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「カネなんかないよ」、「もう手遅れだよ」

2012年9月 5日 12:28

 資産運用の話を友人などにすると大体、二つの返事が帰ってきます。ひとつは 「投資するカネなんかないよ」というもの、もうひとつは「もう、俺なんか手遅れだよ」というものです。多分、私を証券会社の手先かなにかと誤解して、 しつこく株や投信でも勧められると面倒だから、「さわらぬ神にたたりなし」 と思っているのかもしれない。そういう人たちがみな、経済的自立を達成していて、これ以上、おカネのことは考えないでいいというのであれば別ですが、 そうでもないようです。

「さわらぬ神に・・・」と同時におカネのことは、あんまり口にするべきではない、うっかり口にすると「たかられる」という考えがあるのかもしれません。さらに言えば、妙におカネを持っていることが知れると「悪いことをしているのではないか」と疑われると恐れているのかも知れません。

まず、「カネなんかないよ」という答え。おカネがたっぷりあれば投資のことは考えなくてもいいのです。まだ、十分におカネがない、しかし、将来が不安である。もしかしたら、物価が上昇するかも知れない。少しずつおカネを貯めているがどうもそれだけでは十分ではなさそうだ。そのような不安は多くの人が持っています。資産運用はまさにそのような人たちのためのものです。それは、株を売ったり買ったりしてお小遣いを稼ぐのとはまったく異なったものです。

おカネを「貯める」のと「増やす」のは違います。貯金箱に入れた1万円はいつまでたっても1万円です。増やすというのは、その1万円を1万1000円、1万2000円へと成長させていくことです。そのためにはおカネを一度手放して、おカネを働かせることが必要です。もちろん「手放す」ことには不安があります。それがリスクの根源です。しかし、リスクはコントロールできます。適切な運用をすれば自分が許容できる範囲にリスクを抑えていくことが可能なのです。

それから、「手遅れ」論。しかし、これもおかしな議論です。不思議なことに多くの人が退職したら資産を取り崩していくのだから、もう運用はできないと考えています。まさに、若いころ学校で学んだ〇?教育の影響が顔を出している感じです。いま60歳だとしてもあと、20年~30年、人生を楽しむ期間があるのです。その間、おカネをただ引き出して使ってゆくのと、投資をしながら引き出してゆくのでは大きな違いがでます。

つまり、おカネのない人も退職後の人も、若い人と同じように投資による資産形成を学び実践していくことが可能だし、また必要なのです。これまでは会社とお国に頼っていればなんとかなりました。しかし、「将来の自分を支えるのはいまの自分」しかいなくなってしまった今日、資産運用の基礎知識は豊かな生の必須課目です 。そして、ちょうど誰もがコンビニで買い物をするように日常的なものです。驚くほど簡単ないくつかの原則さえ覚えていれば誰でも、いつでも、簡単にできるものなのです。

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経済の神さまからのメッセージ

2012年9月 1日 19:49

 東洋経済オンラインに寄稿をさせていただきました。

経済の神さまからのメッセージ:グローバル化の加速こそ円高是正への道

 

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今週の「うまい!」 豚角煮そばと担担麺(龍の髭@渋谷)

2012年8月31日 15:29

 渋谷で長い歴史をもつ台湾料理屋、龍の髭

 

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このお店は担担麺が有名でとてもおいしいですが、私は豚角煮そばも大好きです。

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こちらは担担麺。

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資産運用「気づきのタネ」(77)「ヘータ」係数にご用心

2012年8月31日 14:56

「ヘータ」係数にご用心


もう、20数年前、私はかって大手証券会社でストラテジスト/アナリストの仕事をしていました。立場上、会社としての営業戦略会議などにもでることが多かったのですが、そこで実務担当者の間でひそかに言い伝えられている言葉がありました。それは「株式部長、調査部長、営業部長の三人が相場の方向性で完全に意見が一致したときは相場が転機を迎える」というものでした。口の悪い人がそれを、モダンポートフォリオ理論のベータ係数ならぬ「ヘータ」係数と呼んでいたのです。つまり、相場の「へた」具合を測る指標だったのです。

市場の日々の動きの真っ只中にいる株式部長、冷静に長期的ファンダメンタルズを判断する立場の調査部長、そして投資家のナマの声を一番、聞いている営業部長、この三人の意見は普通、異なるのです。それがときに完全に一致する。バブルの最終局面などで三人とも「この相場はまだまだ強い。どう考えても弱くなる理由がない」などと同じことを言い出すのです。

ときに耳を疑うようなことをまじめに発言するのです。そうすると市場は天井をつける。実に皮肉なものです。本来は「三人よれば文殊の知恵」という言葉があるように、色々な意見がでることに価値があるのですが、それがみんな同じ意見になると「相場を間違う」ことになってしまいます。

これは証券会社のなかの話。でも、結構、含蓄の深い話です。例えば、個人で考えてみてください。相場、他の投資家、そして自分自身がすべて方向性がそろったら要注意なのです。そういうときはちょっとマーケットから離れて客観的視点で考えてみることが必要です。

日本の相場格言にも「ヘータ」係数に気を付けるべきだという教えがたくさんあります。ちょっと例を挙げておきましょう。「人の行く裏に道あり花の山」は有名ですね。これは他の投資家に影響されてはいけないということ。「今日より外、商い場なしと進み立ち候時、三日待つべし」などはマーケットの動きにつられてはいけないという教えです。そして、「腹立ち売り、腹立ち買い、決してすべからず」は自分の心をコントロールする大切さを言っているのです。そして、これらを全部、統合すると「野も山もみな一面に弱気なら、阿呆になりで米を買うべし」ということになります。

昔から「ヘータ」係数は投資家、投機家にとっていつも苦労のタネだったようですね。

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資産運用「気づきのタネ」(76)二種類のリターン

2012年8月25日 10:41

二種類のリターン


リターンには二種類あるのを知っていますか

少し前の話ですが、2005年は株式市場が活況の年でした。東証株価指数(TOPIX)で見て43.5%の上昇率したのです。2005年までの過去5年間のTOPIXの変動率を下記します。

2000年末  1283.67
2001年末  1032.14 前年比 -19.6%
2002年末   843.29 前年比 -18.3%
2003年末  1043.69 前年比 +23.8%
2004年末  1149.63 前年比 +10.2%
2005年末  1649.76 前年比 +43.5%

これらの上昇率を平均すると+7.9%となります。つまり、5年間の「一年間における」平均的上昇率は7.9%だったということです。でも、ちょっと考えてみてください。

仮にこの期間、毎年7.9%上昇していたとするとTOPIXは1877.41(1283.67に1.079を5回掛けた数値)になっているはずです。でも、実際には1649.76です。何かおかしい・・・。

実はリターンにはもうひとつの考え方があります。つまり、2000年末に1283.67だった株価水準が5年後の2005年末には1649.76になったのだから、その期間の毎年の上昇率はどうだったのかという考え方です。

この考え方にたった上昇率は+5.2%なのです。つまり、1283.67に1.052を5回掛けるとおよそ2005年末のTOPIXの水準になるのです。前者のリターンを算術平均、後者を幾何平均と呼びます。そして前者は常に後者よりも高い数値にでるのです。もちろん、長期投資家にとっては幾何平均の方が重要です。

営業マンが、投信のパフォーマンスを「年平均のリターンはXX%です」などと言ったときは「それは算術平均ですか?幾何平均ですか?」と聞いてみてください。「おぬし、できるな」と思われること請け合いです。

(上記の計算では単純化のためにリターンに配当利回りを入れていません。) 

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今週の「うまい!」アイスモンブラン@モンブラン(自由が丘)

2012年8月24日 10:31

 自由が丘のケーキの名店、モンブランは私が子どものころからずっとある店です。
店内の有名な東郷青児画伯の絵がちらっと見えます。 

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モンブランと言えば、ケーキの「モンブラン」が有名ですが、今年はアイスモンブランがでました。
これがなかなかおいしい!定番メニューにしてもらいたいです。

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中にアイスクリームが入っています。(断面図) 

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その他にもおいしそうなケーキがたくさん。 

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そういえば、このお店、以前は店員さんの態度がでかかったけど、最近の改善は目覚ましいです。 

 

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損切りはした方が良いのでしょうか?

2012年8月20日 11:46

セミナーでお話していると「買った銘柄が大幅に下がってしまっています。損切りしたほうがいいでしょうか?」という質問をよく受けます。だいたい、いつも次のようにお答えします。

まず、長期投資家にとって売却は三つのケースだけだと思います。

1.退職後の生活費などのために現金が必要となった
2.良いと思って買った企業の株式だったが明らかに自分の判断が誤った
3.買ったときは良い企業だったがその後、明らかにその企業が悪い方に変質した

さて、「損切り」というのは基本的に株価が下がってしまったので「もう、売ってしまおうか」というものです。本来、自分が応援したいと思う、良い社会づくりに貢献している企業であれば短期的な株価の変動で売却するのはおかしいのです。いつも言うように「株価は影」です。影が揺れても実体がしっかりしていれば保持すべきでしょう。

でも、そのような理由ではなく、あまり深く考えず、人に勧められた、株価が値上りしそうだという理由で買ったのであれば事情は異なります。そんなときは次のように聞きます。「もし、その銘柄を持っていなかったとして、その銘柄をいまの株価で買いますか?」多くの方は「とんでもない。もう、二度とこの銘柄は買いたくない」と答えます。そこで、「では、どうして持っているのですか?」と聞くと、「いえ、売ったら損が確定してしまいます。」という返事が返ってきます。だいたい、いつも同じパターンです。「いいえ、売却していなくてももう損はでているのです。それよりも、いま、安心して持っていることのできる銘柄にした方がいいと思いますよ」そのようにお話すると、「ごもっともです」ということになります。

でも、本当にその方が損切りをするかどうかはかなり疑問です。恐らくずるずるとそのまま持っているのではないかと思います。ですから、個別銘柄に投資をするときはまず、仮に短期目的であっても、長期で保有するに足る銘柄を選ぶことが非常に重要なのです。

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今週の「うまい!」 Bob Chinn's(シカゴ)

2012年8月16日 20:17

 シカゴ郊外のカニ料理レストラン、Bob Chinn'sです。
全米でも売上がトップクラスのレストランらしいです。 

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 とにかく膨大なスペースにたくさんの人が集まっていてそれを実に効率よくさばいているのは見事としか言いようがありません。平日なのに満員でした。

特にUncleanedの「カニみそ」入りのものがあったのでいただきましたがこれは絶品。カニの殻をスープの皿のようにして汁をいただきました。指はべとべとになりますが、うまくしたもので店内に手を洗う蛇口がありました。なんでも開口健さんは七盃食べたとか。

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その他、いただいたものは左上がガーリック・トーストと名物のマイタイ、右上はニューイングランド・クラムチャウダー、左下がオイスター、そして右下は友人が食べたハリバット(オオヒラメ)です。

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いや、満腹でした・・・。 

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今週の「うまい!」 親子丼 究極(仙台)

2012年8月11日 11:00

 仙台の灯り家さんでいただいた「親子丼 究極」。さすが、自ら究極というだけあって、秋田比内地鶏を使っておいしかったです。肉がとてもしっかししていてしかも味付けもGood。香の物とスープ付でした。

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資産運用「気づきのタネ」(75)リスク・オンか、リスク・オフか

2012年8月 8日 21:53

リスク・オンか、リスク・オフか


最近、マーケット・コメントなどで盛んに「リスク・オン」とか、「リスク・オフ」ということを言います。
どうも、投資環境が不透明なときには投資を手控えリスクをとらない。しかし、環境が良くなってきたら積極的に勝負にでて投資をするということのような感じを受けます。本当は売買で儲けるにしても、景気が悪いときに買っておいて、良いときに売るというのが中期的な売買の戦術なんですけどね。
 
それはともかく、「オン」か、「オフ」かというのはなんだか「切」か、「入」かという電気のスイッチみたいに思われます。しかし、リスクというのはこのような二者択一のものではなく、連続したスペクトラムなのです。ちょうど、虹の赤から紫までの帯に例えられるでしょう。

スイッチに例えれば「電源」のオンかオフかではなく、「ボリューム」のつまみのようなもの。0か、1かではなく、その間に2:8とか、5:5とか、8:2というような組み合わせがあるのです。
 
ですから基本となる安全資産とリスク資産の戦略的な配分を決めておいて、その上下にバンドをつける。そのバンドのなかで相場環境をみながら戦術的に配分を調整すればよい。それが難しいというのであれば、腹をくくって長期に戦略的配分を守ればよいのです。
 
相場の短期、中期の先行きなど誰も正確に当て続けることはできません。ということは、リスクをオンにしたりオフにしたりしながら投資をするというのはそんなにうまくいくものではありません。喜ぶのは売りでも買いでも手数料が入るブローカーさんだけ。
 
ボリュームのつまみを適度な音量に合わせ、ちょっとまわりがうるさかったら音量を上げる、静まったら下げるというような調整を資産運用でもしていればいいのです。
 

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