々に庶民文化が花開いた。金のかからない娯楽が隆盛を極める。
● 学問(娯楽だった)
● 花見(吉宗が推奨)
● 寺社祭礼
● 菊づくり、アサガオ栽培(賞金あり)
● 寄席(職人は雨の日はすることがない)
● 読書(貸本屋)
● 芝居、歌舞伎
● 浮世絵
● 俳句・川柳

識字率が高かったことが支えとなった。寺子屋教育は「育てる」教育、先生がムチをもって「躾ける」ヨーロッパの教育との違い。

青葉おでん横丁の「たこ八」さんの店内の張り紙。特に附則がなかなか良い。

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 ちょうど4月17日は徳川家康公の命日だそうです。

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4月20日、I-OWAマンスリー・セミナー(103回目)が開催されました

2014年4月21日 17:03

昨日(4/20)、4月のI-OWAマンスリー・セミナーが開催されました。
参加者は少な目でしたが、座談会でもみなさん、積極的に発言していただき、盛り上がりました。

私は「I-OWA投資教育の体系 ~  しあわせ持ちへのロードマップ」と題して私が日頃お話しているテーマがどのように体系づけられるかというお話をしました。また、「愛を和(I-OWA)十八講」として、これまで行ってきた102回の講演から18演目(?)を選んで紹介しました。

「しあわせ持ちへのロードマップ」のチャートをご紹介しておきます。

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ゲストは元バンガード・ジャパンの社長など数々の重要ポストを歴任してこられた清水栄(しげる)さん。私にとっても思い出深い大先輩です。清水さんには「個人投資家のための運用管理システム」というテーマでご講演いただきました。清水さんは80歳なられてからプログラミングの勉強を始め個人投資家が使える運用管理システムを開発されています。清水さんの正しいリターンを把握することこそ資産運用の基本というお考えはまったくその通りだと思います。そのリターンの計算方法が日本の個人投資の世界ではきわめて雑で、清水さんは年金で使われている時間加重収益率を使うことこそ重要であると主張されていました。

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なかなか、個人のレベルでこの計算をするのは難しい面があるというのが参加者の方々のご意見ですが、だからこそFPなどがその役割を果たすべきなのでしょう。

時間加重収益率など様々なリターンの計算については、私が1991年に書いた「新時代の投資戦略」に解説がありますので下記のリンクでお読みいただけるようにしておきました。

時間加重収益率.pdf 

 

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資産運用「気づきのタネ」(116)官に政策あれば民に対策あり

2014年4月19日 20:53

官に政策あれば民に対策あり


以前、中国には「上に政策あれば下に対策あり」ということわざがあるという話を聞きました。上とか、下という言い方にはちょっと抵抗がありますが、主旨は良く分かります。ただ、従順に国が決めたことに従うのではなく、日本でも法的に許される範囲で国民は自らを守るしぶとさが必要な時代なのだと思います。

日本の公的部門の債務が膨大な金額に昇っていることはご存じだと思います。新聞などでもよく、国民一人当たりの借金が〇〇円というような書き方をします。これは誤解を招きやすい表現です。国民一人当りの「借金」ではなく、国民一人当たりが政府に貸している金額なのです。

また、日本の公的な債務はほとんど日本国内で調達されているのだから心配はないという議論もあります。それは事実です。政府は徴税権を持っています。ですから、借金を返すためには税金をあげれば良いのです。また、金融政策によりインフレを誘導すれば、実質的な借金の金額を減らすこともできます。しかし、これは国民の負担のもとで財政を再建するということに他なりません。事実、4月1日より消費税が上がり、日銀はインフレ・ターゲットを目指して異次元の金融緩和をしています。要するに国民の負担での財政健全化はすでに始まっているのです。

それでは我々、個人はどのようにして自分の資産を守れば良いのでしょうか。まず、金融資産をインフレ抵抗力の強いものとすることです。そのための手段は物価連動国債を組み入れたファンドを保有する、全世界の主要株式をすべて保有するグローバルな株式インデックス・ファンドに資産の一部を投資をするなどが考えられます。

それと同時に「税金は運用のコスト」であると認識して、できる限り非課税の制度を活用することでしょう。NISAや財形貯蓄を利用するのもその方法です。また、あまり活用されているとは言えない個人向けの確定拠出年金に加入するというのも良いと思います。さらにさまざまな助成金や給付金なども調べてみるべきです。

これからかなりの長期にわたって政府による財政再建が続くでしょう。そして、政府にカネを貸しているのがほとんど日本人なのですから、その負担の大部分は国民が負うことになります。官に政策あれば、民に対策あり。日本人もこれからは自分の資産の実質的な価値を守るために対策を講じなければならない時代になったといえるでしょう。

(この原稿はFANET マネーライフ 2014年04月17日に寄稿したものです)

 

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富山でセミナーをさせていただきました

2014年4月 7日 15:37

4月6日、二年ぶりに富山でセミナーとさせていただきました。アレンジをしてくださった横山純子さんに大感謝です。
テーマは「豊かで幸せになるための 投資について考えてみよう!」 。私は前半で「いま、なぜマネー教育なのか」というお話をしたのですが、間で横山さんにピギーちゃんのハッピー・マネー®教室の紙芝居も紹介してもらいました。

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後半は「資産アップ・トレーニング」です。資産運用の基本をできるだけ要点を絞ってお話しました。質問もたくさんいただき、予定終了を1時間オーバーしてもどなたもお帰りにならず話を聞いていただきました。私にとっても実に充実感のあるセミナーだったと思います。
富山の「ありがとう村」の押田村長さんもお見えいただき、セミナー終了後はお寿司。押田さん、佐渡さん、新出さんに横山さんと私の五人。富山のおいしい魚介を堪能させていただきました。

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特にバイ貝は感動もの。

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お酒の「勝駒」もとてもおいしくいただきました。

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富山のみなさん、本当にありがとうございました。

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日本フィランソロピー協会の会報誌に私の基調講演の記事が掲載されました

2014年4月 3日 11:52

今日、日本フィランソロピー協会の会報誌「フィランソロピー」が到着。何気なくみていたら私の写真が目に入りました。3月8日に開催された「2013年 寄付育プロジェクト 報告会」で基調講演をさせていただいたときの記事です。少しでも子どもたちにインパクトがあったらよかったです。

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週刊新潮に私の瞑想についても記事がでました

2014年4月 3日 11:49

今日、発売の週刊新潮の129ページ、「マイ オンリー」というコラムで私のことを取り上げていただきました。瞑想がいかに私のこれまでの人生で役にたったかを語っています。よろしければご覧ください。

本文より「株式市場は人間の心を即座に映す鏡のようなものです。海の表面は荒波です。しかし、海底深くなるほど力強い潮流が流れています。相場も同様。潮流に乗るのが投資で成功する秘訣です。投資家の短期的な心理の動きによる影響から距離を置き、冷静な目でマーケットを見るためにも瞑想は有効です」

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「寄付の教科書」が完成!

2014年3月31日 19:28

2013年の夏からずっと進めていた日本フィランソロピー協会のプロジェクト、「寄付の教科書 ~ しあわせをよぶお金の使い方」出版が完成しました。

筆者は電通ソーシャル・デザイン・エンジン クリエーティブディレクター/コピーライターの並河進さん、千葉商科大学人間社会学部教授の伊藤宏一さん、そして、私です。

これはサービス・ラーニングのための教科書です。サービス・ラーニングというのは世の中の問題や地域の課題に対して、学校で学ぶ知識や技術を使って自ら考え解決を試みる、実践的な学習です。

私はPART 2、「お金と心のしあわせな関係」というテーマで執筆を担当させていただきました。

この教科書が幅広く中高生に読んでもらえ、彼らがしあわせ持ちになれるお金の使い方のヒントをつかんでもらえることを願っています。

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詳細およびお買い求めはこちらで。

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中学三年生の感想文

2014年3月30日 19:27

3月にはたくさんの中学校、高校で出張授業をさせていただきました。

最近、私の授業に参加した中学3年生からとてもうれしい感想文がたくさんきました。

一部をご紹介します。本当にしっかりと私が言いたかったことを理解してくれています。

「私は先日の雨の日に傘を持っていないおばあさんが一人で夜道を歩いていたところをみかけました。周りには大人の人が何人かいたのですが、誰も声をかけることすらしていませんでした。私は自分が助けることが自分の使命だと思いました。そして、おばあさんに声をかけ家まで送ってさしあげました。お金とは違いますが私は心と時間をゆずったのではないかと思います。送ってさしあげた後、おばあさんは私にアメをお礼にくれました。これは感謝されて何かを貯める(殖やす)ことにつながりました。今日聞いた話と重なり、人のために頑張り自分のために人の役立つよう、より一層努力をしていきたいと思いました。」

しっかりと本質を理解してくれていて本当にうれしいです。

「私は大人になったらやりたい仕事があります。(中略)もし、今日、岡本さんの授業がなければ感謝=お金ということを忘れたままで大人になっていたかも知れない。そして、お客の事をあまり考えないで、お金も稼げない人になっていたと思います。もっと悪かったらその仕事をする事さえ許されない人になっていたかも知れません。本当にありがとうございました」

我々にとってあたりまえのことでも、子どもたちを変えるメッセージになるんですね。

「今日の話を聞いて、お金が欲しいという結果を求めるのではなく、そのためには何をすべきかを考えるべきだと思いました。私は今まで成績を良くしたいとか、何かにうまくなりたいと結果だけをみてきました。でも、今日のお話を聞いて大事なのは途中の過程なのだと分かりました。途中でがんばっていれば結果はついてくるのだと思います」

「感謝の気持ちとお金は一緒にめぐる」と聞いたとき税金は日本政府への感謝の気持ちなのだろうかと考えました。ですが、いまの政治に対して不満を持っている人もいるはずです。それでも、そういった人々から税金を取るというのは感謝の気持ちの前払いをしてもらっていることになると思います。なので、政治家の人たちはきちんと感謝されるような働きをして欲しいと思っています。このことは公務員にも言えることなのでしょう。その中の一部の人々が悪いことをしたせいでその人と同じ職業の人がすべて悪い人のように言われてしまうのは避けるべきことだと思います。私たちが意識を変えるとともに、悪人、悪事が少なくなっていくことが私の理想です。」

鋭い!子どもたちの理解力は大人が想像するよりもはるかに高いものがあります。

我々世代の責任としていまの子どもたちにたくさんのメッセージを与えていきたいものだと思います。
 

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資産運用「気づきのタネ」(115)投資、本音と現実

2014年3月25日 19:42

投資、本音と現実


株式を売買するほとんどの方の「本音」は、①できるだけたくさん、②できるだけ早く、③できるだけ安全に儲けたいということでしょう。しかし、投資は、①そこそこの利益を、②長い時間をかけて、③リスクを取った見返りに与えてくれるものです。これが証券投資の現実です。

つまり、証券市場に参加する多くの方の本音と、証券市場が与えてくれる現実の間に大きなギャップがあるのです。三つの「本音」をすべて満たすことはできません。そこで何かを犠牲にしなければならないのですが、多くの方は、「できるだけたくさん、できるだけ早く」を優先させて、「できるだけ安全」を後回しにします。

「株式投資はリスクが大きい、だから、できるだけ短期で売買した方が安心だ」と考える個人投資家が非常に多いということを聞いたことがあります。私の体験からも恐らくそれは現実だろうと思います。しかし、この論理は明らかに誤りです。正しくは「株式投資はリスクが大きい。だから、大きな利益を狙うのではなく、そこそこのリターンを長い時間をかけてとる」ことが必要なのです。

企業が成長するには時間がかかります。少なくとも投資先企業が成長し、株主が企業に保有する資産の価値を高めてくれるだけの時間的余裕を与えなければ育たないものです。短期間では株主価値は大きく増加するものではありません。

流通市場における短期の値幅取りは、Aさんがある銘柄を安く買い、それをBさんに高く売り、BさんはCさんにさらに高い値段で売ることで実現します。しかし、Aさんをお父さん、Bさんをお母さん、Cさんを息子と考えればこの家族全体ではこの取引で儲けは生じていません。流通市場は価値を生む場所ではないのです。しかも、取引をする際には委託売買手数料がかかりますから、現実的にはこの家族は三回の取引で手数料だけ損をしたということになります。

三つの本音のうち①と②を優先して③の「できるだけ安全に」を犠牲にした取引は投機です。それにもかかわらず「危険だからできるだけ短期で売買する方がよい」と多くの人が思っていることで知らず知らずに投機への道を歩んでしまうのです。投機で儲かったとしてもそれは「運が良かった」だけの話です。証券市場の現実を見据えて合理性のある運用をすることこそ投資で成功をする唯一の方法です。

(この文章は投資手帖2014年4月号に寄稿したものです)

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資産運用「気づきのタネ」(114)人生は積立投資

2014年3月22日 08:48

人生は積立投資

命に時間という要素が加わったものが「人生」です。お金に時間という要素が加わったものが「投資」です。そもそも、お金というものは「ご縁のネットワーク」を流れているものです。そして、そのご縁のネットワークのなかでどう生きるかということを投資は教えてくれます。

長期間にわたる投資で有効な方法として積み立て投資があります。誰も相場の短期的な動きなどわかるものではありません。ですから、買付タイミングの時間分散を図る。時間分散のはかり方として人間がタイミングを判断をするのではなく、一定のフォーミュラを作ってその通りに投資をしていく。これがフォーミュラ投資で、その代表選手がドルコスト平均法です。

ご存じの方が多いと思いますが、ドルコスト平均法というのは事前に決めた金額を、例えば毎月25日というように定期的に買い付けて行こうというものです。この方法の効果は、株価や基準価格が安いときにはたくさんの株数(口数)が買え、高いときには少な目に買うということが自動的に行えるということです。

人間の判断はどうしてもマーケットの短期的な動きに左右されてしまいます。結果として高いときにたくさん買い、安いときに少なく買うという本来の合理的な投資とは逆のことをしでかしてしまいがちです。ドルコスト平均法はそのような間違いをフォーミュラという形で避けようというものです。

「時は金なり」という言葉があります。我々は毎日、24時間、「時」という資源を投資しているのです。毎日、毎日、それを続けていくことで人生が形成されて行きます。長い人生の過程では良い事も悪い事も起こります。ちょうど、人生を通じての資産運用においてバブルもあればクライシスもあるのと同じです。

いま、苦しいことが起こっていたらそれはとても良い事なのです。なぜなら、失敗や苦しみから学ぶことは、成功や楽なことから学べることよりもはるかに大きいからです。つまり、同じ一日、24時間で苦しいことが多いほど学びが大きいのです。楽なときは学びが少ない。これはドルコスト平均法で価格が安いときは多目に、高いときは少な目に買うというのと同じです。

このようにして毎日、一定の時間を投資し、苦しい時期や楽な時期を経験しながら人生の豊かさや幸福感が積み立てられていくのです。たくさんの失敗の経験があるほど、結果として自分のなかにたくさんの学びが貯まっていく。投資はいろいろな面で生き方を教えてくれるものだとつくづく思います。

(本稿は FANETマネーライフ(20140317)に寄稿されたものです)

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