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三原淳雄さんを偲んで・・・

2011年2月12日 19:19

インベストライフの応援団のメンバーになっていただいていた三原淳雄さんが2月9日に逝去されました。これまで色々とご指導をいただいたお礼を申しあげるとともに、ご冥福を祈ります。昨日、お葬儀に参加させていただきましたが、遺影のいつも通りの笑顔がとても印象的でした。

三原さんは私が以前、勤めていた証券会社の先輩でもありました。私が入社したときは隣の課の課長だったと思いますが、バリバリと仕事をされている様子をみてあこがれたものです。私が余計なことを言ってしまい怒られたこともありました。昨年、お会いしたときに「三原さんはいまでも怖いですよ」って言ったらニヤッと笑っておられました。「あ、覚えていらっしゃるんだな」と思ったものです。

最近は年に2~3回はオフィスにお邪魔していました。午前中、オフィスでお話を色々と聞き、そのあと、お昼をご馳走になりました。最後にお目にかかったのは8月の末だったと思います。色々と難しい問題に直面されていたようで少しお疲れの様子でした。「三原さんのような生き方ができたらいいなあといつも思っているんですよ」と言ったら、とてもうれしそうな顔をしていらっしゃいました。

10日ほど前にメールで「また、お会いしたい」と伺ったところでしたが、いつもはすぐにいただける返事がありませんでした。海外出張でもいらっしゃっているのかなと思っていたところでした。

辛口評論家として有名でしたが、でも、内容は極めて正論でした。本当に貴重な存在だったと思います。かなり辛辣なこともおっしゃっていましたが、いつも生活者の味方でした。そして、本当に日本を愛し、どうしたら良くなるかを考えておられた方でした。その想いが辛口コメントになっていたのだと思います。

「インベストライフ」の昨年10月号と11月号に二回連載で、三原さん、澤上さんと私の鼎談、「合計200歳が語り合う~100年に一度の金融危機は、一体、何だったのか」という鼎談を掲載しました。一昨年に続いて2回目の企画でした。そして、「3回目をやりたいですね、そして、それをまとめて本にしましょう」と話していたところでした。

三原さんの追悼のためには三原さんのお考えを多くの方に知っていただくのがベストだと思います。そこで、前述したインベストライフの2010年10月号、11月号の鼎談を公開します。みなさまに三原さんの人となりの一端を知っていただければと思います。

鼎談:三原淳雄、澤上篤人、岡本和久
「合計200歳が語り合う~100年に一度の金融危機は、一体、何だったのか」
(インベストライフ2010年10月号、11月号に掲載された記事です)

(前編)
investlife201010MrMihara.pdf

(後編)
investlife201011MrMihara.pdf

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金の卵を産むニワトリは育てよう!

2011年2月11日 14:59

以下のような質問に対して答えさせていただきました。

40歳、男性、サラリーマンです。退職後の生活を支えるために資産形成を2010年から始めました。日本株を投資信託で積立てはじめたのですが、2010年の秋ごろから順調に値上りし、いま、売却すれば少しですが儲けがでます。今後の先行きもわからないし、「ここで取りあえず利益を確定しておいた方がいいよ」とアドバイスしてくれる友人もいます。迷える子羊にひと言お願いします。

資産運用は将来、金の卵を産んでくれるニワトリを育てるようなもの。ニワトリを水炊きにして食べてしまったり、売ってしまったりするのはもったいないのです。

全文は以下:

マネックスラウンジ2011.02.11

 

 

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資産運用「気づきのタネ」(29) クローゼット・インデックスにご用心

2011年2月 5日 16:34

クローゼット・インデックスにご用心


投資信託などの資産の運用には、アクティブ運用とインデックス(またはパッシブ)運用と呼ばれる二つがあります。

アクティブ運用というのは、例えば、日本株市場全体の動きを表す「ベンチマーク」を最初に決めておき、それを上回るように努力する運用です。例えば東証株価指数(TOPIX)をベンチマークに選定したなら、そのパフォーマンスを上回る成績をあげることを目指すのです。

これとは逆にインデックス運用は最初からベンチマークを上回る成績は狙わずに、ベンチマーク通りのパフォーマンスを狙います。

アクティブ運用でベンチマークに代表される市場以上のパフォーマンスを狙うのであれば、当然、市場のなかの「市場よりも高いパフォーマンスが期待できる銘柄」を選ぶことになります。インデックス運用は市場の一部を買うのではなく全体を買付保有します。

アクティブ運用は当然、高いパフォーマンスを狙うので運用のコストも高くつきます。売買を繰り返すことになるし、また、調査部門などのコストも膨大です。インデックス運用は反対にコストは非常に安くすみます。

さて、ここからが今日の本題です。一例をあげます。

ある証券会社から、日本株アクティブ型の投資信託を勧められたとしましょう。話を聞くと面白そうなので少し買ってみます。別の証券会社からも、別の日本株アクティブ型投信の話が持ち込まれます。これも面白そう。そこでまた、買ってみます。さらに、別の銀行からも話がきて、別の日本株アクティブ投信を買います。こうして、数種類のアクティブ投信を保有している方も多いと思います。

でも、これらの投信を全部、ひとまとめにしてみると、実は限りなく市場全体を買っているのと同じになっていることが多いのです。しかも、みんな、アクティブ型ですからとてもコストが高い。結果として、非常にコスト高のインデックス型投信を持っているということになってしまうのです。それなら、最初から、安いインデックス型投信を一本だけ持っていればよかったということになります。

このように、さまざまなアクティブ型投信を貯め込んで、結果としてコスト高のインデックス・ポートフォリオになってしまっている状態を「クローゼット・インデックス」と言います。つまり、クローゼットにどんどん荷物を押しこんでいったらすべてがごちゃごちゃになっているイメージです。

「クローゼット・インデックス」というのは年金運用で使われる用語ですが、個人投資家も十分に気を付けるべき点だと思います。

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「賢い芸人が焼き肉屋を始める理由―投資嫌いのための「和風」資産形成入門」の紹介

2011年2月 5日 15:26

「賢い芸人が焼き肉屋を始める理由―投資嫌いのための「和風」資産形成入門」の紹介

本書の内容はタイトルに凝縮されています。

「賢い芸人が・・・・・」

ハイリスク・ハイリターンの芸人さんが焼き肉屋を始めるのは、将来の生活を支えてくれる「金の卵を産むニワトリ」を育てるためです。そのビジネスをいくらで売ろうなどとは考えていません。サラリーマン生活も芸人さんほどではありませんが、将来の自分をいまの自分が支えざるを得なくなっています。サラリーマンにとっての「金の卵を産むニワトリ」が資産形成です。ニワトリを大切に育てることが大切です。ニワトリをわずかな利益で売り飛ばしたり、水炊きにして食べてしまってはいけないのです。

「投資嫌いのための」

この本は投資初心者未満、投資嫌いの人のための本です。なぜ、投資が嫌いか考えてみました。投資は本当は簡単で楽しいものでなければなりません。投資の知識は「A・R・C」だけでOKなのです。この本は、投資に無縁だった人が第一歩を踏み出すための方法を書いたものです。

「和風」

日本人は外国の良いものを和風にするのが得意です。でも、なぜか資産運用は西洋味そのまま。これを和風の味付けにすると投資というものがもっと受け入れられやすくなるのではないかと思います。「おかげさま」投資や「永代」投資などを紹介しています。

「資産形成入門」

この本はいま、働いている人が退職後に向けて経済的な基盤を作っていくための資産形成の本です。できるだけ分かりやすく、無理なくできる方法を紹介しました。これから投資を・・・とお考えの方、是非、ご一読を。すでに投資を始められている方、是非、お知り合いに紹介をお願いします。

(この記事は岡本和久のブログを加筆修正したものです)

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「ワインの試飲」と投資のお話

2011年2月 3日 20:46

1月29日に銀座ブルーモルフォで「パンがおいしいバーのオーナーソムリエのおすすめワインとともに『投資家のヨットはどこにある』を考える」というセミナーをしました。

小じんまりとしたアットホームな店内でのセミナーは最初から、和気あいあいで楽しくお話ができました。ご来場の方もすっかり旧知のような間柄でお話をされていました。

私は昨年末、私が監修して翻訳された「投資家のヨットはどこにある」という本をベースに投資のコストについてお話をしました。

ブルーモルフォのHP(このページに下の方にセミナーの写真があります)

そして、みなさま、お待ちかねのこの店のオーナーソムリエ、下澤一郎さんの「ワインの話と試飲」。みなさん、下澤さんの解説にいちいち納得。お人柄のでた話しぶりもとてもよかったです。

20110129.jpg

そしてセミナー終了後に有志で懇親会。おいしいワインを傾けながら論談風発。楽しいひと時でした。

アレンジ役を引き受けてくださった池崎毅さん、会場を使わせていただけた下澤一郎さんに感謝します。

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資産運用「気付きのタネ」(28)

2011年2月 1日 16:06

上がりそうな銘柄探しはお止めなさい


私がセミナーなどで、「資産運用は長期投資です」などというとみなさん、「うん、うん」とうなずいていらっしゃるのですが、その後の懇親会などでうかがうと投資の失敗談ばかり。そして、ほとんどの方が「上がると思った」とおっしゃるのです。

なぜ、上がると思う株を買うとうまくいかないか。

答えは簡単です。あなたが上がると思うときは他の人もみんな上がると思っているからです。しかも、みんな、「すぐに」儲けたい。そのゲームに知らず知らずのうちにあなたも巻き込まれているのです。

アメリカに「より馬鹿理論」というのがあります。これはどこの国でも通用するすばらしい理論です。

つまり、ある人が「上がる」と思ってある銘柄を買う。そのとき、当然、その人は自分よりも「より馬鹿」な人がいて、もっと高値で買ってくれるという前提を持っています。しかし、あなたがその「より馬鹿」になっている可能性も高いのです。しかも、みんな、短期の値幅取り狙いです。ですから、より馬鹿はすぐにいなくなってしまう。

自問自答してください。「私は本当に人よりもずっと早く情報を手に入れていて、人よりもずっと早くより馬鹿な人に売ること

このようなワナを避けるには方法があります。値段(株価)で買わないことです。

自分の生活を「かげ」で支えてくれる世界中のさまざまな企業をに投資をする。グローバルなインデックス投資をすればこれは簡単です。そして、世界中の企業のオーナーになって「おかげさま」という感謝を込めて保有する。

みんなが、短期で儲けようと思っているときに、のんびり、「まあ、そのうち花が咲くだろう」と思ってゆったりしている。時間の制約がないことを日本では「永代」といいます。まさに「永代投資」。

自分が「より馬鹿」にならないための方法、それは「おかげさま投資」と「永代投資」です。

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焼肉投資本に関するRENNYさんのコメントへのコメント

2011年1月31日 08:33

拙著、「賢い芸人が焼き肉屋を始める理由―投資嫌いのための「和風」資産形成入門」を読んでいただいたRENNYさんからコメントをいただきました。ありがたいことです。いただいたコメントへのコメントを以下書いてみます。

まず、タイトルの説明から始めます。このタイトル、ちょっと違和感があるかも知れませんが、結構、本の内容を網羅しています。

「賢い芸人が・・・・・」

ハイリスク・ハイリターンの芸人さんが焼き肉屋を始めるのは、将来の生活を支えてくれる「金の卵を産むニワトリ」を育てるためです。そのビジネスをいくらで売ろうなどとは考えていません。サラリーマン生活も芸人さんほどではありませんが、将来の自分をいまの自分が支えざるを得なくなっています。サラリーマンにとっての「金の卵を産むニワトリ」が資産形成です。ニワトリを大切に育てることが大切です。ニワトリをわずかな利益で売り飛ばしたり、水炊きにして食べてしまってはいけないのです。

「投資嫌いのための」

この本は投資初心者未満、投資嫌いの人のための本です。なぜ、投資が嫌いか考えてみました。投資は本当は簡単で楽しいものでなければなりません。投資の知識は「A・R・C」だけでOKなのです。

「和風」

日本人は外国の良いものを和風にするのが得意です。でも、なぜか資産運用は西洋味そのまま。これを和風の味付けにすると投資というものがもっと受け入れられやすくなるのではないかと思います。

「資産形成入門」

それでは具体的にどうするか・・・。ということで、157ページと161ページに参考銘柄を書いています。RENNYさんはこの銘柄の選択基準についてコメントされています。

RENNYさんの指摘は実にもっともだと思います。

ただ、この本が想定している読者は投資初心者未満、むしろ、投資嫌いの人のためのものです。

  • インデックス投信のなかでどれが良いかというよりも、アクティブよりもインデックスの方がいいですよということを言いたいのです。
  • でも、現実には数本のインデックス投信を選んでポートフォリオを作ることなどとてもできないというのが普通でしょう。ですから、バランス型ファンドを利用するのは入口としてはとてもいいと思います。バランス型ファンドも、最適なものではなくてもなんとか合格点を取れるファンドであれば、それで良いだろうと考えています。

多くの人は証券口座も持っていませんし、持っていても休眠状態です。アクティブか、インデックスかなど何も知らない人が販売サイドに勧められるままに、わけもわからず勧められたものを買っています。それを正しい方向に向けてあげる必要があります。

その意味でできるだけ大きな販売会社(多分、多くの人がすでに口座を持っている銀行など)が取り扱っているファンドを選びました。

とにかく、最初の一歩を踏み出すことが大切なのです。そのためには一番良いものではなくても、なんとか合格点であれば、受け入れ易いものを紹介すべきだろうと思ったのです。RENNYさんの指摘は正しいものですが、私はそれはこの本で第一歩を始めた方へのメッセージではないかと思っています。

なお、ご指摘のように残高の大きいものも重視しました。残高が小さいことによる「閉鎖リスク」は非常に大きなものです。いまは良い経営者がいて一生懸命に良いファンドを育てていても、大きく環境が変わっり、経営者も変わった時に「やっぱり、こりゃ、閉鎖だな」などということになりかねないのです。その意味では残高が大きいということは閉鎖リスクが小さい(つまり、運用会社にとって大切)と言えるでしょう。何十年という投資を考えるときに経営方針の変化によるファンドの閉鎖リスクというのも無視できないだろうと思います。(特にサラリーマン経営者の場合は)

それから、少し話はそれますが、ETFについても残高と出来高があまり小さいと閉鎖リスクと価格形成が正しくならないリスクが発生します。その意味で、海外株式のポートフォリオを海外ETFで作る場合、TOK + EEMで作った方が理論的には良いとは思いますが、日々の出来高や残高を考えると、IVV + EFA +EEM(日本が入ってしまっても)の方が安心な感じがします。特に指定参加者が活発に参加しているということは決定的に重要です。ま、これは焼肉投資本とは直接は関係ありませんが、ちょっと思いついたので書いておきました。

以上、とても良いコメントをくださったRENNYさんに本当に深く感謝します。

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金への投資をどう考えたらよいのか・・・

2011年1月28日 21:43

金への投資が注目されています。

今回は長期的視点からみた金への投資の考え方を書きました。

私自身、金をサテライト・ポートフォリオとして保有していますが、その額は株式の個別銘柄一銘柄分ぐらいです。値上りしそうだからと言ってむやみにオーバーウェイトにするのは危険だと思います。

マネックスラウンジに寄稿させていただきました。

 

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新春の「言いたい放題」

2011年1月27日 08:54

早いものでもう、1月も終わりが近づいていますが、私は何となく明るい気分になっています。たくさんの問題は抱えていますが、少しずつ改善の方向が見えてきているからです。今回は、書いている本人の私も「ちょっと乱暴かな」と思いつつも、夢を込めて「言いたい放題」を書かせていただきました。

東洋経済オンライン「アジア=我が家なり」

お読みいただければうれしいです。

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資産運用「気づきのタネ」(27) リターン追求とリスク削減

2011年1月23日 13:41

リターン追求とリスク削減は分けて考える


投資をするのであればできるだけ高いリターンをあげたい。しかし、同時にできるだけリスクも小さくしたい。これは誰でも望むことです。そして、リスクをコントロールするためには、投資対象を分散しなければならない。これも多くの方がご存じです。

それで、一銘柄に全額を投資するのではなく、できるだけ多くの銘柄に投資をする。

とはいえ、当然、資金の限界があり、まあ、数銘柄買うのがやっとという方も多いと思います。

高いリターンを期待する銘柄をたくさん買ってリスクを削減しようとするのは効率が良いとは言えません。高いリターンを期待するのですから、それらの銘柄はリスクも高いと考えるべきです。

確かにそのような銘柄を数銘柄でも持てば、一銘柄で勝負するよりはリスクは削減されるでしょう。でも、何十銘柄も保有できるのであれば話は別ですが、数銘柄では限界があります。そこで良い方法をお教えします。

例えば、ハイリターンが期待できそうな二銘柄があるとします。そのうち実際に買うのは、より良いと思う一銘柄だけにしておきます。あるいは半額ずつ二銘柄を買うのでも結構です。そして、予定しているおカネの半分でインデックス投信を買います。

インデックス投信は市場と同じような動きをするように設計されていますから、この投信を持つのは市場全体に投資したと同じ効果があります。分散投資を究極まで追求したポートフォリオです。こうしておけば、リターン追求銘柄でリスクを削減する必要はグンと減ります。

要するにリターン追求の「攻め」とリスク削減の「守り」を分けて考えるのです。サッカーなどでもそうですが、攻めと守りは役割が違いますし、得意とする分野も違います。同じことが投資でも言えるのです。

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岡本和久のI-OWA日記

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