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明治大学で講演

2010年7月10日 13:18

7月8日、明治大学の三和裕美子教授のゼミでお話させていただきました。
今回は大学3年生が中心でしたので、少しだけ「社会に出る」という点を強調する話にしました。いつもの投資やおカネの話とは別に、なぜ、この20年間、日本は低迷したのか、グローバルな視野を持つことの大切さ、そして、アニマル・スピリッツを奮い起こしてグローバルなビジネスチャンス(就職チャンス)に挑戦してもらいたいことを強調しました。

例えば、言語。日本語、英語は当然ですが、あと一ヶ国語はこれからはどうしても必要です。例えば中国語。それもだらだらと何年もかけて覚えるのではなく、決心したら1年、長くても2年で覚えるつもりで学ぶ。ちょうど、ゼミに海外から留学している方がいましたが、彼に「日本語は何年で覚えた?」と聞いたところ、「2年」という返事でした。そうなんですよね。言語なんて2年もあればある程度、習熟できるものです。

いつもそうなのですが、ハイライトは質疑応答です。いくつか、答えとともに紹介します。

Q: 一時的であっても大幅に下がってしまったらそれに耐えられるかどうか心配

A: まあ、気持ちはわかるけど、放っておけばいいんだよ。だって、下がったら何か都合が悪いことがあるの?

(投資額が減ってしまうと使えなくなるとの返事)

だって、君たちがいま行う長期投資を使うのはいまから40年以上先だよ。使うときに上がってればいいじゃない。上がったり下がったりしながら上昇していくのが株式の特徴です。だから時には低迷しても、最終的にその資金を取り崩すときに上がってればいいでしょう。むしろ、働きながら資産を形成するときマーケットが停滞して、いよいよ退職する少し前から上昇に転じてくれるのが一番、良いシナリオです。長い時間をかけてしっかりと安値を拾うことができるからね。

Q: 長期投資ってだいたい何年以上を言うのですか?

A: これもよくある質問です。何年以上は長期、何年以下は短期というような定義はないんです。要するに時間に制約されていないのが長期投資、いつまでにいくら儲けなければというように時間の制約があるのが、短期投資です。言い換えれば「時間を味方につける」のが長期投資、「時間と争う」のが短期投資です。

概して言えば短期投資は投資する対象が株価で、売ったり買ったりして儲けようとする。長期投資は、対象が企業であり、保有して儲ける。オーナーになった企業が成長するとともに自分の財産も増加するというのが長期投資です。

Q: 岡本さんは、日本、外国株などをバランスよく投資すべきと言いましたが、新興国のように成長性の高いところを中心に投資した方が良いのではないでしょうか?

A: 新興国に投資をするのはいいことです。しかし、それはあくまで全体のバランスのなかで考えるべきです。ブラジル一カ国のみを保有してそれで外国株式全体を代表させるのはムリがあるでしょう。外国株を先進国と新興国に分けた場合、新興国の方が多いというのはリスクが高いと思います。まあ、新興国全体で1~2割ぐらいに抑えるべきではないでしょうか。

確かに今後も新興国は先進国以上の成長をしていくでしょう。だからといって今後、ずっと新興国の株式が先進国株式よりパフォーマンスがよいとは言えません。新興国の高度成長はすでに誰でも知っていることであり、その成長を前提にいまの株価がついています。ですから、ちょっと成長が伸び悩むと大きく下げるということもあります。その点は注意しておくべきだと思いますよ。

Q: 個別銘柄を安くなったら買い、高くなったら売るというやり方はだめなのでしょうか?

A: 別に「いけない」ということはありません。ただ、それで儲けるのは結構、難しいということです。退職後のために資産形成してゆく部分をコア・ポートフォリオといいます。コアとは別に余裕があるなら個別銘柄で投資をしてみるのも勉強にはなると思います。「難しい」ということを学ぶのも大切なことですからね。

ただ、あくまで一定の枠内で行うべきで、損失がでたからちょっとコアの部分の資金を使って損失を取り戻そうなどとは考えないことです。それをするとせっかく作った資産形成計画がぐちゃぐちゃになってしまいます。そうなると困るので私はとにかく幅広くグローバルに分散したインデックス投信などを積立で買いつけることを勧めているのです。

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6月のマーケット・レビュー

2010年7月 5日 11:08

● ベンチマークの月間パフォーマンス(配当を含めたトータル・リターン)
【日本株式  】   -4.3%  (配当込東証株価指数)
【日本債券 】    1.1%   (野村BPI指数)
【先進国株式】   -6.5%   (MSCI KOKUSAI、円換算値)
【新興国株式】   -3.8%    (MSCI Emerging Markets、円換算値)
【外国債券  】   -2.1%   (CITIGROUP WGBI 円建)

● 基本ポートフォリオの月間パフォーマンス
(1)積極型      -4.3%
(2)成長型          -2.8%
(3)安定型          -1.4%
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(1)国内株式40%、先進国株式36%、新興国株式4%、国内債券10%、海外債券10%
(2)国内株式25%、先進国株式22.5%、新興国株式2.5%、国内債券25%、海外債券25%
(3)国内株式10%、先進国株式9%、新興国株式1%、国内債券40%、海外債券40%
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下がるのが心配なら見なければよい

●  ここのところ、また世界的に株式市場が波乱状態にあります。こんなとき、一番いいのは「放っておく」ことです。必死に値動きを見たって別にそれで株価が 上がるわけではありません。要は、自分が正しいことをしているという確信を持ち続けることです。理論的に正しく、そして、実証的に有効であることをしてい るのであれば、短期的な相場変動は最初から覚悟しているはず。腹を据えて、「こんなこともあるよ」と構えていればいいのです。

● 結構、若い方で 非常に心配している方がいるのは驚きです。若い方は毎月の給料の一部を投資に回しているのですから、普通は積立投資です。積立で資産形成をしているのであ れば、相場下落は安くポートフォリオの固まりをつくる絶好のチャンスです。積立投資のベスト・シナリオは、退職まで長い間、相場が低迷し、退職していよい よ資産の取り崩しをするときにマーケットが上昇に転ずるというものです。

● 株式や債券は、「価値が有る」から「有価」証券なのです。企業が生み 出す利益は配当として株主に支払われ、残りは企業の中に内部留保として貯まっていきます。株式は配当をもらう権利と、企業内に貯まっていく株主資本の所有 権を表すものです。株式を長期間保有していれば、配当金というキャッシュフローと、企業内の持分が増えていくのです。

● もちろん、ひとつの銘柄 だと倒産することもあります。日本企業だけだと成長が鈍いかも知れません。単年度だけを見れば赤字のこともあります。でも、グローバルに分散された株式で のポートフォリオを長期間保有していればいずれ、保有株式の価値が株価として反映されることになります。

● 株価ばかり見ているとこの一番大切な本質を忘れてしまいます。「ハラ、ハラ、ドキ、ドキ」していると体にも悪いのです。健康のため、株価の見すぎに注意しましょう。

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初めての投資ってどうしたらいいの?

2010年7月 2日 15:17

ある大学で講義をさせていただいたところ、こんなコメントがきました。

「株とか、投資など、そういうことに汚いイメージを持っていましたが、自分が応援したい会社の成長のために投資し、その会社が世の中に良いことをして、儲けたおカネが自分のもとに返ってくるということを知り、おカネに対するイメージがクリーンになりました。数千円でも投資信託が買えると聞き、自分もやってみようかと思っています。学ぶだけでなく、実際に体験するのも良いし、少しの金額なら『ドルコスト法』などを使えばそれほどリスクはなさそうです。そこで質問ですが、初めて投資を行なう上で何に投資すべきだと思いますか?」

学生さんだけでなく、大人でも「将来は不安だ、しかし、投資は怖い、何をどうしてよいかわからない」という方は多いはずです。

まず、一番、大切なことは、これは長期投資だということを良く理解することです。これから何十年にもわたって持ち続けることができる会社の株を選ぶということです。その意味では、長期投資は「結婚」と同じです。ただ、結婚の場合、「分散投資」は禁物ですけどね。

どの銘柄を選ぶかという基準は二つあります。

① 自分が応援したい会社。良い社会作りに貢献してくれていると思われる会社を選んで、その企業を「応援」するつもりで株主になる。

② もうひとつは、自分がお世話になっている会社。毎日の生活を支えてくれている会社に対して、「感謝」を込めて株主になる。

①の「応援」したい会社の場合は個別銘柄を買うことになるのが普通です。あまり難しく考えず、すなおな気持ちで「いいなあ」と思う企業を買えばいいのです。できれば、そういう企業が苦しんでいるときに株主になってあげる。普通、苦しんでいるときは株価も安いですからね。

ただ、個別の銘柄を買うとなると、結構、まとまったおカネが必要になります。しかも、相当、おカネがないとドルコスト平均法なども使いにくいという問題があります。ですから、現実的には本当に気に入っている会社を一発勝負で買わなければならないということになります。その点では次に述べる投資信託の方が気楽に始められるかも知れません。

②の「感謝」を込める投資の場合は、投資信託を買うことになるでしょう。お世話になっている会社は、考えてみれば世界中に散らばっていて、膨大な数があります。個人でそれを全部買うのはとてもできません。でも、便利なもので、世界の株式市場の動きに連動するような投資信託があります。それを買えばよいと思います。

口座を開いている銀行や証券会社があれば、そこで世界株式に連動するインデックス投信の取り扱いがあるかを聞いてみればよいでしょう。また、証券や銀行など販売会社を使わない直販投信と呼ばれる投信もありますから、それらを比較してみてください。それから、その投信は、積立投資ができるかどうか、積立の最低金額はいくらかも確認してください。

どの投信が良いかを決めるのは自分以外にだれもいません。そのためには、少しだけ調査をすることも必要です。あせって買うのではなく、インベストライフのセミナーなどにでて、専門家の意見を聞くのも良いと思います。一番、大切なことは、自分のしていることに納得しているということです。最終的なパフォーマンスは結局、自己責任ですからね。

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大井町で日本ギター重奏フェスタ、ビフカツ@BULLDOGもおいしかった!

2010年6月28日 19:35

6月27日、大井町のきゅりあん小ホールで日本ギター重奏フェスタが開催されました。

私も東京ギターアンサンブルの一員として参加しました。
インベストライフでおなじみの菱川精記さんも一緒でした。

曲目はスワニー(ガーシュイン)と月の沙漠(佐々木すぐる)の二曲。
月の沙漠は我々アンサンブルの指導者で指揮者の中島晴美先生の編曲になるもの。

ちょうど、この編曲が掲載された「やさしいギターアンサンブル第1集 日本のうた[1]」がこの日に発売になりました。つまり、我々の演奏は「本邦初演!」でした。

やっぱりステージの上で演奏するのは快感です!

ところで、演奏の前、当然、腹ごしらえに大井町駅近くにでかけまそた。
アンサンブルの長老、長谷川さんと菱川さんと、「この店、面白そうじゃないか」と言って入ったのがKITCHEN BULLDOG。12時少し前でした。カンバンに「大井一、うまい、やすい」とあります。

二階に案内されると畳座敷に机、壁紙などシミがたっぷり。額縁は曲がっているし、旧式のテレビなど壁の方を向いている。「ん?こりゃなんだ」と思っていると、感じの良いおばちゃん(おばあちゃん?)がでてきて注文を取ってくれました。おばちゃんに「創業何年?」と聞くと「57年」とのこと。隅の方では親子が三人でほのぼのと食事中。なんとなく落ち着いた良い雰囲気なんですね、これが。

Aランチ840円をいただきました。「ビフカツ」とロースハム、大量のキャベツとポテトサラダ、ご飯とトン汁と充実。やはり長年、続く店はお客への満足感もしっかりと提供してくれます。

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 帰りがけにはもう行列ができるほどの人気でした。

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デフレファイター、債券投資もお忘れなく!

2010年6月25日 14:06

東洋経済オンラインに私の寄稿がでています。

ここをご覧ください。

変動の大きな株式のパフォーマンスにはみんな、目がいきます。

債券は、どうせ、金利は低いし、日本は財政赤字の問題もあるし・・・と軽視しがちです。

しかし、結構、その軽視している債券や預金など確定利付商品の構成比は大きいことが多いのです。

これはあまりにもったいない。確定利付部分についても、零点何パーセントでもいいからリターンを高める努力が必要です。

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明治大学 三和ゼミで出張授業

2010年6月24日 14:33

明治大学の三和先生のゼミでお話させていただきました。

私は大きく分けて五つのテーマでお話しました。

① 自己紹介
② おカネ、投資、生き方
③ 有価証券の本質
④ 流通市場の法則
⑤ 人生を通じた資産運用

私の話のあとは質疑応答。
色々と面白い質問もでました。こういうの大好きです。

● 岡本さんが投資関係に進もうと思ったのはいつ頃ですか?
● 退職するまでにいくら貯金をしておけばいいのでしょうか?
● 岡本さんはパチンコなどのギャンブルはしないのですか?
● 岡本さんのブログには食べ物ネタが多いですが、何かお勧めは?
● FX取引についてはどう考えたら良いのでしょうか?

特に、大学2年生が退職後にいくら必要かを考えていることは驚きでした。
実は、別のセミナーで、やはり若い人から同じ質問を受けたことがあります。
そのときは「例外的な質問かな」と思っていましたが、今回、同じ質問を受けたことで、「これはもしかしたら若者に共通の疑問かも知れない」と思った次第です。

実際のところ、いまから45年ぐらい後に退職するわけすから、はっきり「いくら」と答えるのはあまり意味がありません。間違いなく言えることは、「とにかく、自分の天職を見つけ腕を磨く、本当のプロになることこそ、最高の自分年金」ということと、「仮に十分におカネが貯まらなくてもしあわせに生きる道はいくらでもある」ということではないかと思います。

このようなチャンスを与えていただいた三和先生には大感謝です。7月8日には同じ三和ゼミの3~4年生向けの話をします。

若い人たちに少しでも役立つことを伝えることは、先に生れた者の義務です。いま、I-OWAマンスリー・セミナーやクラブ・インベストライフ・セミナーの「学割」制度を導入しようかと考えています。

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鎌倉投信、鎌田さんを向かえI-OWAマンスリー・セミナー開催

2010年6月24日 13:34

6月20日にI-OWAマンスリー・セミナーが開催されました。

私は「情報化、投資理論、証券市場改革とある運用機関のイノベーション史」というテーマでお話をしました。市場が完全に効率的であると考える人は少ないと思いますが、また、情報の伝わり方が昔とは比較にならないほど早くなっているという点を否定する人はいないでしょう。その結果、情報に基づいて投資をして、人を出し抜くことは難しくなっています。今回は、情報化がどのように投資理論を進化させ、証券市場を改革してきたかを概観し、バークレイズ・グローバル・インベスターズを例にとり、同社がどのようにイノベーションを続けてきたかを解説しました。

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二つ目の講演はいま、注目の鎌倉投信の社長、鎌田恭幸氏を迎えて「成熟する長期投資*鎌倉投信の投資哲学」というテーマで講演をしていただきました。経済・社会構造が変化するなかで、本当に良い企業とはどのような企業か、そして、鎌倉投信の投資哲学などを熱く語っていただきました。

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フリーディスカッションは質問もたくさんでて議論に花が咲きました。その熱い議論は懇親会でも続けられとても有意義な時間を過ごすことができました。

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きほんのき

2010年6月20日 13:16

● 先日、サンフランシスコでアメリカ人の友人とランチをしていたときの話です。色々、投資教育の話などをしていたら、「ところで、SAVEと INVESTというのはどう違うんだろう?」と聞くのです。面白いことを聞くなと思い、「どうして、そんなことを聞くの?」と言うと、彼の奥さんが子ども のために買った貯金箱には、SAVE(貯める)、SPEND(使う)、DONATE(寄付する)、INVEST(投資する)というコインを入れる四つの口 があるというのです。興味をもったので是非、それを見たいと言ったらリンクを送ってきてくれました。確かに四つに分かれています。

http://www.amazon.com/Money-Savvy-Piggy-Bank-Purple/dp/B0030215EU

●  日本の「貯金箱」はただ、おカネを貯めるのが目的のようですが、アメリカの貯金箱はおカネの使い道をどうするかを自分で決めるための道具なのです。だか ら貯金箱ではなくて、ピギー・バンク(子豚ちゃんの銀行)というのでしょうか。子供たちが小さな銀行の経営者になって自分のおカネの使い方を決める。その 使い道が、貯める、使う、寄付する、投資するという四つだというのです。

● マクロ経済学的に言えば、「投資」というのは、企業が新しい 機械や建物などの資本財に資金を投下して、将来、収益を得ようという行為です。そのような企業活動に株式や債券を通じて資金を提供するのが金融投資です。 金融投資を行う原資となるのは、収入から消費を差し引いた残りのおカネ、つまり、貯蓄です。その意味では、「貯蓄」は銀行に預けること、投資は株や債券や 投信を買うことというのは正確ではありません。例えば引出にしまっておくおカネも貯蓄なのです。貯蓄はリスクを取っているおカネではありません。ですから 元本は、少なくとも名目的には安全です。一方、投資は元本をリスクにさらして、その資金が稼いだ収益の一部をリターンとしてもらうのです。つまり、「貯 蓄」の使いみちのひとつが「投資」です。

● そう考えるとピギー・バンクに四つの入れ口がついているのは面白いと思います。おこづかいを もらう。その一部は使う。そして残りは貯める。それが、だんだん貯まってきたら、それをおカネが必要な人のための投資に回して、将来のリターンを得る。ま たは、貯まったおカネの一部を寄付して、人助けをする。これはこれで人に喜んでもらって「うれしい、よかった」というリターンを得ているのです。自分が得 たおカネをどう使うか自分で決めるという作業がピギー・バンクに象徴されています。その意味では、「SAVE」は「貯める」というより「とっておく」と 言った方がいいでしょう。

● 日本の招き猫などの貯金箱を見るとおカネの入れ口はたった一つです。そして、それを使うときには貯金箱を壊 さなければ使えません。やはり、ひたすら「貯める」ということを重視する日本と、おカネを使う分ととっておく分に分け、とっておいたおカネを人々のために 役立てるという海外の文化の違いがここにも表れているようです。

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Yen Spa(2010/07/16)に私の対談がでています

2010年6月19日 20:08

昨年(2009年)3月3日号の週刊SPAで三原淳雄さん、澤上篤人さんと三人で対談をしました。今年はその続編が2010年7月16日号にでています。

題して

「合計200歳の三賢人がブレない投資哲学でマーケットを見とおした『10年で10倍になる株』発掘法」

というものです。ちょっと面映ゆい。

澤上さん 「金融危機なんてなかったの。『投資家』には関係ないことでしょ」

岡本   「明日の株価は予想できなくても10年後を想像するのは難しくない」

三原さん「問題が起こっても立ちすくまず、自分の頭で解決策を想像しろ!」

と、いうようなことがでています。よろしければ見てください。

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長期投資はおカネ持ちしかできない?

2010年6月19日 10:36

6月17日に早稲田大学で澤上さんと講義をしましたが、そのときにこんな質問がでました。

「リーマンショックなどで株式市場は大幅安をしたりする。長期投資と言ってもこのようなリスクの高い投資対象に投資するのはやはり余裕資金であるべきではないか。長期投資は結局、おカネ持ちがするべきものではないか?」

良い質問です。私は、次のように答えました。

株式は短期的には大幅に変動するが平均すると高いリターンが得られる。預金は変動はないがその分、リターンも低い。君たち、大学生の場合、いま、投資するおカネを使うのはずっと先なのだから、十分にリスクをとって高いリターンを狙うべきではないか。

それに対し、別の学生さんが先日、メールをくれました。これもうれしい!

講演会、いろいろと考えさせられました。途中「長期投資はお金持ちしか出来ないのでは?」という質問がありました。それに対する答えは、「それは違う」というものでしたが、聞いていて結局お金持ちしか出来ないなと思いました。それに、実績で示すしかないと言っていましたが、投資信託とかは実際儲けられていないという資料があるので、そこらへんはどうなのかなとも思いました。何が起こるか分からない。確証の持てない予測は、占い師と同じなのではないでしょうか。

要点は二つあるように思います。

① 現実に投資信託や株式市場のパフォーマンスは悪いのだから長期投資と言っても危ないものは危ないのではないか
② 結局、マーケットがどうなるかはわからないのだから、あくまで余裕資金で投資をするべきものではないか。その意味では長期投資と言ってもおカネ持ちがするものではないか

①については、ハイリスク・ハイリターンと言っても、ただ、むやみにリスクをとれば良いということではないのです。危ないことをすれば良いわけではない。リターンはコントロールできませんが、リスクはコントロールできます。その方法は分散投資です。しかも、株式、債券、国内、海外と幅広く分散されたポートフォリオを投資信託などを組み合わせることで作る。

日本株だけを持っていれば、この20年のパフォーマンスはひどいものです。GMとか、JALだけを持っていた人はひどい目にあっています。我々の生活を支えてくれている企業はいま、世界中に広がっています。だから、世界中の企業の株式や債券を持てばよい。ありがたいことに品質のよい投資信託も増えてきています。

そのようなポートフォリオを長期で持っていれば良い年も悪い年も相殺されて平均としては結構高いリターンになります。日本のマーケットがピークを付けた1989年末に、100万円を国内外の株式と債券に四分の一ずつ投資をしていたとすると、今年の3月末で200万円を超える金額になっています。つまり、分散と長期はばらばらのものではなく、分散されたポートフォリオを長期に持つことが大切だということです。

② 確かに株価の動きがどうなるかは誰にもわかりません。私も40年、証券市場で仕事をしていますが、まだ、全然、わかりません。もちろん、この「わからなさ」がリスクですし、リターンはリスクを取ったことに対するご褒美です。投資信託の実績などが良くないのは販売会社の営業姿勢にも問題があるのだと思います。ですから、本当に大切なことは、自分にとって必要な投信を選び、それらを組み合わせて自分に合ったポートフォリオを作るということです。

株式を買うということは、企業の株主資本を保有するということです。株主資本は企業の利益によって増加します。ひとつの企業だったら倒産することもあります。単年度だったら赤字のこともあります。でも、世界中に分散された企業を長期で持っていれば全体としての株主資本は増加します。株式に投資をするということはそのような企業の価値を買うということです。

株式や債券は有価証券と言われますが、価値が有るから有価証券なのです。特に株式は「増価」証券です。そのような価値のあるものを買っていると言う点が、ギャンブルや占いとは大きく違う点です(まあ、占い師にもよく当たる人はいるかも知れませんが・・・)。

講演でもお話しましたが、学生時代に一番、大切なのは自分という人的資産の価値を高めることです。そして、社会にでたら、一生懸命に働き、プロとして成功する。そして、自分の退職後のための備えを作る。その手段として長期投資があるのです。

大金持ちはそんなに投資をする必要はないのです。レジャーとして投機を楽しむのは結構ですが、将来の生活のための投資は不要です。大金持ちでない人の場合、預金ではなかなか老後が安泰というわけにはいきません。ですから、毎月、少しずつでも自分の財産の一部を投資に回して、いまから40年後の経済的自立のための投資をするのが長期投資です。いま、5000円以下から毎月積立投資ができる投信も増えてきました。

もっと、質問があればコメントに書き込むか、あるいは、メールをください。
 

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