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鎌倉投信、鎌田さんを向かえI-OWAマンスリー・セミナー開催

2010年6月24日 13:34

6月20日にI-OWAマンスリー・セミナーが開催されました。

私は「情報化、投資理論、証券市場改革とある運用機関のイノベーション史」というテーマでお話をしました。市場が完全に効率的であると考える人は少ないと思いますが、また、情報の伝わり方が昔とは比較にならないほど早くなっているという点を否定する人はいないでしょう。その結果、情報に基づいて投資をして、人を出し抜くことは難しくなっています。今回は、情報化がどのように投資理論を進化させ、証券市場を改革してきたかを概観し、バークレイズ・グローバル・インベスターズを例にとり、同社がどのようにイノベーションを続けてきたかを解説しました。

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二つ目の講演はいま、注目の鎌倉投信の社長、鎌田恭幸氏を迎えて「成熟する長期投資*鎌倉投信の投資哲学」というテーマで講演をしていただきました。経済・社会構造が変化するなかで、本当に良い企業とはどのような企業か、そして、鎌倉投信の投資哲学などを熱く語っていただきました。

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フリーディスカッションは質問もたくさんでて議論に花が咲きました。その熱い議論は懇親会でも続けられとても有意義な時間を過ごすことができました。

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きほんのき

2010年6月20日 13:16

● 先日、サンフランシスコでアメリカ人の友人とランチをしていたときの話です。色々、投資教育の話などをしていたら、「ところで、SAVEと INVESTというのはどう違うんだろう?」と聞くのです。面白いことを聞くなと思い、「どうして、そんなことを聞くの?」と言うと、彼の奥さんが子ども のために買った貯金箱には、SAVE(貯める)、SPEND(使う)、DONATE(寄付する)、INVEST(投資する)というコインを入れる四つの口 があるというのです。興味をもったので是非、それを見たいと言ったらリンクを送ってきてくれました。確かに四つに分かれています。

http://www.amazon.com/Money-Savvy-Piggy-Bank-Purple/dp/B0030215EU

●  日本の「貯金箱」はただ、おカネを貯めるのが目的のようですが、アメリカの貯金箱はおカネの使い道をどうするかを自分で決めるための道具なのです。だか ら貯金箱ではなくて、ピギー・バンク(子豚ちゃんの銀行)というのでしょうか。子供たちが小さな銀行の経営者になって自分のおカネの使い方を決める。その 使い道が、貯める、使う、寄付する、投資するという四つだというのです。

● マクロ経済学的に言えば、「投資」というのは、企業が新しい 機械や建物などの資本財に資金を投下して、将来、収益を得ようという行為です。そのような企業活動に株式や債券を通じて資金を提供するのが金融投資です。 金融投資を行う原資となるのは、収入から消費を差し引いた残りのおカネ、つまり、貯蓄です。その意味では、「貯蓄」は銀行に預けること、投資は株や債券や 投信を買うことというのは正確ではありません。例えば引出にしまっておくおカネも貯蓄なのです。貯蓄はリスクを取っているおカネではありません。ですから 元本は、少なくとも名目的には安全です。一方、投資は元本をリスクにさらして、その資金が稼いだ収益の一部をリターンとしてもらうのです。つまり、「貯 蓄」の使いみちのひとつが「投資」です。

● そう考えるとピギー・バンクに四つの入れ口がついているのは面白いと思います。おこづかいを もらう。その一部は使う。そして残りは貯める。それが、だんだん貯まってきたら、それをおカネが必要な人のための投資に回して、将来のリターンを得る。ま たは、貯まったおカネの一部を寄付して、人助けをする。これはこれで人に喜んでもらって「うれしい、よかった」というリターンを得ているのです。自分が得 たおカネをどう使うか自分で決めるという作業がピギー・バンクに象徴されています。その意味では、「SAVE」は「貯める」というより「とっておく」と 言った方がいいでしょう。

● 日本の招き猫などの貯金箱を見るとおカネの入れ口はたった一つです。そして、それを使うときには貯金箱を壊 さなければ使えません。やはり、ひたすら「貯める」ということを重視する日本と、おカネを使う分ととっておく分に分け、とっておいたおカネを人々のために 役立てるという海外の文化の違いがここにも表れているようです。

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Yen Spa(2010/07/16)に私の対談がでています

2010年6月19日 20:08

昨年(2009年)3月3日号の週刊SPAで三原淳雄さん、澤上篤人さんと三人で対談をしました。今年はその続編が2010年7月16日号にでています。

題して

「合計200歳の三賢人がブレない投資哲学でマーケットを見とおした『10年で10倍になる株』発掘法」

というものです。ちょっと面映ゆい。

澤上さん 「金融危機なんてなかったの。『投資家』には関係ないことでしょ」

岡本   「明日の株価は予想できなくても10年後を想像するのは難しくない」

三原さん「問題が起こっても立ちすくまず、自分の頭で解決策を想像しろ!」

と、いうようなことがでています。よろしければ見てください。

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長期投資はおカネ持ちしかできない?

2010年6月19日 10:36

6月17日に早稲田大学で澤上さんと講義をしましたが、そのときにこんな質問がでました。

「リーマンショックなどで株式市場は大幅安をしたりする。長期投資と言ってもこのようなリスクの高い投資対象に投資するのはやはり余裕資金であるべきではないか。長期投資は結局、おカネ持ちがするべきものではないか?」

良い質問です。私は、次のように答えました。

株式は短期的には大幅に変動するが平均すると高いリターンが得られる。預金は変動はないがその分、リターンも低い。君たち、大学生の場合、いま、投資するおカネを使うのはずっと先なのだから、十分にリスクをとって高いリターンを狙うべきではないか。

それに対し、別の学生さんが先日、メールをくれました。これもうれしい!

講演会、いろいろと考えさせられました。途中「長期投資はお金持ちしか出来ないのでは?」という質問がありました。それに対する答えは、「それは違う」というものでしたが、聞いていて結局お金持ちしか出来ないなと思いました。それに、実績で示すしかないと言っていましたが、投資信託とかは実際儲けられていないという資料があるので、そこらへんはどうなのかなとも思いました。何が起こるか分からない。確証の持てない予測は、占い師と同じなのではないでしょうか。

要点は二つあるように思います。

① 現実に投資信託や株式市場のパフォーマンスは悪いのだから長期投資と言っても危ないものは危ないのではないか
② 結局、マーケットがどうなるかはわからないのだから、あくまで余裕資金で投資をするべきものではないか。その意味では長期投資と言ってもおカネ持ちがするものではないか

①については、ハイリスク・ハイリターンと言っても、ただ、むやみにリスクをとれば良いということではないのです。危ないことをすれば良いわけではない。リターンはコントロールできませんが、リスクはコントロールできます。その方法は分散投資です。しかも、株式、債券、国内、海外と幅広く分散されたポートフォリオを投資信託などを組み合わせることで作る。

日本株だけを持っていれば、この20年のパフォーマンスはひどいものです。GMとか、JALだけを持っていた人はひどい目にあっています。我々の生活を支えてくれている企業はいま、世界中に広がっています。だから、世界中の企業の株式や債券を持てばよい。ありがたいことに品質のよい投資信託も増えてきています。

そのようなポートフォリオを長期で持っていれば良い年も悪い年も相殺されて平均としては結構高いリターンになります。日本のマーケットがピークを付けた1989年末に、100万円を国内外の株式と債券に四分の一ずつ投資をしていたとすると、今年の3月末で200万円を超える金額になっています。つまり、分散と長期はばらばらのものではなく、分散されたポートフォリオを長期に持つことが大切だということです。

② 確かに株価の動きがどうなるかは誰にもわかりません。私も40年、証券市場で仕事をしていますが、まだ、全然、わかりません。もちろん、この「わからなさ」がリスクですし、リターンはリスクを取ったことに対するご褒美です。投資信託の実績などが良くないのは販売会社の営業姿勢にも問題があるのだと思います。ですから、本当に大切なことは、自分にとって必要な投信を選び、それらを組み合わせて自分に合ったポートフォリオを作るということです。

株式を買うということは、企業の株主資本を保有するということです。株主資本は企業の利益によって増加します。ひとつの企業だったら倒産することもあります。単年度だったら赤字のこともあります。でも、世界中に分散された企業を長期で持っていれば全体としての株主資本は増加します。株式に投資をするということはそのような企業の価値を買うということです。

株式や債券は有価証券と言われますが、価値が有るから有価証券なのです。特に株式は「増価」証券です。そのような価値のあるものを買っていると言う点が、ギャンブルや占いとは大きく違う点です(まあ、占い師にもよく当たる人はいるかも知れませんが・・・)。

講演でもお話しましたが、学生時代に一番、大切なのは自分という人的資産の価値を高めることです。そして、社会にでたら、一生懸命に働き、プロとして成功する。そして、自分の退職後のための備えを作る。その手段として長期投資があるのです。

大金持ちはそんなに投資をする必要はないのです。レジャーとして投機を楽しむのは結構ですが、将来の生活のための投資は不要です。大金持ちでない人の場合、預金ではなかなか老後が安泰というわけにはいきません。ですから、毎月、少しずつでも自分の財産の一部を投資に回して、いまから40年後の経済的自立のための投資をするのが長期投資です。いま、5000円以下から毎月積立投資ができる投信も増えてきました。

もっと、質問があればコメントに書き込むか、あるいは、メールをください。
 

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早稲田大学広田教室で講演

2010年6月17日 20:20

早稲田大学の広田先生の教室で澤上さんと共に講演。

ちょうど1年前にも同じイベントをして、大変、喜んでいただきました。
今回はその再演(?)でした。

私と澤上さんが自己紹介もかねて少し話をして後は、質疑応答。

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(向かって右から広田先生、岡本、澤上さん)

前回はどちらかというと「人生論」的な質問が多かったのですが、今回は「投資」に関する質問もずいぶん出ました。

内容はインベストライフ8月号に掲載予定です。お楽しみに!

そのあと、みんなでランチ。こちらでも話が盛り上がりました。
学生さんと話すのはいつも、本当に楽しい!

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ボランティア演奏

2010年6月16日 20:05

 私の所属する東京ギター・アンサンブルは色々なところでボランティア演奏をしています。

6月14日は目黒区の介護施設、ケアなかめぐろでの演奏でした。

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(向かって一番右が私、左端が指導・指揮の中島晴美先生)

みなさん、とてもお元気で大きな声でギターと共に歌ってくださいました。

主な曲目を見れば、どうしたって歌いたくなる歌ばかりですよね。

スワニー
夏の思い出
七つの子
どらえもん
ふるさと
知床旅情
月の沙漠
証城寺の狸囃子
ユアーマイサンシャイン

我々のギターでこんなに喜んでもらえるなんて、いつもながら感激です。

 

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サンフランシスコでタクシー運転手さんと話

2010年6月14日 08:50

ひとつ、紹介しておきたい話があります。

今回、サンフランシスコで乗ったタクシーの運転手さんとの話です。

彼はエチオピア人でいつか母国に帰りたいと思っており、いまは運転手として一生懸命、稼いでいるのだということです。

色々、話しているうちに、私の仕事のことを聞かれました。

「投資のセミナーをしているのだよ」というと、「ちょっと色々、教えてもらえるか」と言うのです。

「いいよ」というとこんなことを話始めました。

実は、自分には4歳半の娘がいる。いつか大学まで行かせたいと思っている。そのための投資をしたいと思っている。しかし、アメリカの証券会社や銀行に聞いてもちっともどうしていいかわからない。なんか、だまされるのではないかと心配になる。株式投資は怖いと聞いているし・・・。

別にすぐに儲からなくてもいい。いまから、10年とか、15年後に娘の進学費用がだせればいいのだ。

と、いうのです。

私は、次のように言いました。

「株式を長い間持っていれば上がる年もあれば、下がる年もあるだろう。でも、平均すれば株式投資は結構、高い収益があげられる。

ただ、一銘柄だけ持っていると、長い時間の間に、つぶれることもあるだろう。GMだってそうだったろう?だから、色々な銘柄を幅広く持つのが安心なんだ。

そのためには質の高いミューチュアル・ファンドを持っているのが一番いいと思うよ」

でも、何を買ったらよいかわからないというので、「それならヴァンガードという投信会社があるから、そのホームページを見てごらん。色々、参考資料もあるはずだ。やっぱり、投資をするには少しだけ基本は勉強しないとね」と答えました。

彼は紙切れを出してきて、「これにその名前を書いてくれ」と言うので「Vanguard」と書いて渡しました。

「そうか、勉強が必要なんだね」と言った時のとてもうれしそうな顔が印象的でした。きっと向学心の強い人なんでしょうね。

日本だけではなく、アメリカでもみんな、同じ悩みを持ち、正しい情報を求めているのだなと思いました。移民でアメリカに来て、決して楽な暮らしではない。でも、何とか、がんばって娘を大学にやりたい。そのために投資を考えている。ちょっと心温まる気持ちでタクシーを降りました。

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そして帰国

2010年6月11日 21:55

今回も有益なセミナーを受講できました。

正直に言って日本と海外の個人資産の運用に関する知識は大きな差があります。

証券アナリスト時代もそうでしたし、年金運用のときもそうでしたが、この差を埋めていくことが私の人生のミッションだと思っています。

今回、学んだことも、自分なりに消化して、みなさんにお伝えしていきたいと思っています。

ま、それにしてもしっかりと食べた旅行でした(いつもながら・・・)。

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Private Wealth Conference 二日目

2010年6月 9日 21:47

今日も朝8時からのセミナーです。

昨日に続いて興味深い講演がたくさんありました。

また、講演のテーマを書いておきます。

2010 A Year of Opportunity?
The Case for Investing in Farmland
Managing Portfolios in Volatile Markets
Managing Risks in Fund of Funds

セミナーが終わってからサンフランシスコに戻りました。

夕食はジャパン・タウンの「磯船」という回転寿司に行ってみました。
磯船という名前だけあって、カウンターの内側に水が流れていてその上をお寿司を乗せた小さな船が回転してきます。一人で食事をするには、色々なものが少しずつ食べられるのはありがたいです。アメリカ人もたくさんいて、結構、楽しく食事をしました。

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Private Wealth Conference 初日

2010年6月 8日 21:36

さて、今日からPrivate Wealth Conferenceが始まりました。
特に今回のテーマは個人投資家のためのアセット・アロケーションです。

朝、8時から5時まで、たっぷりと講演がありました。
いつものことですが、CFA協会のConferenceは非常に質が高い。
今回も期待を裏切らない内容でした。

大きなテーマでは、①今後、増税になっていくのは必至、そのなかで個人投資家はどのような運用を考えるべきか、②2007-09の金融混乱を経てのレッスン、いままでのアプローチにどのような修正を加えるべきなのか、③個人が考えるべきリスク管理とは?などが大きなテーマだったように思います。

講演のタイトルだけ書いておきます。内容は折に触れて私のセミナーなどで紹介していきます。

Back to the Basics: Deriving After-tax Assumption
Wealth Preservation for Long-Term Global Investors
Asset/Liability Management for Private Clients
Exploring the Frontier Emerging Equity Markets
A New Era for Municipal Bonds
Is It the Time for Post-MPT?
Geopolitics in a World of Financial Industry

などでした。

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