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I-OWAマンスリー・セミナーが開催されました

2012年3月19日 13:22

 2012年3月18日、当社のマンスリー・セミナーが開催されました。

私はジョン・テンプルトン卿の投資哲学を記した本、ヨミトキ・シリーズで「The Templeton Touch」解説しました。日本語訳がまだでていない本ですが、内容が豊かなのでいつか取り上げたいと思っていたので、それができてうれしかったです。

テンプルトン卿はまさに「バーゲン・ハンター」という言葉がぴったり。1930年代、大恐慌のなかで1㌦以下の銘柄を100㌦ずつ約100銘柄を買った有名な話、50年代、60年代に誰よりも早く日本株に目を付けてポートフォリオの半分を日本株にした話、80年代初頭に日本株を売り抜け、ポートフォリオの6割を米国株にした話、そして、韓国や中国株に注目、ITバブルピークで株式から債券へのシフトを勧め、2005年、これから5年以内に世界的な金融危機が到来するという御宣託をしたなど、氏の慧眼には舌を巻くばかりです。

ゲストはコンサルティング・アジアの勝池和夫さん。自らの足で中国、ASEAN、インドと幅広く歩いている方ですが、写真も交えこれからの日本のすすむべき道を明確にされていました。

懇親会では、来月、講演をお願いしているタタ・アセットの日本代表、サンジーヴ・スィンハ氏も加わり、アジアや日本の話に花が咲きました。

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この講演の内容は当社HPの有料動画でご覧いただけます。私の講演、勝池さんの講演、フリーディスカッションの約3時間に及ぶ動画と資料で5000円です。ご希望の方は当社まで。

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資産運用「気づきのタネ」(64)なぜ、貯めるだけでは足りないか

2012年3月10日 11:20

 なぜ、貯めるだけでは足りないか


「ちゃんと貯金しているからだいじょうぶ。投資なんて必要ない」と思ってる方、いませんか?

そういう方は相当の高給取りか、ものすごい資産家だろうと思います。でもふつうの人はやっぱり貯めてるだけでは老後のおカネが足りなくなります。なぜか?

人生は三つのステージに分かれます。学びの時代、働く時代、退職後の時代(私はこの時期を「遊びの時代」と呼んでいます。つまり、楽しいことをするとそれがそのまま世の中のためになるのが遊びだという意味です)です。

学びの時代は基本的に自分だけでは生活に十分なおカネを稼げません。子供のころ、学生時代はもちろん、就職しても最初は見習いのようなもの。月給はもらえてもそれは先輩が稼いでくれた収益の一部をもらっているのがふつうです。

退職後になると基本的には「収入<支出」です。

そうすると真ん中の働きの時代には、毎日の生活と子育て、新入社員育て(自分だって子供のころ、新入社員のころ、親や先輩の世話になったのだからこれは当然でしょう)、そして自分の老後のためのおカネを準備しなければなりません。だからミドルはたいへんなのです。

この図を見てください。

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働きの時代の総収入が生活費と子育て費用の総額と将来のための資金を上回っていれば問題ないのです。しかし、ふつうの人はそうはいかない。

それでは退職後の資金がどれぐらい必要かというと現在のライフスタイルをある程度、維持するだけの資金の総額と物価の上昇分です。一時的にデフレがあっても、30年単位のライフ・ステージを考えればやはりその備えが必要です。

そうすると、どうしてもライフスタイル維持費用と物価上昇分の合計ぐらいにおカネを「増やして」おかなければならない。つまり、「貯める」と「増やす」のは違うのです。典型的な「貯める」は貯金箱におカネを入れていくこと。銀行に預金を預けるのは完全な「貯める」よりは少しだけ「増やす」に近いのですが、それが雀の涙であることはご存じでしょう。

本当の「増やす」は貯めたおカネの一部だけでも自分のとれる範囲でリスクをとって資産運用することなのです。年金にあまり期待できないことが明確ないま、将来の自分はいまの自分が支えるために、自らおカネを「増やす」ことが大切です。

 

 

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魚屋さんとお寿司屋さんの違い

2012年3月 5日 11:11

 誰かが証券会社に勤めているなどと聞くと、何か、きっと儲かるいい銘柄を知っているのではないかと思う方も多いと思います。つい、「ちょっと教えてよ」などと聞きたくなるのも人情というものです。でも、それは大きな間違いです。おそらく、そのような質問を受けて、ホンネで一番困っているのは証券マン本人でしょう。「もし、それがわかったらオレは会社勤めしてないよ・・・」と。(でも、多くの場合、「知らない」とは言わず、何かもっともらしいことを話してしまうのは人間の性でしょうか)

証券マンは確かに商品については深い知識を持っています(いるはずです)。しかし、彼のスキルはその商品を売ることにあり、その商品を用いて資産を運用することではないのです。信託銀行、投資顧問、投信会社など資産運用会社は証券を用いてお客さまのために資産を運用することが仕事です。つまり、金融商品は運用というサービスを行うための素材なのです。

これは魚屋さんとお寿司屋さんの関係と似ています。魚屋さんの仕事はいきの良い魚を売ることです。お寿司屋さんの仕事は新鮮な魚を加工しておいしいお寿司にすることです。知識の範囲が全然違うのです。いくら千客万来のお寿司屋さんでも魚屋さんはできませんし、また、大成功している魚屋さんもお寿司屋さんにはなれません。

日本では資産運用会社の多くが銀行や証券会社の系列に入っています。いわば、お寿司屋さんが魚屋さんの子会社になっているのです。私は資産運用会社がもっと独立した業界に育つことがとても大切だと思っています。お寿司屋さんは、魚屋さんを喜ばすことではなく、お客が一番喜んでくれるお寿司をだすのが仕事なのです。同じように投資家が本当に喜ぶ運用サービスを運用会社には望みたいものだと思います。

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資産運用「気づきのタネ」(63) 長期投資は単純に株式や債券を持っていればよい

2012年3月 4日 13:44

 長期投資は単純に株式や債券を持っていればよい


企業は事業を営むためには資産を保有しなければなりません。資産を保有するにはおカネが必要です。そのおカネには二種類しかありません。一つは借りてきたおカネ、つまり負債、もうひとつは株主が出資したおカネ、株主資本です。借りてきたおカネは銀行から借りる場合と債券を発行してそれを投資家に買ってもらう場合があります。

企業は資産を活用して収益をあげます。その一部は銀行に金利として支払われます。その金利の一部が預金者に支払われる銀行預金の金利となります。また、債券投資家には金利が直接、会社から支払われます。

これらの金利およびその他の経費、そして税金をすべて支払った残りが株主のものになります。その一部は配当金として支払われ、残りは企業のなかに留保され、次期以降の事業に活用されます。

この説明からわかることは株式であれ、債券であれ、投資のリターンはすべて企業が資産を活用して生み出す付加価値から発生しています。

しかし、株式や債券は流通市場で投資家の間で転々流通します。Aさんが保有していたものをBさんが買う、そのBさんからCさんが買う。それをまたDさんが買う。しかし、Aさん、Bさん、Cさん、Dさんが一つの家族だったらどうでしょうか。そのファミリー全体としては資産は一銭も増えていません。つまり、流通市場でのリターンは投資家全体をひとつのファミリーと考えれば利益は発生していません。全体ではゼロサム、売買によって生ずるコストを考えればマイナス・サムなのです。

流通市場における価格の変動を利用して儲けようというのは本来はマイナス・サムのゲームです。最近の資産運用の大きな問題点はその価格変動を利用してリターンをあげようという傾向が強くなりすぎていることにあります。特に、派生証券が広まり始めたことがその傾向を強めました。

年金や個人が退職後のために行う長期の資産運用ではマイナス・サムのゲームにうつつを抜かすよりも、企業が生み出す付加価値をしっかりと享受できる単純な株式や債券をしっかりと長期で保有すればよいのです。少しでも早く、少しでも多く儲けようと小賢しいことをすると逆にマイナス・サムの罠にはまってしまいます。最近の年金運用などの事件を見ているとそれを痛感します。

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貿易収支赤字に思う(東洋経済オンラインへの寄稿)

2012年3月 3日 08:46

日本の2011年の貿易収支が48年ぶりに赤字になったというニュースが報道されました。 

このニュースで思った雑感を東洋経済オンラインに書かせていただきました。

70年代の初めから基本的には円高が続いてきたのに貿易収支が赤字になるのになぜ48年もかかったのだろう?

成熟経済と人口減少という現実のなかで常に内需振興と輸出ということが言われてきたが、本当にそれらは有効な手段なのだろうか?

低成長を財政政策で食い止めようとして溜まってしまった借金の山、超低金利の維持で落ち込んでしまった消費・・・・

グローバル化が進む世界経済のなかで輸出というものが変質しているのではないか?

そして、何よりも日本という箱から飛び出すことが、企業にとっても、個人にとっても「明るい未来」に結びつくことになるのではないか?

等々、かなり乱暴な議論であることも承知して書かせてもらいました。ご一読を → ここ

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インベストライフ・サロン大阪セミナーが開催されました

2012年2月27日 13:14

 2月25日、インベストライフ・サロン大阪でセミナーを開催させていただきました。いつものことながら大谷さんの万全の手配でとても気持ちよく、充実感を持って3時間話をさせていただきました。

今回はマンスリー・セミナーで行った講演のうちから以下のテーマにつき要点をご紹介しました。

ベンジャミン・グレアムの「賢明なる投資家」
ジェレミー・シーゲルの長期投資の教え
注目されるASEAN経済とミャンマー
2010年代の日本の課題

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フリー・ディスカッションの時間にはたくさんの質問をいただきました。やはり、みなさんの興味は大きな時代の変化にあるようです。私も同感で例えば、「輸出」というものの意味合いが大きく変わりつつあるのではないか、国家と民間企業の関係はどうあるべきか、グローバルな世界での統治(ガバナンス)のあり方など考えていたことなので楽しく有益な議論ができたと思っています。

関西地域では6月30日に神戸、9月22日に大阪が決まっています。
また、熊本でやりましょうというありがたいお言葉もありました。是非、実現したいです。

大阪サロンでのセミナーの前に浪花おふくろ投信の石津さんとランチ。そばよしというお店でした。私も石津さんも季節の白魚そば。そばは東京という印象が強いですが、なかなかどうして、関西のおそばもおいしい。石津さんもさまざまな困難にめげずがんばって欲しいと心から思います。

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AIJ事件で思うこと

2012年2月27日 10:17

AIJ事件に関して決して忘れてはいけない原点は、被害者は唯一、「年金受給者」であるということです。

投資顧問の社長、(社外を含め)取締役、担当スタッフ、監査役はいうまでもなく、会計監査を行っている会社、資産管理を行っている信託銀行も当然、責任はあると思います。

さらに年金基金だって、「我々は被害者だ」とか、「金融庁がもっとしっかり検査をすべきだった」という言い訳は通りません。この投資顧問を採用したのは自分たちだし、四半期に一度は運用報告を受けていたはずです。その時に、なぜ、彼らのパフォーマンスに疑問を持たなかったかということは問われるべきです。「我々にはわからなかった」では済まないのです。

確かに年金基金、特に比較的小さい会社が集まって作っている総合型基金にはいわゆる専門家が少ないという事実はあるのだと思います。しかも、年金担当者はどちらかというと、人事畑や厚生畑から送り込まれてくる人が多く、必ずしもファイナンスに習熟しているとは言えないケースが多いのです。また、基金のトップもどちらかと言えば公的なポジションにあった人が天下ってくるケースも良くありました。

そんな状態ですから、売る方も買う方ものんきな(というより無責任な)ものです。「よろしく頼むよ」、「任しといてください!」で採用が決まる。ほとんどが系列やビジネス取引関係で決まっていました。私のいた米系の投資顧問の当時の会長が、「あれはTrust me salesっていうんだ」と言っていました(そう言えば以前、Trust meっていった総理もいましたが・・・)。

1990年代の中ごろまではそれがむしろ当たり前だったのですが、21世紀になりそれも随分、改善してきたと思っていました。それから10年以上を経たいま、やはりこのような問題が起こっていることは驚きでもあります。結局、年金基金そのものにも、年金受給者から委託されて運用機関を選び、そのパフォーマンスをモニターしているという意識が少なかったのではないかと思わざるを得ません。

投資のことをあまり知らない個人が目先の高いリターンにつられてハイリスクの投信を買って大やけどをするのとほとんど同じ過ちを、プロと思われる人たち、しかも、我々の大切な年金の運用に携わる人たちが犯してしまったのです。これは日本固有の専門家とか、プロを育てがらない人事制度とも関係がありそうです。ここは言い訳をしないで、どんなに痛みが伴っても問題と正面から向き合って欲しいですね。

みんなが被害者のような顔をして、すべての責任を問題の投資顧問会社に押し付けるのではなく(もちろん、最大の責任はこの会社にあるのですが)、全部の関係者が本当に受益者のためにベストを尽くしたのかどうか、あらゆる努力をして不正を発見しようとしたのかどうか、その点をしっかりと調べ尽くし、しかるべき責任を課して欲しいと思います。

あいまいな解決をしてしまうと、我々にとって大切な「マーケット」の浄化が進みません。この事件、結局、煎じ詰めるとプロフェショナリズム、職業倫理、行動規範の問題だと言えると思います。本来、すべての関連機関がプロとしての責任を持って行動していれば未然に防げたかもしれない事件です。その意味ではオリンパスの事件などとも共通する側面がすごくあります。組織になかに埋没してしまい、個々人の責任があまり問われない日本的組織形態の悪い面が象徴的にでているような気がしてなりません。

(Facebookのグループ、Club Investlifeへの寄稿に加筆しました)

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もっと配当金を注目しよう

2012年2月20日 11:08

株主は株式の発行企業に対して色々が権利を持っています。例えば、株主総会に出席して議決に参加する権利、万一、会社が解散することになった場合、残った 財産を請求する権利などです。そのなかでも一番、直接的に重要なのが利益の一部を配当金としてもらえる権利です。ある意味、株主と株式の発行会社の間の 「絆」となっているのが配当なのです。

株式の価値は未来永劫にわたって支払われる配当金の現在価値の合計であるとされます。つまり、今 年、来年、再来年、さらに10年先、100年先の配当金それぞれが、現在、どれぐらいの価値を持っているかを計算して、それを合計したものが現在の株価だ ということです。もちろん、100年先と言わずとも、5年先でも、10年先でも配当金や、配当金の原資になる利益の予測は非常に難しいものです。また、そ れは投資家それぞれの判断によって異なります。そこで、ある人は「この株が1000円なら安い」と思い、別の人は「1000円では高い」と判断し、その結 果、取引が成立しているのです。

配当金の流列が現在の株価を決める。だから、配当金の原資である利益が重要である。流通市場で毎日、乱高 下している株価は、将来の配当金に対する投資家ひとりずつの見通しが変化している結果なのです。企業と株主を結びつける「絆」が配当金です。長期投資のグ ル、ジェレミー・シーゲル氏はこんなことを言っています。

「経営陣がつねに、あくまで株主の利益のために行動するというなら、配当は重要 ではない。だがそうではない大多数の企業では、決定的に重要となる。株主と経営陣との間に信頼関係が築かれ、収益に関する経営陣の発言が裏付けられるから だ。・・(略)・・配当がなくてはならないほど重要なのは、それが信頼の印となるからだ。」

企業が会計操作や不正行為などをしていたとしても一般投資家はなかなかそれを知る術がありません。しかし、株主のための配当を払ってくれるということは一番、確かな事実として株主と企業を結び付けています。

多 くの投資家が株価ばかりを注目して配当を忘れがちです。でも、上記のような理由で配当は本当に重要です。さらに、配当を再投資することの効果も見逃せませ ん。景気が悪くなり株価が下がり、配当も減ることは良くあることですが、普通は株価の下落率よりも配当の下落率は小さいのです。その結果、もらった配当金 でそのときの株価で再投資をすると積み立て投資と同じような効果を得ることができます。これを続けていれば持ち株の配当利回りを向上していくことが可能で す。

前述のシーゲル氏の試算によると、「1871年から2003年にかけて、インフレ調整ベースで、株式の累積リターンの97%は、配当 再投資が生み出してきた。値上り益が生み出した部分は3%にすぎない」ということです。配当金はもっと重視されることが市場の活性化にも必要なのではない かと思います。

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I-OWAマンスリー・セミナー開催

2012年2月20日 10:15

 2月19日にI-OWAマンスリー・セミナーを開催しました。

私はいま、名著「ヨミトキ」シリーズとして、資産運用、投資に関する名著の解説をしています。これまでに、マルキール、エリスや、昨年、11月にはベンジャミン・グレアムの「賢明なる投資家」、1月にはジェレミー・シーゲルの「株式投資」と「株式投資の未来」につき解説。今回はフィリップ・フィッシャーの「Common Stocks and Uncommon Profits(邦訳、フィッシャーの「超」成長株投資)」を紹介しました。最後にそれぞれのアプローチを比較してみましたが、まったく投資哲学が異なる人たちに一貫して共通しているのが「長期投資」ということです。来月はジョン・テンプルトン卿の「Templeton Touch」の解説です。また、バーゲンハンターとしての異なった考えをお話するのが楽しみです。

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ゲストは伊藤宏一さんをお迎えしました。テーマは「幸福の指標と生活設計論の転換」でした。GDPの成長が本当に国民の幸福につながるのかという世界中で起こっている議論をまとめてお話いただきました。みなさん、幸福とな何なんだ?ということを自ら考えてみるよいきっかけになったと思います。

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そして、お待ちかねの懇親会。ソフトドリンク、ビール、ワインを片手に幸福論議に花が咲きました。特に幸福度を指数化することに対する疑問の声もあり、とても良い議論ができたと思います。

マンスリー・セミナーの全内容は有料動画でご覧いただけます。ご希望の方は当社までご連絡ください。

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資産運用「気づきのタネ」(62) リスクとリターンの図にご用心

2012年2月11日 01:19

 リスクとリターンの図にご用心


みなさんはリターンの図を見たことがあると思います。普通はここに掲載するグラフの左側のような形で書かれています。縦軸にリターン、横軸にリスクが描かれていて、確かにリスクが高くなるほど(グラフの右に行くほど)リターンが高くなっています。「なるほど、ローリスク・ローリターン、ハイリスク・ハイリターンというのはこういうことか」と何となくわかった気がします。

しかし、その本当に意味するところはわかっていないことが多いのです。リスクというのは平均のリターンからの散らばり方です。そして、メドとしてリターンは三分の二の確率で「平均±リスク」の範囲に収まるのです。三分の二では心もとないというのであれば、「リターン±リスクの二倍」の範囲に95%の確率でリターンが入ります。

それを図にするとこのグラフの右側のような姿になります。

緑色の線がローリターン(L)の場合のリスクだとします。それが意味するところは、リターンは95%の確率で右の(L)の上下に緑の線が二つずつ伸びた範囲入るということです。これでもかなり大きくぶれていることがわかります。さらに、ハイリターン(H)の場合には上下への変動が驚くほど大きいのです。要するにすごく儲かるかもしれないけれどすごく損するかも知れない。それがリスクの本質です。

左のグラフと右のグラフは同じことを示しています。しかし、多くの場合、左のようなグラフを見てリスクを軽く考え、高いリターンにつられてしまうのです。営業マンに左のようなグラフを見せられたら、必ず右のように描きなおして見せてくれるように頼むと良いと思います。

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