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| 岡本: |
ライフプラン、ライフステージに合わせたパーソナル・ファイナンスのプランがあって、それと整合性のある投資プランというものが必要だということですね。 |
伊藤 |
その通りです。全体の設計図があって、それに基づいて初めて家を建てることができるのです。格好の良いドアがあるからドアを付けるのではない。ひとつの家としてドアがそこに必要だからドアを付けるのです。 |
岡本 |
ちょうど大きな敷地が人生だとすると、ライフプランというのはその敷地をどう使うかというようなものです。どの方向に門を作り、どこに庭を作るか。ガレージはどうするのか、池なども欲しい、洗濯物を干す場所も欲しいなどですね。そして自分にとって最も居心地の良い家はどのようなコンセプトの家なのか。まず、全体のなかでそれが決まってくる。ちょうど家に相当する部分が証券投資の部分ではないかと私は思っています。 |
伊藤 |
あくまで全体があってそのなかで部分がある。ライフプランがあって初めて投資プランが意味を持つ。そしてライフプランという全体図は、その人の価値観と幸福感、つまりライフデザインによって方向付けられます。 |
岡本 |
その投資プランが投資方針と呼ばれるもので、そこで自分が投資に求めているものを明確にします。それを文書にして記録しておく。そしてその投資方針を実現するために最適なアセット・アロケーションを策定する。ちょうど宅地のなかの配置がきまったら、家の設計図を作る。間取りですね。ちょうど、それに当たるのがアセット・アロケーションです。 |
伊藤 |
アセット・アロケーションというのは株式とか債券をどのような比率で投資するかを決めるプロセス、つまり資産配分ですね。学会の研究でも資産配分が長期的なパフォーマンスの9割以上を決定するという結果が報告されていますね。 |
岡本 |
そうなんです。市場タイミングとか個別銘柄の選択は結局、勝ったり負けたりであまり大きな貢献をしない。資産ごとの大きな配分が結果を支配しているということです。家を建てるとき、間取りが決まったら今度は床や天井、壁、作り付けの家具などを決めますね。同じようにアセット・アロケーションが決まったら次はそれを実現するための投資信託とか有価証券の選択ということになります。 |