最新のエントリー

資産運用「気付きのタネ」(23)

2010年12月24日 15:14

応援する会社を買うのもよいが、生活を支えてくれる企業を買うのもよい


「応援したい会社が苦しんでいるときに、株式を買うのが良い」というのはよく言われることです。これは、真理です。応援したい会社であれば長期に持つこともできます。しかも、あなたが「応援したい」と思うほど、世の中のために役立っている会社なのです。そして、その会社が苦しんでいるとき、普通、株価も安くなっているものです。ですから、本当に好きな会社の株式が割安のときに買えるという意味でこれは非常にポイントを得たアドバイスだと思います。

同時に私は、我々の生活を支えてくれている企業に対して「ありがとう」という感謝の気持ちを込めて株主になるのも大切ではないかと思っています。我々の生活は世界中の、あらゆる産業によって支えられています。これらをすべてまとめて買う。つまり、グローバルなインデックス投信を買うということです。当然、日本の企業にもお世話になっているので日本株のインデックス投信と、世界の先進国と新興国のインデックス投信を合わせて持つのです。

私は前者を「応援の投資」、後者を「感謝の投資」と呼んでいます。結果として、応援の投資はアクティブ運用でリターンを狙う、感謝の投資はインデックス・コアとしてリスク削減を狙うということになります。株式の長期投資をするときに、単に「上がりそう」というだけの理由で売り買いするのではなく、応援とか、感謝というような「気持ち」を込めるということはとても大切だと思います。

ページごとに見る

新年に向けて:「根拠なき楽観」に安住するのを止めよう!

2010年12月20日 11:14

●  日本は非常に明確な四季のある国です。さらに季節を細かく分けて24節気があるほどです。日本人には、季節というものの細かい変化を楽しむ文化が根付い ているのです。加えて、四季折々のお祭りがあり、季節が変わるごとに、皆が集まってお祭りをしたり、食事をしたり、お酒を飲んだりしながら、楽しみを分か ちあいます。

● どんなに寒い冬でもじっと我慢していればいつか必ず春がくる。まさに「冬来たりなば春遠からじ」です。そんな考え方が我々のDNAのなかにしっかり埋め込まれているのではないでしょうか。

●  がまんするというのは悪いことではありません。しかし、がまんは、循環的な問題に対しては有効ですが、構造的な変化には対応できません。現在、日本の抱 えている困難な問題、例えば、経済、社会、外交、さらには雇用の問題、年金の問題等々、みな構造的な変化が底流にあります。それは、日本という国の成熟化 と人口構成の変化、そのなかで地球規模でのグローバル化が進展し国際関係が変わったところにあるのではないでしょうか。

● 四季の巡りに なれた日本人は「いずれ良くなる」という「根拠なき楽観」に陥りがちです。でも、構造が変化しているときはいくら我慢して待っていても状態は良くなりませ ん。将来の自分を支えてくれるのはいまの自分しかいないのです。いま、一歩を踏み出し、長期的な視野で資産形成を始めることしか、構造変化に対応すること はできないのです。

資産運用「気づきのタネ」より。

ページごとに見る

今年最後のI-OWAマンスリー・セミナーが開催されました

2010年12月20日 09:37

12月19日、2010年最後のマンスリー・セミナーが開催されました。

私は、「投資:永遠の真実と年末雑感」というテーマで、最近、私が監修して出版された「投資家のヨットはどこにある」のポイントを紹介しました。結局、金融機関の収益はすべて投資家が支払っている。ですから、できる限り自分で判断をすること、そして、支払った金額に見合ったサービスを確実に受け取るということが大切なのだと思います。

また、ここのところ、日本全体が非常に内向き指向になっているのでそのデータなどを紹介。さらにアメリカで入手した、子供むけのマネー教育音楽(歌)を紹介したりしました。

今回のゲストは伊藤宏一さん。「日本学入門」シリーズから今回は、「神仏の和と日本の道徳」というテーマでした。NHKで放映されたビデオなども紹介され、神道の特色、神仏習合と分離など興味深いテーマでのお話。私にも非常に興味のある分野で新しい知識を吸収することができました。

そして、フリーディスカッション。みなさん、興味のあるテーマだったのだと思います。たくさんの質問が飛び交い楽しいひと時でした。

20101219.JPG

このセミナーの様子は当社のホームページで動画をご覧いただけます。全部で3時間40分、受講料は5000円+税です。お問合せ、お申込みはここで。

ページごとに見る

QUICK MONEYLIFEに「和風」資産運用の話が掲載されています

2010年12月18日 19:41

私は「和風」資産運用を提唱していますが、QUICKのMONEYLIFEが取材記事を掲載してくださいました。

QUICK MONEYLIFE

来年1月には「和風資産運用のすすめ」という本が出版されますが、そのプレリリースです。

ページごとに見る

坦々麺とインベストライフ東京セミナー

2010年12月17日 18:03

以前から懸案だった「坦々麺を賞味する会」がやっと実現しました。

島田知保さんがオフィスの近くにおいしい坦々麺の店があるということをTwitterにつぶやき、野尻哲史さんと私が「では」ということで実現したものです。

お店は、神保町の「餃子専門店 天鴻餃子房」という店でした。

イボットソンの山口さんも、小松崎さんもジョインして汗をかきつつ美味しい坦々麺と餃子をいただきました。餃子は山口さんのおごり。ごちそうさまでした!

20101216a.JPG

20101216b.JPG

満足のランチのあと、夕方はインベストライフの東京セミナーでした。

ランチのときに話がでたので、野尻さんも島田さんも飛び入り参加したいただけました。さらに、尾藤峰男さんと菱川精記さんも講師として参加。

今年、最後のインベストライフ・セミナーでしたが、とてもレベルの高い質問をいただき楽しいセミナーでした。

主な質問を書いておきます。

○ リスクと定義やその考え方について

○ 日本株と新興国株式の投資の仕方の違い

○ ポートフォリオに占める外国株比率をどう考えるか

○ Buy & Hold戦略と「下がったら買う、上がったら売る」戦略の比較

など、とても濃い内容でした。

お昼も夜もお付き合いいただいた島田さんと野尻さん、ありがとうございました。

講師を務めていただいた尾藤さん、菱川さん、ありがとうございました。

本年最後のインベストライフ・セミナーにふさわしい催しができたことを感謝します。

 20101216c.JPG

 

ページごとに見る

資産運用「気付きのタネ」(22)

2010年12月15日 16:16

魚屋さんとお寿司屋さんの違い


誰かが証券会社に勤めているなどと聞くと、何か、きっと儲かるいい銘柄を知っているのではないかと思う方も多いと思います。つい、「ちょっと教えてよ」などと聞きたくなるのも人情というものです。でも、それは大きな間違いです。

おそらく、そのような質問を受けて、ホンネで一番困っているのは証券マン本人でしょう。「もし、それがわかったらオレは会社勤めしてないよ・・・」と。(でも、多くの場合、「知らない」とは言わず、何かもっともらしいことを話してしまうのは人間の性でしょうか)

証券マンは確かに商品については深い知識を持っています(いるはずです)。しかし、彼のスキルはその商品を売ることにあり、その商品を用いて資産を運用することではないのです。

信託銀行、投資顧問、投信会社など資産運用会社は証券を用いてお客さまのために資産を運用することが仕事です。つまり、金融商品は運用というサービスを行うための素材なのです。

これは魚屋さんとお寿司屋さんの関係と似ています。魚屋さんの仕事はいきの良い魚を売ることです。お寿司屋さんの仕事は魚を加工しておいしいお寿司にすることです。知識の範囲が全然違うのです。いくら千客万来のお寿司やさんでも魚屋さんはできませんし、また、大成功している魚屋さんもお寿司屋さんにはなれません。

日本では資産運用会社の多くが銀行や証券会社の系列に入っています。私は資産運用会社がもっと独立した業界に育つことがとても大切だと思っています。お寿司屋さんは、魚屋さんを喜ばすことではなく、お客が一番喜んでくれるお寿司をだすのが仕事なのです。同じように投資家が本当に喜ぶ運用サービスを運用会社には望みたいものだと思います。

ページごとに見る

長期投資のために本当に必要な情報とは?

2010年12月13日 08:31

長期投資のために本当に必要な情報ってそんなにたくさんはありません。

ですから、私は一日に新聞を読むのは15分(朝刊と夕刊あわせて)ぐらいだし、マネー誌は一冊も購読していません。

押さえておくべきことは本当にわずかです。

マネックス・ラウンジ2010年12月10日号に寄稿させていただきました。

ページごとに見る

「投資家のヨットはどこにある?」発刊されました

2010年12月10日 13:53

「投資家のヨットはどこにある?」という本がパンローリング社から発刊されました。

 ヨット本.jpg

1940年にフレッド・シュエッド・ジュニアという人が書いた本ですが、鋭く証券市場の真実を明らかにしています。

私も監修者として発刊に参加させていただきました。まえがきも書いています。

時代は経ってもちっとも変わらない現実が浮き彫りにされていますので、読んでみてください。

この本のタイトルにもなったジョークを以下に紹介しておきましょう。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

昔々のものがたり。
おのぼりさんの一行が、ニューヨークの金融街を見学させてもらっていた。

一行がウォール街にほど近いバッテリーパークへやって来ると、ガイドのひとりが停泊中のすばらしいヨットの数々を指さして言った。

「ごらんください。あそこに並ぶヨットは、みな銀行家やブローカーのものですよ」

気のきかない田舎者がこう聞いた。

「お客のヨットはどこに?」

 

ページごとに見る

長期投資、分散投資の本当の意味は?

2010年12月 5日 11:32

●  「長期投資と分散投資は大切」、これは耳にタコができるぐらい聞いている方も多いでしょう。確かに、株価は大きく変動しながら株主資本の増加に沿って上昇していきます。でも、大きく変動するときにみんな、同じように変動するわけではない。だから、色々な銘柄に分散投資をしていれば、それぞれの動きがお互いに相殺しあって、比較的なだらかに価値の増加を反映した株価の上昇を得られる。それはその通りです。

● でも、その背景にある事実に気が付いている方は割合少ないのです。ある一銘柄のみを持っているとその企業が倒産するとその投資はパアになります。JALやGMなど、記憶に新しいところです。でも、たくさんの企業を持っていれば全部の企業が倒産することは考えにくいのです。

● また、ある一年をとってみれば確かに企業利益が赤字になることもあります。しかし、長期的にずっと赤字が続くということも考えにくいのです。株式会社の起源は東インド会社だと言われます。つまり、この制度はすでに400年以上続いているのです。その間、世界の需要が拡大し、企業はその需要を満たすという役割を果たし続けているのです。

● 分散投資と長期投資が有効な背景には、ビジネス・ポートフォリオへの分散投資、長期投資という事実があるのです。それが根元にあることをしっかりと認識することはとても大切です。

(資産運用「気づきのタネ」より。

ページごとに見る

資産運用「気付きのタネ」(21)

2010年12月 4日 13:23

営業マンはあなたの設計図を知らない


長期的なパフォーマンスに圧倒的な影響力を持つのが、株式と債券の比率、国内と海外の比率などの大きな資産クラスをどのように配分するかという、アセット・アロケーションです。これは、いわば資産運用の設計図です。

それぞれの個人が自分のライフステージや資産の額、収入の額と安定性などを勘案して設計図を描きます。そして、その設計図に沿ったポートフォリオを作るために素材となる金融商品を買い集めるのです。

もちろん、銀行や証券会社の営業マンはあなたの頭にある設計図がどのようなものであるかは知りません。ですから、あなたが何を必要としているかとは関係なく、現在、人気のある投資信託などを勧めてきます。

彼等には決して悪意があるわけではありません。おそらく非常にナイーブにこの商品はとても人気があるから、きっとこのお客も喜んでくれるのではないかと思って推奨してくるのでしょう。でも、残念ながら、それがあなたが必要とするものである可能性はむしろ小さいだろうと思います。

大切なことは、お客であるあなたが、自分の設計図をきちんと持ち、自分の必要とする商品を営業マンに説明できることです。そして、できれば営業マンが持ってくる商品を、いくつか比較して最も自分のニーズにあっている商品を選ぶことです。手っ取り早く上がりそうな銘柄を教えて、短期で一儲けと思ってもそれは長期的な資産運用の役には立たないものです。

ページごとに見る

岡本和久のI-OWA日記

サイトマップ 岡本和久のI-OWA日記TOP ページトップへ