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トレンドに乗り、サイクルを受け入れる

2011年7月20日 11:18

株式市場には長期的な方向性を示すトレンドと、中期・短期的な変動のサイクルがあります。一般にトレンドはファンダメンタルな要因に大きな影響を受けます し、サイクルは市場心理や需給関係を反映します。短期投資家はサイクルで勝負します。しかし、これはなかなか難しい。まあ、7勝8敗か、8勝7敗ぐらいが 良いところでしょう。

長期的な方向性を示すトレンドは、大きな潮流ですからそんなに簡単に変化しません。ですから、トレンドに賭ける方が 勝率が高いのです。トレンドに賭ける場合、大切なのは、ファンダメンタル面で投資対象が価値を増やしているということです。つまり、投資する株式の価値が 長期的に右肩上がりであることが必要なのです。

その際に、私はこれから数十年にわたって続く世界経済の拡大というトレンドに乗るのが一番 良いだろうと思っています。地球全体でみれば人口は増えていきますし、これまで発展途上と言われていた国々の生活水準も向上しつつあります。グローバル化 が進み、地球規模でのインフラ整備が各地で起こっていますし、また、代替エネルギーなどの新技術開発もこれからどんどん進むでしょう。これらをすべてひっ くるめて世界全体の株式インデックス投信を保有していればいいのです。

大きなトレンドに乗って、あとはサイクルを受け入れていればよい。 ちいさなギザギザで売買を繰り返し儲けようというような小賢しい考えは捨てて、長期のトレンドで時間をかけて大きく儲けることを目指すべきです。その意味 ではサイクルの循環を通じて買い続ける積立投資は有効な方法でしょう。また、退職金を投資するような場合でも、ピンポイントで相場の底で買おうとするので はなく、テクニカル指標などで割安と思われるときに何回かに分けて買いつけるなどの工夫が必要です。どちらにしても、相場の天井と底を当てようという努力 はあまり有益ではないと知るべきです。

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2011年7月度I-OWAマンスリー・セミナー開催

2011年7月19日 14:50

2011年7月度のI-OWAマンスリー・セミナーが17日に開催されました。

私は先月から4回シリーズで「人生を通じての資産運用」というテーマでの話をしています。今回は2回目で「資産運用の前提の決め方」という講演をしました。個人的前提と資本市場の前提の考え方ですが、結局、一方に「人生の夢」があり、他方に「資本市場で得られるリターンの現実」があるなかで、その両者をどう折り合いをつけてゆくかと言う点が、まさに資産運用の出発点です。

そして、その前提を明文化していくことで自分の生き方を再検討し、軌道から外れないようにすることができるのだと思います。また、経済やマーケットの前提をこれも文章にしておき、現実に起こることと検証していくことで生きた経済や市場の勉強ができるというものです。

ゲストはオフィス・セントポーリアの馬渕治好さん。「世界と日本の経済とマーケットを俯瞰する」というタイトルで、過去から現在に至るまで続く「逆バブルの亡霊」についてお話いただきました。「リーマンショックとは何だったのか」、「ギリシャ債務危機とは何か」、「QE2が世界の市場を支配しているのか」、「川下デフレは続くのか」、「リスク回避のための円高とは」という五つのポイントにつき、たくさんのチャートを交え教えていただきました。

フリーディスカッションではさらに踏み込んで為替、株式などの見通しも話合いました。みんな、興味のあるテーマでお茶会まで大いに盛り上がりました。

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このセミナーは有料動画でご覧いただけます。詳細は当社までお問合せください。

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華麗なるカレー探訪~ナイル

2011年7月15日 08:46

銀座のナイルに行きました。

大変、歴史と伝統のあるお店ですので、上記のリンクからホームページをご覧ください。創業者A.M.ナイルさんの人生がインドの歴史と共に語られています。

私と妻、共に大好きな店で歌舞伎の昼の部を見た後、少し早目の夕食をここでします。
4時半ごろに行ってもいつもお客が入っているのがすごいです。

私はいつも通り、このお店のシグネチャー・ディッシュ、ムルギランチ(インド風鶏ランチ、1500円)をいただきました。

名物店主の二代目ナイルさんはちょっと怖い感じもありますが、出てきたチキンを手際よくほぐしてくれます。

そして、「しっかり交ぜて食べてください」とのアドバイス。本当に美味しいです。

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最初の状態

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チキンをほぐしたところ

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しっかりかき混ぜて「いただきま~す」

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妻は野菜カレーライス(1200円)でした。これもおいしかったです。

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資産運用「気づきのタネ」(46)あれはブラック・スワンだったのか?

2011年7月13日 09:27

 あれはブラック・スワンだったのか?


「リーマン・ショック」と言われる世界的な株式暴落が起こったのは2008年9月でした。あのとき、「100年に一度」の暴落とか、「ブラック・スワン」だとか言われました。

ブラック・スワンというのはナシーム・タレブという人が2007年に書いた本のタイトルで、「みんながありえないと思っている非常に大きなインパクトのある事象が起こる」という意味です。ちょうど、スワン(白鳥)は白いに決まっているという常識に反して、現実には黒いスワン(「黒い白鳥」というのも変な言葉ですが・・・)が存在するということから名付けられたタイトルです。

リーマン・ショックのような大暴落は過去の統計で見ても100年か、それ以上に一回、起こるか起こらないという常識に反して、実際にそれが起こるときには起こったのです。それで、「ブラック・スワンだ」と騒がれました。

しかし、良く考えると、あの時からわずか3年ほどでそれなりにマーケットは回復しています。今後も波乱を繰り返しつつも長い時間の経過とともに回復し、上昇していくでしょう。それは、株式というものに本源的な価値があり、十分に分散されたポートフォリオの価値は長期的には増加していくからです。

ですから、毎月の給料から積立投資をしている「資産形成世代」にはあのショックは買いのチャンスではあってもそれほどのショックではなかったはずです。

しかし、高齢の「資産活用世代」の方にはそのダメージは甚大です。取り戻すだけの十分な時間が残されていないからです。

結局、私は万人に共通する「ブラック・スワン」現象というのは存在しないのだろうと思います。若い人には、リーマン・ショックだって資産運用の長旅の途中のひとつの想い出です。彼らには、スワンはやはり白なのです。しかし、高齢の方にはあれは間違いなく深刻なブラック・スワンだったのです。

いま、また、欧州各国の債務問題などでマーケットは波乱のなかにありますが、何でもかんでもブラック・スワンと決めつけるのではなく、自分の立ち位置に基づいた冷静な判断が必要です。

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ラーメン二郎上野毛店へ

2011年7月11日 08:26

  ラーメン二郎については改めて説明の必要もないでしょう。

私はジロリアンと呼ばれるほどではないけど、三田本店はじめ数か所に行ったことがあります。

今回は、所用で出かけたついでに上野毛店へ。11時開店なので10時45分にいきましたが、すでに行列でした。

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私は小ぶた入りを注文。

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あいかわらずおいしゅうございました。そして、食後、「あ~ぁ、また食べすぎちゃった・・・・」という後悔の念と、「ま、毎日食べるわけではないし・・・」という自らのなぐさめと。

二郎がだすのはラーメンではない。二郎という食べ物だ

慶大生は二郎で育つ

など、色々な伝説も生んでいる、ウルトラB級グルメの王者でしょう。

ウィキペディアによるとエースコックが「ラーメン太郎」というインスタント・ラーメンを発売したので、それにちなんで「ラーメン次郎」と命名したとか。その後、三田に移転した時にペンキ屋が間違えてカンバンに「ラーメン二郎」と書いてしまったことから次郎ではなく二郎になったとか。何となく、ちからが抜けていていい話ですね。

もともと私の地元の都立大学にあったとのことですが、創業が1968年なので、私が都立大学付属高校を卒業してアメリカに渡ったときだったことになります。三田に移動したのは、70年代の初めとかで、多分、私が慶応大を卒業した直後だと思います。ニアミスを続けてきた感じですが、その分、いま、楽しませてもらっています。

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価値のあるものを保有する

2011年7月 5日 10:41

債券を持っていると、債券発行をした企業から事前に約束したキャッシュフローを受け取ることができます。そして、定められた日に元本が返済されます。つまり、債券は将来にわたっておカネを受け取ることができるという価値を持っています。

株 式を持っている人は、企業が保有する全資産から借りているおカネをすべて返済した残りをそれぞれの保有比率に応じて保有しています。つまり、株式には企業 の純資産の裏づけがあります。そして、企業が生み出す利益の一部を配当金として受け取り、残りは企業に預けておき将来のビジネスに活用してもらいます。一 部例外もありますが、基本的に企業が稼いだ税引き後の利益は最終的には株主のものです。ですから、株式にも価値の裏づけがあります。

債券 にしても、株式にしても、価格が市場で変動します。なぜ、変動するかというと、その証券の現在から将来にわたる価値に対する評価が人によって異なったり、 変動したりするからです。しかし、これはまだ、ファンダメンタルな価値を反映した評価だといえます。なぜなら、その証券の価値そのものが評価の基準になっ ているからです。

しかし、証券価格が上に行きそうだ、下に行きそうだという思惑で価格はさらに大きく変動をします。投資家の需給関係や、 チャートなどのテクニカルな状態をもとに株価や債券価格の先行きを予測し、それで一儲けしようという人たちがでてきます。証券価格は最終的には本来の価値 の周辺を動きます。ですから、本来の価値を投資判断の基礎としない人たちは、結局、短期の売買か、あるいは投機をしていることになります。

さ らに、証券価格の将来の動きを予測してそれを証券化した証券、つまり、派生証券が取引されるようになります。こうなってくると、影の動きを予測する別の影 が誕生することになります。そして、その影の影が市場を大きく動かすこともよくあります。しばしば、犬がシッポを振るのではなく、「シッポが犬を振ってい る」といわれます。これは価値ある証券の価格が影の影である派生証券に振り回されるという意味です。

証券価格は証券の価値という実体の影 です。そして、派生証券は影の影です。そして、影の影の影が生れたり、色々な影の影を組み合わせていかにも魅力がありそうな商品が開発されています。で も、ご用心。所詮、影は影です。安心してのんびりと、ゆったりと資産形成をしようという人は実態価値のあるものだけをしっかりと保有し続けるのが一番いい のです。

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資産運用「気づきのタネ」(45)インデックス運用は株式市場の活力を奪うか

2011年7月 5日 08:51

 インデックス運用は株式市場の活力を奪うか


インデックス運用を採用する投資家が増えそれが株式市場の活力を奪っているという議論があります。日経も、企業年金は平均すると日本株の7~8割を東証株価指数連動のインデックス型で運用していると報じており、「そろそろ『市場全体を買う投資』を見直さないと、日本の株式市場はますます閉塞してしまう」と述べています(日経2011年7月4日夕刊)。本当でしょうか。

インデックス運用は市場全体を買います。インデックスの対極にあるアクティブ運用は、市場の一部を買い、市場以上のパフォーマンスを狙います。確かに、年金のような巨額の資金を運用する場合、運用機関をたくさん採用してアクティブ運用をしていても、結局、市場全体を保有するのに近づき、「それなら最初からコストの安いインデックス運用の方がよい」ということになります。

また、個人投資家もなかなか個別銘柄を選択するだけの経験や知識、そして、時間がない人が多いので、それならマーケット全体を持っておこうという人も多いのだと思います。その結果、インデックス運用に人気が集まっているのでしょう。

インデックス運用をする場合、ファンドマネジャーは個別銘柄の価値評価はしません。運用の目的はいかに市場と同じようなパフォーマンスを達成するかにあり、個別銘柄の高いパフォーマンスを狙っているわけではありません。一方、アクティブ運用はあくまで個別銘柄を分析し、割安銘柄を買い、割高銘柄を売ることで市場よりも高い成果を求めます。つまり、アクティブ運用者が市場の効率性をもたらし、インデックス運用者はその効率性に依存する形で存在しているのです。

市場のなかでインデックス運用の売買が増えるほど、結果として、割高銘柄や割安銘柄が増えます。つまり、市場の非効率性が増し、アクティブ運用者にとって収益チャンスが増えるのです。問題は、その収益チャンスを積極的に取ろうというアクティブ運用者があまりいないということなのです。大きなリスクを取るべきアクティブ運用者が、「負けない運用」ばかりを求めているところに市場の活力のなさがあるのです。何か、全員が横並びでゴールインする小学校の徒競走のような気がします。

インデックス運用の市場全体に占める比率が上がったとしても、アクティブ運用者がリスクをとってしっかりとしたアクティブ運用をしている限り、市場の活力は奪われません。大切なことは、市場全体に占めるインデックスの比率ではなく、毎日の売買に占めるアクティブの比率なのです。仮に市場の9割がインデックス運用になっても、残りの1割で活発なアクティブ運用が行われていれば、市場の活力の源泉となる価格発見機能が損なわれることはないでしょう。

有識者として著名なウィルシャー・アソシエイツ社のデニス・ティトー氏が以下のような発言をしたのを聞いたことがあります。

「実際にはありえないことだが、もし、年金資産にアクティブ運用者がまったくいなくなってしまっても、年金以外の分野で市場の効率性を生み出す多くの投資家が存在するであろう。私の考えでは、取引量の5%くらいが活発に売買されれば大型株の値動きは十分に効率性を保ちうると思う」(拙著、「新時代の投資戦略」より)

活力を奪っているのはインデックス運用が増えることではなく、ハングリーにリターンを求めるアクティブ運用者が減っていることなのだと思います。

 

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フェジョン会~熱い思いと食欲と

2011年7月 2日 19:11

 私は1973年から1975年までブラジルのサンパウロに駐在していました。20代の後半の頃でした。

当時、ブラジル経済は非常に好調でした。世界経済が過熱気味で造船や鉄鋼などどこもフル稼働、そして、溢れだした需要がブラジルに来ていたのです。ブラジルはそれを自国の実力と勘違いしてしまいました。そして、設備を大幅に拡大しました。それが後の不況を長引かせることになります。

日本は外貨準備がどんどん溜まり、円高圧力がかかっていました。そこで、ブラジルの国や政府機関に日本で債券を発行してもらい、日本への円高圧力をかわすとともにブラジルの成長にも役立とうという目的で駐在していたのです。

でも、ブラジルに赴任してちょっと落ち着いたところでオイルショックが起こりました。ブラジルはとてもお金を貸せる相手ではなくなり、それに日本も貸すようなお金がなくなってしまったのです。

その当時、20代後半から30代前半の若者たちが各社からサンパウロに来ていました。仕事はなくなったけど、仲間がたくさんできました。

それから何十年もたって、当時の仲間とフェジョン会という会を作って年に何回かブラジル・レストランで食事会をしています。フェジョンというのはブラジルの黒い豆です。お米とともにブラジル人が大好きな主食です。シュラスコという焼肉とカイピリーニャというサトウキビ地酒のカクテル。昔に戻ってしっかりと飲み、食べ、話し、笑い・・・楽しいひと時です。

昨日、その食事会がありました。ほとんどの人がもう定年退職をして悠々自適の生活です。そして、みんな、いまの日本を本当に心配し、何かできないものだろうかという思いを持っています。とにかく、身近なところから始めようと話合っていました。みんな、それなりに歳をとりました。でも、食欲と熱い想いだけは昔とちっとも変わりません。

 

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左上はサラダバーから持ってきたもの、左下は名物料理のフェイジョアーダ、右側はシュラスコという焼肉。

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札幌でセミナー

2011年6月30日 19:40

札幌でセミナーを行いました。

久しぶりの札幌です。まずは腹ごしらえというわけで、JR札幌駅からすぐの「花まる JRタワーステラプレイス店」へ。30分ぐらい並びましたが、名高い回転寿司が食べられる喜びでワクワクしていました。

色々食べましたが、やはりサーモンが絶品。これだけでも十分満足でした。

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エルプラザで講演会。「和風資産運用入門」と「震災から学ぶ危機管理」という二つのお話をさせていただきました。みなさん、非常に熱心で、良い質問も色々いただきました。

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そして、懇親会。近くの焼鳥屋さんで楽しく語り合いました。

翌朝、ホテルの朝食バイキングではスープカレーもでて、これも満足。

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アレンジをしていただいたPETさんに大感謝です。

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資産運用「気づきのタネ」(44)投資は「生き方」を教えてくれる

2011年6月29日 09:28

 投資は「生き方」を教えてくれる


普通、投資とは、以下のようなプロセスで可能となります。

1.いま、すぐには必要としないおカネがあるがそれを将来のために増やしたい
2.そのおカネをいますぐ必要とする人に用立ててあげる
3.その人はそのおカネを活用して収益をあげたり、満足感を得る
4.そして、感謝のしるしとしておカネを用立ててくれた人にリターンを支払う

いますぐに必要としないおカネをそのまま引出に入れておけば何の価値も生み出しません。しかし、それを世の中に流通させ、そのおカネが世のため、人のために活用されることで付加価値が生れ、その付加価値の一部が自分のところに戻ってくる。それによって自分の資産が増えていきます。

結局、おカネを使ってしまいたい誘惑に負けず、それを世の中に流通させることでリターンが生れるのです。言い換えれば、投資とは、「将来の大きな喜びのためにいま、少し我慢をする」ということです。

この場合、投資のリターンが金銭である必要はありません。人生の目的は「お金持ち」になることではなく、「しあわせ持ち」になることです。所詮、おカネもしあわせに変換されて初めて価値が生れるのです。それであれば、投資のリターンはおカネを通過しないで、直接、しあわせをもたらすものであってもいいのです。

ですから、投資のキーワードは「時間」と「しあわせ」です。時間というのは人生そのものです。我々すべての人がこの世に生れて与えられるのが人生という時間です。そして、その人生でみんな、しあわせを求めて生きていきます。ですから、「投資」について深く、突き詰めて考えていけば、自然に「人生をいかに生きるか」という問題に到達するのです。

前回、チョコレートの話で書いたように、おカネは人々とのご縁を気づかせてくれます。これは意識の空間的な広がりをもたらします。そして、投資は「生き方」という時間的な意識の広がりをもたらします。ですから、おカネと投資について考えることは、我々の意識の時空を広げてくれることにつながります。そして、それによって我々は良い人生がおくれるのではないかと思います。

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岡本和久のI-OWA日記

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