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投信の運用報酬を考える

2011年10月 3日 20:25

 投資信託のコストは高いと言われます。確かに買う時に販売手数料(申込み手数料)を取られ、さらに毎年、信託報酬を払わされ、さらに売却時には信託財産留保金や、解約手数料を取られます。また、投資信託が証券の売買をするときに証券会社に払う委託売買手数料も投資家の資産から支払われますし、また、監査費用なども同様です。

毎年支払う信託報酬は販売を行う販売会社、運用を行う投信会社、財産の管理を行う管理会社の三社で分配されます。おおまかに行ってその配分は4:5:1ぐらいのことが多いようです。ここでは、運用を行う投信会社が受け取る「運用報酬」について考えてみたいと思います。

最近は販売会社を通さずに直接販売をする直販投信が増えてきています。これはとても良いことだと思います。ただ、投資家として誤解してはいけないのは、これは販売会社を外部に使っていないということで、投信会社が実は販売会社も兼業しているのです。当然、販売を兼業するにはコストがかかります。ですから、直販投信の本当の意味での「運用報酬」は

信託報酬 - 販売費用 - 管理費用 = 運用報酬

ということになります。ですから、直販投信で信託報酬が「1.05%、うん、安い!」という場合、運用そのものの受け取っている報酬はもっと少ないということです。

運用報酬の妥当なレベルというのはいくつかの考え方があると思います。でも、要するに、自分が運用する代わりにフィーを払って代行してもらうということですから、その運用会社が与えてくれる満足感との比較で考えるべきです。

世の中には、できるだけ短期でできるだけたくさん儲けたいという投資家もいます。そのような人々にとって、良い社会造りをしてくれる企業を応援しながら、長期で資産価値を増大していくというファンドは、いくら運用報酬が安くても意味がないことになり、また、逆もまた真です。結局、価値観をどれだけ満たしてくれるかということがポイントになり、そうすると客観的な比較は難しくなってしまいます。

いま、価値観の問題は別として、投信がどのようなリターンを狙うかという点に焦点を合わせて考えてみます。私は運用報酬の水準はとっているリスクにスライドすべきではないかと思っています。つまり、非常に高いアルファ(市場以上のリターン)を狙う投信の運用報酬は、市場リターンのみを狙うインデックス投信よりは高くて当然です。その意味では、個別銘柄を厳選して投資する投信は運用報酬も高くて当然、インデックス投信は低くて当然、ファンド・オブ・ファンズはその中間とおおまかにいうことができると思います。

最後にアクティブとインデックスの運用報酬の比較ですが、最大の違いはインデックス運用は規模の経済が働くということです。もともと市場平均に連動することを目的としているので、金額が増えるほどに運用の手間は減っていきます。いくらでも規模を増やすことができるし、増えるほど市場との連動性という意味でパフォーマンスも良くなります。ですから、規模が大きくなるほどに運用報酬も低下して当然です。これが年金など大きな機関投資家がインデックスをどんどん採用した大きな理由のひとつです。

一方、アクティブ運用は規模が大きくなるほど運用が困難になります。つまり、資産規模が大きくなるほど、全体のパフォーマンスにインパクトを与えるような投資をするためには次々に割安銘柄を見つけていかなければならなくなります。そして、大きな資金で買っているうちにその銘柄が値上がりして割安性が解消していまう傾向が大きいのです。

これらの面は業界にとっても重要ですが、投資家ももっと考える必要があると思います。ただ、「コストが安いから良い投信だ」というのは、過去のパフォーマンスが良いから良いファンドだというのと同じぐらい馬鹿げたことです。自分が本当に求めるものを自分が満足できるコストで提供してくれる投信こそ自分にとって一番良い投信だということでしょう。

 

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華麗なるカレー探訪~ダルマサーガラ

2011年9月29日 11:26

 新橋演舞場で歌舞伎の昼の部が終わって、少し時間をつぶして行くのがダルマサーガラです。

南インドのカレーなので、ナンではなくライスです。そして、スパイスが非常に効いています。食べていると汗がでてくる。

妻は胃がそれほど強いほうではないのですが、ここでカレーを食べると胃の調子が良くなるといいます。

 

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これは私がいただいたミールスAセット(お肉のコース)、3780円です。キーマ・カレーと、ライタ、チキン・フライ、ライスにプーリーなどバラエティゆたかでした。

このお店、壁にブッダの言葉が掛けられています。とても良い、考えされられる内容です。

 

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私なりに訳すと「すべてのものは因果によって生成し消滅する。この世に、それだけで存在するものはない。すべてのものは、すべてのそれ以外のものとの関係において存在する」というところでしょうか。

このお店のホームページでもブッダのことばが紹介されています。

ブッダのことばとスパイシーなカレーの両方を同時に味わえます。

 

 

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初心者未満のための退職金運用の心得

2011年9月28日 11:26

「初心者未満のための退職金運用の心得 ---- コントロールできることをコントロールすればよい」

東洋経済オンラインに寄稿させていただきました。 

社会人経験豊かな人は、経済や金融の知識はお持ちになっています。その人が意外に投資のことをご存知ないのです。本当に気をつけるべき点についてまとめておきました。

 

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資産運用「気づきのタネ」(53)「退職したら毎月分配」は本当か

2011年9月27日 12:51

 「退職したら毎月分配」は本当か


めでたく定年退職を迎えた方が退職金を毎月分配型の投資信託にすることが非常に多いようです。

確かに就業中は毎月、銀行口座に給料が振り込まれていたのにそれがストップしてしまう。もちろん、生活費はいままで通りでていく。何となく不安になるのも無理はありません。そんなときに、毎月、分配金が振り込まれてくるというのは、気持ちが楽になるものです。それは非常によくわかります。

しかし、その安心を得るために何を犠牲にしているのかということをしっかりと理解することが必要です。とても円預金などでは得られないような分配金を受け取れるのであれば、その裏で大きなリスクが存在しているはずです。

具体的に言えば為替リスクやカントリー・リスクです。高い金利の通貨に投資をしていれば確かにそのときは高いリターンを得られますが、金利が低下しはじめると一斉に売りがでて、その通貨が暴落するということはよくあります。また、国の債務が非常に大きいと格付けが低下するなど信用リスクも存在します。

投資先国の金利が低下したり、通貨が安くなり、分配金の支払が投資収益でまかなえなくなることがあります。それでも高い分配金を支払っているのであれば、それは結局、投資元本を分配金として受け取っているのと同じことです。

65歳で退職するならば、60歳ごろから準備をすることで、毎月分配型の投資信託を買わずとも、定期的な収益を得ることはできます。例えば退職の5年前から四半期ごとに一定金額を5年満期の債券に投資をしていきます。そうすると退職した後は四半期ごとに債券が償還になりその資金を受け取ることができます。

もちろん、退職後も退職金などを原資にして継続的に債券投資をしていきます。このような投資戦略を実行していると日本で金利が上昇し始めても、若干の遅れはあっても金利の上昇についていくことも可能になります。

毎月分配型の投信をすべて否定するつもりはありません。しかし、高い分配金の背後にあるリスクを理解しないで、金融資産のかなりの部分を投資してしまうケースは絶対に要注意です。ここに述べた債券を使う方法なども合わせて、万一、投資商品の一部が大きくやられても、全体は致命傷を受けない範囲で投資を組み合わせていくことが必要です。なにしろ「虎の子」の退職後資金です。失ってしまったら取り返せません。注意深い運用が必要なのです。

 

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週刊エコノミストで連載を執筆します

2011年9月27日 10:54

 週刊エコノミストで「人生折り返しからの資産運用」というタイトルで半年間の連載を開始しました。

第一回は「困難なく退職後の備えを作るには」というテーマで、すでに9月26日に発売に発売になっています。よろしければご覧ください。

 

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対象は50歳ぐらいの方を念頭においています。定年まではまだ少し時間があります。しかし、退職してから行動するのでは遅いのです。まさに、この10~15年で退職後のための資産運用をきちんとおけば退職後の運用はずっと楽になります。

すでに社会人経験も長く、経済や金融のことは良く分かっている。しかし、どうも投資や資産運用となるとよくわからないという方は多いものです。忙しいミドルが、あまり時間を使わずに、大きな間違いを犯さず、着実に退職後の経済基盤を構築していける手法をご紹介します。

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インベストライフ・サロン大阪セミナー開催

2011年9月25日 11:27

9月24日、インベストライフ・サロン大阪セミナーが開催されました。ことし三回目の大阪セミナーです。

今回のテーマは前からリクエストの多かった「退職後の資産運用」でした。

目前の問題としているかたのみならず、若いかたも非常に熱心に聞いていただけうれしかったです。
ご要望があればまた、同じテーマでやることも可能ですのでお申し付けください。

また、フリーディスカッションにも十分、時間がとれたので、会場のみなさんと世界、日本の経済・社会の問題を幅広く議論できました。

 

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いつも思いますが、サロン大阪の方々は非常に高い見識をお持ちです。

懇親会はいつものように会場の1F上のレストラン。Sさんの話題でもちきりでした。

それから、ずっとサロン大阪で活躍されているKさん。たしか2~3年前に結婚されましたが、11月にはご出産だそうです。うれしいですね。本当にインベストライフ・ベビーの誕生(?)です!

アレンジに尽力いただいた大谷さん、いつもながらありがとうございました。

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投機と投資の違いを理解することの大切さ

2011年9月20日 10:40

視野を長期にするほど、世の中の動きにはトレンドがあることが分かります。特に超長期の潮流は普段、我々はそれほど気づかなくても、力強い流れで世の中を 動かしています。例えば、グローバル化です。グローバル化は決して最近、始まったことではありません。中世の大航海時代だってグローバル化です。また、モ ンゴルが領土を拡大したのもグローバル化、フェニキア人が貿易をしていたのだってグローバル化です。ある意味、グローバル化は人類が生れてからずっと続い ている潮流です。情報化についても同じことが言えるでしょう。

このような大きな潮流が100年単位の変化を起こし、その変化が10年単位 で世界を動かし、それが中期的、短期的な変動を生み出しています。長期投資家はそのような大きな流れを把握した上で自分の立ち位置を確認し、長期的な流れ に沿った投資をします。ですから間違う確率が少ないのです。ただし、その効果が実現するのには長い時間がかかります。一方、短期投資家は、大きな流れとは 関係なく、非常に短期な変動を見て賭けをしようとします。大きな潮流には明確な方向性がありますが、短期の変動はランダムです。つまり、次にどう動くかは 予測できないのです。でも、うまく「当たれば」すぐに儲かります。

ランダム性に賭け、一発勝負をするのはまさに投機、長期的な潮流に乗っ てその流れのなかで資産を増加していこうとするのが投資です。どちらが良いとか悪いとかいうものではありません。大切なことはこれらは違うものだというこ とです。投資は自分の将来の生活を支えるために行うちょっと退屈な、でも、とても大切な作業です。反対に投機はエキサイティングなレジャーです。そして、 投機を続けていても将来の経済基盤は造れません。

とても残念なのは「投資」というとほとんどの人が「投機」のことだと思ってしまうことです。これは本当に深刻な問題です。いま、きちんとしたまじめな投資教育が必要なゆえんです。

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I-OWAマンスリー・セミナーが開催されました

2011年9月19日 11:00

 I-OWAマンスリー・セミナーが9月18日に開催されました。

私は退職後の資産運用についてお話をしました。就業時代にもらった給料の一部を積み立てていくのと違い、増やしながら使っていく時には、積み立て時代にはないリスクが顕在化してきます。それらのポイントにつき詳しく説明をしました。

 

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ゲストはライフネット生命の出口治明さんでした。テーマは「災害後の日本経済と個人のお金の守り方」。相変わらず、非常に明快かつ、鋭い切り口のお話でした。私もすごく同感するところがたくさんありました。

 

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そして、フリーディスカッションとお茶会。仲間内での楽しい会話が弾みました。

 

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山本さんのアゼルバイジャンのナッツや、田村さんの福島産のブドウなどおいしくいただきました。

このマンスリー・セミナーは有料動画で配信しています。興味のある方は当社までご連絡ください。

 

 

 

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秋はやっぱり秋刀魚だ!

2011年9月16日 12:51

 今年、まだ、秋刀魚を食べていないので気になっていました。

遂に今日、恵比寿の食彩かどたさんへ。さんま塩焼ランチ(1050円)をいただきました。

11時40分ごろに言ったらもう数名待ちでした。

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やっぱり秋は秋刀魚です。そして、このランチ、この内容でこの値段。
行列のわけがよくわかります。

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今日は仲秋の名月

2011年9月12日 21:56

 今日は仲秋の名月。本当にお月さまにはうさぎがいるんですね。

(私が21:50にデジカメでとりました。上々のできでしょう?)

 

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岡本和久のI-OWA日記

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