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資産運用「気づきのタネ」(80)タオのプーさんの教え

2012年9月15日 13:37

 タオのプーさんの教え


ベンジャミン・ホフのThe Tao of Pooh (日本語では「タオのプーさん」、吉福伸逸さんが訳しています)という本にとても良い一節があります(この一節は私の訳です)。 

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小川は森の果てに至るころには、ほとんど川と言っていい大きさになっていた。小さな川だったときは、走り回ったり、とび跳ねたり、しぶきを飛ばしたりしていたけれど、いまは流れもすっかり落ち着き、ゆっくりと進むだけだ。自分がどこへ流れていくかを知っているから、「急ぐことはない、いずれしかるべきところに着くんだから」と自分に言い聞かせるまでになっていた。

この一節、まさに投資家が本当の長期投資に目覚め、成長をしていく過程と同じです。人生を通じての資産運用を行うには、単に投資知識を頭に詰め込むだけではだめなのです。投資家としての「成長」が不可欠です。

プーさんのような無邪気な心で「急ぐことはない、いずれしかるべきところに着くんだから」という気持ちで投資をしたいものですね。

 

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今週の「うまい!」零(一風堂@恵比寿)

2012年9月14日 20:49

 わがオフィスの近くの博多一風堂。

夏場の限定販売で、一風堂、誕生前夜の元祖博多ラーメンを復刻販売しました。

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「幻の直球豚骨」という歌い文句で、おいしかったのですが、いつもとそれほどの違いはない感じでした。

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資産運用「気づきのタネ」(79)マーケットと心の関係

2012年9月13日 08:36

 マーケットと心の関係


株式市場は市場に参加しているすべての投資家の行動を反映して日々、変動しています。投資家はそれぞれの合理的判断と心理的要因によって行動をします。合理的判断は毎日、大きく変化するものではありません。結局、短期的な変動は投資家総体としての欲望と恐怖の間で揺れる心理的影響が大きいのです。

そして、心理的要因そのものはまた相場の変動によって影響されます。つまり、投資家全体の心理と相場の変動は増幅しあって大きな動きを生み出します。しかも、それは一瞬のうちに反応します。マーケットは投資家全体の心を即座に映し出す鏡です。

私たちの心は外部からの刺激で色々な感情や思いが浮かび上がってきます。喜びや悲しみや怒りや驚きや・・・。心のなかは暴風雨のように荒れ狂っています。しかし、外部からの刺激をできるかぎり減らして静かな環境に自分をしばらく置いていると心が落ち着いてくることを体験された方は多いと思います。表面的にはブレが生じているように見えても、心の奥深いところでは合理性に根差した静かな意識が支配をしています。それは何が起こっても驚かないような力強い心の状態です。

マーケットの動きも同じです。表面上の日々の変動はとても大きいのです。しかし、奥深いところでは力強い潮流が流れています。これは世界経済のメガトレンドであるといってもいいでしょう。メガトレンドは、当然のことながら日々変動するものではありません。毎日の動きは少しずつでも着実に変化して、10年、20年とたってみればその変化に気付く性格のものです。

投資で成功するためのもっとも安全な方法は短期、中期的な変動を狙うのではなく、大きなメガトレンドに則った投資行動をすることです。そのためには、我々自身が、毎日の喧噪から少し離れた時間を持ち心を落ち着かせる時間を持つことが必要です。心の落ち着きがあってこそ、表面の波に惑わされないマーケットの潮流が見えてくるのです。証券アナリストの父、ベンジャミン・グレアムが「ミスター・マーケットに惑わされてはいけない」といい、伝説の投資家、ジョン・テンプルトン卿が投資で成功するためには「祈ること、雑事を離れること、富を分かち合うこと」が必要だと言っているのも、まさに、このことを言っているのだと思います。

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資産運用「気づきのタネ」(78)アポロ計画と資産運用

2012年9月 9日 10:27

アポロ計画と資産運用

人類で初めて月面に降りたニール・アームストロングアポロ宇宙船船長が2012年8月25日に永眠されました。アポロ計画は、宇宙開発でソビエト連邦に出遅れていたアメリカ合衆国が、国家の威信をかけて取り組んだ有人宇宙飛行プロジェクトです。1961年にケネディ大統領は、今後10年以内に人間を月に着陸させ、安全に地球に帰還させるという目標の達成を掲げ、このプロジェクトを開始しました。そしてついに、1969年、人類は初めてアポロ11号を月に着陸させることに成功したたのです。月への第一歩を刻んだアームストロング船長の言葉 "That's one small step for a man, one giant leap for mankind."(これは一人の人間には小さな一歩だが、人類にとっては大きな飛躍だ)はとても有名になりました。
 
確かに政治的、軍事的動機に基づいた計画であったことも事実ですが、このプロジェクトは「システム工学の勝利」とも呼ばれ、その後、多方面に考え方が応用されました。そのひとつが年金運用を中心とする「長期の資産運用」だったのです。
 
月までの距離は長距離です。ロケットを発射するときはあらゆる条件を考慮して打ち上げを行いますが、実際には飛行中に予期しなかった出来事がたくさん起こります。それらに対応して常に目的を達成できる確率を最大化しながら修正を加えてゆきます。
 
資産運用も長期です。細心の分析を行い長期的な投資目的を達成できるような計画を組んで運用を開始します。しかし、途中でたくさんの出来事が起こります。暴落もあればバブルもあります。しかし、長期的な目的を見据えて常に目標を達成できる確率を最大化してゆこうというのが長期資産運用なのです。これがプラン-ドゥ-チェックのサイクルを組み込んで運用をしてゆく投資プロセスです。
 
アメリカでは60年代後半から70年代の初めにかけて年金の資産が増大しました。そして1973年の第一次オイル・ショックによる株式暴落でその資産が大幅に毀損されました。そこから理論的に正しく、実証的に有効なシステム工学的投資が重視されるようになったのです。日本の個人投資家もいま、長期的な資産運用が求められています。年金が色々な苦難の末に到達した合理的な運用方法から個人が学ぶことは非常に多いだろうと思います。
 
アームストロング船長は有人火星飛行につき、「様々な課題はあるかもしれないが、それらは我々が1961年にアポロ計画をスタートさせた時に直面したものほど困難なものではない」と述べています。とにかく、第一歩を踏み出すことが大切なのです。その後も色々な困難は襲ってくるでしょう。しかし、それは第一歩を正しく踏み出すことに比べればそれほど困難なものではないのでしょう。小さな第一歩こそ大きな決意がいるものです。みなさんも「いまの自分には小さな一歩だが、長い人生にとっては大きな飛躍」となる小さな一歩を踏み出してみませんか?

 

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今週の「うまい!」 オオドリーのスープカレー(神保町)

2012年9月 8日 19:46

スープカレーは1921年、札幌の薬膳カリィ本舗アジャンタが発祥の地とされ、2000年頃から広まり始めました。 

神保町のオオドリーは東京でまだ数少ないスープカレーのお店。独自のスパイスで厳選した国産野菜や肉を使っておいしいカレースープを提供しています。スープは黒(野菜と豚骨ベースのスープ)と赤(野菜と国産鶏の手羽スープ)を選び、それから野菜、チキン、国産牛100%手作りハンバーグ、豚しゃぶ、ビーフ、ロースカツなどの具を選びます。そして最後に1倍から4倍までの辛さを選択します。4倍は責任もちません!とメニューにあります。

写真は黒のハンバーグと赤のチキンです。おいしいですよ。

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バンガード・キャンパス・ツアーに参加しました

2012年9月 8日 16:50

9月2日に成田をでてニューヨークへ。数年ぶりのニューヨークで古い友人一家と食事をしたり、懐かしい場所を訪問したり、大きく変化した場所に目を見張ったり、とても楽しいときを過ごしました。
9月3日にAMTRAKでフィラデルフィアのMelvermへ予約をしておいたリムジンで移動。
4日、5日とバンガードのキャンパス・ツアーでさまざまな講演をしていただきました。同社の歴史、会社組織、経営哲学とカルチャー、投資哲学、商品開発からトレーディング・フロア、システム・センター、印刷と配送の工場まで見せていただき解説をお聞きしました。
すべての部門、すべてのスタッフ(同社ではクルーと呼んでいます)に一本、筋の通った考え方が感じられます。その内容についてはこれから少しずつ紹介していきます。
このツアーを実現してくださったバンガード東京の加藤さん、金野さん、そして、現地のスタッフの方々、また、お近づきになれた素晴らしい仲間たちに心からお礼を申しあげます。
写真は記念にいただいたフレームです。 

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バンガード社のプレゼンテーションを一冊にまとめた今回の資料集です。これも情報の宝の山!

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ボーグルさんは不在でした。でも、彼のオフィス(ふたつありました)を秘書の方に見せていただきました。そして、うれしいことにボーグルさんのサイン入りの本をいただきました。すでに持っている本でしたが、やっぱりサイン入りはうれしい!

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メルブレムの広大なキャンパスの一角にボーグルさんの銅像が立っています。銅像とツーショットさせていただきました。

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1798年、英仏の間でエジプトを巡るナイルの海戦が闘われました。その時、ホレイショ・ネルソン提督(1758年生-1805年没)が乗っていた旗艦がバンガード。バンガードという名前もそこから来ているそうです。

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現CEOのF. William McNabb III氏と。 

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今回、ツアーで学んだこと、考えたことなどはマンスリー・セミナーやインベストライフでお伝えしていきたいと思っています。有益な訪問をさせていただいたバンガード社に感謝します。

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「カネなんかないよ」、「もう手遅れだよ」

2012年9月 5日 12:28

 資産運用の話を友人などにすると大体、二つの返事が帰ってきます。ひとつは 「投資するカネなんかないよ」というもの、もうひとつは「もう、俺なんか手遅れだよ」というものです。多分、私を証券会社の手先かなにかと誤解して、 しつこく株や投信でも勧められると面倒だから、「さわらぬ神にたたりなし」 と思っているのかもしれない。そういう人たちがみな、経済的自立を達成していて、これ以上、おカネのことは考えないでいいというのであれば別ですが、 そうでもないようです。

「さわらぬ神に・・・」と同時におカネのことは、あんまり口にするべきではない、うっかり口にすると「たかられる」という考えがあるのかもしれません。さらに言えば、妙におカネを持っていることが知れると「悪いことをしているのではないか」と疑われると恐れているのかも知れません。

まず、「カネなんかないよ」という答え。おカネがたっぷりあれば投資のことは考えなくてもいいのです。まだ、十分におカネがない、しかし、将来が不安である。もしかしたら、物価が上昇するかも知れない。少しずつおカネを貯めているがどうもそれだけでは十分ではなさそうだ。そのような不安は多くの人が持っています。資産運用はまさにそのような人たちのためのものです。それは、株を売ったり買ったりしてお小遣いを稼ぐのとはまったく異なったものです。

おカネを「貯める」のと「増やす」のは違います。貯金箱に入れた1万円はいつまでたっても1万円です。増やすというのは、その1万円を1万1000円、1万2000円へと成長させていくことです。そのためにはおカネを一度手放して、おカネを働かせることが必要です。もちろん「手放す」ことには不安があります。それがリスクの根源です。しかし、リスクはコントロールできます。適切な運用をすれば自分が許容できる範囲にリスクを抑えていくことが可能なのです。

それから、「手遅れ」論。しかし、これもおかしな議論です。不思議なことに多くの人が退職したら資産を取り崩していくのだから、もう運用はできないと考えています。まさに、若いころ学校で学んだ〇?教育の影響が顔を出している感じです。いま60歳だとしてもあと、20年~30年、人生を楽しむ期間があるのです。その間、おカネをただ引き出して使ってゆくのと、投資をしながら引き出してゆくのでは大きな違いがでます。

つまり、おカネのない人も退職後の人も、若い人と同じように投資による資産形成を学び実践していくことが可能だし、また必要なのです。これまでは会社とお国に頼っていればなんとかなりました。しかし、「将来の自分を支えるのはいまの自分」しかいなくなってしまった今日、資産運用の基礎知識は豊かな生の必須課目です 。そして、ちょうど誰もがコンビニで買い物をするように日常的なものです。驚くほど簡単ないくつかの原則さえ覚えていれば誰でも、いつでも、簡単にできるものなのです。

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経済の神さまからのメッセージ

2012年9月 1日 19:49

 東洋経済オンラインに寄稿をさせていただきました。

経済の神さまからのメッセージ:グローバル化の加速こそ円高是正への道

 

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今週の「うまい!」 豚角煮そばと担担麺(龍の髭@渋谷)

2012年8月31日 15:29

 渋谷で長い歴史をもつ台湾料理屋、龍の髭

 

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このお店は担担麺が有名でとてもおいしいですが、私は豚角煮そばも大好きです。

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こちらは担担麺。

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資産運用「気づきのタネ」(77)「ヘータ」係数にご用心

2012年8月31日 14:56

「ヘータ」係数にご用心


もう、20数年前、私はかって大手証券会社でストラテジスト/アナリストの仕事をしていました。立場上、会社としての営業戦略会議などにもでることが多かったのですが、そこで実務担当者の間でひそかに言い伝えられている言葉がありました。それは「株式部長、調査部長、営業部長の三人が相場の方向性で完全に意見が一致したときは相場が転機を迎える」というものでした。口の悪い人がそれを、モダンポートフォリオ理論のベータ係数ならぬ「ヘータ」係数と呼んでいたのです。つまり、相場の「へた」具合を測る指標だったのです。

市場の日々の動きの真っ只中にいる株式部長、冷静に長期的ファンダメンタルズを判断する立場の調査部長、そして投資家のナマの声を一番、聞いている営業部長、この三人の意見は普通、異なるのです。それがときに完全に一致する。バブルの最終局面などで三人とも「この相場はまだまだ強い。どう考えても弱くなる理由がない」などと同じことを言い出すのです。

ときに耳を疑うようなことをまじめに発言するのです。そうすると市場は天井をつける。実に皮肉なものです。本来は「三人よれば文殊の知恵」という言葉があるように、色々な意見がでることに価値があるのですが、それがみんな同じ意見になると「相場を間違う」ことになってしまいます。

これは証券会社のなかの話。でも、結構、含蓄の深い話です。例えば、個人で考えてみてください。相場、他の投資家、そして自分自身がすべて方向性がそろったら要注意なのです。そういうときはちょっとマーケットから離れて客観的視点で考えてみることが必要です。

日本の相場格言にも「ヘータ」係数に気を付けるべきだという教えがたくさんあります。ちょっと例を挙げておきましょう。「人の行く裏に道あり花の山」は有名ですね。これは他の投資家に影響されてはいけないということ。「今日より外、商い場なしと進み立ち候時、三日待つべし」などはマーケットの動きにつられてはいけないという教えです。そして、「腹立ち売り、腹立ち買い、決してすべからず」は自分の心をコントロールする大切さを言っているのです。そして、これらを全部、統合すると「野も山もみな一面に弱気なら、阿呆になりで米を買うべし」ということになります。

昔から「ヘータ」係数は投資家、投機家にとっていつも苦労のタネだったようですね。

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