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国民の質が問われる時代

2011年12月29日 10:05

東洋経済オンラインに寄稿をしました。

世「危機の玉突き」――危機の回避が次の危機を生む

一つの危機が発生するとそれを救済するために次の危機が発生します。
ITバブル ⇒ 世界的信用危機 ⇒ ソブリン危機、まさに危機の玉突きです。そして、いま、玉突き効果が我々の生活を直接影響するようになってきています。情報化により民衆の不満が集合して爆発しやすくなり暴動が各地で頻発しています。

来年はたくさんの重要な選挙が世界中であります。政治家が暴動を恐れ、そして保身のため、ポピュリズムに走るのか、それとも痛みに耐える必要性を国民に訴え、危機の玉突きに抜本的な対策を講じるのか、それが大きな焦点です。

その意味では、リーダーの資質とともに国民の資質も問われています。つまり、危機の本質をしっかりと理解でき、自制心を持って、よりよくなるための忍耐ができるかという「国民の質」に国家の将来がかかっています。その点では、戦後、オイルショック後、そして、今回の震災のときに見せた日本と日本人の底力に期待したいと思います。

http://www.toyokeizai.net/money/investment/detail/AC/364f72badf0dd6d4aeb677884c5fdb49/page/1/

 

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マルチョイと投資

2011年12月20日 12:08

私は人生を通じての資産運用の方法を啓蒙する活動をしています。しかし、「方法論」はお教えしますが、何を買うべきかということはお話しません。それはそ れぞれの方が考えるべきことだからです。ところが、投資セミナーなどに来られる多くの方が求めるのは、「難しい話はともかく、要するに何を買えばいいので すか?」ということが多いのです。私のセミナーでも口では言わなくても、「きっと本音はそうなんだろうなあ」と思うことがしばしばあります。

今 年、残念なことに逝去された三原淳雄さんからこんな話を聞いたことがあります。三原さんがアメリカに住んでおられたころ、子供さんは現地の中学校に行って いたそうです。そのときの試験問題が「清教徒たちはなぜアメリカに渡ってきたのかその理由を書きなさい」という論文形式のものだったそうです。日本に帰っ てきて学校ででた試験は「清教徒がアメリカに渡ってきたのは何年ですか」というものだったとおっしゃっていました。

いま、日本の試験はマ ルティプルチョイス(マルチョイ)形式のものが多いと聞きます。マルチョイでは、解答の選択肢が三つとか、四つ与えられます。受験者はそのひとつずつを検 討してマルかバツかを考えていきます。そして、最終的に「これが一番、正解の確率が高いだろう」と思うものを選択します。子供の頃からそのようなやり方で 試験を受けてきた人たちは、解答の候補をいくつか与えられ、そのひとつずつに自分なりの判断を加えて最後に正解をひとつ選ぶことに慣れているのです。しか も、かならず唯一の絶対的に正しい答えがあると信じている。そして、それ以外のものはすべて間違いだということになります。

これは投資で はありえないことです。投資では、まず、選択肢は自分のニーズに合わせて考えなければならない。しかも、絶対的な正解はなく、すべて不確実性を内包してい ます。そのリスクをどのようにコントロールするか、バランスを取りながら自分に適した答えを作りだすことが必要なのです。その方法が資産配分であり、分散 投資なのです。確定拠出型(DC)プランのメニューでも、どれが一番上がりそうかという視点から商品を選んでしまう。それが上がったら(あるいは下がって しまったら)次の商品をメニューから選ぶ。ポートフォリオという発想が希薄なのです。

学校での試験形式を変えるのは大切なことですが、私 個人がそのために時間を使うのはムダだと思っています。でも、若い人たちに正しい投資を通じて、マルチョイとは違う世界があるということを啓蒙していくこ とは少しはできると思っています。ある意味、本当の投資教育はそこから始まるのではないでしょうか。

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12月のI-OWAマンスリー・セミナー開催

2011年12月20日 10:06

 2011年最後のI-OWAマンスリー・セミナーが12月18日に開催されました。普段はネットで動画を見るかたも多いのですが、今回はたくさんの方が教室にお見えになり、とてもうれしかったです。

私は恒例の「年末雑感」ということで、①躍進するASEAN諸国、②大きく変貌するミャンマー、③危機の玉突きという三つのテーマのお話をしました。ミャンマーについては11月に訪問した際の写真や動画もご紹介しました。大きな成長が期待されるASEANですが、そのなかでもミャンマーは最後のフロンティア、これから本格的な成長期入りではないかと思います。危機の玉突きでは、サブプライムやリーマンなどのショックが公的債務を増やし、いま、ソブリン危機を迎えているのですが、これが今後、どうなりそうかについてお話しました。

ゲストは伊藤宏一さんでした。「怪しいデリバティブス」というお話で、まるで貯蓄の代替商品のような売られ方をしている金融商品に、実は非常に毒性の高いデリバティブスが組み込まれているので注意すべきというお話でした。オプションの仕組みなどの話や具体的な商品を引用しての解説はとてもわかりやすかったです。

そして、お茶・酒会。みなさん、一家言持つ方が多く、議論百出、談論風発でした。

 

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このセミナーの内容は動画(有料)でご覧いただけます。興味のある方は当社まで。

 

 

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資産運用「気付きのタネ」(58)長期投資は視座を高く持とう

2011年12月18日 09:16

長期投資は視座を高く持とう


10年間の長期投資をするのであれば、少なくとも20年は続く大きな潮流に乗っていなければなりません。

なぜなら、もし、10年の投資で10年の潮流に賭けて投資をしていたなら、投資期間を終えて資産を売却しようとするときに、潮流が終わってしまっているからです。その場合は当然、その資産の評価は下がってしまっている可能性が高く、せっかく長期間投資をしてきても満足のゆくリターンを得にくいからです。

もし、30歳代の人が30年後の退職資金を形成するために投資をするのであれば、当然、50~60年は続くトレンドに投資をする必要があります。そのような長いトレンドを考えるのであれば、当然、より幅広い視野とより長期の視点が必要です。ちまちまとした毎日起こる出来事はアワのようなものです。アワではなく潮流を見ることが必要です。

個別銘柄はどうなるかわかりません。大成功する企業もあるでしょう。また、立派な企業と思われていても倒産や廃業になってしまう例も枚挙にいとまがありません。国にしても同じです。60年代、日本は奇跡の成長を遂げました。70年代、80年代、日本は光り輝いていました。でも、いまは問題山積で悩み苦しんでいます。永遠の成長産業だと思われた半導体産業もいまはすっかりコモディティ化してしまいました。やはりすばらしい成長を遂げたVTR(ビデオ・テープ・レコーダー)はいまやDVDやブルーレイに取った代わられてしまいました。

それでは何十年も続くトレンドとはいったい何なのでしょう。例えば、地球全体の人口増加は確実に起こるでしょう。その人口増加は現在、貧困に悩む国々で起こります。グローバル化は人類が誕生して以来の長い、長い潮流です。情報化も同様です。これらは地球経済のフラット化をもたらすでしょう。それが貧困地域の人口増加に対する答えでもあるでしょう。しかし、エネルギー問題、水、食料の問題も深刻化するでしょうし、環境問題も大きな課題です。

結局、地球経済全体を買う、そして、目先のことではなく非常に長いメガトレンドに基づいた投資をするというのが答えです。私はそれがグローバルなインデックス投資だと考えています。

長期投資には高い視座が必要です。年末、年始、高い視座を持って地球の行く末を考え自分の長期投資に反映させるのも面白いと思います。

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札幌+アルファ

2011年12月14日 11:45

 札幌で行ったセミナーの「+アルファ」報告です。

まず、食べ物ネタですが、JR札幌駅のエスタにある「ラーメン共和国」に最近、長万部から出店した三八飯店の浜ちゃんぽん。塩をいただきましたが、海の幸満載で、まさに塩スープだと浜の香りがする感じ。イカが一パイ入っており、それを切るためのはさみまでついてきたのは笑ってしまいました。ちらっと見えますが麺は長崎ちゃんぽんとは違い、ふつうのラーメンでした。

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同じくエスタにあるスープ・カレーのLavi。本格的なスープ・カレーは初めていただきましたが非常においしかったです。しかし、日本人の工夫には脱帽ですね。

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札幌の二日目は雪でした。道路を子供をソリに乗せて引っ張っているお母さんを見ました。確かに乳母車などは無理ですからね。何か微笑ましかったです。写真は雪のテレビ塔。

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そして帰りの飛行機の機窓から見えた富士山。日の入りの富士、そして、東京湾の向こうに見えた富士(セピアで撮ってみました)。

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札幌セミナーのあとの懇親会

2011年12月13日 10:32

インベストライフの札幌サロンでのセミナー、コツコツ投資家がコツコツ集まる会の終了後、みんなで、北大の近くの松というしぶ~い居酒屋でみんなで楽しく食事。1:30~7:00までの長丁場の勉強のあとでみんなリラックス。酒もうまかったです。 

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しかし、本当にうまいものばっかり!

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最初はしめ鯖でした

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これフライドチキンですが、「ざんぎ」というそうです。

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ほっけは王様

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こちらは女王様

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ぱりぱりでいていて、これも忘れられない味

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いいなあ、ダイナミックで。

と、いうわけですっかり食べ過ぎた一日でした。
三日たってもまだ体重が戻らない・・・・。

 

 

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札幌でセミナー

2011年12月12日 10:44

 12月10日、札幌でインベストライフ・セミナーをさせていただきました。

テーマは「明治以来の証券市場史とバブルの歴史」でした。歴史は繰り返しません。しかし、歴史から学ぶことはたくさんあります。今回は過去に何度も起こったバブルを検証することでそれがどのように発生し、どのように崩壊していくかをお話ししました。

みなさん、非常に熱心。質疑応答でも最近の経済情勢から歴史の話までとても幅広い話題がでました。

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その後、椅子を並べ替えて「コツコツ投資家がコツコツ集まる会」が開始。

私も参加させてもらって楽しい雑談会。 

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そして、北大の近くの松で懇親会。おいしいもの満載でこれは別のブログに書きます。

今回もセミナーのアレンジをしてくれたPETさんが、インベストライフ・サロン札幌をやるといってくれました。コツコツともども同じ志を持つ会なので相乗効果が楽しみです。PETさん、本当にありがとう。

札幌に来るANAの便はピカチュー機でした。機体にピカチューが描いてあるのはご存じだと思いますが、機内のカーテンまでピカチューでした。これはこれで面白かったので紹介します。

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わからないものです

2011年12月 5日 12:16

オリンパスの事件は私も本当に驚きました。「とばし」などという90年代にはやった言葉が突然、亡霊のように現れた感じです。内視鏡で世界に冠たるシェア を持ち、そして、カメラ・メーカーとしても多くのファンを持っているその会社が、しかも、90年代からという長きにわたって不正行為を行っていた。

そ の少し前には大王製紙の問題。エリエールという我々の生活にも深く浸透している製品を作っている会社。しかも、問題になっている元会長は東大法学部卒の超 インテリ(のはず)。それが巨額の資金をラスベガスですって、その穴埋めを会社の資金でしていた。もちろん、真相解明はこれからの調査を待たなければなり ませんが、とにかく困ったものです。さらには、東日本大震災に端を発した東電の原発問題もありましたし、不正行為ではなくともJALの経営破たんもありま した。

そんなことをアメリカ人の友人と話していたら、「それは日本だけの問題じゃあないよ」とのこと。確かにGMが倒産したり、エンロン の不正会計による倒産など、数え上げればきりがありません。そして、このような事件が起こるたびに株主は自己責任とはいいながら大きな損失を被っていま す。このような事件は未然にはわからないものです。

オリンパスにしても欧米の名だたる機関投資家が詳細な分析と会社訪問などをして買いを 決め、そして保有していたのです。しかし、彼らと言えども裏で行われていることがわからなかった。まして、個人投資家の我々はまず、情報を事前にキャッチ するなど不可能です。では、どうしたらいいのか。

結局、各銘柄の保有額を、大事件が起こり、株価が大幅に下げても大丈夫なぐらいにとどめ ておくということしかないのでしょう。人生を通じた資産運用のためには株式は保有せざるを得ない資産クラスです。だからこそ、十分に分散されたポートフォ リオが必要なのです。しかも、日本だけではなく、世界に分散しておく必要があります。つまり、グローバルなインデックス・ポートフォリオに投資をしておく というのが答です。

たしかに、インデックス・ポートフォリオにはオリンパスだって大王製紙だって入っていたでしょう。でも、それが大幅安 しても全体に対する影響は限定的です。まして、グローバルなポートフォリオだったらダメージは微々たるものです。自然災害、事故、テロ、企業の不正行為等 々、これからも世界中で不測の事態はしょっちゅう起こることだと思います。株式ポートフォリオをグローバルなインデックス運用にしておくのはその点では安 心できる戦略です。「大きく儲ける」発想ではなく、「大きく負けない」運用が重要な時代なのです。

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資産運用「気づきのタネ」(57)靴下を買うように株を買おう

2011年12月 2日 09:24

靴下を買うように株を買おう


アメリカに「靴下(ソックス)を買うように株(ストックス)を買おう」ということわざがあります。SocksとStocksというたった一文字、「t」が入るか入らないかで購買行動が大きく変わります。

靴下を買うときは安くなれば安くなるほどみんな喜んで買います。

でも、株式の場合は逆で、高くなるほどみんな喜んで買い、安くなると誰も見向きもしなくなるのです。

縦軸に価格、横軸に数量をとると、靴下の場合は右肩下がり、株式の場合は右肩上がりの線になるのです。

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本当は誰でも株は安く買いたいと思っているはずです。では、なぜ、安くなっているときに買わないのでしょう。
それは、もっと安くなるかも知れないと思うからです。下がっているのだから損をするかも知れないという恐れを持つのでしょう。

でも、多くの人はどん底では買えないことを知っています。だから、買う必要のある人も、「まあ、上がりだしたら買えばいい」と考えるのでしょう。しかし、また、上がりだしたら、今度は、「あんなに安かったのに」という安値覚えにとらわれてします。今度、下がったら買おうと思う。みんながそう思っているからなかなか下がらないということになるのです。つまり、少しでも安く買いたいという欲望が邪魔をして行動が取れないのです。

いま、1年もの定期預金金利は0.2~0.3%あれば恩の字でしょう。10年物の国債だって1%です。東証1部の株式利回りは2%以上です。その意味では、値下がりを待って銀行におカネを寝かせておくと、この株式の利回り分だけは損をしているのです。しかも、株価はいま一株当り株主資本を下回った水準にあります。

値下がりをしたらそこで買おうと思ってもなかなかうまくいくものではない。少しずつでも積み立てのつもりで投資をしておくべき時期ではないかと思います。
 

 

 

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大きな差が出てくる退職後の資金運用:リターン・シークエンス・リスクを考える

2011年11月29日 08:35

 東洋経済オンラインに「大きな差がでてくる退職後の資金運用:リターン・シークエンス・リスクを考える」という記事を寄稿させていただきました。

同じ平均リターンでも、リターンの配列の違いにより大きな差が生れます。あまり、大きく取り上げられることのないリスクですが、これからは非常に重要な要因となるだろうと思います。

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