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資産運用「気づきのタネ」(106)株式は増加証券

2013年11月22日 09:00

株式は「増価」証券


株式を買うということは、会社が持っている全資産を売却し、その資金ですべての借金を返済した残りを保有するということです。この残りの資産が株主資本です。株価というのは一株当りの株主資本をすべての投資家がいくらの価値を付けているかという値です。

株主資本がいったい、いくらの利益を生んでいるかという数値が株主資本利益率、つまり、ROEと呼ばれる指標です。仮に株主資本が1000円で、ROEが10%であれば、その会社の利益は100円ということになります。もし、その企業が利益の半分を配当金として払うという方針を持っているなら、投資家は50円の配当金を受け取り、残りの50円は株主資本に追加され、今後の事業に活用してもらいます。

その結果、株主資本は1050円になり、ROEが10%で維持されるなら、翌年の利益は105円となります。そして、二年目の配当金は105円の半分、52.5円に増加し、株主資本は利益の残りの52.5円が追加され1102.5円となります。そうすると三年目の利益は110.25円になります。このプロセスがずっと続いて、株式会社の利益は成長し、株主の受け取る配当金も成長していくことになります。

例えば2年目に不況が襲いその年のROEが6%に低下してしまったとします。そうすると利益は105円ではなく63円になってしまします。そして、株主が得る配当金も31.5円となり、株主資本の追加も31.5円になります。その結果、株主資本は1081.5円となります。

ここで大切なことは、会社の利益が100円から63円に減益になっても株主資本は増加するということです。もちろん、赤字になったり、利益以上に配当金が支払われたりすれば株主資本は減少します。でも、株主が保有している株主資本は、企業が減益になっても増加するということなのです。

たった一つの企業に投資をしていると、その企業が赤字を続け、最後には倒産する危険性だってあります。しかし、たくさんの企業に投資をしていれば、すべての企業が倒産する可能性は少ないでしょう。また、リーマンショック直後のように世界中が不況になれば、ある年は企業業績全体が大きく低迷することもあります。しかし、長い期間を見れば、ずっと赤字が続くということも考えにくいのです。ここに、分散投資と長期投資の本源的な意味があります。

長期・分散が株式投資の基本であるということは良く言われます。そして、多くの場合、それは株価の変動に対する手法として語られます。しかし、本当の長期・分散の意義はビジネス・ポートフォリオの変動を緩和することにあるのです。そのような視点から分散を考え、長期保有をすることが重要なのだと思います。

「株式は価値があるから『有価』証券である」とはよく言われます。それは事実です。しかし、十分に分散された長期的なビジネス・ポートフォリオという視点から見れば、株式は価値が増していく「増価」証券なのです。株価は実体価値に投資家の心理がマーケットというスクリーンに投映されたものです。心理は欲望と恐怖の狭間を行き来しています。つまり、株価は影です。影を追いかけるのではなく実体価値の増加に着目していれば、株価もいずれそこに収斂していくのです。

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11月17日、I-OWAマンスリー・セミナーが開催されました

2013年11月18日 13:02

2013年11月17日、I--OWAマンスリー・セミナーが開催されました。 

当社で開催をするようになってから記録更新の17名の方が参加され、大変な盛り上がりでした。マンスリー・セミナーは、単なる一方的な講演会でなく、参加者全員が会話に参加し、お互いに学べ合える場を目指しています。ですから、やはり、このぐらいの人数は限界かなと思っています。

私は「投資の疑問に答える(上)」として、平均・分散・相関、効率的フロンティア、長期・分散投資の有効性、物価連動国債と確定利付債券の比較などのお話をしました。また、8歳の女の子が行った「ハッピー・マネー教室」の動画も見ていただきました。みなさん、子どもが持つポテンシャルにびっくりされていたと思います。

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ゲストはすでに何度かお願いしている勝池和夫さん。テーマは「ホット・アジア、クール・ジャパン」。アジア各地の情勢、特に中国をどう見るかなどのお話がありました。実際に現地を歩かれている方なのでとても説得力がありました。また、日本のクール・ジャパンの分析も紹介していただきました。「そうだ、日本の強みをもっと自信をもって世界に広めていけばいいのだな」ということに納得しました。

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懇談会&懇親会でもさまざまな話題が盛り上がりました。参加いただいた馬渕治好さん、サンジーブ・スィンハさんをはじめとするみなさま、ありがとうございました。

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参加された大江英樹さんが大江さんの会社、オフィス・リベルタスのLIBERTASというワインを差し入れしてくださいました。懇親会でおいしくいただきました。

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セミナーを終了して外を見ると東京タワーと月がとてもきれいでした。やはり、参加してくださっていた吉野永之助さんがさっそく写真をとってくださいました。さすが、写真歴の長い方の作品はすばらしい。

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このセミナーは有料動画でご覧いただけます。興味のある方は当社までお問い合わせください。

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インベストライフ11月15日号が発刊されました

2013年11月15日 19:09

 本日、インベストライフ11月15日号が発刊されました。

無料で何回でもご覧になれます。また、ダウンロードいただくこともできます。

主な目次

● 今月のひとこと

● 特集1
「円」と「縁」:ふたつの御「エン」を大切にする生き方
岩國 哲人氏 VS. 岡本 和久

前月号に続き、岩國哲人先生(以下、岩國さんとお呼びさせていただきます)との対談です。岩國さ んはこのたび、旭日重光章を叙勲されました。長年にわたる金融界、地方行政、国政への大きな 貢献がこのような形で認知されるのは、私個人としてもとてもうれしいことです。心よりお祝いを申 し上げるとともに、これからも益々、ご活躍されることを願っています。 今回は米国インベス トメント・バンカーとの息詰まる交渉など、知られざる金融史の秘話を紹介していただきました。

● 特集2
中国がわかるシリーズ14 三国志の時代
ライフネット生命株式会社 代表取締役会長兼CEO、出口治明

● 特集3
最近の投資信託事情~ 金融審投信法WG 報告、NISA が投信を変えられるか?
講演:島田知保、レポーター:川元由喜子

● 特集4
「投資信託、こんなところに注意!」
対談:島田知保、岡本和久 レポーター:赤堀薫里

● 基本ポートフォリオのパフォーマンス

● 投信データ・ウォッチ
データ提供:イボットソン・アソシエイツ・ジャパン/投信まとなび

● I-OWAたより

マンスリー・セミナー・レポート
「お客のヨットはどこに? ~ 証券市場永遠の真実」
講演:岡本和久、レポーター:川元由喜子

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マネーライフに「金遣いを考える」というテーマで寄稿をしました

2013年11月14日 08:14

 マネーライフに「金遣いを考える」というテーマで寄稿をしました。

リンボウ氏こと林望氏との共著、「金遣いの王道」(日経プレミアシリーズ)に書いた考え方の背景などを書いています。

よろしければお読みください。

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林望氏との共著本、「金遣いの王道」が発刊されました

2013年11月13日 08:58

リンボウ先生こと林望氏との共著本、「金遣いの王道」が日経プレミアシリーズから発刊されました。

本年3月4月と二か月にわたって「インベストライフ」に氏との対談を連載しました。それがきっかけとなり、その後、何度も、何時間もかけて対談を続け今回の本になりました。

彼と私は大学時代からの良き友です。文学者と資産運用という全然、違う道を歩んだ二人ですが、対談を勧めるほどにお互いにたどり着いた境地がとても似ていることに驚くとともにとてもうれしく思いました。

単にお金の話ではなく、どちらかというとそれぞれのバックグラウンドを背景にした人生論的な本です。

お付き合いいただいた林君に大感謝です。

よろしければご一読を。

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今週の「うまい!」仙台で出会ったおいしいものたち

2013年11月 7日 13:28

 仙台は美味しいものが満載ですね。

まず、地元の方が絶賛する牛タンやさん、たん兵衛。

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こりこりしたタンが絶品でした。

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それから、つけ麺。私はあまりつけ麺は食べないのですが、このお店はまた行ってみたいですね。

ボロボロののれんに「一草庵」とあります。美味しかったです。

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仙台で「親子で学ぶハッピー・マネー教室」

2013年11月 6日 21:36

仙台市郊外の東向陽台・明石台地区青少年健全育成連絡会が主催する秋の講演会で「ハッピー・マネー教室」をさせていただきました。約150名の方がお見えになりましたが、そのうちの三分の一が小学校1年生から中学生まで、お子さんたちでした。

ピギーちゃんを見せながら「ハッピー・マネー四分法」のお話をしました。子どもたちも興味津々でしたが、大人の方々が「うん、うん」とうなずかれていたのが印象的でした。

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講演終了後は子どもたちにピギーちゃんが当たる抽選会。な、なんと、全員が「当り!」でした。

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翌日は明石台6丁目の町内会でお話をしました。かわいらしい町内会の会館での開催でした。

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この日の観客は小学校1~2年生。みんな、会場に敷いたゴザに座ってピギーちゃんの四つのラベルをひとつずつ勉強しながら貼っていきました。

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子どもたちへの話が終わってから父兄の方々に家庭でのお金の学び方などについてご説明をさせていただきました。子育て真っ最中の方々でみなさん、本当に熱心だったのが印象的でした。

とても良い体験をさせていただきました。アレンジをしてくださった村越さんに大感謝です。

 

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資産運用「気づきのタネ」(105)7歳までの金融教育

2013年10月24日 19:06

7歳までの金銭教育

英国でお金の活用に関する情報サービスを提供しているマネー・アドバイス・サービスという機関があります。政府により設立された中立の組織です。この組織が最近、新しい調査報告を発表し注目をされています。その内容は「子どものお金に関する習慣は7歳までに形成される」というものであり、家庭におけるお金との付き合い方の重要性を強調しています。このレポートを読んで感じるのは、金銭教育は「家庭」が中心になって行うもので、「学校」の任せておけば良いというものではないということです。ある意味、教室はお金の世界からとても遠い場所であるとも言えます。しかし、家庭はお金の問題に満ち溢れています。したがって、家庭でお金に関する習慣の基礎を教えていくということは極めて効果的であるといえます。

このレポートの要点を紹介しておきましょう。

  • 多くの子どもは7歳までにお金の価値、お金の計算、お金を商品と交換できること、収益を得ること、所得とは何かなどを理解できている
  • 英国の多くの子どもは7歳までにお金のプランニング、お金の使う決定に時間をかけ熟考することの大切さ、使ったお金は戻らないことなど、かなり複雑な選択肢を理解することができるが、「贅沢」と「必需品」(ウォンツとニーズ)の区別については十分、理解できていない


当社と提携関係にある米国のマネー・サビー・ジェネレーションの創業者、スーザン・ビーチャム氏は家庭での金銭教育につき、小学校入学前から、「貯める」、「使う」、「ゆずる」、「増やす」という四つのお金の使い方を教えることを提唱しています。

「でも、それはアメリカやイギリスの話で日本の子どもに金銭教育などは無理だ」と思われる方も多いかもしれません。しかし、私の体験でも日本の子どもたちの理解力は極めて素晴らしいものがあります。参考までに最近、私が小学生で行った講演の子どもたちの感想を紹介しておきます。

  • 「おかねのはなしをきいて、これからおかねをたいせつにしていって、こころのなかに『かねくいむし』がこないようにします」(小学校1年)
  • 「おかねが思っていたいじょうにたいせつなんだと思いました」(小学校2年)
  • 「お金の後にはいつもかんしゃがついている、いい事をすればありがとうと言われたりすることと、ほんとうのしあわせはお金持ちになるんじゃなく、しあわせもちになることだということがわかって、自分のためになりました」(小学校4年)
  • 「ぼくは、今日のお金の話を聞いて、お金にはいろいろな使い道があり、それを使いわけるのも自分自身だということを、この機会で深く知りました。そして、これから、「ためる」、「つかう」、「ゆずる」、「ふやす」を使い分けていきたいと思います」(小学校6年)

 

(この記事は投資手帖2013年11月号に寄稿した文章を加筆修正したものです)

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モンテレー・サンフランシスコ訪問記 3:グルメ

2013年10月21日 11:31

羽田からサンフランシスコまでフライトが8時間半、サンフランシスコから頼んでおいたリムジンでモンテレーまで2時間半、やっとホテルに到着。弟たちが出迎えてくれチェックイン。

そして、近所のRosinisというお店で食事。ありましたねえ、大好物のフィリー・ステーキ・サンドイッチ。昨年、バンガードを訪問したとき本場のフィラデルフィアで食べましたが(一緒に行ったみなさん、大感激でした)、西海岸でもあるのですね。

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 翌日は結婚式、その夜は両家の親族を中心としたディナー。La La Palozaというお店でした。

まずは、乾杯! 

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おいしいものたくさん。以下、ナチョス、カラマリのフライ、ピザ。

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サンフランシスコに移動して夜はギラルデリ・スクエアのマコーミック&クレト。昔からの私の好きな店です。

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名物のカラマーリ・フリット。

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これはロブスター・テルミドール。

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翌日は私一人でここも私の大好きなサンフランシスコのイタリアン、Puccini。
ここのスパゲッティ&ミートボールは本当においしい。絶品!ボロニェーゼのソースにグラナ・パダノ。

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サンフランシスコを出発する日のランチは日本街近くの山王飯店で山王麺(サンワン・ヌードル)。以前、サンフランシスコに毎月、出張していたころはよく食べたものです。洋食が続いた後だけにとてもおいしかった!

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以上、グルメ報告でした。体重?はい、増えました。

 

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I-OWAマンスリー・セミナー2013年10月度が開催されました

2013年10月21日 10:53

I-OWAマンスリー・セミナーが2013年10月20日に開催されました。大雨でしたが熱心な参加者で満員でした。

私は「運用手法の分類」というテーマでのお話でした。特に、インデックス運用とパッシブ運用の違い、ジャッジメント運用とプロセス運用の比較、インデックス・ポートフォリオとアクティブ・ポートフォリオの互換関係などについて解説しました。

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ゲストは「伝説の外資系トップ」、新 将命さんの「人生 成功の方程式」というテーマでのご講演。

「成功とは自分にとって意義のある目標を事前に設定して段階を追って達成するプロセスである」という定義に基づいて、成功と出世の違い、成功の方程式の要素である情熱、スキル、マインド、そして運の要素を詳しく説明していただきました。

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懇談会は新さんの講演テーマを中心に議論が盛り上がりました。金沢、富山、三島、香川などからの参加者に加え、竹川美奈子さんも出席していただき楽しくも有益なひと時を過ごすことができました。

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このセミナーの様子は有料動画で配信しています。興味のある方は当社までお問合せください。

 

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