 |
 |
| 岡本: |
日本ではなぜかおカネというものを汚いものと考える傾向があります。これは、私はおかしいと思っています。おカネが汚いのではなく、人の犠牲のもとに自分ひとりの富を増やそうという心が汚いのです。 |
伊藤 |
それはとても重要な点ですね。おカネに対する誤った印象があるために投資教育などもほとんど学校で行われていない。これは大きな問題です。これからは金融とか投資の知識は一部の人のものではなくて、すべての人が持つべき知識です。その前提としておカネはダーティという考えを変えねばなりません。本当はおカネに良い心、善意を乗せて相手にあげることができるのです。 |
岡本 |
おカネはわれわれが相手に対してした行為を相手が喜んだときに払ってもらえるものです。だからおカネというのは本来、「感謝のしるし」だと思うんですよね。おカネが貯まるということは人から受けた感謝が貯まっているのです。だから、ちっとも悪いことでも恥ずかしいことでもない。とても良いことなのです。もちろん、悪いことをして儲ける人も世の中にはいますがそれらは持続しない。 |
伊藤 |
企業もまったく同じですね。社会的に役に立つこと、お客さまから感謝されることをして、その代わりに受け取るのが会社の収益です。ですから、長期的に収益が健全な企業はちゃんと長期的に正しいことをしている。 |
岡本 |
最近は企業の社会的責任を問う声が強まっていますが、もともと企業活動というのは社会的に良いことをすることが前提になっているのですね。それがいつの間にか、自分だけ良ければいいのだという考えになってしまった。
結局、人生の目的は幸福になることです。おカネもただ持っているだけでは価値がありません。それを使って幸福感や満足感を得ることに意味があるのです。したがっておカネは人生の目的のために役立つものなのです。 |