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「ワインの試飲」と投資のお話

2011年2月 3日 20:46

1月29日に銀座ブルーモルフォで「パンがおいしいバーのオーナーソムリエのおすすめワインとともに『投資家のヨットはどこにある』を考える」というセミナーをしました。

小じんまりとしたアットホームな店内でのセミナーは最初から、和気あいあいで楽しくお話ができました。ご来場の方もすっかり旧知のような間柄でお話をされていました。

私は昨年末、私が監修して翻訳された「投資家のヨットはどこにある」という本をベースに投資のコストについてお話をしました。

ブルーモルフォのHP(このページに下の方にセミナーの写真があります)

そして、みなさま、お待ちかねのこの店のオーナーソムリエ、下澤一郎さんの「ワインの話と試飲」。みなさん、下澤さんの解説にいちいち納得。お人柄のでた話しぶりもとてもよかったです。

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そしてセミナー終了後に有志で懇親会。おいしいワインを傾けながら論談風発。楽しいひと時でした。

アレンジ役を引き受けてくださった池崎毅さん、会場を使わせていただけた下澤一郎さんに感謝します。

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資産運用「気付きのタネ」(28)

2011年2月 1日 16:06

上がりそうな銘柄探しはお止めなさい


私がセミナーなどで、「資産運用は長期投資です」などというとみなさん、「うん、うん」とうなずいていらっしゃるのですが、その後の懇親会などでうかがうと投資の失敗談ばかり。そして、ほとんどの方が「上がると思った」とおっしゃるのです。

なぜ、上がると思う株を買うとうまくいかないか。

答えは簡単です。あなたが上がると思うときは他の人もみんな上がると思っているからです。しかも、みんな、「すぐに」儲けたい。そのゲームに知らず知らずのうちにあなたも巻き込まれているのです。

アメリカに「より馬鹿理論」というのがあります。これはどこの国でも通用するすばらしい理論です。

つまり、ある人が「上がる」と思ってある銘柄を買う。そのとき、当然、その人は自分よりも「より馬鹿」な人がいて、もっと高値で買ってくれるという前提を持っています。しかし、あなたがその「より馬鹿」になっている可能性も高いのです。しかも、みんな、短期の値幅取り狙いです。ですから、より馬鹿はすぐにいなくなってしまう。

自問自答してください。「私は本当に人よりもずっと早く情報を手に入れていて、人よりもずっと早くより馬鹿な人に売ること

このようなワナを避けるには方法があります。値段(株価)で買わないことです。

自分の生活を「かげ」で支えてくれる世界中のさまざまな企業をに投資をする。グローバルなインデックス投資をすればこれは簡単です。そして、世界中の企業のオーナーになって「おかげさま」という感謝を込めて保有する。

みんなが、短期で儲けようと思っているときに、のんびり、「まあ、そのうち花が咲くだろう」と思ってゆったりしている。時間の制約がないことを日本では「永代」といいます。まさに「永代投資」。

自分が「より馬鹿」にならないための方法、それは「おかげさま投資」と「永代投資」です。

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焼肉投資本に関するRENNYさんのコメントへのコメント

2011年1月31日 08:33

拙著、「賢い芸人が焼き肉屋を始める理由―投資嫌いのための「和風」資産形成入門」を読んでいただいたRENNYさんからコメントをいただきました。ありがたいことです。いただいたコメントへのコメントを以下書いてみます。

まず、タイトルの説明から始めます。このタイトル、ちょっと違和感があるかも知れませんが、結構、本の内容を網羅しています。

「賢い芸人が・・・・・」

ハイリスク・ハイリターンの芸人さんが焼き肉屋を始めるのは、将来の生活を支えてくれる「金の卵を産むニワトリ」を育てるためです。そのビジネスをいくらで売ろうなどとは考えていません。サラリーマン生活も芸人さんほどではありませんが、将来の自分をいまの自分が支えざるを得なくなっています。サラリーマンにとっての「金の卵を産むニワトリ」が資産形成です。ニワトリを大切に育てることが大切です。ニワトリをわずかな利益で売り飛ばしたり、水炊きにして食べてしまってはいけないのです。

「投資嫌いのための」

この本は投資初心者未満、投資嫌いの人のための本です。なぜ、投資が嫌いか考えてみました。投資は本当は簡単で楽しいものでなければなりません。投資の知識は「A・R・C」だけでOKなのです。

「和風」

日本人は外国の良いものを和風にするのが得意です。でも、なぜか資産運用は西洋味そのまま。これを和風の味付けにすると投資というものがもっと受け入れられやすくなるのではないかと思います。

「資産形成入門」

それでは具体的にどうするか・・・。ということで、157ページと161ページに参考銘柄を書いています。RENNYさんはこの銘柄の選択基準についてコメントされています。

RENNYさんの指摘は実にもっともだと思います。

ただ、この本が想定している読者は投資初心者未満、むしろ、投資嫌いの人のためのものです。

  • インデックス投信のなかでどれが良いかというよりも、アクティブよりもインデックスの方がいいですよということを言いたいのです。
  • でも、現実には数本のインデックス投信を選んでポートフォリオを作ることなどとてもできないというのが普通でしょう。ですから、バランス型ファンドを利用するのは入口としてはとてもいいと思います。バランス型ファンドも、最適なものではなくてもなんとか合格点を取れるファンドであれば、それで良いだろうと考えています。

多くの人は証券口座も持っていませんし、持っていても休眠状態です。アクティブか、インデックスかなど何も知らない人が販売サイドに勧められるままに、わけもわからず勧められたものを買っています。それを正しい方向に向けてあげる必要があります。

その意味でできるだけ大きな販売会社(多分、多くの人がすでに口座を持っている銀行など)が取り扱っているファンドを選びました。

とにかく、最初の一歩を踏み出すことが大切なのです。そのためには一番良いものではなくても、なんとか合格点であれば、受け入れ易いものを紹介すべきだろうと思ったのです。RENNYさんの指摘は正しいものですが、私はそれはこの本で第一歩を始めた方へのメッセージではないかと思っています。

なお、ご指摘のように残高の大きいものも重視しました。残高が小さいことによる「閉鎖リスク」は非常に大きなものです。いまは良い経営者がいて一生懸命に良いファンドを育てていても、大きく環境が変わっり、経営者も変わった時に「やっぱり、こりゃ、閉鎖だな」などということになりかねないのです。その意味では残高が大きいということは閉鎖リスクが小さい(つまり、運用会社にとって大切)と言えるでしょう。何十年という投資を考えるときに経営方針の変化によるファンドの閉鎖リスクというのも無視できないだろうと思います。(特にサラリーマン経営者の場合は)

それから、少し話はそれますが、ETFについても残高と出来高があまり小さいと閉鎖リスクと価格形成が正しくならないリスクが発生します。その意味で、海外株式のポートフォリオを海外ETFで作る場合、TOK + EEMで作った方が理論的には良いとは思いますが、日々の出来高や残高を考えると、IVV + EFA +EEM(日本が入ってしまっても)の方が安心な感じがします。特に指定参加者が活発に参加しているということは決定的に重要です。ま、これは焼肉投資本とは直接は関係ありませんが、ちょっと思いついたので書いておきました。

以上、とても良いコメントをくださったRENNYさんに本当に深く感謝します。

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金への投資をどう考えたらよいのか・・・

2011年1月28日 21:43

金への投資が注目されています。

今回は長期的視点からみた金への投資の考え方を書きました。

私自身、金をサテライト・ポートフォリオとして保有していますが、その額は株式の個別銘柄一銘柄分ぐらいです。値上りしそうだからと言ってむやみにオーバーウェイトにするのは危険だと思います。

マネックスラウンジに寄稿させていただきました。

 

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新春の「言いたい放題」

2011年1月27日 08:54

早いものでもう、1月も終わりが近づいていますが、私は何となく明るい気分になっています。たくさんの問題は抱えていますが、少しずつ改善の方向が見えてきているからです。今回は、書いている本人の私も「ちょっと乱暴かな」と思いつつも、夢を込めて「言いたい放題」を書かせていただきました。

東洋経済オンライン「アジア=我が家なり」

お読みいただければうれしいです。

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資産運用「気づきのタネ」(27) リターン追求とリスク削減

2011年1月23日 13:41

リターン追求とリスク削減は分けて考える


投資をするのであればできるだけ高いリターンをあげたい。しかし、同時にできるだけリスクも小さくしたい。これは誰でも望むことです。そして、リスクをコントロールするためには、投資対象を分散しなければならない。これも多くの方がご存じです。

それで、一銘柄に全額を投資するのではなく、できるだけ多くの銘柄に投資をする。

とはいえ、当然、資金の限界があり、まあ、数銘柄買うのがやっとという方も多いと思います。

高いリターンを期待する銘柄をたくさん買ってリスクを削減しようとするのは効率が良いとは言えません。高いリターンを期待するのですから、それらの銘柄はリスクも高いと考えるべきです。

確かにそのような銘柄を数銘柄でも持てば、一銘柄で勝負するよりはリスクは削減されるでしょう。でも、何十銘柄も保有できるのであれば話は別ですが、数銘柄では限界があります。そこで良い方法をお教えします。

例えば、ハイリターンが期待できそうな二銘柄があるとします。そのうち実際に買うのは、より良いと思う一銘柄だけにしておきます。あるいは半額ずつ二銘柄を買うのでも結構です。そして、予定しているおカネの半分でインデックス投信を買います。

インデックス投信は市場と同じような動きをするように設計されていますから、この投信を持つのは市場全体に投資したと同じ効果があります。分散投資を究極まで追求したポートフォリオです。こうしておけば、リターン追求銘柄でリスクを削減する必要はグンと減ります。

要するにリターン追求の「攻め」とリスク削減の「守り」を分けて考えるのです。サッカーなどでもそうですが、攻めと守りは役割が違いますし、得意とする分野も違います。同じことが投資でも言えるのです。

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貯蓄と投資の違いをご存知でしょうか?

2011年1月20日 10:48

ひと口に言えば、
貯蓄は、おカネを使わないでとっておくこと
投資は、おカネを増やすこと
です。

ですから一番、純粋な貯蓄というのは、貯金箱におカネを入れて貯めることです。あるいは、机の引き出しにおカネを入れておくというのも同じです。

投 資は、当面、必要のないおカネを、いま、必要とする人に用立ててあげる。その人はそのおカネを活用して何らかの収益や喜びを得る。それに対するお礼とし て、おカネを使わせてくれた人に「ありがとう」という気持ちを込めて投資のリターンをお返しする。これによっておカネが増えるのです。

みんなが貯蓄だけをすると経済のなかを流れているおカネが滞留してしまうことになります。投資の場合はそれが何らかの形で活用されるのです。だから、みんなが、ただ、おカネを貯めるだけになってしまったら、経済はまわらなくなってしまいます。

貯 蓄は銀行におカネお預けること、投資は株式や債券、投資信託など価格変動リスクの高いものを買うことだと思っている人もいますが、それは必ずしも正しくは ありません。銀行預金だって預金のおカネは銀行がまとめて貸付先に貸しているわけです。だからこそ、少額であっても金利がついてくるのです。

い ま、多くの人が収入のほとんどを銀行に預けています。それは、意味のないことではないのですが、銀行は当然、貸付先から受け取る金利の一部を自分のものと して受け取り、残りを預金者に支払います。その代わり貸付先がつぶれても銀行が健全なら資産は安心です。言いかえればその分、収益が低いのです。しかし、 その低い収益では、将来を支えることはなかなか難しい状態なのです。預金のごく一部でも、十分に分散された株式や債券などにしておくと、長期では大きな違 いが生じるものです。

将来の自分はいまの自分が支えなければならない時代です。いまと将来の間には長い時間が横たわっています。ですか ら、その時間を利用して、毎月の収入の一部を投資してゆく。つまり、おカネも働かせて増やしてゆく。それによって将来の自分を支えることにもなるし、ま た、経済におカネを流して世の中を活性化してゆくのに役立つことにもなるのです。銀行預金のうちの少しだけでも、もう少しリスクの高い、そして、リターン も高い投資をしても良いのではないかと思います。

岡本和久のブログ:資産運用『気付きのタネ』より

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新著の解説をYou Tubeにアップしました

2011年1月20日 08:00

私の新著、「賢い芸人が焼肉屋を始める理由*投資嫌いのための『和風』資産形成入門」(講談社+α新書、838円+税)の動画解説をYou Tubeにアップしました。

新著の解説(14分)(You Tube)

目次

はじめに

第一章 いまこそお金との向き合い方を考えよう

第二章 投資嫌いな日本人のための「和風」資産運用のススメ

第三章 お金を育てる「和風」資産運用の考え方

第四章 「和風」資産運用は”幕の内弁当”を作るように

終章 「将来の自分」は「いまの自分」が支える

ここでお申込いただけます。
アマゾン
トレーダーズショップ

 

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「賢い芸人が焼肉屋を始める理由*投資嫌いのための『和風』資産形成入門」発刊によせて

2011年1月18日 16:59

1月20日に私の新著、「賢い芸人が焼肉屋を始める理由*投資嫌いのための『和風』資産形成入門」という本(講談社+α新書、838円+税)が発刊になります。

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 「賢い芸人が焼肉屋を始める理由」を考えてみましょう。言うまでもなく、彼等の生活は不安定です。ですから、彼らは、人気のあるうちに、焼肉屋のような副業を持つことで将来の生活基盤を確保しているのです。サラリーマンの収入は芸人よりもずっと安定しています。でも、以前とは比較にならないほど社会・経済構造は不安定だし、定年は誰にも必ずきます。そして、年金だけでは生活が困難なことも明らかです。ですから、あなたも賢いサラリーマンになって、将来のための生活基盤を若いうちから形成しなければならないのです。それが資産形成です。

賢い芸人が焼肉屋を始めるときには、「この焼肉屋のビジネスはいくらで売れるか」などとは考えないはずです。資産形成は、投資した証券がいくらで売れるかなどということは考える必要ありません。将来の生活を支えてくれる金の卵を産むニワトリを育てているのです。それを売ってしまっては将来、困ることになります。

日本人が一般に投資嫌いである理由のひとつに、投資理論や手法が欧米から輸入されたまま使われているということがありそうです。もともと、日本人は外国の良いものを取り入れて和風化することが得意です。漢字、アンパン、明太子スパゲッティ・・・。歌謡曲もそうですね。西洋の音楽理論にのっとりながらどう聞いても和風の音楽を作り出しています。

私は西洋の合理的な投資理論をベースにしながらも、それを和風の味付けにしたら、資産形成ももっと多くの人にしてもらえるのではないかと考えています。少し、例をあげましょう。「和風」資産運用の心は「和」の心です。「おかげさま」、「知足」、「永代」、「もったいない」など、日本には資産運用に役立つ概念がたくさんあります。また、農耕民族性は、タネをまいて「育てる」ことの大切さがよくわかっています。これは長期投資にそのままつながる心です。

でも、資産運用をする上で乗り越えたい「和風」の性格もあります。島国に長く住んでいるので「うち・そと」の区別を厳格につける。それが、自国中心の投資の傾向を生みます。また、四季のめぐりがあるので、がまんしていれば良くなるという「根拠なき楽観」を持ってしまいがちです。

なぜ、日本人は毎月分配型の投信が好きなのでしょうか。理由は「農耕民族性」にあるのではないかと思います。一毛作は年一回、二毛作は年二回、六毛作は隔月の分配金と考えられます。そうすると、十二毛作は毎月分配。複利で殖やすより、毎回、リターンを受け取り、その一部を使い、残りを再生産に回すのが心地よいのです。これは再投資によって複利で資産全体を増やしていくという資産形成にはマイナスです。克服すべき点をよく認識して、強みを最大限、活かすことが大切なのです。

それでは、どのような考え方で、資産形成をするべきか、株式と債券の比率、株式と債券の中身、参考銘柄なども本書で紹介しています。とにかく、若い方が抵抗なく資産形成に踏み出せることを願ってこの本を書きました。少しでも多くの方に読んでいただき、「投資嫌い」を克服して、「和」の心で資産形成を楽しみ、そして、しあわせ持ちへの道を歩いてもらいたいと思っています。

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2011年最初のI-OWAマンスリー・セミナーが開催されました

2011年1月17日 20:47

1月16日、I-OWAマンスリー・セミナーが開催されました。

今回のゲストはジョンソン・エンド・ジョンソンなど外資系企業の社長を長く務められた、「伝説の外資トップ」、新将命さんでした。テーマは「グローバル・リーダーの条件」。相変わらずの「あたらし節」でユーモアたっぷりのなか、鋭い、厳しい指摘をされていました。日本人の内向き指向が目立つときだけに新さんの指摘は非常に的を得たものでした。フリーディスカッションでは、質問もたくさんでました。

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私は年末・年始で明治以降の証券史を勉強したのですが、非常に面白く、どんどん深みにはまった感じです。当初、1月に戦前、戦後の両方をやろうと思っていたのですが、あまりに内容が面白いので、1月は戦前編、2月は戦後編と二回に分けてすることにしました。

幕末、大政奉還、明治維新はテレビでもしょっちゅうやっていますが、その後の近代的な国家を創りあげていく苦労は並大抵のものではありませんでした。そして、証券市場もそのなかでとても重要な役割を果たしていたのです。

つくづく思うのは「政権交代はまだ、簡単だけど、新体制を作るのは本当に大変だ」ということです。

とても、興味深かったのは、満鉄株式の公開のときのエピソードが、1986年のNTT株の売り出しとそっくりだったことです。

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この講演の内容は当社HPで動画でご覧になれます(合計3時間40分の全講義が5250円)。興味のある方は当社まで。

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岡本和久のI-OWA日記

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